このデッキはこんな人におすすめ! |
●安くて楽しいデッキが欲しい! ●天門じゃないエンコマを使いたい! ●一撃全ブレイクはロマン! ●前にこのネタ見たなと思っても黙っていられる! ●るるは自分の妹だ! ●るるは自分の嫁だ! ●るるは自分の母親だ! |
《きりふだるる》!
大量ドロー、離れない効果、そして禁断とも拳で語り合える圧倒的パワーを誇る、『ヒロインBEST』注目の新カードだ。
これだけの高パワーを持つカードなら、パワード・ブレイカーを付与して殴りたい!
攻撃制限も解除できる《赤翼の精霊エルラ・ルージュ》と組ませて、パワー105999の18ブレイクを叩き込もう!
……めちゃくちゃキリ悪くない?
目次
格安デュエマ研究所とは?
『格安デュエマ研究所』は、デュエル・マスターズの安くて楽しいデッキを構築・紹介していく企画だ。

「格安」の定義として、「シングル価格の合計がクロニクルデッキ・ドリーム英雄譚デッキの定価(=およそ5000円)以内」と設定している。今年からは「でも英雄譚デッキはスリーブついてくるじゃん」とうツッコミも回避できるようになったぞ。ありがとう(?)
※シングル価格は、執筆時点(2025/7/30)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)相当として計算
もちろん、すでに持っているカードや傷アリカードを使えば、もっと安く構築することが可能だ。
そして何より大切なこと。安いデッキは高額デッキの代用品や劣化版ではない。独自の強さや面白さを持つデッキを研究・紹介していくぞ!
デッキのコンセプト
というわけで、《きりふだるる》の高パワーを活かして殴ろう!がデッキのコンセプト。

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / 文明 光/水 / パワー99999 / コスト5
■ブロッカー
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■このクリーチャーが出た時、自分のエンジェル・コマンド1つにつき、カードを1枚引いてもよい。次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは離れない。
100円
「高パワーかつ離れないブロッカー」「大量ドローも見込めるドローソース」と、中継ぎとしての性能も極めて高いのがポイントだ。
そんな《きりふだるる》を打点に変換するために必要なのが、
- 「相手プレイヤーを攻撃できない」制限の解除(いわゆるダイヤモンド状態)
- パワード・ブレイカーの付与
の2点。
それらを一度に満たしてくれるのが《赤翼の精霊エルラ・ルージュ》だ。

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー6500+ / コスト5
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■各ターン、はじめてクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引いてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体タップする。
■シビルカウント3:自分の光のクリーチャーまたは光のタマシードが合計3つ以上あれば、自分の「ブロッカー」を持つクリーチャーは、そのクリーチャーが持つ相手プレイヤーを攻撃できない能力を無視する。また、それらのクリーチャーのパワーを+6000し、「パワード・ブレイカー」を与える。
75円
シビルカウントを達成する必要はあるものの、《きりふだるる》《エルラ・ルージュ》を展開するための軽減手段――《神聖の精霊アルカ・ガール》なんかがいれば、問題なく条件を満たせるはず。
ジャストダイバー持ちの《アルカ・ガール》、1ターンは離れない《きりふだるる》と、軸になるクリーチャーの場持ちが良いため、一発ネタっぽいコンセプトの割に強固な仕上がりになるはずだ。
……んでまぁ、これデュべり部でそこそこ擦ったネタなんだよね……
8月は所長がローテーションから外れる予定だったことと、どーせコンセプト的に高額カードが入ることから、実はこのデッキを格安で扱うつもりはなかったのだ。
そしたら他ライターさんの予定が確保できず、高額カードを入れない理由も見つかってしまった……ということで、ここで紹介することになった。
擦りまくっている分、いつも以上に踏み込んだ解説をしていくので、何卒お付き合いいただきたい。
ここで紹介するなら秘匿しておけばよかったよ
デッキレシピ
というわけで完成したデッキがこちら!


合計金額は3,310円(2025/7/30時点)。
リストを見てもらえれば分かる通り、エンジェル・コマンドデッキながら《支配の精霊ペルフェクト/ギャラクシー・チャージャー》を不採用としている。
もちろん入れたら入れたで強いのだけれど、《ギャラクシー・チャージャー》では「バトルゾーンのエンジェル・コマンド」カウント、あるいはシビルカウントが増えないため、軽量エレメントを優先する理由はあるよな~、という理屈だ。
これで一気に格安圏内に収まった……というか思った以上に安いな。1枚なら入るな《ペルフェクト》。
『ヒロインBEST』をそれなりに買っていればパーツも集まっていると思うので、実際にはもうちょっと安く組める人も多いはず。
足りないカードがあれば、デッキリストの「デッキ価格をシミュレーション」→必要なカードを選んでから「在庫チェック」で、購入画面にすぐ飛べちゃうぞ。便利!
個別カード解説
それでは個別カードの役割と採用理由を解説していこう。
個別カード解説【メインギミック】
まずはメインギミック、巨大パワード・ブレイカーを成り立たせる面々だ。
《きりふだるる》4枚

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / 文明 光/水 / パワー99999 / コスト5
■ブロッカー
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■このクリーチャーが出た時、自分のエンジェル・コマンド1つにつき、カードを1枚引いてもよい。次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは離れない。
100円
繰り返し述べているように、このデッキのキーカードにして最強パワーのアタッカー。
パワー99999は素のパワーとしてトップクラスの値であり、書かれている数字がこれを上回るのは《∞龍 ゲンムエンペラー》と《Volzeos-Balamord》、アドバンスまで範囲を広げても《終焉の禁断 ドルマゲドンX》だけだ。なんなら左上のコストが現実的な数字のカードは初。
本体がブロッカーでありドローソースである点もポイント。パーツが揃わない場合、見切り発車で《きりふだるる》召喚→強引にパーツを引きに行くことは多々ある。
この見切り発車プランにおいて、他のエンジェル・コマンドが不在の状況は避けたい(一応、自分をカウントして1枚は引けるけど)。
そんな事情もあって《ギャラクシー・チャージャー》不在の構築としてみた。
《赤翼の精霊エルラ・ルージュ》4枚

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー6500+ / コスト5
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■各ターン、はじめてクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引いてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体タップする。
■シビルカウント3:自分の光のクリーチャーまたは光のタマシードが合計3つ以上あれば、自分の「ブロッカー」を持つクリーチャーは、そのクリーチャーが持つ相手プレイヤーを攻撃できない能力を無視する。また、それらのクリーチャーのパワーを+6000し、「パワード・ブレイカー」を与える。
75円
パワード・ブレイカー付与とダイヤモンド状態(攻撃制限の解除)を同時に達成してくれる、このデッキのために印刷されていたカード。なんで種族まで一致してるんだよ!
シビルカウント達成時はパワーも+6000されるため、基本的にはブロッカー全員の打点が+1と考えてよいだろう。
忘れやすい・間違えやすいポイントは3つ。
1つ目は、強化の恩恵は「シビルカウント達成時・自軍ブロッカーのみ」という点。
「光ブロッカー2体と《~悪意の武器商人~》みたいな盤面だとシビルカウントが達成されない。達成した場合も、ブロッカーを付与されていないクリーチャーは強化されないので注意が必要だ。
2つ目は、ダイヤモンド状態で解除できるのは「そのクリーチャー自身が持つ攻撃制限能力のみ」という点。相手の《ボン・キゴマイム》など、他のカードに及ぼされた能力や効果を打ち消すことはできないので、間違えないようにしたい。
そして3つ目、攻撃時の誘発効果を見落としがち。この効果は任意のため、うっかり忘れて進行すると「使わないことを選んだ」と解釈される。筆者はマジで忘れて試合を落とした。
自軍・敵軍いずれの攻撃でも「1ドローで1タップ」ができるので、ちゃんと活用すれば相手の攻防いずれのプランも崩すことができるぞ。
なお、シビルカウントさえ達成していれば強化は永続する。場合によってはコイツ+《きりふだるる》+何か、で雑に走り始めるのもアリだ。
《覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン》4枚

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー5500 / コスト7
■ブロッカー
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのターン、自分の他のクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃することができない効果はすべて無効になる。(召喚酔いや、「このクリーチャーは攻撃することができない」または「このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない」などの効果が無効になる。ただし、この効果でクリーチャーを攻撃することはできない)
70円
ダイヤモンド効果担当・その2。できればコイツを添えて走り出す流れを作りたい。
最大のポイントは、召喚酔いや相手に与えられた攻撃制限もすべて貫通できること。コイツを最後に出すことで、そのターンに展開した自軍全員で攻撃が可能だ。
展開したターンに詰め切ることで、複数展開を咎めるアレを使うタイミングを与えず勝利を目指そう。
また、そんなダイヤモンド状態(強)の付与が登場時効果である点はメリットにもデメリットにもなる。
登場時に解決されるので、S・トリガーなどで《ダイヤモンド・エイヴン》自身が除去されても失われないのは大きなメリット。
一方で、後から出たクリーチャーや後から付与された攻撃制限には無力、ついでに出た後は準バニラである点は減点ポイントといえるだろう。
個別カード解説【軽減&踏み倒し】
メインギミックの面々を展開する補助を務めるのが以下のメンバー。
言わずもがな、シビルカウントの達成にも貢献するぞ。
《滝川るる&ラフルル -閃光のヒロイン-》4枚

【 NEOクリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / ドレミ団 / 文明 光 / パワー17500 / コスト11
■ダブル・シンパシー:エンジェル・コマンド(このクリーチャーの召喚コストを、自分のエンジェル・コマンド1つにつき2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■NEO進化:光のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。その後、コスト7以下のエンジェル・コマンドを2つまで、自分の手札から出す。
■自分のクリーチャーすべてに「ブロッカー」を与え、それらを自分のターンの終わりにアンタップする。
200円
5枚のヒロインレアの1枚にして、エンジェル・コマンド戦略の軸となるカード。
みんな【天門】に慣れすぎてて「ブロッカー付いてないのか~」ってすぐ言うけど、言うてコイツ簡単に出せるからね!
特に噛み合うのは《神聖の精霊アルカ・ガール》。
コイツ1体で4軽減、何でもいいからもう1体エンコマがいれば6軽減で5コスト。ほら全然出せそう!
どうにか1体目が着地すれば、2体目以降は1体目の展開でシンパシーを稼げるので召喚はラク。
本当に、見た目以上に気持ちよく展開できるカードなのでぜひ使ってみてほしい!安いし!
また、エンジェル・コマンドサポートのようでいて、常在効果によるブロッカー付与は種族も文明も問わない。
何故か隣で《~悪意の武器商人~》もブロッカーになっているし、そうなるとついでに《赤翼の精霊エルラ・ルージュ》のブロッカー強化の恩恵も受けられるぞ。
あ、ちなみにシンパシーや《きりふだるる》のドローの都合で、NEO進化せずに出した方が嬉しいケースが多いのも覚えておこう。召喚酔いはどうせ《 覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン 》で解除できるしね。
《神聖の精霊アルカ・ガール》4枚

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光/水 / パワー4500 / コスト4
■ブロッカー (このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■ジャストダイバー (このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない)
■このクリーチャーが出た時、カードを1枚引く。
■自分のコマンド・クリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただしコストは0以下にはならない。
50円
というわけでつよつよ軽減カード。
これ系の先駆けである《 コッコ・ルピア 》は一線を退いて久しいし、近年のコスト軽減クリーチャーは《一番隊》《アシスター》《奇跡妖精》のようにターン1回制限持ちが多かったことで、久々に「全アクションが軽減される」強さを実感できた印象だ。
(え?《アシステスト》や《竜装 ゴウソク・タキオンアーマー》がいただろって?それはそう)
初動と呼ぶには多色4コストが重いものの、そのぶんジャストダイバーによる場持ちが嬉しい。
考えてみれば前述のような軽減クリーチャーの活躍が減ったのも、その中で《アシスター・Mogi林檎》は比較的使われたのも、そういうことだよね……
同名カードも軽減できるので、2体目は2コストで召喚可能。ドローも付いてくるので、積極的に並べていきたい。
また、ジャストダイバーゆえに、出たターンに《 覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン 》で走らせるとほぼ無敵のフィニッシャーになる。
《双子聖霊アンビアス》3枚

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / ファンキー・ナイトメア / 文明 光 / パワー3000 / コスト3
■自分のコマンド・クリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただし、コストは0以下にならない。
■自分の呪文を唱えるコストを1少なくする。ただし、コストは0以下にならない。
60円
まぁその、前項で場持ちの良い軽減クリーチャーについて語っておいて耐性のないやつを紹介するのもアレなんだけど……やっぱり3コストと4コストの差は大きいので採用。
もちろん3ターン目に出せればベストなんだけれど、《アルカ・ガール》がいる時に1コストで召喚→シンパシー&自身の能力で《滝川るる&ラフルル》を3軽減、なんてできるとこれはもう《 フェアリー・ギフト 》だ。嘘は言ってないはず。
なお、今回のリストでは呪文軽減が活きないけれど、《ギャラクシー・チャージャー》採用型だとそちらとの噛み合わせが熱い。
チャージャーで1マナ戻ってくるから、実質1コストで3ドローを狙えるぞ。これはもう《Ancestral Recall》だ。嘘言ったかも。
《サザンの天宝》4枚

【 タマシード 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / 文明 光 / コスト2
■シンカライズ(このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい)
■このタマシードが出た時、自分の他のエンジェルがあれば、カードを1枚引く。
■各ターンに一度、自分のコマンド・カードを実行するコストを1少なくしてもよい。ただし、コストは0以下にはならない。
80円
軽減チームその3。とうとうターン1回制限が付いてしまったかわりに、最軽量となる2コストのエレメントだ。
とにもかくにもデッキ全体が重いため、2ターン目にアクション出来るカードが欲しいということでフル採用。エンジェル・コマンドなので、問題なくシンパシーにもカウントできるぞ。
惜しむらくは、《アルカ・ガール》《アンビアス》はコイツを軽減できないこと。中盤以降に引いた場合は、ちょっと取り回しが悪い場面も増えてしまうだろう。
どうでもいいけどこのアート、なんだか家庭科のドラゴンっぽさを感じるのは筆者だけだろうか。
個別カード解説【ドロー・手札操作】
《きりふだるる》や《滝川るる&ラフルル》も複数ドローは狙えるのだけれど、ここではそれ以外の、ドロー&手札回収を専門とするカードを紹介。
デッキ内でも数少ない水単色カードでもあるぞ。
《~悪意の武器商人~》4枚

【 クリーチャー 】
種族 サイバーロード / スチーム・ナイト / 文明 水 / パワー1000 / コスト3
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中から光と闇のカードをすべて自分の手札に加えてもよい。残りを墓地に置く。
75円
調整中、ずっと出たり入ったり減ったり増えたりしていたのだけれど、結果として「初動が貧弱なんだから複数ドローでのカバーは必須」ということでフル採用に。
種族シナジーに一切寄与しないので、盤面が整い始めてから引いちゃうと持て余すのだけれど……勝ちを大勝ちにするより、事故を回避する方が優先だよね、ということで。
特に、序盤は手札がカツカツで多色のチャージに困ることも多い。息継ぎとして手札を稼いでおけるとラクになるぞ。
なお、あちらの項でも述べたように、実は《滝川るる&ラフルル》でしっかりブロッカーになってくれるし、ブロッカーになっていれば《エルラ・ルージュ》でパワード・ブレイカーも獲得できる。
《芸魔猫刄 スゴローニャ》2枚

【 クリーチャー 】
種族 マジック・モンスター / ゲーム・コマンド / 文明 水 / パワー6000 / コスト5
■このクリーチャーを、[水(3)]を支払って召喚してもよい。そうしたら、このクリーチャーが出た時、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻す。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
50円
今回の「何ですかそれ?」枠。いや《エルラ・ルージュ》の時点でだいぶ「何ですかそれ?」ではある。
コイツ、実はコマンドなのだ。
そしてデュエマのルール上、代替コストのマナ支払いにも軽減は有効。(キリフダッシュを《ヤッタレマン》で軽減できる、みたいなやつだ)
つまり、《神聖の精霊アルカ・ガール》がいれば《スゴローニャ》は1マナでマナゾーンを回収するW・ブレイカーとなってくれる。
そもそもデュエマ、マナに置いちゃったカードを後からどうするか?ってかなりの命題だと思うし、【キャベッジ】なんかはそのあたりを解決した構造が強みだと思うのだ。
というわけで《スゴローニャ》、地味だけどかなり凄いやつ、凄ローニャではないだろうか。
個別カード解説【受け・メタ・除去】
最後はメインのアクションに直接は繋がらない、受けやメタを担当する面々。
《五憐の精霊オソニス》2枚

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー4000 / コスト3
■相手の多色カードを使うコストを2多くする。
55円
そんなわけでメタクリ。
ここに除去カードを入れる選択肢もあったのだけれど、シンパシーや《きりふだるる》のドローを考えると先置きして嬉しいカードが良いよな……ということでこちらを採用した。
刺さるかどうかは相手次第なので、環境によっては《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》あたりと差し替えを検討してみよう。
《ミラダンテの天宝》3枚

【 タマシード 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / レクスターズ / 文明 光 / コスト2
■S・トリガー(このタマシードをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ使ってもよい)
■シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
■このタマシードが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。
70円
最初は「一撃で詰めるしブロッカーも豊富だから、受けはゼロで構わん!」とイキった構築をしていたのだけれど、あまりにわからされることが多かったので採用。おれは弱いっ!
基本的にはトリガーしたらラッキー枠、あとは味方がいればメタクリをタップキルする補助にも、といった役目。
また、マジで事故ったときはとりあえず素出しして盤面の数を稼いでおく、というケースもある。なるべく避けたいプランだけれど、一応覚えておこう。
《金天使 クローネ・ゴルギーニ》2枚

【 クリーチャー 】
種族 メカ・エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー3500 / コスト3
■ハイパーエナジー(このクリーチャーを召喚する時、コストが異なる自分のクリーチャーを好きな数タップしてもよい。こうしてタップしたクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。
55円
S・トリガーをもう1種くらい入れても良かったんだけれど……メタクリの処理と、ハイパーエナジーによる盤面の水増しを優先してこちらを採用。
この「起きないタップ(フリーズ?麻痺?)」、次のターンに《クローネ・ゴルギーニ》自身で殴りに行けるのが便利ポイントとなっている。時間差での除去みたいに運用することになるはずだ。
なお、受け札の枚数を重視する場合は《福音の精霊ゴルドランコイン》に差し替えるのがオススメ。
あとは《青薔薇の天宝》とかもアリ。青いバラは秘密の印だからね。
デッキの回し方
目指すのは、パワード《きりふだるる》がぶん殴れる局面。
つまり突き詰めれば、《きりふだるる》《赤翼の精霊エルラ・ルージュ》+何か光のエレメント1つ、の盤面さえ作れれば、あとはどうにかなるっちゃなるのだ。
そんなわけなので、今回は展開の流れというより、場面ごとの注意点をお伝えしたい。
①始末すべきメタクリ優先順位
どのデッキもそうっちゃそうなのだけれど、刺さるメタとそうでないメタの差は大きい。除去手段の少ないデッキなので、処理すべきメタクリを見極めよう。
・「手札以外から~」系:脅威度 ‐
基本的に手札から展開するデッキのため、これらのメタクリは無視してOK。デュエマは手札を使うゲームだよ!!
・「コストを支払わず~」「召喚以外」系:脅威度 ★★
《滝川るる&ラフルル》の登場時効果が引っかかる。逆に言えば、他のカードは基本的にコストを支払うため、そこまでヤバいわけではない。
・「マナゾーンの枚数よりコストの大きい~」「コストを減らす効果無効」系:脅威度 ★★★★★
軽減を多用する&マナ加速を苦手とするため、巻き込まれるケースは非常に多い。特に、タップキルでも仕留めにくい《クイーン&かぼちゃうちゃう》は危険。
・「○体までしか出せない」系:脅威度 ★★★★★
許すな!!!!
②軽減を繋ぐ手順に注意
このデッキの軽減カードは3種類。それぞれちょっとずつ仕事が異なるため、複数引いた場合は順番に注意しよう。
特にポイントなのが《サザンの天宝》。タマシードであるため、クリーチャーを軽くするカードの恩恵を受けられない。
そのため、基本的には《サザンの天宝》→他の軽減持ち、の順で展開するべき――なのだけれど、《サザンの天宝》にはターン1回制限と「他のエンジェルがあればドロー」の効果が備わっている。
このあたり、かなーりケースバイケースなので練習してね、としか言えない部分はあるのだけれど……
一つの判断基準として、「《サザンの天宝》+軽減クリーチャー」を出したあと、マナは余るか?余ったマナで何か出せるか?は意識しておきたいところだ。
③避けろペテンシー、安全に詰め
カード解説の項でも述べたとおり、展開したターンにそのままフィニッシュに持ち込みたい。
大量展開・大量ブレイクを行うからこそ、返しのアクションが怖いからね。あと格安の敵のアイツ。
出たターンに離れない《きりふだるる》、ジャストダイバーの《神聖の精霊アルカ・ガール》の召喚酔いを《 覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン 》で解除することで、比較的安全に殴ることができる。
余裕があれば1体目の《きりふだるる》は事前にドローソースとして出しておき、こちらをブレイク担当にして2体目の《きりふだるる》は出たターンにダイレクトアタック要員に回せるとより安心だ。
改造するなら
改造案なのだけれど、まずは細かいことを抜きに所長がデュエマフェスやデュエバトルに持ち込んでいる形を紹介しておこう。
最強モード!メガパワードるる


あんだけ偉そうに言っておきながら、《支配の精霊ペルフェクト/ギャラクシー・チャージャー》のカードパワーに屈しているのがお恥ずかしい限り。
《支配の精霊ペルフェクト/ギャラクシー・チャージャー》

【 ツインパクトカード 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー9000 / コスト7
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■相手は各ターン合計3回までしか、クリーチャーを召喚したり呪文を唱えたりできない。
このクリーチャーが離れる時、そのパワーが0より大きければ、離れるかわりにとどまる。
────────────呪文────────────
カード名:ギャラクシー・チャージャー
文明:光
コスト:3マナ
■自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中から、エンジェル・コマンドをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。
■チャージャー
1480円
やっぱり「エレメントが残らない」という点は気になる(結果、マナカーブこそ繋がるものの《きりふだるる》との相性もあまりよくない)けれど、まぁ……強ええからな……
ドロー&マナ加速としての呪文面はもちろん、クリーチャー面が死なないアタッカー――つまり《 覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン 》による一斉攻撃をより強固にしてくれるのがポイント。
《きりふだるる》やジャストダイバーと異なり、ターンを跨いでも永続してくれるのも頼もしい。
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》

【 ツインパクトカード 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / ドレミ団 / 革命軍 / 文明 光/水 / パワー7000 / コスト7
■革命チェンジ:光または水のドラゴン(自分の光または水のドラゴンが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、次の相手のターンの終わりまで、相手は呪文を唱えられない。
────────────呪文────────────
カード名:「未来から来る、だからミラクル」
文明:光/水
コスト:6マナ
■カードを3枚引く。その後、コスト5以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
59800円
もう1種、追加したのがこちら。
ヒロインBESTだからね、デュエマのヒロインといえば《ラフルル・ラブ》ちゃんなのでね。
という冗談はさておき、やはりトリガーケア手段・ついでに逆転撃や《ペテンシー》も止めたいということで採用。
離れない《きりふだるる》からは革命チェンジできないため、むしろ《滝川るる&ラフルル》の登場時効果で踏み倒して呪文を止めるケースが多い。
もちろん、そんな《滝川るる&ラフルル》から革命チェンジするのもアリだけれど、だいたい《きりふだるる》が全ブレイクしちゃってるので……
ちなみにこのあたりの安全な詰め要員としては、《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》も採用候補だ。
こちらはうっかりターンを返してしまった場合の足止めもこなせるのが優秀。
その他採用候補
というわけで、カスタマイズしてイベントに持ち込んでいる手前、採用候補もいろいろ検討していた。
ここではそんな採用候補の面々を挙げておこう。
《聖霊王アルファリオン》

【 進化クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光/水 / パワー15500 / コスト10
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■G・ゼロ:バトルゾーンに自分のエンジェル・コマンドが5体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■進化:自分のエンジェル・コマンド1体の上に置く。
■T・ブレイカー
■相手は呪文を唱えられない。
■相手のクリーチャーを召喚するコストは5多くなる。
G・ゼロは達成できるし、出れば強い。出れば強いんだけど、そもそもコイツを出せる状況なら既に勝ってるよな……ということでカット。
多色であることと、これ以上重いカードを増やせないこともマイナスだった。
あと何より、パワーが低すぎるんだよね……と思ったけど、それは感覚の麻痺だ。
《サファイア・ウィズダム》

【 進化クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / スターノイド / 文明 光/水 / パワー15000 / コスト9
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■進化:自分のエンジェル・コマンド1体の上に置く。
■T・ブレイカー
■相手がクリーチャーを召喚した時または呪文を唱えた時、カードを2枚引く。
■相手は、自分の手札の枚数以下のコストを持つクリーチャーを召喚できない。
■相手は、自分の手札の枚数以下のコストを持つ呪文を唱えることができない。
クソデカエンコマからもう1体こちら。
《きりふだるる》による大量ドローがそのままロックになるあたり、こちらの方がデッキとしてはシナジーしている気がする。
ただ、コイツの「相手の行動に反応してドロー」は強制。うっかり山札を枯らしてしまいそうなので不採用とした。
《ヴァルハラの天宝》で負けなくなる!とか言い始めると迷走しすぎだしね……
各種呪文
エンジェル・コマンド関連呪文も採用候補ではあった。
エレメントが増えないことに加え、基本的にはクリーチャーの効果でカバーできると考えたので今回は不採用。そもそも呪文を参照するエンコマも多いので、そちらに寄せてみるのは面白いかも?
エンジェル以外のコマンド
実はデッキ内の軽減持ちカード3種は、「コマンド」指定となっている。すなわち、エンジェル以外のコマンド――特に、ここ1年半で戦力が大きく増えたデーモン・コマンドも無理なく採用できるのだ。
特に候補となるのは、追加のダイヤモンド担当《喜びの夜 エルボロム・ハッピー》と、序盤を支えつつ受けもこなす《魔誕麗姫ピカドール》。
《ピカドール》については、このデッキが弱い序盤の安定&防御をこなせるため、結構長いこと採用されてたんだけど……多色のバランスを考慮して泣く泣くカットとなった。お好みで復帰させても良いはず。
闇を足す
あとは……ちょっと深く研究してないんだけれど、闇を足してみるのもアリかもしれない。
《悪魔聖霊ジェミニアス》とか入れてみると、盤面に触る手段も増えて強いかも。
《悪魔聖霊ジェミニアス》

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / デーモン・コマンド / ファンキー・ナイトメア / 文明 光/闇 / パワー9500 / コスト7
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手は自身のクリーチャーを2体選び、破壊する。
■このクリーチャーがタップした時、相手の手札を2枚見ないで選び、捨てさせる。
■このクリーチャーが離れた時、呪文を2枚まで、自分の墓地から手札に戻す。
21800円
なんでさっきから高いカードばっかり出てくるんだ。格安ぞ。
(ちなみにクイズ:本記事で紹介されたカードの中で最高額なのは?答えは記事末尾にて。)
さいごに
格安デュエマ研究所、今回は《きりふだるる》一撃必殺デッキをお送りしたぞ。最後まで読んでくれてありがとう。
「組んでみたよ!」「こんな改造はどう?」「所長このネタ好きすぎだろ」などなど、コメントがあればぜひ#格安デュエマ研究所でお寄せいただきたい。

格安デュエマ研究所は今後も定期更新!次回もお楽しみに!
(クイズの答え:《Ancestral Recall》)