5コス以下のゴッドが増えまくったので、ゾロスター起源神がマジで現実的になってきた
はじめまして。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。夢を見ています。
いやあ。来ますね、新パック。
今回の第一印象としては、ベリーレアの打率がすごいですね。《PP-「P」》《「GT」-002》とかだけでなく、たいがいなんかしら使い道があるのがすごい。
いつもは低レアのコンプセット買ったうえで欲しい高レアだけシングルでつまんで……という感じだったんですが、これは久しぶりに箱いこうかな……!
この企画は、「前人未到のデッキを組むことを目指し、毎週一本ずつ新たなデッキを作成する」ものとなっています。
というわけで、夢のように不確かにやっていきましょう。今回のテーマは、こちら。
《危識:邪道、轟き中》

【 呪文 】
文明 闇 / コスト3
■D・D・D [闇(1)](自分のクリーチャーが攻撃する時、このカードを [闇(1)]支払って自分の手礼から実行してもよい)
■自分の山札の上から3枚を墓地に置く。その後、クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻してもよい。
というわけで、今回のテーマは《危識:邪道、轟き中》。
コロコロ付録デッキ『デデデ・デンジャラ・デッキ』で先行収録された、D・D・Dを持つ呪文ですね。
今回はこのカードを活かして、コロコロデッキを思いっきり改造する夢を見に行こうと思います。
コロコロデッキの改造、難しすぎる!!!!!
失礼、突然デカい声で本音が漏れました。
いやその……このデッキ、普通に遊ぶとちゃんと楽しいんですが、改造しようとすると一気に牙を剥いてくるんですよね。
殴り切る前後でちょうど手札が切れるので相手に一手でも応手を打たれると一気に厳しくなる……みたいなところはまあ当然として、D・D・Dを持つ新規カードが(シンプルな除去の《 逢邪時 》以外)わりと癖が強いのも難しくてですね。
特に《至高の邪神 アビスベル》《究極の蛇神 ヴリドガルド》は、「攻撃中の生物にNEO進化」「横の生物にNEO進化」「素出し」という選択肢を常に迫られるので動きの最適解を見つけるのが大変。付録カードなので仕方ないんですが、素直な攻防以外の機能が少ないのも悩みです。
また、現在のアビスは三色プッシュ中であり単色の新規は数が少なめ。そんなこともあって「D・D・Dで攻めるアビス」というコンセプトについては、「コンセプト通りに極めるのは難しい」と諦めるに至った……というのが、コロコロ発売日である9/12のことです。発売日にコロコロ買って一日中付録デッキをこねくり回す成人男性。
そんな中、Twitterでとあるデッキに出会います。
カバレージライター仲間のジャイロさんが作ったこちらの構築は、(使われているのは《究極の蛇神 ヴリドガルド》2枚だけとはいえ)「ハンデスしながらビートする」機構によって攻めのリスクを軽減しつつ、いざという時にはD・D・Dによって見かけの打点をずらして押し切ることが可能な構築になっています。
特に《 深淵の怒貫 ファウン=テイン 》と《 深淵の瘴炉 インシネ=ロウ 》のパッケージにより、一定の打点を押し付けつつゴリゴリハンデスしていけるのが最高ですね。
実際にジャイロさんも「コロコロのおまけで2ブロックCSに挑戦できるクオリティまで作れたら楽しそう」というモチベーションでデッキを作ったと語られております。そのうえで、実際にCSで勝ち越すという結果を残すに至ったんだからすごいことですよこれは。
これを見て、一度は諦めた「D・D・D」と「アビス」の両立に対する希望が湧いてきた……というのが、9/13のことです。諦めるのも早けりゃ復帰するのも早い!
とりあえず、先ほどの構築の「ハンデスしながらD・D・Dでビートする」機構を目指せばおそらくデッキになるはず。とはいえ、ジャイロさんの構築をなぞるだけではこの企画の目指す「未踏」は永遠に満たされません。
ここで私が考えたのが、採用するD・D・Dを《 危識:邪道、轟き中 》に絞ること。
アビスではないという割と致命的な弱点こそあれ、1マナで墓地を3枚増やしつつ一番欲しいカードが手に入る……と考えると《 フォック=ジャック 》とか《 邪魂の王道 ジャシン帝 》と組んで楽しいことができるんじゃないでしょうか。
とはいえ、これだけではまだ力不足。せっかく《 危識:邪道、轟き中 》を使うなら、何か「絶対に回収したいカード」がないといけないんですよ。このカードを使うに値する、ビートダウンデッキで絶対に手札にあってほしいカード……。
《 龍装者 バルチュリス 》では?
小型アタッカーを並べるこのデッキでは、2回攻撃は簡単。1回目の攻撃で《 危識:邪道、轟き中 》から拾うことに成功すれば、次の攻撃時に踏み倒して追撃が可能です。
「実質的に《 龍装者 バルチュリス 》を5枠以上詰めるビートダウン」、これはさすがに独自性を主張できるのでは?
というわけで、完成したデッキがこちらです。


《至高の邪神 アビスベル》も《究極の蛇神 ヴリドガルド》もないけど、何とか形になりました!
いやその、墓地がちゃんと肥えやすくなったので、2コストで素出しできるNEO生物の《 フォック=ジャック 》が二大ジャシンより強くなっちゃったんですよね……。
特記事項としては、《 コースター=コーデキター 》の存在。
1コストのD・D・D始動役としてはもちろん、《 邪魂の王道 ジャシン帝 》がいると《 フォック=ジャック 》と組んで墓地から進化速攻することで、毎ターン3コス2ドローしつつガツガツ殴れるんですよ。
さらに《 深淵の怒貫 ファウン=テイン 》に進化して攻撃すると、自壊することで蘇生効果を能動的に使っていけます。5コスト以下が何でも蘇生できるということは、《 龍装者 バルチュリス 》を蘇生して追撃ができるということです。手札にいなくても仕事をするバルチュリス、さすがに史上初では?
実際には《 危識:邪道、轟き中 》をちゃんとした受けを兼ねられるパーツに買えた方が強いという説はあるんですが……これは忘れることで解決しましょう。はい、今解決しました。
さて。このデッキが真に「未踏」のデッキかを確認するためには、あと一工程必要です。それは。
デッキメーカーによる、先行研究チェックです。
キーパーツ数枚程度を含むデッキを検索することで、このアイデアが既出か初出があるかが見込める……ということですね。この検索結果が「1件」ならば、晴れて私は未踏の地に到達したことになります。
というわけで、《 危識:邪道、轟き中 》《 龍装者 バルチュリス 》《 深淵の怒貫 ファウン=テイン 》での検索結果は……!

『未踏』、達成……!
さすがに組むのが早かっただけだと思うんですが、何とか達成しました。
ちなみに、類似の研究としては《 音速 ライドン 》で《~墓碑に刻まれし魔弾の名~》を吸い込みつつ《 危識:邪道、轟き中 》《 龍装者 バルチュリス 》を狙うデッキがありました。おそらく《 轟く邪道 レッドゾーン 》とかも入ってくるのかな?
アビスでこそありませんが、めちゃくちゃスマートに《 危識:邪道、轟き中 》と《 龍装者 バルチュリス 》を活かすギミックということでかなり感動しましたね。なんでも調べてみるもんだ。
「アビスでやらなきゃもっと早かった」は言っちゃダメ
というわけで、夢を見ていました。
正直これを「コロコロデッキの改造」と言えるかはだいぶ疑問は残るんですが、それでも最低限独自性のある動きを主張できるようになってほっとしています。
コンセプトをしっかり立てて、それに殉じるというデッキビルドの基本の大切さを思い知った回でした。
この記事の感想などありましたら、#未踏のデッキの夢を見てでのPostや拡散などなど心よりお待ちしております。
それでは、次の夢で。北白河でした。