イントロ~今週もはじまるよ~
ばにら所長のデュエマだべり部、略してデュべり部!
モガーモガー(デュエマの小ネタや豆知識、懐かしトークから妄想デッキまで、雑多な話題をゆるーくお届けします)
お相手は僕、ばにら所長と
フンガー(ベアデッド・ドラゴンのコテツです)
最後まで、ごゆっくりお楽しみください!
カラーパイと聞いちゃ黙っていられないぜ
みんな先週末に公開された、カラーパイ解説記事はもう読んだよね?
モガーモガー(5文明の性質を丁寧に解説した、北白河さんによる初心者向け記事だね)
5文明の性質を過不足なく書くの、実際にやろうとするとかなーり大変だから頭が下がります……
フガフガ(初心者向けではあるけど、「確かにこの文明ってこういう特徴あるな~」って改めて経験者視点で見直すのも面白いかもね)
あとそもそも、「デュエマにおける文明っていうのは、他ゲームでいう属性のことだよ」って明言してる記事も少なかったから、そこもめちゃくちゃ有難い
モゲモゲ(デュエマに「属性」っていう用語は無いから、公式で「文明とは属性のことです」って表現をするわけにもいかないし、悩ましいね)
このへんな~、僕もティーチングやるたびに感じてるけど「相手の知ってる言葉に言いかえる」って言葉選びが難しいからねえ
特に「文明」って言葉はテキストにも登場するから、用語として紹介しておく必要があるしね
フガーフガー(確かに、予備知識なしでこのテキストだけ見たら「文明って何?」って思う人もいるのかな?)
「文明=色」っていう用語が直感的じゃない気はしつつ、デュエマの「5つの色はそれぞれの文明を示している」っていう大元のデザインはめちゃくちゃうまいと思うんだけどね
ゲームシステムと世界観を根っこの部分でしっかり融合させてるというか
モゲー(「闇の国が侵略してきた」「自然の民は手を組んで立ち向かった」みたいなイメージが沸きやすいのはあるのかもね)
そうそう、「色」とか「属性」とかではなく、「文明」って言葉を与えたからこそ、そういうイメージがしっかりと伝わるんじゃないかな
フンガー(名づけは大事・みたいな話はデュエマ裏話としてたまに語られてるね)
そして言葉と言えば――「カラーパイ」という言葉について、もう少し語りたいんだよね
フンガフンガ(カラーパイ……北白河さんの記事で紹介されてた、色の特徴や役割のことだよね)
そう!パイを分けるように割り当てた、各文明にできること・できないことの取り決めをカラーパイと呼ぶよ!
ウィザーズ社のMark Rosewaterさん曰く、最初のトレーディングカードゲームであるマジック:ザ・ギャザリングの大きな発明は3つあって、具体的には
- トレーディングカードゲームという概念そのもの
- マナのシステム
- カラーパイ
と述べてるんだ!
モゲモゲ(デュエマには3つとも引き継がれてるね)
そんなカラーパイ関連カードから、今回はこれだ!
《深緑の魔方陣》

【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト4
S(シールド)・トリガー(このカードをシールドゾーンから手札に加えるとき、コストを支払わずにすぐ使ってよい)
自分のマナゾーンからカードを1枚選び、裏向きにしてシールドに加える。
《深緑の魔方陣》!
モガーモガー(カラーパイ関連カード……?)
言葉のパワー爆発する
カラーパイの話の前にちょっと寄り道するんだけど、《深緑の魔方陣》、とにかく名前を間違われるカードなんだよね
モンガモンガ(そんな変な名前でもなくない?)
《新緑の魔法陣》にされがち
フゴーフゴー(ああ……そういう……)
組み合わさった《新緑の魔方陣》《深緑の魔法陣》なんて間違いもあるね~
特に、アートや効果から「魔法陣」の方が日本語としては自然な気もするから、記述や検索の際は注意だ
モガーモガー(確かに、気付かず変換してカード検索で出てこないな……って困ることはありそう)
そもそも「魔方陣」は本来、縦横ナナメの数の和が一定になる算数パズルのことだからね……
こういうやつ
2 | 9 | 4 |
7 | 5 | 3 |
6 | 1 | 8 |
フゴフゴ(どの列を足しても15になるんだね)
ちなみに3×3の魔方陣、実はこの「294・753・618」を回転・反転させたパターンしか作れない
「憎し七五三ロイヤル」と覚えよう
モガーモガー(一生使わない豆知識を吹き込むな)
というわけで、メカシノビ連中やハイク陣営も覚えにくい名前だな~って感じることはあるけど、それとは違った意味で間違えやすいのが《深緑の魔方陣》でした
フガーフガー(さっきも言ってたけど、検索なんかの際には注意だね)
公式サポートアプリもリリースされて、カード名を入力してデッキリスト作成……なんて場面もますます増えるだろうしね~
モゲモゲ(まさか名前のネタだけでこんなに語ることがあるとは)
アートと並んで真っ先に目に入るのが名前だからね、分かりやすさは大事だよ
それこそ甥はアートと名前から《ちんぱんじー》でずっとウケてたしな
キャッキャッ
フンガフンガ(それは甥くんのツボが浅かったのでは……)
それはある
ただその上で、いつだってデュエマには新しいプレイヤー・ゆるく遊ぶプレイヤーが参入してほしいからね~
アートや名前が分かりやすいのは良いことだと思うよ!
モガー(語るなあ)
最近読んだグルメ漫画で、「ラーメンオタクは独創的な味噌ラーメンがヒットしないことから、味噌ラーメンが寂れたと感じている」「しかし、実は昔ながらの味噌ラーメンは今も大衆に愛されている」っていう話がありまして
単純に同列では語れないけど、「凝ったものより定番のものが広く愛される」みたいな考え方は、食べ物以外にも当てはまる面はあるんじゃないかな~と感じたのよね
ラーメンハゲェ(脱線してる脱線してる)
カラーパイが好きなんだ
そんで《深緑の魔方陣》とカラーパイの話だけど、
カラーパイ違反だから再録されなかった、って明言されてるカードなんだよねこれ
新緑の魔法陣はカラーパイと合わなくて長らく再録できなかったんだけど、クリエイターさんコラボということで特別に再録が可能になりました!! https://t.co/phlxLoCLKA— しゃば🐯ジ🦊エンド (@syaba3) March 11, 2022
フガーフガー(そんな事情で再録できないケースあるんだ)
確かにシールド操作は自然の領分ではないからねえ
なので上記ツイートでも述べられてるように、クリエイターズコラボでの限定的な再録になってるね
モガーモガー(これ、女の子の服が元のアートにおけるモノリスになってるのか)
さすがのアレンジだよね~
「カラーパイ違反で再録できない」例がある、ってここで明言されていたことで、《超竜ヴァルキリアス》の未再録も同じ理由では……?って考察する声もあるよ
フンガー(マナゾーンからの踏み倒しは火単色の役割じゃない、みたいな話か)
あくまで一部ファンの推測だけどね
モガモガ(……そもそもカラーパイってそんなに大事なの?)
よくぞ聞いてくれました!
マローに代わって解説するぞ!

フンガフンガ(何このトイレの前で踊るおじさんのパネル)
マローことMark Rosewaterさんが忙しくて来日できなかったので、代わりに等身大パネルだけ置かれていたイベントの模様
モゲーモゲー(多忙なご本人の代理をトイレの前に置くな)
ボタンを押すとカタコトの日本語で「カラーパイ・ガ・好キ・ナンダァ…」ってしゃべる
フガーフガー(何がしたい展示なんだ)
というわけで、そんなカラーパイを愛するMark Rosewaterさんが挙げる、カラーパイの大切さは以下の4つ!
- 制限を生み出す
- フレーバーを与える
- ゲームバランスを整える
- 個性を加える
(元記事)
1つ目「制限を生み出す」っていうのは、「制限があるからゲームが成り立つ」って話だね
ゲームって結局、挑戦する過程を楽しむ面が大きいわけだからね
モンガモンガ(いきなり最強レベルでラスボスの前に立ってたら、ゲームが成立しない……みたいな感じかな?)
2つ目「フレーバーを与える」は、「各文明らしさが得意な戦略に現れる」って考えるといいかな?
たとえば闇文明は死を恐れないし、なんなら死者を使おうとさえするから、スレイヤーや墓地利用が得意なんだよね
フガーフガー(「おれガンガン攻撃したいから火文明使いたい!」みたいな、プレイヤーの好みとも歩み寄りやすくなるね)
そして3つ目「ゲームバランスを整える」は分かりやすいかな?
最強の陣営を作らず、どの文明にも得意・不得意があることで、その弱点を突いて戦ったり、逆に弱点を補う構築をしたり……っていうゲーム性が生まれるよね
モガーモガー(光単色のスピードアタッカーや火単色のブロッカーがいたら、ゲームの感覚変わりそうだもんね)
最後の4つ目「個性を加える」は、マローの例をデュエマ向けに紹介してみようかな
「ためしに、全カードが5色マナになるものとして遊んでみてください」
フンガフンガ(《 フェアリー・ミラクル 》がぶっ壊れる……?)
半分正解かも
文明の縛りがなくなったら、今以上に特定の強いカード・強い戦略ばかりが使われるようになっちゃうと思うんだ
モガーモガー(それを「個性がなくなってる」状態と言ってるわけだね)
1つ目の「制限を生み出す」にも似てるけど、文明を選ぶことがプレイヤーごとの個性、大袈裟に言えば自己表現にも繋がってる……って話かな
フンガー(2つ目の「フレーバーを与える」もそういう話に繋がるし、カラーパイは自分らしく遊ぶためのカギでもあるのかもね)
というわけで~
今回のまとめ!!!
- カラーパイとは、文明ごとの特徴や役割!
- カラーパイはデュエマの楽しさを支える大きな土台!
- 名前や用語の大切さ、注目してみてもいいかも?
- マローの記事を読め!
- 3×3の魔方陣は憎し七五三ロイヤル
モゲモゲ?(後半割とどうでもいいな?)
いや!マロー記事はカードゲーマーだったら絶対に読むべきだと思うから!作ってる人が何を考えてるか知ることで、間違いなく視野は広がるよ!
フンガー(熱弁するなあ)
失敗したカードデザインについてもしばしば言及してるからこそ、「あ、アレはまずかったって公式も認識してるんだな」って安心感にも繋がるしね
エンディング
ばにら所長のデュエマだべり部!今回はカラーパイの話題をお送りした。
このコーナーではこれからも、デュエマに関する豆知識や懐かしトーク、小ネタをゆるーく紹介していくぞ。
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ばにら所長のデュエマだべり部、略して「デュべり部」は、毎週月曜20時更新!月曜の夜は、一緒にデュべろう!
モゲー(ところで《深緑の魔方陣》自体の話、あんまりしてないね?)
《大神砕シンリョク・ガリバー》回でやります!
フンガー(いつやるんだよそれ)
来週月曜につづく!
【#デュべり部】
