このデッキはこんな人におすすめ! |
●まだまだ種族(オレら)をしゃぶり尽くしたい! ●「理論上2ターンキル」という嘘みたいなキャッチコピーに惹かれる! ●飛んでくるであろう「それ普通にデザイナーズな種族の動きした方良くね?」というヤジに毅然と対応できる |
村民・デュファンフェ2024年度2回目開催ありがとう・まんじゅうです。GP2025-1st共々、是非とも参加したいところでございますね。幕張でまんじゅうと握手(素振り)。幕張でまんじゅうと握手(素振り)。
フリー対戦の場で気楽に回せるような良いデッキを紹介できたら本望な当企画、格安デュエマ研究所。
ヨビニオン・ハイパーエナジー・DreaM……。様々な新要素の濁流に猫も杓子も呑まれている昨今、あえて今回は、
元祖“種族”の開拓を進めていこうと思います。
目次
はじめに:この企画のルール
『格安デュエマ研究所』は、ガチまとめライターが持ち回りで、低予算デッキを構築・紹介していく企画です。
具体的にどれくらいの金額を「低予算」とするかは、第一回格安デュエマ研究所にて示された「シングル価格の合計がクロニクルデッキおよびドリーム英雄譚の定価(=約5000円)以内」という基準に則っていきます。
(シングル価格は、執筆(2024/11/8)時点のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)として計算)
既に持っているカードを使ったり、カードの状態にこだわらなければ、さらに安く構築することも可能です。
本企画では口を酸っぱくして語られていますが、「安いデッキは高額デッキの代用品ではない」というのはお忘れなく。あくまでも「安いけど強い・面白い」と言えるようなデッキを模索してまいります。
素直に強いよ種族の力:寝かせて開いた格安の花
【 進化クリーチャー 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー7000 / コスト5
■自分のスノーフェアリーが3つ以上あれば、このクリーチャーの召喚コストを[自然(1)]にしてもよい。
■進化:スノーフェアリー・クリーチャー1体の上に置く。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置いてもよい。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。
《ダイアモンド・カミタイオ》。3つのスノーフェアリーの存在を検知すると、4コスト分もの自己軽減を行うクリーチャーです。
スノーフェアリーという横並べしやすい種族とはいえ、自己軽減能力を活かすためには最低でも3枚の手札を吐き出す必要があるわけで。その上で召喚しようものなら両手に残るカードの枚数はたかが知れているものですが、その苦しさをブースト+マナ回収で大きく緩和してくれるんですよね。名前に偽りなしの神対応でございます。
- 登場時にブースト+マナ回収ができて
- 進化クリーチャーであるおかげで実質SAな
- コスト5のジャイアント
というスペックをフルに活かすなら、昨年再プッシュされた革命チェンジギミックが最適でしょう。《サテライトスラム・スコーピオン》にチェンジすれば、2ブーストによるリソースの確保と全軍エターナル・Ω化による無限ニンジャで良い感じのアドバンテージを稼げそうではないですか。
当面値段も変わらなそうだし高級なジャイアントを入れない理由もそれなりに担保できたし、格安研究に行き詰った時のストックとして保存しとこ~!……と、しばらくタンスの奥にネタを寝かせておいたんですが。
熟成させてる間に世界がめちゃくちゃ優しくなってました。じゃあ……銀河になります……。
デッキレシピ:全力カミタイオ
デッキの合計価格は5080円(2024/11/8時点)でした。
なるはやでスノーフェアリーを並べて《ダイアモンド・カミタイオ》を早期に呼び出し、7コストのジャイアント群と革命チェンジしながらガツガツ顔面をどついていくのがメインプランです。
デッキリスト下部の「デッキ価格をシミュレーション」ボタンから欲しいカードを選択して「在庫チェック」ボタンを押すと、直接カーナベルでカードを購入することができます。便利ですね。
採用カード解説
メインカード
《ダイアモンド・カミタイオ》
【 進化クリーチャー 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー7000 / コスト5
■自分のスノーフェアリーが3つ以上あれば、このクリーチャーの召喚コストを[自然(1)]にしてもよい。
■進化:スノーフェアリー・クリーチャー1体の上に置く。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置いてもよい。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。
210円
コンセプト。スノーフェアリーを3つ場に並べると1コストで召喚できる、「5コスト」で「進化(=実質SA)」な「cipでマナに触れる」「ジャイアント」です。これほど革命チェンジ元として優秀な生物もそうそうおりますまい。
このデッキはコイツがいないと始まりません。2体目以降は自身や《武家類武士目 ステージュラ》のcipのマナ回収で拾えるためマナに逃がしても問題ないですが、最低でも1体は手札に抱えておきましょう。
《銀河竜 ゴルファンタジスタ》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・ドラゴン / 文明 水/自然 / パワー13000 / コスト7
■革命チェンジ:コスト5以上のジャイアント(自分のコスト5以上のジャイアントが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■T・ブレイカー
■相手のクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできない。
■自分の他のジャイアントが相手のクリーチャーとバトルする時、かわりにこのクリーチャーにバトルさせてもよい。
150円
コンセプト。《ボン・キゴマイム》的クリーチャーの足止めとバトルの肩代わりによって、盤面支配力を一気に高めてくれます。
スタンダードな【ジャイアント】なら大体4~5ターン目に何かしらのファンタジスタをマッハファイター経由で着地させて戦場を制圧するわけですが、このデッキでは3~4ターン目──理論上は2ターン目に──3枚ものシールドを叩き割りながら降臨してもらうことを目指します。
チェンジ元が十中八九《ダイヤモンド・カミタイオ》なおかげで、一旦マナに逃がしてしまうことがほとんど問題になりません。多色のカードを抱え続けながらスノーフェアリー3つを揃えるのは至難の業なので、遠慮なくマナゾーン信用金庫に預けてしまいましょう。
《同期の妖精/ド浮きの動悸》
【 ツインパクトカード 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / ジャイアント・スキル / 文明 水 / パワー2000 / コスト2
種族:ジャイアント・スノーフェアリー
■相手が自分のクリーチャーを選ぶ時、可能ならこのクリーチャーを選ぶ。
■メガ・ラスト・バースト(このクリーチャーが離れて、手札、マナゾーン、または墓地に置かれた時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい)
────────────呪文────────────
カード名:ド浮きの動悸
文明:水
コスト:4マナ
種族:ジャイアント・スキル
■S・トリガー
■相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
■カードを1枚引く。
480円
バリバリ一線級のカードも、MAX再録でギリギリ格安圏内に。良い時代でございますね。
「シンプルかつ強力なデコイ能力にホイホイ釣られて除去すれば、バウンス+1ドローという相当なアドバンテージを相手に献上する羽目になってしまう。さりとて除去しないことには自分の動きを通せず、自爆でもされようものならほぼノーコストで確定除去を打たれてしまう……。」という感じで、嫌~なN択を迫り続ける希代の精神デバッファー。
最初から最後までいかに盤面を維持できるかが肝心なこのデッキ、場にいるだけで相手の足を止めうるコイツの力は大きな助けになることでしょう。単純に防御トリガーとしても強いので、本当に捨てるところがありません。
……どう考えても4投すべきなのは分かっています、いますとも。文句は執筆開始直後に150円くらい動いた相場の方に言ってください。アタシっていっつもそう。
ちいさきもの
《冒険妖精ポレゴン》《冒険妖精ポレコ》
【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー2000 / コスト1
自分のターンの終わりに、そのターン、このクリーチャーがシールドをブレイクしていた場合、このクリーチャーを自分の手札に戻す。
50円
【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / レクスターズ / 文明 自然 / パワー2000 / コスト1
■自分のターンの終わりに、このターン、このクリーチャーがシールドをブレイクしていたら、このクリーチャーを手札に戻す。
120円
デュエプレで大活躍中の最軽量スノーフェアリーとその(ほぼ)上位互換。一刻も早く《ダイヤモンド・カミタイオ》の自己軽減スイッチをONにしたい今回のコンセプトには欠かせません。
色々と寄り道を挟みはするものの、このデッキの本質は愚直なアグロ。何らかの妨害や手札事故で革命チェンジを数ターン咎められそうだと判断した場合、手札に戻ってしまうデメリットを呑み込んででも1点パンチをキメる覚悟を見せる必要があるかもしれません。
本当はコイツを抜いてデッキ全体の安定感を高めようとしたんですが。デッキの最初期案を授けてくれたカジュアるデュエマGAMEsから、
中庸を狙うと「でもそれ格安にしないで普通のジャイアント組んだ方が良くないすか???」って言われて終わるカジュよ
という言葉の刃で腹を刺されたので入れました。ぐうの音も出ねぇっす……。
《桜風妖精ステップル》《ジャスミンの地版》
【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
■このクリーチャーが破壊された時、カードを1枚、自分のマナゾーンから墓地に置く。
50円
【 タマシード 】
種族 スノーフェアリー / レクスターズ / 文明 自然 / コスト2
■シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
■このタマシードが出た時、自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置く。
50円
スノーフェアリーな2コストブースト初動群。前者は殴れるクリーチャー+アンタップインマナ加速としてデッキの機動力を、後者は場持ちの良い置きスノーフェアリーとしてデッキの安定感を高めてくれます。
被破壊時のデメリットが凄まじく重いので、前者を優先的に《ダイヤモンド・カミタイオ》の下敷きにするのがベターです。破壊による除去を積極的に撒いてこない相手には打点としての運用もできはしますが、ご利用は計画的に。
《応援妖精エール/「みんな一緒に応援してね!」》
【 ツインパクトカード 】
種族 スノーフェアリー / 文明 火/自然 / パワー2000 / コスト2
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードを2枚までアンタップする。
────────────呪文────────────
カード名:「みんな一緒に応援してね!」
文明:火
コスト:4マナ
■S・トリガー
■自分の手札を1枚捨てる。その後、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。捨てた手札がスノーフェアリーなら、相手のパワー6000以下のクリーチャーをもう1体破壊する。
60円
実質無料なスノーフェアリー。1ターンでも早く走り出すために最序盤から多面展開をしていきたいコンセプトにとって、欠かすことのできない存在です。
1コストスノーフェアリー→コイツ×2からの《ダイヤモンド・カミタイオ》と動けば、2ターン目にデカブツによる3点パンチが可能です。さらに言えば《ダイヤモンド・カミタイオ》をもう1体召喚することで2ターンキルまでできてしまいます……理論上は。
理想論は置いておいて、それでも3ターン目に走り出せる確率はコイツのおかげでグーンと上がります。自然/火の多色という要素は基本的にノイズにしかなりませんが、その不自由さに目を瞑ってでもフル投入する価値はあります。濁りの原因も中々やりおる受け札ですし。
あんまりちいさくなきもの
《氷打の妖精/巨打設計図》
【 ツインパクトカード 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / ジャイアント・スキル / 文明 自然 / パワー9000 / コスト2
種族:ジャイアント・スノーフェアリー
■このクリーチャーは攻撃できない。
■相手のターン中、相手のクリーチャーが召喚以外の方法で出た時、このクリーチャーとそのクリーチャーをバトルさせてもよい。
────────────呪文────────────
カード名:巨打設計図
文明:自然
種族:ジャイアント・スキル
コスト:3マナ
■自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中から、ジャイアントとスノーフェアリーをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。
110円
スーパードロソカード。執筆中に気付いたんですが、多分コイツも再録がなければ当分格安の世界には降りて来なかったタイプのカードですね。EX弾さまさまですよホント。
手札が常に細々とする速攻という戦略にとって、1枚のカードが(ほぼ確実に)3枚に化ける呪文面は有用という他ありません。《アシステスト・シネラリア》を先に召喚できていれば、更なる温もりがあなたを包んでくれることでしょう。
小型クリーチャーを踏み倒しまくるタイプの相手に対してはクリーチャー面も有用ですが、基本は呪文面での運用を前提とした方が予後が良いです。クリーチャー面の役割が終わったと感じたら、《ダイヤモンド・カミタイオ》の下敷きにして打点への変換+革命チェンジでドロソとしての再雇用……という流れでリサイクルできると理想的ですね。
《アシステスト・シネラリア》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / 文明 水 / パワー2000 / コスト3
■このクリーチャーが出た時、自分の他のジャイアントがあれば、カードを1枚引く。
■自分のジャイアントを使うコストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■ウルトラ・セイバー:ジャイアント(自分のジャイアントが離れる時、かわりにこのクリーチャーを破壊してもよい)
120円
まあまあキャントリップな肉壁。身を挺してデカブツを守ることで、より確実な盤面制圧とそれに伴う絶命を相手に運んでくれます。
cipの1ドローは場にジャイアントがいないと機能しない、ということはお忘れなく。Notジャイアントなスノーフェアリーが多数在籍しているデッキなので、山札を掘り進めたい場合は指差呼称によるジャイアント確認の後にプレイすると良いでしょう。
《武家類武士目 ステージュラ》
【 クリーチャー 】
種族 ジュラシック・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / 文明 自然 / パワー11000 / コスト7
■G・ゼロ―バトルゾーンに自分のスノーフェアリーが3体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、スノーフェアリーを好きな数、自分の墓地またはマナゾーンから手札に戻してもよい。
■自分のスノーフェアリーが相手のクリーチャーとバトルする時、かわりにこのクリーチャーとバトルさせてもよい。
110円
スノフェが唯一友とする。地味~にお値段高めな時期もあったんですが、ファンタジーBESTでの再録も手伝ってお手頃価格に。
理想的なムーブをクリティカルに妨害されてしまうと、足腰の弱さからすぐリソースも盤面もへなちょこになってしまうこのデッキ。cipによるスノーフェアリー回収と常在のバトル肩代わり能力が五臓六腑に染み渡るんですわ。
後者は《銀河竜 ゴルファンタジスタ》と役割が被ってしまっていますが、素のスノーフェアリー、素ノーフェアリーを……というか《桜風妖精ステップル》を守れるというだけで大きな意味があるので良しとします。させてください。
《スペースインワン・ヘラクレス》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・インセクト / 文明 水/自然 / パワー12000 / コスト7
■革命チェンジ:コスト5以上のジャイアント(自分のコスト5以上のジャイアントが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない)
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする)
50円
5枚目以降のチェンジ先。5コストのクリーチャーと入れ替わって出てきて3点パンチを決めてくれるジャストダイバー、2キロくらい離れて見たら《蒼き夢双 ドギラゴン天》と同じですからね。ほら見えてきた見えてきた。
真面目な話、3~4ターン目に3/5のシールドを破りながら着地するジャストダイバーのデカブツ、結構怖くないですか。対策を講じなければ次のターンにはコイツと手札に帰った《ダイヤモンド・カミタイオ》だけでジャスキルを組んでくるわけですからね。見た目の淡泊さに油断した相手へ、手痛い一撃を喰らわせてあげましょう。
デッキの回し方
①序盤が肝心!神対応の受け入れ準備
軽量なスノーフェアリーをジャンジャン並べ、《ダイヤモンド・カミタイオ》の事故軽減条件である「スノーフェアリー3つ」の達成を目指しましょう。
1ターン目にスノフェ→2ターン目にブースト持ちスノフェ→3ターン目に追いスノフェ+《ダイヤモンド・カミタイオ》.....と動けるのが理想ですが、毎度そう上手くはいかないはず。2ターン目にマナを伸ばせるかどうかで試合の運びやすさが大きく変わるので、余程手札が整っているのでなければ、1ターン目はチェンジ先の多色をマナに逃がすことに費やすのがベターでしょう。
②いざファンサ!デカブツで雑な3点を
《ダイヤモンド・カミタイオ》とチェンジ先の7コスジャイアントを用意できたら、革命チェンジでデカブツを着地させましょう。
余程S・トリガーによる除去・カウンターが怖い相手でなければ、早々に3枚シールドをブレイクしてしまう方がお得な場合が多いです。革命チェンジのおかげで、手札に1コストでSAな2打点が戻ってきている訳ですし。
3~4ターン目に着地した7コストパワー12000以上のデカブツを処理しつつ自分の動きを通せるようなデッキは中々無いので、「このまま何もされなければ殴り勝ってしまうが?」という“圧”をかけていくのがベターですよ。
③ダメ押し展開!追い神対応→盤石な勝利
デカブツを着地させた後は、《同期の妖精》か《アシステスト・シネラリア》、あるいは両方を横に添えて更に盤面制圧力を高めます。
この2体が並んだら、生半可な除去手段ではこちらのジャイアントを退かせなくなるはず。相手がこの布陣を乗り越えられるようなビッグアクションを起こす前に、迅速に顔面へのパンチをお見舞いしてあげましょう。
デッキの改造案
ここからは、コンセプトはそのままにコスト(金額)制限を緩和したデッキの改造案・採用カードについてざっくり解説していきます。
《卓球の妖精/回転する開眼》
【 ツインパクトカード 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / ジャイアント・スキル / 文明 自然 / パワー11000 / コスト2
■ガードマン(このクリーチャーをタップして、相手のクリーチャーの攻撃先を、自分の他のクリーチャーからこのクリーチャーに変更してもよい。)
■このクリーチャーは攻撃できない。
────────────呪文────────────
カード名:回転する開眼
文明:自然
コスト:1マナ
種族:ジャイアント・スキル
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分と相手のクリーチャーを1体ずつ選ぶ。その2体をバトルさせる。
まずは初動枠。攻撃役にはなれないものの、2コストとしては規格外のパワーで自軍をガードしてくれます。
早期にパワー10000超えのクリーチャーを射出するコンセプトに、下面の呪文が良い絡み方をしてくれるんですよね。ジャイアント・スノーフェアリーの比率が増えるだけで、様々な噛み合いが良くなるのも嬉しいところです。
《完璧妖精サエポヨX》
【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / 超化獣 / 文明 自然 / パワー2000 / コスト2
■各ターンに一度、自分のスノーフェアリーを使うコストを1少なくしてもよい。ただし、コストは0以下にはならない。
■ハイパー化:自分の他のクリーチャーを1体タップする。(自分のメインステップ中に、ハイパーモードを解放できる。ハイパーモードは次の自分のターンのはじめまで続く)
────────────ハイパーモード────────────
パワー:5000
■各ターンに一度、自分のマナゾーンからクリーチャーを1体、召喚してもよい。
軽量スノーフェアリー現代最強格、といえばコイツでしょう。ハイパーモード時限定だとしても、マナ召喚権まで与えてくれる一番隊なんて破格も破格でございます。
マナに置いた《ダイヤモンド・カミタイオ》と《武家類武士目 ステージュラ》を手札消費無しに召喚できるようになるのが激アツポイント。動きの幅が大きく広がるので、是非採用したい1枚です。
《完璧妖精マリニャンX》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー8000 / コスト5
■このクリーチャーを、自分のマナゾーンから召喚しても良い。
■マッハファイター
■W・ブレイカー
■相手のクリーチャーが出て、その能力がトリガーする時、自分のスノーフェアリーが5つ以上あれば、かわりにその能力はトリガーしない。
マナから出せるチェンジ元兼ダメ押しロック要員。
展開しやすいスノーフェアリーを軸に据えているとはいえ、毎ゲーム安定してスノーフェアリー4体を事前に用意できるような土壌はこのデッキにはありません。「あくまで詰めの段階で余裕があったら出すか~みたいなニュアンスでピン刺しするくらいがいいよ」って友人の岡山ジャイアントオバケが言ってたので、皆さんもそうすると良いと思います。
《超重竜 ゴルファンタジスタ》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・ドラゴン / 文明 水/自然 / パワー12000 / コスト7
■革命チェンジ:コスト5以上のジャイアント
■T・ブレイカー
■自分のジャイアントはブロックされない。
■このクリーチャーが出た時、コスト6以下のジャイアント・クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。
■終極宣言:自分のターンのはじめに、自分の手札と同じ枚数のカードを引いてもよい。その後、自分のマナゾーンにあるカードと同じ枚数のカードを、自分の山札の上からマナゾーンに置いてもよい。(「終極宣言」は、ゲーム中に一度だけ使える)
最後にチェンジ先の候補をひとつ。自軍のアンブロッカブル化+マナからの踏み倒しによる打点増強と、終極宣言によるリソース倍加の併せ技によって、シンプルな数の暴力の恐ろしさを相手に叩き込んでくれます。
どの能力も強力無比なのですが、cipの踏み倒し能力は速攻戦略目線で特にありがたいもので。本コンセプトの最終目的であるデカブツ+《同期の妖精》+《アシステスト・シネラリア》の三位一体を叶えやすくするほか、《ダイヤモンド・カミタイオ》を踏み倒してそのまま相手のシールドを全部割り切る……なんて芸当も可能なわけです。恐ろしいひと。
おわりに
という訳で、【全力カミタイオ】の紹介でした。
此比都ニハヤル物、【COMP】【マーシャル】【逆アポロ】……。全体的なカードパワーの向上に呼応したS・トリガーの強化は、昨今目覚ましいものでございます。赤単・緑単の受けなんてもうひと昔前と見違えるほど強くなりましたからね。
そんな世界でも、やはり唐突・高速・愚直な3点パンチというのは十分に人間を死に至らしめる力があります。初期シールドが7枚にでもならない限りは、いついつでも有用な戦術足り得るわけです。なんか踏んだって立て直す暇を与えなければいいんですし。
何の縛りも科さず……と表現するには、《同期の妖精》+《アシステスト・シネラリア》のセット販売はルール違反な気もしますが。3点→2点→ダイレクトなシンプル・デュエル・マスターズ、忘れたころにやると楽しいですよ。ちゃんと相手が爆発してくれるので。
「実際に組んでみた!」「こんな改造はどう?」などなど、感想やアイディアがあれば#格安デュエマ研究所でツイートしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。お相手は村民まんじゅうでした。
次回の更新をお楽しみに!