こんにちは、神結です。
ファンタジーBESTの発売もいよいよ来週末です。強力な新カードも続々登場し、ワクワクしてきた人も多いのではないでしょうか。
中でもピザスターデドダムこと《ピザスターのアンティハムト》は前評判もかなり高め。
ドリームメイト視点で言うと、チアリ先生も言及しているように遂に《お目覚めメイ様》をSAにすることが出来るようになりました。結構真面目にボルシャック・ハイパードラゴン入りを考えてたから嬉しいですね。
というわけで、今回もファンタジーBESTでフィーチャーされている種族からデッキを紹介していきましょう。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回はちょっと主旨を変えまして、ドリームメイトの構築済である【ワイルド・キングダム】のご紹介です。
目次
本日の名作デッキ紹介
ドリームメイトの戦略を決定付けたパンダ将軍
というわけで今回の名作デッキはドリームメイトの構築済デッキである【ワイルド・キングダム】の紹介になります。
発売は2008年で、リストはこれ。
ワイルド・キングダムとは、2008年に発売されたドリームメイトの構築済デッキのこと。
不死鳥編で登場するハイブリッド種族(※)は当時それぞれハーフデッキが発売されていたのですが、ドリームメイトはなく、そのためこのような形で構築済デッキが発売されるに至った……と考えられています。
※ハイブリッド種族:アーク・セラフィムやグレートメカオーのような複数文明に渡って登場した種族のこと。今となってはあまり珍しくないけどね。
そしてこのデッキで登場した新カードの1つが、切り札である《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》です。
【 進化クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / 文明 自然 / パワー6000 / コスト5
進化-自分のドリームメイト1体の上に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それが進化ではないドリームメイトかビークル・ビーであれば、バトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー
デッキ収録枚数自体は1枚(切り札が1枚収録というのは、当時のカードゲームの構築済デッキでは特に珍しくもなかった)だったのですが、《猛烈隊長バンジョー》のお陰である程度ゲームに絡むことは可能。
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / 文明 自然 / パワー1000 / コスト4
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中からドリームメイトを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
そしてその効果はデュエプレではお馴染みの方も多いでしょうが、攻撃時に山札のトップを捲ってドリームメイト(と、ビークル・ビー)なら場に出せるというもの。
連ドラならぬ連ドリームメイトといったカードであり、そしてこのカードは「デッキからの踏み倒し展開」という後のドリームメイトの基本戦略を決定付けたカードとなったのでした。
また同じく新カードとして《森の特攻隊長ペンペン中尉》と《ガントラ・マキシバス》が登場。
《ガントラ・マキシバス》は、デュエプレで使っていたという人も多いでしょう。こっちだと種族はビークル・ビーです。
デッキ自体も使い方がシンプルでわかりやすく、盤面にドリームメイトを展開してマナも伸ばしつつ《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》を軸にビートしていくというもの。
またこのデッキには非ドリームメイトではありますが《衝撃のロウバンレイ》が採用されており、ブロッカー突破も可能でした。
【 クリーチャー 】
種族 ブレイブ・スピリット / 文明 火 / パワー1000 / コスト5
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
このクリーチャーは、可能であれば毎ターン攻撃する。
自分のティラノ・ドレイクまたはブレイブ・スピリットが攻撃する時、相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体破壊する。
受けも《森の指揮官コアラ大佐》のヤバい一面が描かれているパンダ顔の《地獄スクラッパー》が3枚も収録されています。
【 呪文 】
文明 火 / パワー- / コスト7
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
相手のクリーチャーを、パワーの合計が5000以下になるように好きな数選び、破壊する。
立ち位置的には、初心者でも楽しめる構築済デッキ、といったところでしょうね。
デッキを弄るなら……
せっかくなので、このデッキをちょくちょく弄った形の話もしていきましょう。
1枚しか入っていない将軍を追加するのは順当として、当時のドリームメイトのカードプールからすると、幾つかデッキに追加したいカードはありました。
というわけで、だいたいこんな感じでしょうか。
当時のカードプールで、追加したかったカードと言えばまずは初動枠に該当する《囚われのパコネコ》でしょう。
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
バトルゾーンにある自分の他のドリームメイトすべてのパワーは+1000される。
このクリーチャーがバトルを始める時、バトルゾーンにある自分の他のドリームメイトをかわりにバトルさせてもよい。
相手がバトルゾーンにあるクリーチャーを選ぶ時、バトルゾーンに自分のビークル・ビーが1体でもあれば、相手はこのクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
また《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》からの強い踏み倒し先として、《楯神の賢者レオルド》がありました。
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / 文明 火 / パワー5000 / コスト6
スリリング・スリー:ドリームメイトとビークル・ビー(このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。表向きにしたドリームメイトまたはビークル・ビー1体につき、次の能力を1回行ってもよい。その後、表向きにしたカードをすべて、好きな順序で山札の一番下に戻す)
相手のシールドを1枚選び、表向きにする。そのカードが「S・トリガー」付きであれば、持ち主の墓地に置く。それ以外なら、裏向きにする。
スリリングスリーで相手の楯を見てトリガーだったら焼却出来るという、かなり特殊なカードであり、殴るドリームメイトの貴重なフィニッシャーと言えるでしょう。
ちなみにコイツ、その能力のためか現在でも中々再録されません。コストも6なので、絶妙に組み合わせが悪いです。
また提督シリーズであり貴重なドロソでもある《幻獣提督ウー・ワンダフォー》や、ブロッカーの複数破壊が期待出来る《サージェント・クワガタン》などは採用したいところでした。
というわけで、《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》を軸としたドリームメイトデッキは、そこそこの完成度があり楽しく遊べるようなデッキでした。
その後はしばらくドリームメイト自体が中々活躍の機会が巡ってきませんでしたが(※)、E2になって再フィーチャーされることに。
ここで《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》を系譜である「踏み倒し」を主とする《眠りの森のメイ様》が登場し、路線が固まることとなりました。
※メイ様以前のドリームメイト:《 密林の総督ハックル・キリンソーヤ 》、《 蛇手の親分ゴエモンキー! 》に《 時空の探検家ジョン 》などは、個人事業主として活躍していました
その後も大々的にフィーチャーされることはなかったものの、ちょくちょくドリームメイトの新規は登場しており、例えば《神羅ケンジ・キングダム》のデッキは結構ドリームメイトの比重が高かったりします。
また《森夢龍 フィオナ・フォレスト》も《Dの森域 フィオナ・ザ・ハート》ではなく《完全水中要塞 アカシック3》の相方として(《激烈元気モーニンジョー》と共に)活躍しています。
デュエプレでは《ジェネラル・クワガタン》ナーフ前に、トリーヴァカラーのドリームメイトが覇権だったこともありました。
またみんな大好きデュエチューブのチアリ先生は以前よりドリームメイトのファンを公言しており、それも《韋駄天モー / 鼓動する石版》に歓喜したり、稽古の合間にデッキ解説を書いたりと、かなり癖も強かったりします。
そして今回、ファン待望の超大型アップデートが来たことで、ドリームメイトも新たな姿を見せることになるでしょう。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第107回は私の大好きなドリームメイトの構築済デッキ【ワイルド・キングダム】のお話でした。
私が今回わざわざこの構築済デッキを紹介したのは、ファンタジーBESTにドリームメイトが収録されたことにかこつけて(?)、ドリームメイトデッキが好きだからなんですよね。
で、何故ドリームメイトが好きなのかで言えば、高校時代にこのデッキを買ってデュエマに一時復帰し、友達と遊んでいたからなんですよ。
ちなみに当時一番好きだったカードは上記の《弾け山のラルビン》。なんとも言えない愛らしさがありますよね。
さて、本編中でも触れた通り、《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》以降のドリームメイトは軍隊系からファンタジー系へと路線変更していき、そして今回はメイ様を中心にパティシエになっています。
軍隊から寝ているだけで良くなるという華麗なジョブチェンジを決めたドリームメイトだったのですが、いつの間にか叩き起こされて労働しています。哀愁を感じますね。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。