なんどめだメンデルス基盤の書
はじめまして。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。夢を見ています。
いやあ。来ますね、『グレンモルトの書』。この記事が公開される時には、デッキ内容が公開されている……といいですね(思ったより全カード公開をもったいぶる感じだったので)。
個人的には《 響命龍覇 リンクウッド&ヒビキ 》+《 爆勇王剣 ラッシュ・ギガハート 》の受けパッケージが成立するとなんかすごいことになりそうだな……という気分でいます。最低限手札2枚増えて2面除去になるし、定番のドラグハートつけても充分だし。
この企画は、「前人未到のデッキを組むことを目指し、毎週一本ずつ新たなデッキを作成する」ものとなっています。
というわけで、夢のように不確かにやっていきましょう。今回のテーマは、こちら。
《デス・ザ・ロストの黒像》

【 タマシード 】
種族 デーモン・コマンド・ドラゴン / レクスターズ / 文明 闇 / コスト4
■シンカライズ(このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい)
■自分のターンの終わりに、次のうち、このゲーム中このタマシードの効果でまだ選んでいない物を1つ選ぶ。
➤相手のシールドを1つ選び、持ち主の墓地に置く。
➤相手は自身の手札を2枚選び、捨てる。
➤自分のシールドを2つ、手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
➤自分はゲームに負ける。
というわけで、今回のテーマは《デス・ザ・ロストの黒像》。
たくさんの利益と引き換えにほっとくとこちらが死ぬ……という、悪魔の契約をイメージさせる一枚ですね。直接的にも。
今回はこのカードを活かして、契約をどんどん踏み倒して負けなくなっていきましょう。
さて。このカードの弱点と言えば、何といってもほっとくと負けてしまうこと。もっと言えば「盤面に触れない」とか「誘発タイミングが遅い」とかもあるんですが、まあいったんそれは置いといて。
じゃあシンプルに、負けなくなってみましょうか。
都合がいいことに《 デス・ザ・ロストの黒像 》と《 ヴァルハラの天宝 》は両方ともタマシード。いつもの【水闇タマシードハンデス】ベースに組み込むとハンデスが活きそうですし、うまいことコントロール方面を目指しましょうか。
幸いなことに、《 デス・ザ・ロストの黒像 》のシールド焼却のおかげでダイレクトアタックには辿り着きやすくなっていますから、勝ち手段も最低限でよさそうです。
ただ、コントロールをするにしても重要なのは相手の盤面をどう対処するか。いくらハンデスで展開を阻害したり《 邪杯と魔術の決断 》で除去が飛ばせるとはいえ、これだけだとマナも手数も足りません。さてどうするか。
どうせ負けないんだから《 伝説の逆転撃 》を使えばいいのでは?
マナに火文明のカードを置かずに逆転撃を使うことで、代償となるコストを払わなくてよくなるんですよね。こうなると本来負けてしまうんですが、この敗北を《 ヴァルハラの天宝 》で踏み倒すと晴れて完全ノーコストの除去呪文が完成します。
まあ本当はもっと防御力の高い《 深淵の逆転撃 》を積みたかったんですが、逆転撃のコストは「払えるなら払わなければならない」ので、闇文明が入るこのデッキではこのギミックが使えませんでした。
ちなみにこのアイデアはまつがんさんの「妄想構築録」の丸パクリなので、厳密には未踏にならないんですが……。まあそれはそれとしてください。
というわけで、完成したデッキがこちらです。
やっぱりコンセプトからしてダメそう!
とりあえずだいたい見た目通りのデッキです。《 ヴァルハラの天宝 》は後で置けばいいので、蘇生前提で光文明のマナは最低限にしています。
ざっくり回して「《 伝説の逆転撃 》では一番パワーが高いクリーチャーを除去できない」という当たり前すぎる事実に気が付いたので、勝ち手段も兼ねて《 DARK MATERIAL COMPLEX 》を採用。なんか「負けない」というコンセプトと矛盾が発生してる気がします。
また、タマシードを使い回す手段が積めなかったので《 デス・ザ・ロストの黒像 》4枚ではどうやってもシールドを0にできないという根本的な問題も判明。泣く泣く《 無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース 》も採用し、またもコンセプトに矛盾が発生しました。
ついでに言うと、デスパペット枠が《弾手人形ジェニムーン/月のダンスを見においで》じゃなくて《 麗迭人形ジェニー 》なのは殴り勝とうとしてた名残です。
とりあえず、感想としては……
《 デス・ザ・ロストの黒像 》というカードは、妙に奇を衒わず進化でデメリット消したりセルフバウンスで使い回したりするような「想定通りの動き」をした方が強そう……と言うところですね……。
さて。このデッキが真に「未踏」のデッキかを確認するためには、あと一工程必要です。それは。
デッキメーカーによる、先行研究チェックです。
キーパーツ数枚程度を含むデッキを検索することで、このアイデアが既出か初出があるかが見込める……ということですね。この検索結果が「1件」ならば、晴れて私は未踏の地に到達したことになります。
というわけで、《 デス・ザ・ロストの黒像 》《 ヴァルハラの天宝 》《 伝説の逆転撃 》での検索結果は……!

『未踏』、達成……!
まあ、そりゃそうか……。そこまでやる意味ないもんな……。
《 デス・ザ・ロストの黒像 》《 ヴァルハラの天宝 》のセットでの類似研究としましては、「《 テラ・スザーク<ロマノフ.Star> 》で破壊しつつ出し入れする」「進化させてからマナ送りにしつつマナ回収で出し直す」みたいなパターンが見つかりました。
なんだかんだ言って、すぐバトルゾーンを離す前提ならば、ハンデスとシールド焼却というローリスクハイリターンの選択肢を選べるのはなかなか強そうですね。
どちらかというとシールド焼却よりも除去が欲しい
というわけで、夢を見ていました。
これは組んでて気付いたポイントなんですが、この《 デス・ザ・ロストの黒像 》というカードは「進化元だけがバトルゾーンを離れる」G-NEO進化と相性がいいかもしれません。
あえてバトルゾーンを離して蓄積された効果をリセットし、またすぐに出し直す……みたいな動きができれば、想定通りのカードパワーを発揮してくれるかも。くれないかも。
この記事の感想などありましたら、#未踏のデッキの夢を見てでのPostや拡散などなど心よりお待ちしております。
それでは、次の夢で。北白河でした。




