はじめに
はじめまして。あるいは、お久しぶりです。北白河と申します。 生きています。
いつもの前置きは置いといて、まずはここから。
デュエマ20年目突入、おめでとうございます!
いやー、思えば遠くに来たもんですね。
《のたうつウンパス》の能力起動スタック《ショック》の次の号で突然別のカードゲームが始まって唖然としてから、20年!
そりゃきたしーも年を取るわけです。
……ちなみに発売日からカウントした厳密な「20周年」は2022年5月30日となります。来年じゃねえか!
そんな記念すべき20年目を飾る王来篇は、「過去」をテーマにかつての伝説のクリーチャーが大量登場する特別編とも言えるスペシャルなシリーズ!
最新クリーチャーが過去のクリーチャーの力を受け継ぐ「スター進化」と過去のクリーチャーを無理やり繋ぎ合わせた合体獣「ディスペクター」を軸に展開されるシリーズに、今からワクワクですね!
その王来篇の幕開けを飾る「王星伝説超動」の独断と偏見で選んだ注目カードを、デッキの試作案等を交えつつ今回は9枚紹介させていただきます!ドラゴンについても……語ることがある!
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目次
《王来英雄 モモキングRX》
【クリーチャー】
【種族】ヒーロー・ドラゴン/ジョーカーズ/レクスターズ
【文明】火/自然
【コスト】5
【パワー】6000
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、手札を1枚捨て、カードを2枚引く。その後、このクリーチャーから進化できるコスト7以下のクリーチャーを1体、自分の手札からこのクリーチャーの上に置いてもよい。
■シンカパワー:このクリーチャーが進化する時、このターン、このクリーチャーがバトルに勝つたびアンタップする。
「最低限の単体性能」「進化先を引いてくるドロー」「進化先の踏み倒し」「進化先のバリューを上げる連続攻撃」などなど、デュエマというゲームシステムにおいて進化元に必要とされるものを全部持ってきた欲張りさんです。
いやまあここまでやらなきゃ現代のカードパワーについてこれないのはわかるけどさあ!《 エヴォ・ルピア 》が泣いてんぞ!……まああっちはあっちで強いんですけど。
後述するデザイナーズコンボだけでなく、5コスト多色ドラゴン/レクスターズという恵まれた基本性能は膨大な量の進化先を約束してくれます。
この先のスター進化はほぼ全てこのカードの存在を前提に刷られることになるため、これからのパックでさらに強化が確定されている一枚と言えるでしょう。今揃えて損はない一枚です!
《ボルシャック・モモキングNEX》
【スター進化クリーチャー】
【種族】ジョーカーズ/アーマード・ドラゴン/レクスターズ
【文明】火
【コスト】6
【パワー】9000+
■スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■パワード・ブレイカー(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
■このクリーチャーが出た時または攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それがレクスターズまたは火のクリーチャーなら出す。それ以外なら墓地に置く。
■攻撃中、このクリーチャーのパワーを、自分の墓地にある火のカード1枚につき+2000する。
前述の《 王来英雄 モモキングRX 》の丹念なお膳立てによって降臨する、あまりにも大雑把かつ超強烈なガチャ生物です。
モモキングに力を渡した《 ボルシャック・NEX 》も「俺そんな力持ってたっけ!?」とびっくりしていることでしょう。
cipと攻撃時で山札をめくって踏み倒し……までならまだマシなのですが、「火文明かレクスターズなら何でもセーフ!」はさすがに前代未聞です。
【連ドラ】ならぬ【連火】じゃねえか!【連クスターズ】?
《 王来英雄 モモキングRX 》とはデザイナーズコンボが仕込まれており、あちらの《 無限掌 》効果で攻撃回数を水増しして盤面一掃&大量展開を狙う形ですね。ややオーバーキル気味ですが、主人公なのでこれくらいやっても許されるということで。
デッキのほとんどを火文明の生物で占めるようなデッキなら、よほどの速攻か《 終焉の禁断 ドルマゲドンX 》が入らない限りまず採用を一考できるパワーカードと言ってよいでしょう。
また、何でも踏み倒せるということは、実用性を無視すればこんなデッキだって組めちゃうわけです。
「ボルシャック」率驚異の80%を誇る、【連ボルシャック】!
《 ボルシャック英雄譚 》との二枚看板でバトルゾーンをボルシャック渓谷へと変えていきましょう。
《聖魔連結王 ドルファディロム》
【クリーチャー】
【種族】ディスペクター/エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド
【文明】光/闇/火
【コスト】8
【パワー】13500
■ EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く。)
■スピードアタッカー
■ T・ブレイカー
■ このクリーチャーが出た時、またはこのクリーチャーの「EXライフ」シールドが自分のシールドゾーンを離れた時、相手の多色ではないクリーチャーをすべて破壊する。
■相手は多色ではない呪文を唱えられない。
「ギリギリ素出し可能なコスト」「除去耐性」「シールド追加」「SA打点」「全体除去」「ロック性能」などなど、デュエマというゲームシステムにおいてフィニッシャーに必要とされるものを全部持ってきた欲張りさんです。お前もかよ!
種族も優秀で《 クリスティ・ゲート 》等の各種踏み倒しや《 灰燼と天門の儀式 》などの蘇生にも対応。
ここまで大きいリターンをくれるならササゲールも使ってやろうかなという気分になるものです。
EXライフはシンプルな見た目に反して相当優秀で、確実に相手に二手以上の対応を迫らせることが可能です。特にロック効果持ちについているというのが大きく、「一手足りずに負け」という状況を押し付ける力に満ちていると言えるでしょう。
総じて、元ネタ……というか材料となったの《 聖霊王アルファディオス 》《 悪魔神ドルバロム 》にも引けを取らないキングマスターらしい強烈なフィニッシャーと言えるでしょう。
ちなみに残りの王は「禁時混成王」「零獄接続王」「勝災電融王」「邪帝縫合王」の四体の存在が確認されており、ストーリー的にも気になるところです。起源神、また神帝に負けたんだな…
《「正義星帝」<鬼羅.Star>》
【スター進化クリーチャー】
【種族】メタリカ/ヒューマノイド/レクスターズ
【文明】光
【コスト】5
【パワー】8500
■ スター進化:レクスターズまたは光のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時または攻撃する時、カードを1枚引く。その後、コスト4以下のクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。
■自分のコスト4以下のクリーチャーはすべて「ブロッカー」を得、自分のターンの終わりにアンタップする。
SRのスター進化サイクルからは、軽率に改名した《「正義帝」》が《 超絶奇跡 鬼羅丸 》の力を得た姿であるこのカードをチョイス。
王来篇でのメタリカのテーマと思しき「コスト4以下」を強力サポートする一枚です。君たち毎回迷走してない?
文明問わない4コスト以下(進化もOK!)という範囲が相当広いことはかの《 ヘブンズ・フォース 》が証明済み。
ドロー効果もあるのでまず腐らないのも嬉しいですね。
光文明お得意のメタクリを投げつけて守りを固めてよし、SA打点でワンショットを狙ってよしという攻防一体の柔軟性はさすがに強力です。
名誉レクスターズこと《 エヴォ・ルピア 》が射程内にいることも見逃せません。
これに限らずSRスター進化の面々は「良好なコスパでシンプルに高いスペックを持ち、使いやすくする」という設計思想で作られているように見えますね。
既存の進化クリーチャーなどと比べるとわかると思います。
【 進化クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光 / パワー12500 / コスト6
■進化―自分のエンジェル・コマンド1体の上に置く。
■W(ダブル)・ブレイカー(シールドを攻撃したとき、このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
■このクリーチャーがバトルゾーンにある間、誰も光以外の呪文を唱えることができない。
EXライフと同じく、スター進化というシステムも「相手に二手以上の対応を迫る」ものであると言えるでしょう。
後述するシンカパワーも合わせて、進化というシステムが孕むディスアドバンテージを徹底的に潰すという公式の意志を感じます。革命チェンジに対応してなくてほんとによかった。
あらゆる踏み倒しを許容する彼は、コスト4以下のクリーチャー2体で成立するコンボを即座に成立させてもくれます。
【ファラオビート】と【フウジン天ロンリネス】のハイブリッドもこの通り可能ですね。この雑なくっつけ方はむしろディスペクターなのでは?
《龍風混成 ザーディクリカ》
【クリーチャー】
【種族】ディスペクター/クリスタル・コマンド・ドラゴン/エンジェル・コマンド/メルト・ウォリアー
【文明】光/水/火
【コスト】7
【パワー】6000
■ EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の手札または墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。それを唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。
■自分のターンの終わりに、そのターン自分が呪文を唱えていれば、相手のパワー5500以下のクリーチャーを1体破壊し、その後、カードを1枚引いてもよい。
対するSRディスペクターサイクルからは、アドバンテージの化身と言うべきこちらをチョイス。有用テキスト山盛りの、これまた誰がどう見ても強い一枚です。
材料となった《 龍素記号Sr スペルサイクリカ 》から呪文踏み倒しを、《 血風聖霊ザーディア 》からは呪文に対応する5500火力を。
そして虚無から1ドローを引き継いだ、ディスペクターの中でも特に元ネタに忠実な仕上がりのカードですね。
コスト7の多色コマンド・ドラゴンということで《 ドラゴンズ・サイン 》や《 ドギラゴン・エントリー 》、《 「祝え!この物語の終幕を!」 》などの踏み倒し呪文にも対応。
かつそれらをさらに使い回していけるとなれば、そのバリューは計り知れません。
地味ながら出た後も呪文サポートのシステムクリーチャー兼アタッカーとして活躍してくれますし、ここでEXライフによるしぶとさが活きてくる……という、捨てるところのないパワーカードと言えるでしょう。
《ネ申・マニフェスト》
【クリーチャー】
【種族】トリックス/レクスターズ
【文明】水
【コスト】3
【パワー】2000
■このクリーチャーが出た時、カードを3枚引き、その後、自分の手札を2枚捨てる。
■シンカパワー:このクリーチャーが進化する時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーはブロックされず、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。
VRの旧キングマスターサイクルからは、キングからカリスマになったマニフェストをチョイス。ネーミングセンスまで20年前に遡らなくていいのに! 生ける《 サイバー・チューン 》としてデッキの潤滑油を担ってくれる一枚です。
シンカパワーも実に優秀で、「一発殴ってトリガーで退場」という進化クリーチャーあるあるを事前に防げる無駄のない仕上がりになっています。
ここまでスペックが高ければ、進化を無視しても 《 */弐幻サンドロニア/* 》のようにクリーチャーの残るドローソースとしてお呼びがかかることも多いでしょう。
他のサイクルの面々も「単体で軽くて取り回しがよく、デザイナーズコンボのシンカパワーでさらにお得」という方面での調整が見受けられ、汎用枠として環境でもよく見るカードになりそうです。4枚揃え得!
ちなみに、シンカパワーというシステム自体がスター進化と好相性(上だけ場を離れた後に再度誘発させられるため)なので、継続的にスター進化先を出し入れできるギミックが見つかれば大化けしそうな気配を感じています。
腕に自信のあるビルダーさんはぜひどうぞ。
《Disカルセ・ドニー》
【クリーチャー】
【種族】スピリット・クォーツ/ディスタス
【文明】光/闇/自然
【コスト】4
【パワー】1000
■マッハファイター
■コスト5以下のクリーチャーを攻撃中、このクリーチャーに「スレイヤー」を与える。
■このクリーチャーが出た時、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。
はっきり言ってこのパックで最もおかしいカードだと思ってます。
4マナで、5マナが出る!さんすうエアプか? 文明や非進化という制限もないので、出すことさえできれば確実に何かしらの仕事をしてくれるでしょう。
おまけに本体もメタクリ排除に最適な条件付きスレイヤー&マッハファイター持ちということで、おおよそ腐ることのなさそうな一枚です。
また《 エヴォ・ルピア 》が泣いてんぞ!
実はスペックだけを見れば、高コスト獣に偏りがちなディスペクターよりもスター進化をはじめとするレクスターズと好相性だったりします。
5コストのものが多い5色レインボーとも相性が良く、この辺りを活かすデッキにはまさに福音と言えるでしょう。そりゃまつがんさんも【オーケストラ】組むわけだよ!
これに限らず《 Disジルコン 》などの3色カードは既存のコスト論を大きく覆すハイスペックカード揃いです。
《 天災 デドダム 》に追いつけ追い越せの勢いにはさすがにびっくりですね…。
《S・S・S》
【呪文】
【文明】光/水/火
【コスト】7
■ S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■ 相手は自身のパワーが一番小さいクリーチャーを1体選び、破壊する。
■ 相手は自身のパワーが一番大きいクリーチャーを1体選び、手札に戻す。
■相手のクリーチャーをすべてタップする。
あまりに非ディスペクター3色サイクルが強すぎるので、同サイクルからもう一枚。
2面除去にフルタップ!その名の通り一枚三役の、単純な防御力なら史上トップクラスのトリガーです。
《 (前略)トリガージャー!! 》でも二つしか選べなかったのに!
他にも《 襲来、鬼札王国! 》の二期こと《 灰燼と天門の儀式 》や《 天災 デドダム 》の美味しいところだけ持ってきた《 ドンドン火噴くナウ 》などなど、過去のカードと比べて頭一つか二つくらい抜けたカードパワーを持ったトリガーと呼べるでしょう。
強力な三色トリガーが増えることには見た目以上の価値があり、「トリガーで捲れても嬉しい強力なマナ基盤」として多色デッキの柔軟性が上がるんですよね。
色事故対策のマナ基盤と防御をこのサイクルに任せてやりたいことをやりまくる……といった強力な多色デッキもファンデッキ・環境デッキ問わず登場するかもしれませんね。
ん、「強いトリガー」と「マナ基盤の柔軟性」を必要としている多色デッキ……?
……ちょっとマシになったようには見えますが、まだ「救済」には至っていませんね。
引き続き、執念深くやっていきましょう。苦しむための時間は腐るほどあります。
《検問の守り 輝羅》
【クリーチャー】
【種族】メタリカ
【文明】光
【コスト】2
【パワー】2000
■ G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■誰も、手札以外からカードを出せない。
最後にご紹介するのが、新シリーズ第一弾名物の強烈メタクリーチャーのこちら。
わずか2マナで手札以外からの登場を完全に禁じてしまうばかりか、G・ストライクで最低限の防御効果すら持ち合わせるという大盤振る舞いっぷりです。
ここまで範囲が広ければ、おなじみ《 奇石 ミクセル 》《 音奏 プーンギ 》のコンビに割って入ることも可能でしょう。
こっちがGR召喚できなくなるデメリットなど些細なものです。そうか?
同時登場した《 とこしえの超人 》も合わせて、どこまで強化されるんだというメタクリたち。
どちらも除去耐性そのものは持たないので、マッハファイターや火力などの小型除去の価値は高まりそうです。
おわりに
というわけで、注目カードでした。
正直9枠じゃとても語り切れないほどの強烈カード揃いですので、ぜひ実際にカードを手に取ってそのヤバさを試してほしいですね。
どうやって手に取ればいいかというと、このボタンをクリックあるいはタップすれば全てがわかります。わかれ。
さて。そろそろ記事もおしまいですし、いつものやつやっていきましょうか。(咳払い)
カーナベルでは最新弾の『王星伝説超動』を絶賛発売中!!
それだけでなく、『王星伝説超動』で強化された過去のカードパーツをたくさんご用意しております!
さらにご注文の際には要望欄に「ベルカードお願いします」と書いておけば、あなたのためだけのコメントカードことベルカードもついてきます!
15時までの注文で即日発送のカーナベルでぜひカードを揃え、王来篇の最高のスタートダッシュを迎えてくださいませ!
……ふう。(声色が一オクターブ下がる)それでは、次の記事で。北白河でした。