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こんにちは、たけっしーです。
今回は6/14(土)に大阪で僕が開催した『第7回 Mogi杯 個人戦』の大会結果と環境考察の記事になります!
月末の『日本選手権 日本一決定戦』に向けて腕試しとして関西の常連プレイヤー以外にも中四国、東海地方からの遠征やCSに初めて参加される方も多く見られ、無事満員で開催することができました!ありがとうございます!
今後も『Mogi杯』で競技シーンを盛り上げれるよう努めていきたいと感じた1日でした。
それでは早速予選のデッキ分布から見ていきしょう👇
予選デッキ分布

・ヤミー⋯11
・VSK9⋯9
・M∀LICE⋯4
・ドラゴンテイル⋯2
・月光⋯2
・K9水晶機巧⋯2
・インフェルノイド⋯1
・メタビート⋯1
以上、32名参加
トップシェアは【ヤミー】となりました。
【VSK9】と並んで環境トップデッキではありますが、分布数では常に2位に位置していたためトップシェアになるのは関西では珍しいです。
『日本選手権 日本一決定戦』を控えていることもあり、普段【VSK9】を使用しているプレイヤーが試しがてら【ヤミー】に乗り換えるといった試みも見られたため、今回は【VSK9】よりも分布数を上回る結果となっています。


次点で【VSK9】【M∀LICE】と続きます。
【VSK9】は今回は分布2位ですが、先程述べた通り普段使用しているプレイヤーがたまたま【ヤミー】に乗り換えていた結果、今回は少し数が減っており実際のところはトップシェアといっても良いでしょう。
【M∀LICE】は固定で使い続けている数名のプレイヤーがそのまま続投していますが、以前よりは全体数を減らした印象です。



更に【ドラゴンテイル】【月光】【K9水晶機巧】が続いています。
これらは環境トップからは1ランク下がった立ち位置ではあるものの、デッキの特性が上手く環境に噛み合えば勝ち切れるポテンシャルを持ちます。
特に後者2つは展開系ということもありパワーでゴリ押しできるスペックを持ちます。
【ドラゴンテイル】は罠ビートのような立ち位置になりつつあり、先攻では永続罠やカウンター罠で盤面を守りながら戦い、後攻ではドロー系を通して弱めた盤面を融合召喚による爆発力で粉砕するプランが主流になっています。
それでは予選5回戦を勝ち残り、決勝トーナメントへ進出したデッキを見ていきましょう。
決勝トーナメントデッキ分布

・M∀LICE⋯3
・VSK9⋯1
・ヤミー⋯1
・K9水晶機巧⋯1
・メタビート⋯1
以上、7名



予選全勝は【VSK9】となりました。
予選を勝ち抜けたのは1名のみだったものの、やはり今期トップのパワーを発揮していますね。



一方で予選からは【M∀LICE】が3/4勝ち残っており、決勝トーナメントの半数を占める結果となりました。
展開系としてのパワーを持ちながらも雑多のデッキに対しても高い対応力で振り切って勝ち残っています。
メタである《アーティファクト・ロンギヌス》の採用は戻りつつあるものの、軽視しているプレイヤーに対してはしっかり咎める結果となっていますね。



注目デッキとしては【メタビート】になります。
特殊召喚を封じる《フォッシル・ダイナパキケファロ》や種族を変更しながらバフとデバフを掛ける《機械仕掛けの夜ークロック・ワーク・ナイト》が【ヤミー】に対して有効で、
予選では3回【ヤミー】と対面し勝ち抜けていたため、トップシェアだった【ヤミー】は【メタビート】によって1名以外は予選敗退する結果となっています。
今期は《ハーピィの羽根帚》のような対策カードの採用率が低いこともあり、得意な対面に当たった上で上手くメタが通ったといったところでしょう。
デッキの抱える問題点として【ヤミー】以外にはメタが通りにくいことや後攻からアドバンテージ差を覆すことが厳しいため「【ヤミー】以外に勝つのが難しい」点になります。
実際戦績としても【ヤミー】以外には全て敗北しておりベスト7で留まる結果となりました。
それでは入賞レシピを見ていきましょう。
🥉ベスト4🥉【ヤミー】

ベスト4は【ヤミー】となりました。


《聖王の粉砕》《無限泡影》といった1交換の無効系は採用せず、《ドロール&ロックバード》《皆既日蝕の書》といった1枚で多数干渉可能なカードに比重を置いているのが特徴的ですね。


特に注目したいのはエクストラの《スターダスト・チャージ・ウォリアー》《No.2蚊学忍者シャドー・モスキート》の採用でしょう。
【ヤミー】は盤面の除去手段が限られている性質上、相手の盤面が3〜4体広がっているとその上からワンキルを狙うのは困難ですが、この2枚を並べることで盤面の数を無視したライフカットが可能になります。
メインに採用されている《皆既日蝕の書》で裏守備モンスターが多数並んでいる状況でのライフカットを狙う場面もあるため、《スターダスト・チャージ・ウォリアー》の全体攻撃で押し込むことも考えれます。
特に今期トップの【VSK9】は盤面にモンスターを広げるため、【ヤミー】ではワンキルを強いられる状況でのライフを取りきる手段として優秀です。
《No.2蚊学忍者シャドー・モスキート》はライフカット手段を《ヤミーズメント☆ミニヨン》に頼りきっていることもあり相手がそこに1点集中で妨害してくる可能性があるため、通せなかった際のサブプランのワンキル手段として一考の余地があります。
🥉ベスト4🥉【M∀LICE】

ベスト4 2人目は【M∀LICE】となりました。
メインからドロー系を多く採用し、手札誘発の比率が高いのが特徴ですね。


中でも《ドローパン》の採用が珍しいでしょう。
墓地の「M∀LICE」ネームが1枚であれば発動にチェーンして《M∀LICE〈P〉March Here》で除外することでモンスターが捲れれば2ドロー出来るため上振れを期待できるカードになります。
運要素が強く確実にリターンを取るには事前準備が必要でお膳立てが可能な手札は《ドローパン》の有無関係無く既に強い手札であるため、
下振れの解消、初動や貫通札として使えるドローソースであれば《闇の誘惑》、盤面の捲りや手札誘発へのカウンターにもなる《三戦の才》等の候補を差し置いて《ドローパン》を選択する理由は個人的にはあまり無いと考えますが、リターンが大きいので採用しているといったところでしょうか。
🥈2位🥈【M∀LICE】

2位は【M∀LICE】となりました。



《繋がりーAiー》とそのサーチ先の《転生炎獣ガゼル》《転生炎獣スピニー》を採用することで手数を増やし、展開に振り切った構築が特徴的です。



エクストラには《サイバース・ウィキッド》《ファイアウォール・ドラゴン・シンギュラリティ》《ダークナイト@イグニスター》の採用が目立ちます。
サイバース族の展開を取り込んだ形となっており、リンクマーカーの向きを活かして先攻展開ではエクストラリンクも可能となっています。
《サイバース・ウィキッド》は今期は破壊の妨害が多い点から破壊耐性を付与して妨害を乗り越えるために採用が増えてきた印象を受けます。
🏆優勝🏆【VSK9】

優勝は【VSK9】となりました。
予選から全勝で8ー0優勝と今期のトップたる強さは発揮する結果となりました。



特徴的なのは《VS蛟龍》《VSヘヴィ・ボーガー》《VSDr.マッドラヴ》の枚数を最低限の枚数に絞っている点でしょう。
前者2枚は初動でもなく貫通札とも違うためフル採用は必須では無いこともあり、デッキを回す上では1〜2枚でも十分な点から枚数を減らして自由枠を増やす工夫をしています。
《VSDr.マッドラヴ》に関しては【VS】の初動ではあるものの、サーチ先の《Start for VS!》は1枚であるため2周目が実質存在しないことから最低限の2枚に抑えていると推測できます。



空いた自由枠には《幻創龍ファンタズメイ》《RーACEインパルス》《RーACEファイア・アタッカー》がフルで採用されており、【VS】において重要な炎・闇属性をかさ増ししつつドローによって手札を整えるプランとなっています。


特に後攻はドロー系で《VSホーリー・スー》《K9ー17号イヅナ》といったギミック内の手札誘発を引き込んで抗いたいところでしょう。


サイドには《皆既日蝕の書》《三戦の才》といった捲り札の採用が目立ちます。
【VSK9】は手札に炎・闇・地の3属性を揃えたい性質上、モンスター比率が高く魔法罠は事故要因になりやすいですが、それを差し置いてでもギミックで後攻を捲るのは困難と判断し採用しているといったところでしょう。
ドロー系で手札を整えながらこれらの捲り札やギミックを突きつけるプランとなっています。
今回のまとめ
今回は6/14(土)に僕が開催した『第7回 Mogi杯 個人戦』の大会結果と環境考察の記事でした。
いよいよ『日本選手権 日本一決定戦』まで2週間を切っており、それに向けてのプランを試すといった取り組みが見られる週でした。
最後に告知となりますが、次回の『Mogi杯』は7/5(土)個人戦となります。
新制限施行後の大会となりますので、是非腕試しに遊びにきてもらえたらと思います!
それでは👋
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