こんにちは、神結です。
ちょっと色々なものが立て込んでいて遅れたのですが、先日(もう1ヶ月前だけど)「プレイスクロニクルパック」なるものがリリースされました。
ティザームービーには知らない顔がずらり並んでいたことで話題となっておりましたが、カード一覧を見ていると、面白いカードたちが並んでいます。
なかでも、個人的に注目した1枚がこれ。
そう、《究極銀河ユニバース》。
このカード、デュエマ最初の「自分はゲームに勝利する」カードであり、その魅力からこれまでに幾つかのデッキが誕生しました。
今回はその中でも、特に有名なものをご紹介しましょう。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【強欲フェニックス】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
とりあえず持っているフェニックス全部入れとけ!
というわけで今回の名作デッキはデュエマの中でもかなり有名なデッキでしょう、【強欲フェニックス】になります。
リストはこんな感じ。
当時某カードキングダム(同業他社)の動画を張り付いて見ていた人ならば、知っていることでしょう。
当時の俗称は“カイザーフェニックス”。これはたぶん、特に理由はなく語感重視の名称です。
せめて何かのカードに「カイザー」が付いてればと思ったんですけど、フェニックスにカイザー名称は……と調べてみたらなんかいました。
いや、でもこれは使わないな……。
で、肝心のリストの方はなんか空欄多いなと思った方も多いと思うんですけど、実際この24枚は確定ではあるんですよ。
ただね、このデッキの残り16枚をキッチリ精査して構築し、それを使っていた人はたぶんよっぽどいないんじゃないかな……。
だってほら、みんな思い思いの……というか、今自分が持っているフェニックスを詰め込んで使ってたんじゃないですかね。
そもそもな、カードがどいつもこいつの高いのなんの。ここのカードを集めるだけでも富豪です。
一応、初動の色とか《超神星DEATH・ドラゲリオン》のタネとか、サブプランの《超神星アレス・ヴァーミンガム》のタネとかで色を色々と調整すると、まぁこんな感じになるのかな、というので以下。
初動の緑かつ《超神星DEATH・ドラゲリオン》用のカラーを確保するために《星狼凰マスター・オブ・デスティニー》はほぼ必須。
こいつはベリーレアなので優しかった。
後は赤黒用の《暗黒王デス・フェニックス》とか《闘流星ナイトスクリーマー》みたいなカードを詰めてみたけど、たぶんこれでも緑は足りない気がするんだよな。
緑16あるけど、《進化設計図》と《強欲の開拓》は絶対埋められないし……。
私の大好きなカードである《超神星グランドクロス・アブソリュートキュア》は当時存在していなかったので……。
というわけで振り返ってみると、色に関しては相当無理しているデッキではありますね。
デッキの話をしろ
さて、いい加減デッキの中身の話をしていきましょう。
このデッキは《強欲の開拓》を使ったコンボデッキで、当時唯一特殊勝利が可能であった《究極銀河ユニバース》によるフィニッシュを目指します。
理想の動きは、まず2ターン目に《進化設計図》からスタート。
【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト2
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札の上から6枚を表向きにする。その中から進化クリーチャーをすべて自分の手札に加え、それ以外のカードを好きな順で自分の山札の一番下に戻す。
そして3ターン目に《強欲の開拓》で、手札のフェニックスをマナゾーンへ。
【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト3
種族を1つ選ぶ。その種族のクリーチャーを自分の手札から好きな枚数選び、自分のマナゾーンに置いてもよい。
現代では考えられないテキストですが、このカードはアンタップインでマナを置くことが可能となってます。
《進化設計図》の当たりがよく、単色を6枚置けるとスーパーハッピー。そのまま《ザ・ユニバース・ゲート》を唱えて、3ターンの追加ターンを獲得します。
【 呪文 】
文明 火 / コスト6
■自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中にフェニックスがあれば、1体につき1ターン、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。
で、追加ターンでまずは《超神星DEATH・ドラゲリオン》を召喚。特に相手の盤面の有無に関わらずメテオバーンを3枚豪華に使って、W・ブレイク。
【 進化クリーチャー(マナ進化GV) 】
種族 ドラゴン・ゾンビ / フェニックス / 文明 闇 / パワー11000 / コスト8
マナ進化GV-闇のクリーチャーを3体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
メテオバーン-このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを3枚まで墓地に置いてもよい。そうした場合、そのターン、こうして墓地に置いたカード1枚につき、バトルゾーンにあるクリーチャーすべてのパワーは-3000される。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)
W・ブレイカー
で、続く追加ターンで残った《超神星DEATH・ドラゲリオン》に《究極銀河ユニバース》を進化。
《究極銀河ユニバース》の効果でそのまま勝ってしまう、というものです。
【 進化クリーチャー 】
種族 フェニックス / 文明 光 / パワー17000 / コスト5
進化-自分のフェニックス1体の上に置く。
メテオバーン - このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そのカードが最後の1枚でフェニックスならば、自分はゲームに勝利する。
T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
というわけで、一応超絶にぶん回れば3キル。ぶん回れば4キル。
そもそも《進化設計図》+《強欲の開拓》の両方を引かないとゲームにならなかったり、《超神星DEATH・ドラゲリオン》が楯を2枚殴ってしまうのでここで《アクア・サーファー》や《デーモン・ハンド》を踏んづけるだけどほぼ負けになったり、さらに自分のパワーまで下げるので《光牙忍ハヤブサマル》にバトルで負けたりと、中々に可愛すぎるデッキではあります。
特に《光牙忍ハヤブサマル》については当時4枚使えていたので、あんまり過ぎる話ではあります。
一応、《究極銀河ユニバース》が絡まなくとも《超神星DEATH・ドラゲリオン》と《超神星アレス・ヴァーミンガム》でビートするプランもあったりするんですけど、これどっちにしろ《進化設計図》+《強欲の開拓》は引いてないといけないんだよな。
【 進化クリーチャー(マナ進化V) 】
種族 フェニックス / 文明 火 / パワー11000 / コスト7
マナ進化V-火のクリーチャーを2体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその2体の上に重ねつつバトルゾーンに出す。
メテオバーン-このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚墓地に置いてもよい。そうした場合、相手のコスト3以下の「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて破壊する。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
まぁでも、せっかく大枚叩いて《超神星DEATH・ドラゲリオン》に《究極銀河ユニバース》を手に入れたんですよ。
これってね、夢を買ったのと同じなんですよね。
だから妙に達観しているのか、これを使っている人は回らないことを含めて大変エンジョイしていました。
実際《究極銀河ユニバース》というカードの持つ魅力といいますか、EXTRA WINには大きな夢や魅力がありました。
現実的に《究極銀河ユニバース》で勝てるデッキとして、そしてなんというかデッキ名を含む謎の格好良さもあって、このデッキを好きだったという人は多かったことでしょう。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第113回はカイザーフェニックスもとい、【強欲フェニックス】でした。
このデッキ、カードショップにいくといつも遊んでいる子たちが使っていたんですけど、マジでずっと笑顔で楽しそうだったんだよな。
普通に事故って(というかデッキ本来の動き)何も出来ないときも、せっかく動けたのに《デーモン・ハンド》踏んづけて負けるときも、もちろんコンボが決まったときもずっと笑ってるし、爆笑しているという。
だから私の中ではこのデッキは回らないことも含めて、それすらも楽しめるデッキなのかな、という。
なんというか、特殊勝利の難易度とデッキの作動率が結構神がかったバランスだったんでしょうね。
あの子たちはいま何しているんだろうな……泉館山高校前のシーガル長命ヶ丘店で遊んでたアイツら……。
というわけで、今回はここまでです。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。