お前も実用的な呪文踏み倒し手段のショボさに震えろ
はじめまして。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。夢を見ています。
いやあ。きますね、「悪魔神、復活」。
史上最もデーモン・コマンド率が高いパック(体感)たる逸品だけに、皆様も今から楽しみにしておられるのではないでしょうか。
個人的な注目カードは、《 魔誕と光喜と楽識と炎怒と哀樹の決断 》。見ての通り、ハイパー《 超越男 》カードだからですね。絶対に既到領域でありこの企画でデッキにすることが叶わなさそうなので、ここで供養しておきます。
この企画は、「前人未到のデッキを組むことを目指し、毎週一本ずつ新たなデッキを作成する」ものとなっています。
というわけで、夢のように不確かにやっていきましょう。今回のテーマは、こちら。
《爆流忍法 不死鳥の術》
【 呪文 】
文明 火 / コスト5
■バトルゾーンにある自分のカードを2枚選び、墓地に置く。その後、その中から火の進化ではないクリーチャーを1体選び、バトルゾーンに出す。
というわけで、今回のテーマは《 爆流忍法 不死鳥の術 》。
テキストにフェニックス関係ないばかりか、禁断のサポートばっかりしている一枚ですね。
今回はこのカードを駆使して、深紅の薔薇の騎士がごとき大型生物を踏み倒していきましょう。
とはいえ今週も格安をやった関係で締め切りがアレなので、端的に行きます。
この連載は原則としてオリジナルフォーマットで進行しているんですが、そちらだと絶対このへんのカードと組み合わせたいですよね?
こうなると、「水/火/自然」を全部併せ持つ強力なコマンドを採用したくなりますね?
そして、こいつら全員10コストですね?
踏み倒しだけでなく、軽減して素出しチャンス作れるのでは?
というわけで、完成したデッキがこちらです。
禁断全部剥がしても別に勝たねえ!!!
一応「大型の踏み倒しだけでなく《 流星のガイアッシュ・カイザー 》経由で素出しも狙える」という点は叶ったんですが、禁断クリーチャーと重い生物だけではどうやってもそのターン中にゲームを決めることができなくてですね……。
しかも、あろうことか同じカラーリングの7コストに、「相手の盤面にもよるが禁断の3打点+自身の2打点で特殊勝利が狙える」という《 頂上電融 ジョルト・ザ・ジョクスト4th 》がいるんですよね。なんでデッキをデブらせたうえで勝ち手段減らしてんだよ。
一応当初の目的は達成したんですが、これではさすがに……はい。せめて《 DS電融 ザ=デッドNEXT 》がもうちょっとやる気のある性能をしていれば……。
さて。このデッキが真に「未踏」のデッキかを確認するためには、あと一工程必要です。それは。
デッキメーカーによる、先行研究チェックです。
キーパーツ数枚程度を含むデッキを検索することで、このアイデアが既出か初出があるかが見込める……ということですね。この検索結果が「1件」ならば、晴れて私は未踏の地に到達したことになります。
というわけで、《 爆流忍法 不死鳥の術 》《 頂上電融 クライアッシュ“覇星” '22 》《 流星のガイアッシュ・カイザー 》での検索結果は……!
『未踏』、失敗……!
ちなみに先行研究では、2マナブースト→《 ヨビニオン・マルル 》で確実に《 禁断樹幹 WO-ZERO 》を調達することを重視した動きとなっていました。こうすると踏み倒し先を凝ったり禁断開放を狙わなくとも7マナ域に到達できるので、順当に強力生物を連打できる……というデッキでした。
おまけに踏み倒し先に《 メガ・メイキング・ドラゴン 》を用意することで、《 ヨビニオン・マルル 》と《 禁断樹幹 WO-ZERO 》が任意のドラゴンに化けてくれるんですよね。めちゃくちゃ理に適ってる。
……これは白状するんですが、構築中は《 ヨビニオン・マルル 》のこと完全に忘れてましたね……。こちらのルートだと構築自由度も激増するので、踏み倒しに寄せ切らずともまだまだ可能性が眠っていそうな気配がします。
視野狭窄になるべからず
というわけで、夢を見ていました。
誤ったコンセプトに沿って走った結果、より正しい手段の存在にすら気付けなかった……という失敗デッキの王道を行くルートを走ってしまいました。
「コンセプトの妥当性」は、常にある程度考えておく必要がある……ということを、教訓として刻んでおきます。なんかこう……刺青とかの形で……。
ちなみに、次回は今年最後の回になります。その次は何もなければ1/1公開なんですが……え、またこのサイトの年明け一発目の記事がこの企画になるの?
この記事の感想などありましたら、#未踏のデッキの夢を見てでのPostや拡散などなど心よりお待ちしております。
それでは、次の夢で。北白河でした。