今回から冒頭のあれこれ復活です
はじめまして。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。夢を見ています。
いやあ。来ますね、「邪神と水晶の華」。
「プロフェシー見て既存ゼニス強化を期待した奴だけを殺す女神」こと《 クリス=タブラ=ラーサ 》、すごいデザインですよね。こっちから見ると女神、あっちから見ると蠅の王。
デュエプレで女体化したウェディングを見て喜んでいた層も、元から女性型のゼニスの登場にきっと喜んでいることでしょう。お前らが望んだことだろ、なんとかしろよ。
この企画は、「前人未到のデッキを組むことを目指し、毎週一本ずつ新たなデッキを作成する」ものとなっています。
もっとわかりやすく言えば、「産業廃棄物処理場」です。処理物を持って行くと、僅かながらに原稿料になるんですよ。
というわけで、夢のように不確かにやっていきましょう。今回のテーマは、こちら。
《龍素解析》
【 呪文 】
文明 水 / コスト7
■自分の手札をすべて山札に加えてシャッフルし、カードを4枚引く。その後、コスト7以下の進化ではないコマンド・ドラゴンを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
というわけで、今回のテーマは《 龍素解析 》。なんか水文明ばっかりやってますね。
端的に言えば、「手札を4枚にリセットしたうえで手札から7マナ以下のコマンド・ドラゴンを踏み倒す」という呪文です。
効果だけ見るとちゃんと強いんですが、いかんせんこのカード自体が7マナなのが痛い所。普通に使うとぜんぜん早出しにならないんですよね。しかも手札入れ替え後なのでたまにスカるし。
……まあ、これだけでだいぶ困ったちゃんなカードであることが伝わってくると思います。
そんなこのカードを今回はなんとか活かして……というか、本来どう活かしてやるつもりで刷られたのかという夢を見ていこうと思います。
流石に公式も私のように夢を見ながらぼんやりカードを作っているわけではない(要出典)でしょうから、おそらくこのカードにも何らかのカードと組み合わせる意図があって作られたはず。
カードを眺めていくと、なんとなく同期のカードとのシナジーが見えてきます。
例えば、「7マナコマンド・ドラゴンを踏み倒せる7マナの呪文」という観点で見れば《 龍素記号Sr スペルサイクリカ 》や《 ν・龍覇 メタルアベンジャーR 》が。
また、「メインフェイズに4ドローを行うカード」と見れば《 龍波動空母 エビデゴラス 》が……と、このカードを「解析」するためのヒントはどうやら確実に仕込まれているようです。
ここまでの情報をまとめると、どうやらこのカードは「水のドラグハートを使うデッキで採用してくれよな!」……と声なき声を上げているみたいですね。
とはいえ、いくら《 龍波動空母 エビデゴラス 》がパワーカードとはいえそれだけでは現代デュエマのデッキコンセプト的にちょっと厳しい所。
このカードと《 龍素記号Sr スペルサイクリカ 》だけでは、1ターンのうちに呪文をいっぱい使う必要のある他のQ.E.D.系列が全然活かせずしょんぼりしてしまいそうですね。
つまり、このカードを使いつつ呪文をいっぱい使えればいいわけです。すなわち。
《 甲型龍帝式 キリコ3 》経由でいっぱい唱えればいいのでは?
というわけで、完成したデッキがこちらです。
見るからに対戦相手の存在を想定していない感じの構成ですが、実際想定していません。
ゲームプランとしては、まず3マナチャージャーを経由しての4T《 ナウ・オア・ネバー 》→《 龍風混成 ザーディクリカ 》か《 Dの博才 サイバーダイス・ベガス 》のどちらかで《 龍素解析 》にアクセス。前者のプランならもっと直接的に勝つ手段があるだろ!
これで盤面に進化元や各種ドラグナー&ドラグハートが用意できるので、そのままチャージャーでマナを伸ばして《 甲型龍帝式 キリコ3 》から《 龍素解析 》含む呪文連打&それによる龍解を狙うという算段です。キリコ3使うならもっと直接的に勝つ手段があるだろ!
ここで《 龍素解析 》が1枚でも捲れればカードが引けるのでキリコ3のデメリットを帳消しにできますね。ここで手札が増えれば《 ナウ・オア・ネバー 》も当たり勘案できるようになりますし、チャージャーが不純物とはいえそこそこきっちり動けるはずです。
こうするとこのターンの終わりには各種ドラグハートが龍解を達成するはず。
盤面に腐るほどアタッカーや呪文サポーターが並ぶので、次のターンに気が済むまで展開してから素直に殴るか《 S級宇宙 アダムスキー 》で〆です。ここまでやって最後は身も蓋もない勝ち方じゃねえか!
ぶっちゃけ決まっても勝てない曲芸であることは否定しないしできないんですが、「こういうことをさせたかったんだな……あの狭いDS期水文明というカードプールの中で……」としみじみすることはまあ間違いなしです。お前もしみじみしろ。
さて。このデッキが真に「未踏」のデッキかを確認するためには、あと一工程必要です。それは。
デッキメーカーによる、先行研究チェックです。
キーパーツ3枚程度を含むデッキを検索することで、このアイデアが既出か初出があるかが見込める……ということですね。この検索結果が「1件」ならば、晴れて私は未踏の地に到達したことになります。
というわけで、《 龍素解析 》《 甲型龍帝式 キリコ3 》《 龍素記号Sr スペルサイクリカ 》での検索結果は……!
「未踏」、達成ならず……!
……まあ、全部同じブロックのカードですしね。実はサイクリカではなくザーディクリカなら未踏だったっぽいのですが、いったん置いときましょう。
実際近いコンセプトの先行研究は結構あったんですが、「加速を自然絡みの多色ブーストに頼ってみる」というアプローチが多分最も現実的でよかったですね。
こちらのルートならば《 蒼狼の王妃 イザナミテラス 》とかも使うチャンスがありそうですしね。
特に縛りもないのに青単になる
というわけで、夢を見ていました。
ちなみに、最初は「ドラグナーどもを戻して出し直せばさらにお得!」と言いながら《 龍素開放 》まで入っていました。キリコ3から完全バニラ呪文として2枚めくれるまでは。
この記事の感想などありましたら、#未踏のデッキの夢を見てでのPostや拡散などなど心よりお待ちしております。
それでは、次の夢で。北白河でした。