移動することには原初の楽しみがある
はじめまして。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。夢を見ています。
というわけで、遅く来た正月休みを楽しんでいました。
オンボロの軽自動車を高速道路の上で転がして東京まで往復させただけなんですが、旅行って言うのは移動も込みで楽しむもんなんだということを再確認できましたね。
いや、めちゃくちゃ楽しいですよ高速道路。まず人間が着座した姿勢で時速100kmで水平移動するだけでも面白いのに、10分に一回くらいのペースでおもしろ休憩スポットが現れてはお金を落とさせようとさせてくるコンテンツですよ。
しかも24時間いつでも使えるので、どこぞの人間が着座した姿勢で時速300kmで水平移動するコンテンツより予定に融通が利くのもいいですね。夜中に移動して、疲れたらパーキングエリアで昼寝なり車中泊なりで回復……なんていうローグライクみたいな動きができるのは車の特権です。
こんなふうに移動する道すがら、深夜のパーキングエリアで自販機のコーヒールンバを聴きながらぼんやり夜空を見つめている無駄な時間こそが、人間を人間たらしめてくれるのです。
何の話でしたっけこれ。
この企画は、「前人未到のデッキを組むことを目指し、毎週一本ずつ新たなデッキを作成する」ものとなっています。
というわけで、夢のように不確かにやっていきましょう。今回のテーマは、こちら。
《龍覇陣 グレン・エントリー》
【 呪文 】
文明 火/自然 / コスト6
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分の山札の上から4枚を見る。その中からコスト8以下のドラグナーを1体出してもよい。残りを好きな順番で山札の下に置く。こうしてドラグナーを出したら、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その2体をバトルさせる。
というわけで、今回のテーマは《 龍覇陣 グレン・エントリー 》。
「【モルトNEXT】待望の受け札だよ~」という甘い言葉に惹かれてデッキに投入したプレイヤーに対して、《 メンデルスゾーン 》や《 ボルシャック・ドギラゴン 》のハズレとして無数の負け筋を供給した逸品ですね。誉め言葉です。
そんな名誉ドラゴンキラーたるこのカードを、今回は満を持して主役として運用する夢を見ていこうと思います。
え、ドラグハート?なんでドラゴンキラーたるこのカードにそんな汚いもん乗っけなきゃならないんですか?当然オリジナルでやりますが何か?
種族さえ合えば強力な受けトリガー兼展開札に化けるものの、なぜかオリジナルでは準バニラ同然の踏み倒し先ばかりになることで悩まされるこのカード。
そんな中でこのカードにデッキとしての方向性を与えるには、せめて何か同じ方向を向いたカードが2種8枚くらいは必要だと思うんですよ。いやこれは詭弁とかではなく、本当に。
で、純バニラじゃないドラグナーを見てみるとちょっと面白い組み合わせが見つかりましてね。すなわち。
多色カードのコストを、アホほど軽減できるんですよ。
これらを中心にすることで、文明問題だけ解決すればどんな超大型多色獣もぽこじゃか吐き出していけるというわけです。ありがたいことに片や素出し圏内、片や早出しに長けたディスペクターですからね。
で、文明問題を解決するには……
ここらへんでごまかすだけごまかして棚に上げることで解決としましょうか。
というわけで、完成したデッキがこちらです。
今日日小学生でもやらない全カード多色の5色構成ですが、そのおかげで「マナに5色揃える」ところまではかなり余裕を持ってできます。
で、こうなると《 原始龍覇 ジュラ=デッドマン 》とか《 邪帝縫合王 ザ=デッドルナ 》が後続をひたすら軽減して多色獣をすぐさま下限値まで軽減。最終的には《 不敬合成王 ロマティックダム・アルキング 》に繋がるわけです。夢の中なので言いたい放題。
一応追加のドラグナー兼受け札として《 頂上龍覇 サソリス2nd/「ナチュラル、タイマン!」 》も採用したのですが、処理タイミングの関係で《 龍覇陣 グレン・エントリー 》から出してもスレイヤーにならないのは懸念点。もうちょっと層が厚ければさらにいろいろできただけにちょっと残念です。
ある程度正気に戻るならば、勝ち手段を《 Volzeos-Balamord 》にしてみるのもアリかもしれませんね。アンタップインの多色カードもいっぱい積めますし。
また、オリジナルにおけるインクの染みを気にしないなら《 炎龍覇 グレンアイラ/「助けて!モルト!!」 》はさすがにたぶん入れ得。素でもトリガーとして《 熱血 バトクロス-1 》より強く、呪文面の踏み倒しの噛み合いぶりは言わずもがなです。
こちらを狙うなら、《 龍覇 ザ=デッドマン 》とかまでワンチャンあるかも……と言いかけて、デッキのコンセプトを完全否定していることに気付きました。ワンチャンなかった。
さて。このデッキが真に「未踏」のデッキかを確認するためには、あと一工程必要です。それは。
デッキメーカーによる、先行研究チェックです。
キーパーツ3枚程度を含むデッキを検索することで、このアイデアが既出か初出があるかが見込める……ということですね。この検索結果が「1件」ならば、晴れて私は未踏の地に到達したことになります。
というわけで、《 龍覇陣 グレン・エントリー 》《 原始龍覇 ジュラ=デッドマン 》《 邪帝縫合王 ザ=デッドルナ 》、そしてフォーマット「オリジナル」での検索結果は……!
「未踏」、達成……!
いやその、わざわざオリジナルでこんな縛りプレイをやろうと思わないんだろうなあという実感の方が大きいんですが……。
どっちかと言うと「フォーマット分けられるのに気づいてない人が作った超次元入りドラグナーデッキ」とかが引っかからないか気がかりだったという説もあります。
フォーマットが分かれる前に入力したデッキとかも含まれてるんでしょうけれども、検索のノイズになるので気付いた方は修正をお願いしますね。
ジュニアGPでモルネク持ち込んだ子には強く生きて欲しい
というわけで、夢を見ていました。
今回の例はさすがに極端なんですが、昨今の超次元ゾーンのデザイン領域の拡張に伴い「アドバンス専用カード」みたいなものをオリジナルで運用できるようになりつつあるのは忘れてはならないところ。
《 パンドラの記憶 》で超次元に送ったカードを《 頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st 》で引っ張ってくるような曲芸ムーブも、いずれは夢ではなくなる……と、こっそり思っていたりします。
まあ、それができるようになった時に俺が生きているかはわからないので、これは夢に過ぎません。まだ。
この記事の感想などありましたら、#未踏のデッキの夢を見てでのPostや拡散などなど心よりお待ちしております。
それでは、次の夢で。北白河でした。