こんにちは、神結です。
《時の法皇 ミラダンテⅫ》、実装決定~~~!
ということでもしもこの原稿を落としてなければ、或いはメンテが延長していなければ、この記事が皆様にお届けされている頃にはデュエプレ新弾「禁断ノ刻」がリリースされていることでしょう。
TCGで言うところの「世界はゼロだ!ブラックアウト」に近しい弾になるわけですが、やはり注目カードと言えば、この2枚でしょう。
共に殿堂カードとして指定されている《禁断機関 VV-8》と《時の法皇 ミラダンテXII》ですね。私としては両者ともよく使ったカードなので、かなり思い入れがあります。
さて、そんな2枚のレジェンドレアですが、皆さんはこれらを両方使ったデッキをご存じでしょうか?
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【VVミラダンテ】です。
(なお、デュエプレのカード画像につきましては、全てデュエプレ公式カード検索より引用しております)
目次
本日の名作デッキ紹介
2枚のレジェンドで刻を操れ! 「VVミラダンテ」
というわけで今回の名作デッキは、新規レジェンド2種を惜しみなく使った【VVミラダンテ】になります。
呼称は「シリンダダンテ」とか「青白VV-8」とか色々あるんですが、今回は「VVミラダンテ」でいかせてもらいます。
リストは一旦これで。
まぁデッキの主役については諸説ありますが、一旦両方のテキストをおさらいしておきましょう。
(殿堂カード) 【 禁断クリーチャー 】
文明 水 / パワー12345 / コスト6
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を見て、その中から2枚を自分の手札に加える。
このクリーチャーに封印を3つ付ける。
■禁断機動:このクリーチャーの封印がすべてなくなった時、このターンの後に自分のターンを追加する。(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。コマンドがバトルゾーンに出た時、その持ち主はそれと同じ文明を持つ自身のカードから封印を1つ、墓地に置く。クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する)
(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / ドレミ団 / 文明 光/水 / パワー12000 / コスト8
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■革命チェンジ:光または水のコスト5以上のドラゴン
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、光のコスト5以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。
そうしなければ、カードを1枚引く。
■ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、次の相手のターンの終わりまで、相手はコスト7以下のクリーチャーを召喚できない。
時を止めるミラダンテと、時を造るVV-8。2人併せれば時間の操作も自由自在です。
特に【ガイアッシュ覇道】なんかを触った人ならご存じだとは思いますが、《時の法皇 ミラダンテXII》の時を止める効果は「次の相手のターンの終わり」まで掛かるので、追加ターンを取れる《禁断機関 VV-8》とは相乗効果で活躍できます。
しかし、自身が起動(機動)するまでにタイムラグがある《禁断機関 VV-8》と、水・光のドラゴンを要求してくる《時の法皇 ミラダンテXII》とは、カード自体の相性がいい訳でありません。
両者とも強力な分、どうしても個性は強いんですよね。デッキ構築に及ぼす影響が大きいんですよ。
ですがどんなデッキにも、カードとカードを繋げる間役みたいなのがいるわけでして。
というわけでお待たせしました、このデッキで真に主役となるべきは、《禁断機関 VV-8》と《時の法皇 ミラダンテXII》を繋ぐカードである、しごデキ中間管理職の《革命龍程式 シリンダ》でしょう。
【 進化クリーチャー 】
種族 クリスタル・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / 文明 水 / パワー6000 / コスト5
■進化―自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある水のクリーチャー1体につき、カードを1枚引いてもよい。
■革命2―このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のシールドが2つ以下なら、次の自分のターンのはじめまで、相手のクリーチャーはすべて、攻撃またはブロックできない。
いや、コイツ本当に中間管理職でして。
このデッキは序盤に小型クリーチャーを並べることでゲームを進めて《禁断機関 VV-8》に繋ぐことを目指す訳ですが、そこで求められる仕事は3つです。
- 並べた盤面を何かしらのリソースに変換するカード
- 《禁断機関 VV-8》の禁断機動を進めるカード
- 《時の法皇 ミラダンテXII》を発射するためのカード
なんと無茶な話なんだと思うかもしれませんが、これを1枚で全て満たしてくれるのが《革命龍程式 シリンダ》なんですね。
最終的に《禁断機関 VV-8》や《時の法皇 ミラダンテXII》というカードでゲームを終わらせるわけですが、上司2人を丁寧にサポートしつつ間を繋げるのが《革命龍程式 シリンダ》さんなんですねぇ……。
やっぱり個性強い人と一緒に働くのって、相応の能力が必要なんですよ。
きっとデッキ名称についても、「シリンダミラダンテ」呼びだと《禁断機関 VV-8》の機嫌が悪いし、「青白VV-8」だと《時の法皇 ミラダンテXII》さんが拗ねるので、たぶんシリンダさんが間をとって【VVミラダンテ】って名称を考えてくれたんだと思います。
小テクがいっぱい「VVミラダンテ」
さて、はっきり言ってしまうとこのデッキはそこまで強い訳では無いです。
というのもやはり全体のカードパワーが低く、色んなカードのセット持ちを要求されている訳ですから、それこそ全盛期の【ガイアッシュ覇道】のような「何を引いてもゲームになる」というデッキとは違うんですよ。
参考文献(最後に貼っておきます)にもそう書いてありました。
しかしその分、このデッキは小テクのオンパレードと言えるような構築になっており、《禁断機関 VV-8》や《時の法皇 ミラダンテXII》を通して様々な小テクを挟むことで、勝利を呼び込むことが出来ます。
せっかくなので色々紹介しようと思うのですが、中でも《終末の時計 ザ・クロック》絡みの小テクは色々あります。
素踏みした《終末の時計 ザ・クロック》を《時の法皇 ミラダンテXII》からの《スーパー・エターナル・スパーク》で埋め直すというのは基本中の基本として。
【 呪文 】
文明 光 / コスト5
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■バトルゾーンにあるコスト6以下の進化ではないカードを1枚選び、裏向きにして、持ち主のシールドゾーンに新しいシールドとして加える。
更に《禁断機関 VV-8》の封印というギミックを経由することで、あらゆる角度からクロックが飛び出すことになります。
《禁断機関 VV-8》を召喚して5枚の中に《終末の時計 ザ・クロック》がいたらラッキーです。封印に仕込んでおきましょう。
そうすると《時の法皇 ミラダンテXII》からの《スーパー・エターナル・スパーク》を経由して、なんと封印から直接楯にクロックを仕込むことが出来ます。
更に《湧水の光陣》採用型であれば、封印を剥がすことで墓地に落ちたクロックを蘇生することが、《革命龍程式 プラズマ》採用型であれば手札からもクロックが、それぞれ相手のターンを止めにやってきます。
このデッキ、時を操ることに特化しているだけあって、クロックの扱いにも長けています。
また相手視点だと封印のカードから仕込まれたカードについては見えないので、択ゲーを迫れます。
そういう意味でもストップトリガーとして《終末の時計 ザ・クロック》と《スローリー・チェーン》を散らすわけです。
当時は「単騎ラフルル」が両方とも複数採用できたため、受けをクリーチャーと呪文で散らすことには大きな意味がありました。
【 呪文 】
文明 光 / パワー- / コスト4
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
このターン、クリーチャーは攻撃することができない。
この呪文を裏向きにしてシールドに加える。その後、自分のシールドを1枚選び、墓地に置く。
またそもそも、《時の法皇 ミラダンテXII》チェンジ《スーパー・エターナル・スパーク》によって封印を2枚外して追加ターンを取るという動きがあり、本来除去札である筈のカードを攻めに使えるのはかなり画期的でした。
素踏みで禁断機動させて、相手ターン中に追加ターンを取ったりね。
このデッキ以上に《スーパー・エターナル・スパーク》を上手く使っているデッキは後にも先にも現れないでしょう。
というわけで以上の小テクをまとめた理想の動きとしては、まず《禁断機関 VV-8》を召喚。
そして次のターンに《革命龍程式 シリンダ》を繰り出し、これで封印を1枚外します。
続けてシリンダをチェンジダンテさせて《スーパー・エターナル・スパーク》を撃ち、《禁断機関 VV-8》の封印に仕込んでいた《終末の時計 ザ・クロック》を楯に置きながら封印を2枚外し、追加ターンを獲得+召喚ロックをかける、というものでしょうか。
決まるとね、めっちゃ気持ちいいんだ。
ちなみに小テクについて、特定のデッキに関わらずいっぱい覚えておくと、突然誘われたキューブドラフトだったり、或いはクイックピックみたいなゲームだったりをより楽しめます。
知っておいて損することはないでしょう。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第131回は私も大好きな【VVミラダンテ】でした。
このデッキ、ターンの
ちなみに最後にはなりましたが、一番重要な話をしておきましょう。
なんとデュエプレの《スーパー・エターナル・スパーク》はカード除去ではなくエレメント除去であるため、VV-8の封印からクロックを仕込むことは出来ません!
というわけでデュエプレユーザーの皆様には恐縮ですが、別な形のVVミラダンテを考案していただければと思います。
というわけで今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。
参考文献