【DM歴代名作デッキ】Vol.116~カウンターNEXT~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.116~カウンターNEXT~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 さて、この記事が上がる頃には恐らく、(メンテ延長さえなければ)デュエプレ新弾「禁断伝説」がリリースされている頃でしょう。

 やはり注目は《禁断 ~封印されしX~》ではあるのですが、同時に2種の革命0トリガーや、3体のS級侵略も実装されることに。

 このシリーズはデュエプレさんにすり寄ることで(?)、ネタ切れを防いでいる一面があるのですが、新弾は強力過ぎて、すでに多くのデッキを紹介しているんですよね。

 【赤侵略】は勿論ですが、【アナカラーデッドゾーン】、【デュエランド】、【白単天門】、【印鑑パラス】などなど……。

 それでも恐ろしいことに、まだ堀り甲斐のあるのがこの弾。

 今回はまず、《ボルシャック・ドギラゴン》の華々しいデビューデッキをご紹介させていただきましょう。

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【カウンターNEXT】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

ボルドギの強さを知らしめた「カウンターNEXT」

 というわけで今回の名作デッキは、【カウンターNEXT】になります。

 呼び名に関しては、「カウンター型のNEXT」とか「ボルドギNEXT」とか様々あったのですが、今回は【カウンターNEXT】で統一させていただきます。

 リストは、GP2ndで4位となったトップライフ選手のものをご紹介。


 《フェアリー・ギフト》《メガ・マグマ・ドラゴン》辺りが自由枠で、人によっては《無双竜鬼ミツルギブースト》だったり、《熱血龍 バトクロス・バトル》を入れていたり。

 ただ当時の【ジャクポNEXT】の主流は《フェアリー・ライフ》《メンデルスゾーン》《フェアリーの火の子祭》とブーストを10~12枚採用する構築であったため、枚数自体は少ないですね。それを補うための《フェアリー・ギフト》だったのでしょう。

 さて、このデッキの最大の特徴は、なんといっても《ボルシャック・ドギラゴン》でしょう。

【 進化クリーチャー 】
種族 メガ・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / 文明 火 / パワー12000 / コスト7

■革命0トリガーークリーチャーが自分を攻撃する時、自分のシールドが1枚もなければ、このクリーチャーを手札から見せてもよい。
そうしたら、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。
そのカードが火の進化ではないクリーチャーなら、バトルゾーンに出し、このクリーチャーをその上に置く。
■進化ー自分の火のクリーチャー1体の上に置く。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。
その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。 

 新能力革命0トリガーは、ざっくり言えば「相手のダイレクト攻撃に宣言して、山札のトップが火の非進化クリーチャーであればそれを進化元として場に出す」というもの。

 この存在によってこれまでの「受け」の概念に新たな変化が加わりました。

 特に「禁断+ボルドギ」というギミックは禁断解放による全体封印も発生するため、従来の詰め方では対処出来なくなりました。

 例えば【イメンループ】の《無双恐皇ガラムタ》によるフィニッシュも、《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》から《不敗のダイハード・リュウセイ》《閃光のメテオライト・リュウセイ》を繰り出しても、禁断解放によってカウンター出来るようになったんですね。

 というわけで背景ストーリー上では敵対関係になる《ボルシャック・ドギラゴン》と《禁断 ~封印されしX~》の相性は抜群。【赤侵略】についても、進化バイクが11~12枚採用されてなお《ボルシャック・ドギラゴン》を採る、なんていうこともありましたね。

 さて、これだけでも強力ではある《ボルシャック・ドギラゴン》なのですが、それを更に強く使おうと考案されたのが【カウンターNEXT】です。

 【赤侵略】や後の【赤黒バスター】の《ボルシャック・ドギラゴン》は「禁断解放による受け」を目的として採用されていましたが、【カウンターNEXT】については、更にそこに《ミステリー・キューブ》としての役割も与えたのです。

【 呪文 】
文明 自然 / コスト5

■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分の山札をシャッフルする。その後、上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。それがクリーチャーであれば、バトルゾーンに出してもよい。クリーチャーでなければ、自分のマナゾーンに置く。

 ご存じの方も多いと思いますが、革命0トリガーは山札のトップを一度場に出してから進化するため、山札のトップのカードが一度場に出るのです。

 つまり何かと言えば、「場に出たときの効果」が使えるんですね。

 これを生かし、受けとして最大のバリューが出せる《偽りの王 モーツァルト》をフル投入。

【 クリーチャー 】
種族 キング・コマンド・ドラゴン / アンノウン / 文明 闇/火/自然 / パワー17000 / コスト11

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。

このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、ドラゴン以外をすべて破壊する。

相手のドラゴンは攻撃することができない。

T・ブレイカー

 「ヒット率はちょっと落ちるけど、強いカードを捲って勝つ」という方向性に舵を切ったのがこの【カウンターNEXT】だったのです。

 依然として【ジャクポNEXT】も使用されてはいたのですが、当時【赤侵略】が流行していたこともあって、このタイプのモルトNEXTも広く使われるようになりました。

ジャクポNEXT vs. カウンターNEXT

 さて、既に述べたことではあるのですが、【カウンターNEXT】の登場は「NEXTの主流を変えた」訳でも「従来のNEXTにとって代わった」訳でもなく、「環境に新しいデッキを1つ増やした」と捉えるのが妥当だと思っています。

 一旦、ジャクポ型を紹介。だいたいこんな感じ。

 まずそもそもの話なんですけど、デュエプレで散々遊んでいた人ならわかると思うのですが、別に【ジャクポNEXT】って対バイクにそんなに負けるわけでもないんですよね。


 先攻《メンデルスゾーン》《無双竜鬼ミツルギブースト》はほぼ勝ち。

 そうでなくとも、先攻でブーストが絡んでいればそこまで分の悪くない勝負。《一撃奪取 トップギア》引いてなかったら《超戦龍覇 モルトNEXT》着地はイケるかなぁ、という感じ。

 加えて紙の《超音速 ターボ3》って攻撃後のドローなので、《熱血龍 バトクロス・バトル》を踏んづけて憤死、なんていうゲームもそこそこありました。

 そもそもバイク登場後の環境が「バイクが流行る→アナデッドが開発される→アナデッドに強いNEXTが復権」みたいな環境でして、アナデッドに強いことをキッチリ主張出来るNEXTってジャクポ型だったというのは間違いないと思います。

 カウンターNEXTが勝てない訳では無いんですが、まぁ、ねえ。安定感で言えば圧倒的にジャクポ型が勝りますからね。

 そういう意味では、NEXT好きでもカウンター型を嫌いな人は一定数いた記憶ですね。「ジャクポ型はキツいけど、カウンター型だったらイケる」的なデッキも、まぁまぁ存在していました。

 まぁ逆も然りでカウンター型は【ベアフガン】にワンチャンあるとか、《ボルシャック・ドギラゴン》や禁断解放をケア出来ないデッキに対しては滅法強いとか、捲りモーツァルトで常にワンチャンあるとか、相応の利点はあるのですけどね。

 ただ羅列していくと、結局は「対バイクの勝率を安定させる」のが一番の強みだったと思います。私もバイクを使って、このタイプのNEXTにはかなり苦戦しました。

 さて、《ボルシャック・ドギラゴン》はというと、革命編以後も【赤黒バスター】などで活躍することになります。

 《終焉の禁断 ドルマゲドンX》登場以降、主たる活躍の場を失うことにはなりましたが、その性質からか愛好家も多く、「逆転」を体現するカードとして、今でも非常に人気の1枚となっていますね。

 あとは《王来英雄 モモキングRX》との相性が良かったこともあり、ジョー星ゼロルピア粉砕機として注目されることもありましたね。

 非常に面白いカードなので、ぜひこれを機に楽しんでいただけたらなんて思っています。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第116回は皆さん大好き【カウンターNEXT】でした。

 個人的には《無双竜鬼ミツルギブースト》搭載型が好き。バトルの後に、なんか追加の除去飛ばしつつ2ブーストして返しのNEXTに繋がるという。

 《ボルシャック・ドギラゴン》自体は、色んな伝説を残したカードなんですよね。

 ボルドギ3枚禁断解放でガイギンガ粉砕、ボルドギ2枚禁断解放でベアフガン粉砕……とか。

 そんなんあり得るの?みたいな話は、だいたいボルドギが絡んでいますからね。不可能を可能にするカードではあるんですよ。

 デュエプレの長い長いラダー戦の中でボルドギガチャが始まるのか……と思うとね、もうワクワクですよ。

 

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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