| このデッキはこんな人にオススメ！ |
| ●レアカードなしでも楽しいデッキが組みたい！ ●コモン・アンコモン限定戦に挑んでみたい！ ●最近のカードだけで遊べるとなお嬉しい！ ●1ターン目からシールドを割りたい！ ●エンピツをどこまで鋭く削れるか試したことがある！(?) |
デュエマはコモン・アンコモンだけでも面白い！
『デュエル・マスターズ コモン・アンコモン構築ラボ』、略して『CUCラボ』。
本企画では、コモンとアンコモンだけで組めちゃうデュエマのデッキを紹介していくぞ！
今回はヒロイックでカッコ良い、みんな大好き【アーマード】！
ヒロイックで、かっこいい……？
※「変身途中のヒーローみたいでかっこいいやろがい！」というご指摘は随時お待ちしております。
目次
CUCラボって？
コモン・アンコモン構築ラボ、略してCUCラボでは、その名の通りデュエル・マスターズのコモン・アンコモン限定デッキを構築・紹介していくぞ。
低レアリティと侮るなかれ。コモン・アンコモン限定だからこそ、カード同士のシナジーや意外なギミックが活躍することも。
デッキが組めたら、ぜひ友達同士、あるいはコモン・アンコモン限定イベントで遊んでみよう！
コモン・アンコモン限定戦『DM:CUC』も、オンラインを中心に拡大中！ 主催者のりんきいさんによる解説記事では、CUCフォーマットで開催されたCSで結果を出したデッキが詳しく解説されているぞ。
当ラボでは、そんな大会結果とは少し毛色を変えて、「まだ見ぬコモン・アンコモンの可能性」に注目したデッキを研究＆紹介。
誰も知らない新デッキでCUC環境に乗り込むもよし、環境にこだわらず家族や友達とコモン・アンコモン構築を楽しむのもまたよし。
カードも集めやすいので、ぜひあなたに合った遊び方でコモン・アンコモンを楽しんでほしい！
注意点として、レアカードをふんだんに使った通常構築のデッキと戦うことは想定していない旨は書き添えておこう。本記事で紹介するデッキは、コモン・アンコモン限定デッキ同士での対戦を前提としているぞ。
どんなデッキ？
第1回・第2回でアビス・レボリューション種族を扱ってきたCUCラボ。
続く第3回では、この夏『アーマード・サムライ』としてリメイクされたサムライを扱ったものの……アーマード種族要素はほぼ含まれていなかった。
というわけで、今回は改めて【アーマード】を研究。幸い、優秀なアタッカーである《革命の炎 フレア・ハシッチ》がコモンに存在している。
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ファイアー・バード / 文明 光/火 / パワー5500 / コスト5
■革命チェンジ：アーマード(自分のアーマードが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■このクリーチャーが出た時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手のシールドを1つブレイクする。
▶自分の山札の上から1枚目をシールド化する。
コイツにチェンジできる、最軽量のアーマードを……
最軽量の、アーマードを……？
《イダテン・アクセラー》＋《クロコギア》で1ターン目から革命チェンジできるじゃん！！！
これは……細く鋭く尖らせまくったデッキの予感……！！
デッキレシピ＆個別カード解説
完成したデッキはこちら。
古いアーマード種族持ちは重いカードに偏るため、自ずと最近のカード主体のリストとなった。マネして組む場合、かなり集めやすいんじゃないかな？
各カードについて、以下で詳しく解説していこう。
個別カード解説【主力】
まずは革命チェンジによって戦線を支える、主力カードを解説だ。
《革命の炎 フレア・ハシッチ》4枚
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ファイアー・バード / 文明 光/火 / パワー5500 / コスト5
■革命チェンジ：アーマード(自分のアーマードが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■このクリーチャーが出た時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手のシールドを1つブレイクする。
▶自分の山札の上から1枚目をシールド化する。
ゆるい条件で革命チェンジ可能な、このデッキのメインアタッカー。
基本的には「相手シールドをブレイク」モードを選択し、積極的に攻めていこう。
出た時効果でブレイクできるため、相手シールドが1枚ならば「効果ブレイク→ダイレクトアタック」と動いて単独でフィニッシュまで持っていける。実質《アポロ》と言っても過言だ。
《試作品 クロコギア》4枚
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・へドリアン / サムライ / 文明 ゼロ / パワー0000+ / コスト00
■このクリーチャーを出す時、自分のクロスギアを好きな枚数これにクロスする。
■アクセル（このクリーチャーにクロスギアがクロスされている時、このクリーチャーは次のAC能力を得る）
■AC−このクリーチャーのパワーは、+500される。
ろくでもないコンボを次々に生み出しそうなコスト0・パワー0・ゼロ文明クリーチャー。コイツ新録するなら《 ゾンビポンの助 》わざわざ再録しなくて良かったやろがい！
前述のように《イダテン・アクセラー》があれば、《イダテン・アクセラー》をクロスしつつ0マナで《クロコギア》召喚、スピードアタッカーで即攻撃が可能。
ここで《フレア・ハシッチ》にチェンジすれば、1ターン目に2枚ブレイクができちゃうぞ！
今回のデッキはパワー強化クロスギアが採用されていないため、アクセルが解除されると即死することは注意。
クロスギアの枚数的に、2体以上の展開は難しいことも多いだろう。
《炎刃 イダテン・アクセラー》4枚
【 クロスギア 】
種族 サムライ / 文明 火 / コスト1
■これをクロスしたクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。（「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは召喚酔いしない）
《クロコギア》を化けさせるキーカード。『ビクトリーBEST』での初登場時はパッとしなかったのに、ここで脚光を浴びるのが面白いところだね。
そんな《クロコギア》との組み合わせはもちろんのこと、単純に《アシスター・コッピ》あたりをスピードアタッカー化して追加打点にすることも多々ある。1マナ余った時に設置しておきたいカードだ。
なお、デュエプレからそのまま輸入されたため、アーマードではないただのサムライ。アーマード指定の《巡鎧者メンドーサ》《招火呪文「アーマアド」》あたりでは引けないので注意。
デュエプレでもアプデで種族追加とかよくあるんだし、アーマードにしてくれて良かったのに
《ファイアー・ブレード》2枚
【 クロスギア 】
文明 火 / パワー- / コスト2
クロスギア:このカードをバトルゾーンに置く。クリーチャーにクロスするには、このカードのコストをもう一度支払う。そのクリーチャーがバトルゾーンを離れても、このカードはバトルゾーンに残る。
これをクロスしたクリーチャーは｢スピードアタッカー｣を得る。(｢スピードアタッカー｣を得たクリーチャーは召喚酔いしない)
5枚目以降の《イダテン・アクセラー》。令和に紹介するカードじゃないぞ。
コストの重さがだいぶ痛いのだけれど、《クロコギア》を腐らせないために採用。
サムライを持たないことがメリットになる場面なんかないかな……と考えたけれど、最優秀サムライメタカードである《 邪眼銃士アレクセイ候 》はクロスギアも対象に取れた。なんでお前そんな気が利いてるんだ。
個別カード解説【2コスト域】
いくら何でも《クロコギア》＋《イダテン・アクセラー》＋《フレア・ハシッチ》の3枚が初手に揃う可能性に賭けるのは要求値が高すぎる。
というわけで、追加の革命チェンジ元となる2コスト域をご紹介。
《襲撃者「鎧」ドライブ》4枚
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴノイド / 文明 火 / パワー1000 / コスト2
■スピードアタッカー（このクリーチャーは召喚酔いしない）
1ターン目に革命チェンジができないならどうすれば良いか？
……そう、2ターン目にチェンジすればいいね！
というわけで追加のチェンジ元として真っ先に採用となった最軽量スピードアタッカーだ。
何も考えずに殴ることもできるけれど、手札に《ハシッチ》が無い場合はあえて他の2コスト連中を優先して召喚、翌ターンに《鎧ドライブ》と一緒に殴り始めるのがオススメ。
《巡鎧者メンドーサ》4枚
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・コスモウォーカー / 文明 光 / パワー2000 / コスト2
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それがアーマードなら手札に加える。そうでなければ、山札の下に置いてもよい。
4枚しかない《フレア・ハシッチ》を引ける可能性を高めるため採用。
このデッキはデッキの85％がアーマードなので、ほぼ確実に1ドローと同等の働きをしてくれる。
……《イダテン・アクセラー》、やっぱりアーマードになってくれないかな……
なお、革命チェンジのタネに使うと登場時効果を再利用できる。積極的にチェンジしていこう。
《アシスター・コッピ》4枚
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ファイアー・バード / 文明 火 / パワー3000＋ / コスト2
■パワーアタッカー+2000（攻撃中、このクリーチャーのパワーを+2000する）
■各ターンに一度、自分のアーマードを使うコストを1少なくしてもよい。ただし、コストは0以下にはならない。
3マナあるときに「コイツ＋他の2コストカード」でダブルアクションできることを評価して採用。動き出そうぜダブルアクション。
軽減が任意なのも超重要。
これ《ゴウソク・タキオンアーマー》のような強制での軽減だと「コストは0以下にならない」が適用され、《クロコギア》の召喚コストが1で固定されてしまう。
一見噛み合いそうな《タキオンアーマー》が不採用なのもそんな理由から。
あと《アシスター・コッピ》、パワーが地味に高いのも嬉しい。
《飛工!デネビア&ドッペル》3枚
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ステラ / アーマード・ワイバーン / 文明 光 / パワー1000 / コスト2
■ウルトラ・セイバー：メカまたはアーマード(自分のメカまたはアーマードが離れる時、かわりにこのクリーチャーを破壊してもよい)
追加の2コスト域。ぶっちゃけ、将来的に採用候補が増えて入れ替わるとしたらコイツ。
革命チェンジがない場合はコイツから殴り始めることで、後続への除去を1回は防ぎながら攻め込めるぞ。
個別カード解説【そのほか】
ここまでで紹介しきれなかった面々をまとめて解説していこう。
《ゲンジ・天・パワッチ/招火呪文「アーマアド」》4枚
【 ツインパクトカード 】
種族 アーマード・ファイアー・バード / アーマード・アーツ / 文明 火 / パワー4000+ / コスト5
種族：アーマード・ファイアー・バード
■パワーアタッカー+4000（攻撃中、このクリーチャーのパワーを+4000する）
■W・ブレイカー（このクリーチャーはシールドを2つブレイクする）
────────────呪文────────────
カード名：招火呪文「アーマアド」
文明：火
コスト：1マナ
種族：アーマード・アーツ
■自分のファイアー・バードがあれば、自分の山札の上から4枚を見る。そうでなければ、自分の山札の上から1枚目を見る。その中からアーマードを1枚、相手に見せてから手札に加えてもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く。
《フレア・ハシッチ》への依存度が高いデッキなので、とにかく《アーマアド》側が便利！
《巡鎧者メンドーサ》の項でも述べたように、デッキのアーマード率は85％。1ターン目に唱えてしまってもOKだ。
クリーチャー面はデッキ内唯一の実質的なW・ブレイカー。《「暴龍爵は不滅なり!」》でめくれた場合には優先して出したいところ。
《ファイン・撃・ピヨッチ/「暴竜爵は不滅なり!」》4枚
【 ツインパクトカード 】
種族 アーマード・ファイアー・バード / アーマード・アーツ / 文明 火 / パワー1000 / コスト3
種族：アーマード・ファイアー・バード
■スピードアタッカー（このクリーチャーは召喚酔いしない）
────────────呪文────────────
カード名：「暴竜爵は不滅なり!」
文明：火
コスト：4マナ
種族：アーマード・アーツ
■アーマード・メクレイド5する。(アーマード・メクレイド5：自分の山札の上から3枚を見る。その中から、コスト5以下のアーマードを1枚、コストを支払わずに使ってもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く)
クリーチャー側は1マナ重い《鎧ドライブ》。それでもチェンジ元として・押し込み打点として最低限の仕事はしてくれる。
重要なのは呪文側。全体的に戦力が細いこのデッキにおいて、《フレア・ハシッチ》《天・パワッチ》へのアクセス率が上がるメクレイドは命綱だ。
《アシスター・コッピ》の軽減も絡めて、積極的に使っていきたいところ。
《天装 カガヤキ・ミガタメ》3枚
【 クロスギア 】
種族 エンジェル・コマンド / アーマード・サムライ / 文明 光 / コスト4
■S・トリガーX
■クロスギア
■このクロスギアが出た時、またはこれをクロスしたクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。そのクリーチャーは次の相手のターンのはじめにアンタップしない。
かなーり取り回しが悪いものの、クロスギア率を下げると《クロコギア》が何もしなくなってしまうことから採用。
このデッキでは唯一のアーマード持ちクロスギアなので、《メンドーサ》《アーマアド》にも対応しているぞ。
言わずもがな、受け札としてカウントできるのもポイント。1ターン稼いで、命の限り希望を生きよう。未来は君の中にある。
回し方のポイント
このデッキを使う際のカギは「とにかく殴れ」！
その中で、いくつか気にすべき点を記しておこう。
出しとけ！クロスギア
1ターン目の《イダテン・アクセラー》＋《クロコギア》が決まれば最高だけど、実際はそんなに甘くない。
ただ、《クロコギア》が不在でも《イダテン・アクセラー》の1枚目はできるだけ着地させておきたい。
トップから《クロコギア》を引いたときに持て余したくはないし、他の通常クリーチャーで殴り始めるときにもスピードアタッカー付与は役立ってくれる。
埋めとけ！クロコギア
上述の話とかぶるのだけれど、《クロコギア》は装着すべきクロスギアがないと即死してしまう。
これ、《クロコギア》を複数引いてしまった時が厄介で、クロスギアをそんなに何枚も展開できるかどうかはかなり怪しい。
色マナが出ないのが歯痒いところだけど、2枚目以降の《クロコギア》が見えた場合は、基本的にはマナに送ってしまおう。
ハシッチ！もういい！もどれ！
革命チェンジの大半は、同名クリーチャーとのチェンジが可能だ。《フレア・ハシッチ》も例外ではない。
そもそも着地後の《ハシッチ》は準バニラなので、《ハシッチ》を《ハシッチ》にチェンジさせて使い回せるとおいしいぞ。
1枚目の《ハシッチ》がいれば、《アーマアド》で掘り進める枚数も増える。2枚目の《ハシッチ》を探す役に立つはずだ。
改造してみよう
実は本記事の執筆中、似たコンセプトのデッキが結果を出したという情報が入ってきた。改造案その１として、そちらの事例をご紹介したい。
3-0Cupの例
オンラインでのコモン・アンコモン限定戦『3-0Cup』にて、《イダテン》《クロコギア》《ハシッチ》パッケージを搭載した赤白サムライが3-0を達成！
こちらはチャージャー呪文と超次元呪文を採用し、継戦能力を大幅に高めた形のようだ。
非常に丁寧に3→5の動きを目指した構築が目を引きつつ、サイキック・クロスギアと《クロコギア》による奇襲性が凄まじい！
なお、今回掲載させていただいた『3-0Cup』は、基本的に火曜21時からオンラインにて開催中とのこと。
勝っても負けても3試合というバランスが遊びやすくて絶妙！ 開催情報は公式X(旧Twitter)をチェック！
その他クロスギア
《クロコギア》がすぐ死ぬので、1コストのクロスギアをもう1種くらい採用してみるのもアリ。
取り回しがよくて色が合うのは《シャイニング・ディフェンス》あたりかな？
《シャイニング・ディフェンス》
【 クロスギア 】
文明 光 / パワー- / コスト1
クロスギア:このカードをバトルゾーンに置く。クリーチャーにクロスするには、このカードのコストをもう一度支払う。そのクリーチャーがバトルゾーンを離れても、このカードはバトルゾーンに残る。
これをクロスしたクリーチャーのパワーは+1500され、｢ブロッカー｣を得る。
パワー強化とブロッカー付与、1コストのカードとしてはなかなかの補正を与えてくれるカードだ。
前のめりなデッキなので流石に悠長だと考えて今回は不採用だったけれど、《ファイアー・ブレード》の2コストがイヤでイヤで仕方ない場合なんかはこちらを入れてみよう。
革命チェンジ、その先へ
デッキ内には、コスト5のアーマードが2種8枚採用されている。
となれば、「コスト5以上からチェンジ」のカードも投入が検討できるぞ。
《革命の刀 ブレード・ボルザード》
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / 文明 光/火 / パワー9500 / コスト7
■革命チェンジ：コスト5以上のアーマード(自分のコスト5以上のアーマードが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■エスケープ(このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のシールドを1つ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない)
除去耐性持ちのW・ブレイカー。
打点が細いこのデッキの底上げになってくれる……のだけれど、素出しが困難かつ多色率が増してしまうことから、今回の採用は見送った。
たとえば《クロコギア》パッケージを諦めてデッキ全体を少し後ろに倒すなど、《ブレード・ボルザード》を活かすデッキも組めそうではあるので、ぜひ研究してみてほしい。
さいごに
コモン・アンコモン構築ラボ、略してCUCラボ！
今回は尖りに尖らせたアーマードデッキををお送りした。ムチャクチャなスピード感を、ぜひ体験してみてほしい！
「組んでみたよ！」「面白かった！」「こんな改造案はどう？」「こんなデッキも紹介してほしい！」などなど、感想やリクエストがあれば #CUCラボ でポストしてもらえれば幸いだ。
それではまた次回の記事にて！エンジョイ・コモンライフ！
