こんにちは、神結です。
皆さん、7月のファンタジーBESTの情報は追い掛けていますでしょうか?
カードも出揃い、明日にはファンタジーBESTを使ったデュエチューブリーグも開催されます。
さて、このパックでフィチャーされているものにスプラッシュ・クイーンがあり、その一環で以前《アドミラル・クイーン》を使ったデッキを紹介しました。
とはいえ、やっぱりスプラッシュ・クイーンの本命と言えばこっちでしょう。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【マーシャルループ】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
デュエマの特異点「マーシャル・クイーン」
というわけで今回の名作デッキは原点でありながら現在進行形でスプラッシュ・クイーンの女王である【マーシャルループ】になります。
ちなみに「マーシャルループ」と「マークロループ」ではデッキが異なりますので、ご注意下さい。
リストはこんな感じ。
だいたい2014~2015年あたりで使用されたリストになります。
主役となるのは皆様ご存じ、今回ファンタジーBESTでの再録も決まっている《マーシャル・クイーン》。
【 進化クリーチャー 】
種族 スプラッシュ・クイーン / 文明 水 / パワー5000 / コスト3
進化-自分のスプラッシュ・クイーン1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札を3枚まで裏向きにしてシールドに加え、その後、同じ枚数のシールドを自分の手札に戻す。
登場は転生編第3弾。なんと2005年です。20年近い現役を、それなりに高いレベルでこなし続けています。
まぁスプラッシュ・クイーンといえば、このカードですよ。なんというか、こう、特異点みたいなカードです。
効果は「手札から楯に3枚まで埋めて、その後埋めた枚数拾う(そのS・トリガーは使える)」というもの。(編注:登場最初期はトリガー暴発ができない裁定で、後に覆って記事と同じになりました)
楯回収カードでそのままS・トリガーを使えるカードは当時も今も珍しく、様々なデッキが考案されました。
例えば遙か古代の話にはなりますが、《星龍の記憶》を使った「星龍マーシャル」というデッキが登場。
ざっくり言えば《マーシャル・クイーン》を使って他楯を埋める→戻す際に1枚目で《星龍の記憶》を唱えれば、残りの戻す楯にはS・トリガーが付与されているのでそのまま使える、といったような挙動が可能でした。
こちらは最終的に《星龍の記憶》の裁定変更によって消滅することになりますが、以降もちょくちょく《マーシャル・クイーン》は活躍することになります。
2011年には《マーシャル・クイーン》から展開+《超電磁マクスウェル Z》で締める【マーシャルビート】が全国優勝。
で、その後《深海の伝道師 アトランティス》などの登場によってループデッキとして構築されたのが、このマーシャルループな訳です。
合い言葉はアトランサルヴァスイッチ
この【マーシャルループ】は、手札を揃えて《マーシャル・クイーン》を繰り出す、というのが基本的な動き。
1ターン目に《海底鬼面城》、2ターン目に《コスモ・ポリタン》とプレイ出来るとかなり嬉しい。3ターン目には《マーシャル・クイーン》が着地。
一度マーシャルが着地してくれれば、即座にループに入れなくともトリガーのドロソなどで大きくリソース確保することが可能になっています。
最終的には《深海の伝道師 アトランティス》+《天雷霊騎サルヴァティ》+《転生スイッチ》を揃えることで、始動(以下、アトランサルヴァスイッチと書きます)
ざっくり言えば《深海の伝道師 アトランティス》に《転生スイッチ》を当てて《マーシャル・クロウラー》を出せれば、まぁ何でも出来るよね……という感じ。
【 クリーチャー 】
種族 アースイーター / 文明 水 / パワー8000 / コスト8
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札を好きな枚数、新しいシールドとしてシールドゾーンに裏向きにして加えてもよい。その後、同じ数のシールドを自分の手札に加える。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
要するに《マーシャル・クイーン》からアトランサルヴァスイッチを埋めて起動、スイッチでアトランをバックして《マーシャル・クロウラー》を場に、サルヴァでスイッチを回収し、アトランでマークロ以外を全バック。
ここで《電磁麗姫ジェリー》とかがあれば、これと上記の3枚を埋め直してマークロを戻してマーシャルを出せて、サルヴァスイッチを拾いアトランでマーシャル以外を戻す……という手順で一番最初に戻りつつ、ジェリー1ドローだけが使える、みたいなことが起こっています。
【 クリーチャー 】
種族 スプラッシュ・クイーン / サイバーロード / 文明 水 / パワー2000 / コスト5
S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。
ちなみにジェリーはサルヴァ+《フォーチュン・スロット》でも可能。《フォーチュン・スロット》なのは、最終的にボトムを固定したいからなので、別に道中は《龍脈術 水霊の計》とかで構いません。
で、手札が溢れるような状況になれば、スイッチで《光霊姫アレフティナ》を出して無事勝利という流れです。
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ソル / アーク・セラフィム / 文明 光 / パワー8000 / コスト4
このクリーチャーを召喚するコストは、自分のシールド1枚につき1多くなる。
相手のクリーチャーが自分を攻撃する時、それがそのターンはじめての自分への攻撃で、自分のシールドが1枚もない場合、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加える。
自分のシールドが10枚以上あれば、自分はゲームに勝利する。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
このデッキはだいたい何かしらのパーツが何かしらの2枚目で代替可能だったりするので、なんかマーシャルでガチャガチャやっていくうちに条件が達成していくことも。
結局はアトランサルヴァスイッチなんだよな。それぞれの1枚目は欲しくて、それ以降はなんか手札にあるカードで頑張れる、という感じですね。
なお現代のマーシャルは。《暴発秘宝ベンゾ / 星龍の暴発》を使った一撃必殺の《オールデリート》などが(アドバンスでは)可能に。だいぶわかりやすいですね。
【 ツインパクトカード 】
種族 パンドラボックス / 文明 光/闇 / パワー2000 / コスト4
■このクリーチャーが出た時、自分のシールドを1つブレイクする。
────────────呪文────────────
カード名:星龍の暴発
文明:光
コスト:7マナ
■S・トリガー
■次の自分のターンのはじめまで、自分の手札に加えるシールドカードすべてに「S・トリガー」を与える。このターンが自分のターンなら、クリーチャー側を出す。
もちろん古のマーシャルループの方面の《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》登場後はアタックキャンセルループというルートが開拓され、かなりループの幅が広がりました。
【 進化クリーチャー 】
種族 スプラッシュ・クイーン・ドラゴン / 文明 水 / パワー7000 / コスト5
■S・トリガー
■進化:自分のスプラッシュ・クイーン1体の上に置く。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の手札を3枚まで裏向きにして、それぞれ新しいシールドとしてシールドゾーンに加え、その後、同じ数の自分のシールドを手札に戻す。(その「S・トリガー」を使ってもよい)
そしてこの系譜がこのたびファンタジーで強化される、ということになっています。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第108回は【マーシャルループ】でした。
このデッキの個人的に好きなエピソードは、対黒緑速攻に《マーシャル・クイーン》から打点を並べて殴り倒した話。
要求パーツとデッキ枚数がカツカツなため、何か1枚足りないみたいなことも多く、「手札10枚あったのに〇〇無くて負けた」なんて話をよく聞きましたね……。
弱点自体もそれなり多くはあったのですが、それでも好きな人が一生使い続けるタイプのデッキでもあり、特に天門ループ台頭以前なんかはかなり使用者が多かった印象があります。
ファンタジーBESTで様々なスプラッシュ・クイーンが追加されているので、是非興味ある人は遊んでみてください。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
ちなみに、来週はお休み予定です。というわけで、それではまた再来週会いましょう。