こんにちは、月刊アドバンスの時間です。
担当の神結です。もう9月になってしまいましたが、今月もよろしくお願いします。
新殿堂にヒロインBESTからの刺客と、環境は大きく変化を見せました。そんなわけで、なんか色々起こりすぎた8月の振り返りをしていきましょう。
2025年7月環境はこちら!
目次
今月のアドバンス環境~新殿堂!からの……?~
8月のアドバンス環境は、近年稀にみるレベルで激変しました。
7月まで環境TOPを張っていたアドハラコンビこと《死神覇王 ブラックXENARCH》と《頂上混成 BAKUONSOOO8th》が殿堂入りし、その一方で《爆熱剣 バトライ刃》が戦線復帰。
……といった流れは増刊号の方で書きましたので、併せてご確認ください。
さて、そんなわけで新環境がスタートしたアドバンスですが、よーいドンからカマしてきたデッキがありました。
ご存じ、【水単サイバー】です。

【 NEOクリーチャー 】
種族 サイバー・コマンド / 文明 水 / パワー8000 / コスト5
■NEO進化:水のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、これが進化クリーチャーなら、サイバー・メクレイド8する。そうでなければ、サイバー・メクレイド5する。
■各ターンに一度、自分の他のサイバー・クリーチャーが出た時、クリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
オリジナルの最強デッキが程なくアドバンスにも上陸するというのが通年の流れでしたが、今年は早すぎます。
特に上記の《死神覇王 ブラックXENARCH》と《頂上混成 BAKUONSOOO8th》を失った現行のアドバンスデッキでは【水単サイバー】に四苦八苦しているというのが現状です。
【水単サイバー】自体にそこまでのアドバンス要素はありませんが、《電流戦攻セブ・アルゴル》から次元を展開してフィニッシュするという選択肢が取れるようになっています。

【 クリーチャー 】
種族 アースイーター / サイバーロード / エイリアン / 文明 水 / パワー2000 / コスト5
ブロッカー
このクリーチャーは攻撃することができない。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト5以下の、光、水、闇いずれかのサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。 (ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自身の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)
それによって日が陰り大地が割れ花が枯れ果てる程にデッキパワーが上がっているということはないのですが、《超覚醒ラスト・ストームXX》を使った山札回復LO待ちが出来るようにはなっているので、それは後ほど。
またアドバンスならではの強化があるサイバーと言えば、【アグロサイバー】も台頭しています。こちらは《禁断 ~封印されしX~》を採用することによって盤面0からの《マクスハト》によるメクレイドが可能となっている点が明確な強みと言えるでしょう。
これによって序盤の盤面を【ドリームメイト】などに虐められるリスクが下がっており、これはこれで1つのサイバーの在り方だと思います。
それ以外は一旦前環境通りといった形ですが、《爆熱剣 バトライ刃》をゲットした【モルトDREAM】系統がどう伸ばしてくるかも注目したいところです。
2025年8月環境デッキ
というわけで、新殿堂以降の環境について、その主要デッキを見ていきましょう。
今回設定したランクは以下の通りです。

Sランク:【水単サイバー】
Aランク:【ドリームメイト】、【自然単キャベッジ】、【火闇自然ルシファー】、【5cバロム】
Bランク:【火光自然モルトDREAM】他
Sランク
水単サイバー


というわけで、現環境の最強デッキはサイバーで間違いないでしょう。
オリジナルと大きな違いはありませんが、先述の通り《電流戦攻セブ・アルゴル》を使用したフィニッシュがあります。
これはサイバーのループの中で《電流戦攻セブ・アルゴル》を無限回出すことが出来るので、そこで《超時空ストームG・XX》を作り、《シュトラ》+《パクリオ》ループを決めてターンを終了。
次のターンに《超覚醒ラスト・ストームXX》への覚醒から、《時空の支配者ディアボロス Z》+《変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード》を繰り出し、《変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード》がサイバーなので、《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 ー挑戦のヒロインー》の効果によって《超覚醒ラスト・ストームXX》をアタキャン。
その後は《シュトラ》+《パクリオ》ロックを掛けつつ、《最凶の覚醒者デビル・ディアボロス Z》への覚醒時に盤面のクリーチャーを山札に戻して回復、ループで《マクスハト》で覚醒を解除していくことで完全にロックを出来る、という寸法です。
序盤の《マクスハト》のメクレイドで《イオの伝道師ガガ・パックン》を出すことで遅延なども出来る(ただし《真気楼と誠偽感の決断》が当たる)ので、汎用性としてはボチボチといったところでしょうか。
派生:アグロサイバー


また前述の通り、サイバー派生として【アグロサイバー】も存在しています。
《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》の下に好きな超魂Xを敷こうという話になりますが、アドバンスでは《禁断 ~封印されしX~》(コストはないけどエレメントではある)の採用によって《マクスハト》が盤面なしからメクレイドできるのが強みです。

【 クリーチャー 】
種族 サイバーロード / 文明 水 / パワー4000 / コスト3
■このクリーチャーが出た時、自分の他のエレメントを1つ手札に戻してもよい。そうしたら、サイバー・メクレイド5する。(サイバー・メクレイド5:自分の山札の上から3枚を見る。その中から、コスト5以下のサイバー・カードを1枚、コストを支払わずに実行してもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く)
盤面に何かを置く必要がないため、【ドリームメイト】などに咎められることなくメクレイドまでいける、というのも先ほど書きましたね。
フィニッシュはジャストダイバーを持った《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》が《魔誕の悪魔デスモナーク》などの力を借りつつ殴り切るというもの。
「本家サイバーとどっちが強いのか?」については現状なんとも。基本は本家サイバーの方が勝てる範囲が広いですが、環境によっては尖った方が勝てるなんていうことにもなるのかなぁと考えております。
Aランク
ドリームメイト


オリジナルもですが、サイバーに対して「先2メイ様」などの主張から勝率を出せるのが【ドリームメイト】であり、元々アドバンスでも一定の立ち位置を築いていたことから、自然と環境入りを果たしています。
構築上の変化としては、《クイーン&かぼちゃうちゃう》と《魔誕幻獣ボンメェ》でしょうか。

【 クリーチャー 】
種族 グランセクト / 文明 自然 / パワー12000 / コスト2
■このクリーチャーは攻撃できない。
■相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きい相手のクリーチャーが出る時、かわりにそれを持ち主のマナゾーンに置く。

【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / ドリームメイト / 文明 火/自然 / パワー2000 / コスト3
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■このクリーチャーが出た時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手のコスト4以下のエレメントを1つ選び、破壊する。
▶自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
《クイーン&かぼちゃうちゃう》はサイバーに対して有効かというと必ずしもそうでない場合もありますが、少なくとも3ターン目の大暴れを防げるケースは多く、ドリームメイトが勝つための貴重な1ターンをもたらしてくれるでしょう。もちろん対《夢双龍覇 モルトDREAM》や《ヘブンズ・ゲート》に強いのも嬉しい点です。
《魔誕幻獣ボンメェ》は相手の《クイーン&かぼちゃうちゃう》を割れる他、対サイバーの《アストラルの海幻》などにも刺さるカードです。
例としては先攻の2→3メイ様から降臨して《アストラルの海幻》を割り、次のターンに手から《クイーン&かぼちゃうちゃう》を投げて《料理長のラビシェフ》を降臨させる……みたいな流れですね。
ドリームメイトであれば山札からリクルートできますし、また《ピザスターのアンティハムト》よりもマナの要求値が少ないために手出しもしやすいので、案外3→5の動きとして使うケースもあります。
自然単キャベッジ


こちらは順当に強い【自然単キャベッジ】です。

【 クリーチャー 】
種族 ガイア・コマンド・ドラゴン / 暴拳王国 / 文明 自然 / パワー18000 / コスト9
■Q・ブレイカー
■相手の「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力を持つクリーチャーがバトルゾーンに出る時、相手はかわりにそのクリーチャーをマナゾーンに置く。
■自分のターン中、クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから召喚してもよい。
《地封龍 ギャイア》の早出しについてはドラグナーを上回る安定感があるので、それで勝てる相手には強く、逆にメタクリーチャーには大変弱いデッキであるので、それがキツい相手には順当に負ける……みたいなデッキではあります。
ちなみにアドバンス特有の要素はありませんが、オリジナル以上に環境的に強い《クイーン&かぼちゃうちゃう》は最大数採用はしています。
ルシファー&5cバロム




別デッキではありますが、系統が近いので一緒に並べてみました。

【 G-NEOクリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / 文明 闇/火/自然 / パワー11000 / コスト6
■G・ストライク
■G-NEO進化:闇、火、または自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時または自分のターンのはじめに、自分のマナゾーンと墓地からカードを最大1枚ずつ、このクリーチャーの下に置いてもよい。
■メガメテオバーン3: このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを3枚墓地に置いてもよい。そうしたら、次の自分のターンのはじめまで、相手のクリーチャーが出た時、そのクリーチャーを破壊する。
現状ではそれぞれ同じくらいの分布数がいますし活躍もしていますが、
・ルシファーがキツかった天門が消える
・バトライ刃の登場によって5c側がコントロールしきれない相手が増えていく
といった兆候も見えていますので、【火闇自然ルシファー】の方が数を伸ばして、【5cバロム】の方が減っていくかも?というふうには考えています。
バトライ刃の殿堂解除!
モルトDREAM


《爆熱剣 バトライ刃》の殿堂解除がありましたが、現状だとまだ構築は模索中といったところです。
現状【水単サイバー】に強いドラゴンというと《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》と《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》が挙げられるかと思いますが、両者の相性がすこぶる悪いために中々リストとしてはまとまっていないかな、といったところ。
その中で、最近注目されているカードが《次世代龍覇 グレングラッサ /「ここはまかせて、お姉ちゃん!」》。

【 ツインパクトカード 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / ドラグナー / 文明 光/火 / パワー4000 / コスト5
■このクリーチャーが出た時、相手のコスト2以下のクリーチャーを1体破壊する。その後、火のコスト3以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンから出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
────────────呪文────────────
カード名:「ここはまかせて、お姉ちゃん!」
文明:光
コスト:7マナ
■S・トリガー
■相手のクリーチャーをすべてタップする。
■自分のドラゴンまたはドラグナーが合計2体以上あれば、自分の山札の上から1枚目をシールド化してもよい。
《とこしえの超人》や《クイーン&かぼちゃうちゃう》を処理しながら《爆熱天守 バトライ閣》の建設まで持ち込むことが可能で、環境的にはかなり重宝する1枚となっています。スパークトリガーも付きなのも嬉しいオマケですね。
おわりに
というわけで、今月のアドバンス解説はいかがだったでしょうか?
9月は新弾も登場しますし、【水単サイバー】環境にどう変化があるのかも注目していきたいところ。というか、変化がないと困ります。
というわけで、今回はここまで。
それではまた月末お会いしましょう!