【DM歴代名作デッキ】Vol.162~赤単ミッツァイル~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.162~赤単ミッツァイル~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 前回はGP9thより【メルゲドッカンデイヤー】の紹介をさせていただきました。

 今回も同じくGP9thよりデッキを紹介したいのですが、しかしなんというか【メルゲドッカンデイヤー】とはまた違った形で登場し、そして【メルゲドッカンデイヤー】とはまた違った理由で環境から消えてしまったデッキなんですよね。

 ただこのタイプのデッキが勝つ時というのは、また特大な煌めきを放つもので、私はその輝く瞬間も輝かせているプレイヤーたちも好きなんですよ。

 何の話だ?となりそうなので、早速本題に入っていきましょう。

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【赤単ミッツァイル】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

赤単ここにあり 「赤単ミッツァイル」

 というわけで今回の名作デッキはGPでも結果を残した【赤単ミッツァイル】になります。

 リストはGPのリストとはちょっと異なりますが、大枠でこんな感じ。


 デッキが活躍したのは2019年の秋。それこそちょうどGP9thの時期ですね。

 赤単はその時代の最強の高速フィニッシャーを軸として組むデッキでして、この時はそれが《BAKUOOON・ミッツァイル》でした。

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / ワンダフォース / 文明 火 / パワー9000 / コスト9

■このクリーチャーを召喚する時、自分のクリーチャーを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にならない。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、このクリーチャーを召喚する時に破壊されたクリーチャー1体につき、GR召喚する。
■自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。

 少し赤単について整理をしておくと、このデッキが活躍する少し前の2019年夏に《“轟轟轟”ブランド》が殿堂となってしまいました。

 もっとも「赤単」自体は既にかなり下火で、前年の夏頃は《ニクジール・ブッシャー》《ドリル・スコール》を採用した【赤単轟轟轟】が暴れていましたが、【赤白轟轟轟】の台頭や《ドリル・スコール》などの殿堂もあり、2019年に入って以降は「赤単」としての活躍はあまり見られませんでした。

 そんな中での《“轟轟轟”ブランド》の殿堂は致命傷のような気もしますが、赤単にとって大きな環境の変化がありました。

 それが2019年8月に登場した【アナカラーデッドダムド】の台頭でした。

 赤単の生きる道とは、刹那の道です。

 本来、赤単はかなり極端なデッキであるので、環境を見極めてそこを出し抜いて勝つのが赤単であり、その見極めが上手さこそが赤単使いの証なのです。

 【アナカラーデッドダムド】は登場時点で多くのデッキを屠る性能をしていましたが、幾つかの弱点は内包していました。

 それは1つは盤面に依存しないデッキに対してやることが少ないことであり、そしてもう1つは楯の薄さです。

 もちろん【アナカラーデッドダムド】側も先攻の《虹速 ザ・ヴェルデ》さえ通れば勝つことは可能で、極端に不利ということではありません。

 しかし3ターン目の再現度を考えたとき、赤単側に多少の分があったのは間違いないでしょう。

 8月に開催された超CSの時点では予選突破者はいませんでしたが、翌9月に入ると「マナドライブ」を軸としたGRクリーチャーが大量に登場。これによって【シータミッツァイル】などのミッドレンジ帯のデッキが躍進することになります。

 そして赤単自身は、新たに《“魔神轟怒”ブランド》を獲得します。

【 GRクリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / ワンダフォース / 文明 火 / パワー3000+ / コスト5

■自分の火のクリーチャーを3体以上バトルゾーンに出したターン、このクリーチャーに「スピードアタッカー」「パワーアタッカー+6000」「W・ブレイカー」を与える。
■超天フィーバー:各ターン、このクリーチャーがはじめて攻撃する時、このターン中に自分の火のクリーチャーを5体以上バトルゾーンに出していれば、自分のクリーチャーをすべてアンタップする。

 正直なところを言うと、《“魔神轟怒”ブランド》の登場によって相性関係が変わるデッキはないです。ですが、《BAKUOOON・ミッツァイル》からの夢の広がり方は、大きく変わりました。

 ですので私は、このカードを「赤単プレイヤーに勇気を与えたカード」と形容しています。

 というわけで、舞台は整いました。

 GP9thでは準優勝したゲルネウス選手を始め、赤単の本戦進出者が12名と全体3位の数を叩きだしています。

 決勝では惜しくも敗れてしまいましたが、赤単ここにありを見せ付けたGPとなりました。

ミッツァイルだけじゃない! GRで大きく強化

 実際、超天篇のカードプールの中で赤単は幾つかの強化を受けています。

 1コストのクリーチャーたちはいつもの面々といった感じですが、特に大きなものは《GIRIGIRI・チクタック》でしょう。

【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / ワンダフォース / 文明 火 / パワー2000 / コスト2

■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のシールドが4つ以下なら、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)

 2コストのクリーチャーで「相手のシールドが4枚以下という条件」は一見噛み合いが悪そうなのですが、コイツは3ターン目に《“罰怒“ブランド》とセットで運用するのが強力でした。

 つまり1、2ターン目にクリーチャーをプレイしつつシールドを1枚割り、3ターン目に《GIRIGIRI・チクタック》+GR召喚によって盤面に赤のクリーチャーを2体出したので、1コストで《“罰怒“ブランド》に繋がるわけです。

【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー9000 / コスト7

マスターB・A・D(このクリーチャーを、コストを2少なくし、さらに、このターンに召喚した自分の他の火のクリーチャー1体につき追加で2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりに自分のクリーチャーを1体破壊する。ただし、このクリーチャーのコストは0以下にならない)
W・ブレイカー
自分の火のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。

 そのGRクリーチャーについても、発売日より話題になりました《ドドド・ドーピードープ》や盤面にクリーチャーを継続して出し続けられる《ロッキーロック》など、こちらも強力なカードが多め。

 もちろん《BAKUOOON・ミッツァイル》から《“魔神轟怒”ブランド》が出るようなことがあれば、凄まじい数の打点を用意できます。

 当時はG・ストライクとかはなかったので、相手の1点を止めるにもS・トリガーを要求していたこともあり、小型の打点というのも貴重でした。

 

 環境は4~5ターン目のデッキが多い中で、3ターン目に殴りきれるデッキということもあり、【赤単ミッツァイル】自体はGP以降も長く活躍するのではないかと思われました。

 しかしそこは赤単というべきか、儚いのが常なんですよね。

 翌11月に【赤青ミッツァイル】が登場すると、【赤単ミッツァイル】は一気に減少して環境から姿を消すことになります。

 赤単は「やられる前にやる」デッキです。

 ですので儚い話なのですが、【赤単ミッツァイル】は《トムのゼリー》《オケ狭間 寛兵衛》といった赤青側が流れで出してくるブロッカーに弱く、これで1ターン凌がれると返しにチェインコンボに入られて負けるんですよ。

 そのため、【赤青ミッツァイル】が健在であるときのアグロデッキは【赤青覇道】や【赤単バルガ】といったブロッカーを処理できたり、打点を多少止められても押し切れるようなデッキへと変わっていきあmす。

 やはり赤単は流れ星。その煌めきは一瞬。

 しかしその一瞬でいかに大きな輝きを放つかが、赤単の真髄だと言えます。

 

 《我我我ガイアール・ブランド》? 

 それを扱うのはまた未来の話……。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第162回は私の大好きな【赤単ミッツァイル】でした。

 まぁ【赤単ミッツァイル】が好きというよりかは、赤単という概念が好きという話ですが……。

 つまるところ、赤単のギミック云々というよりも、「赤単がいける環境でしか勝てない」という存在の儚さといいますか、潔さといいますか……。

 この時のGPも【赤単ミッツァイル】自体は候補には出ていたんですよ。

 ただ大型大会で赤単を選択する勇気は私にはありませんでした。ですので、こうした大会で赤単を持ち込み、そして勝っているプレイヤーたちは尊敬しています。

 

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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