【DM歴代名作デッキ】Vol.149~I amループ~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.149~I amループ~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 皆さんはDECK MAKERはご使用されていらっしゃるでしょうか。

 デッキ作成はもちろん、近年はCS参加に際してもデッキシートではなく、DECK MAKERの画像で提出を求められるケースも多く、デュエル・マスターズを真に支えているインフラストラクチャーと言っても過言ではないでしょう。

 私は電車などではDECK MAKERがデュエプレを弄っていることが多いです。乗り過ごしが多いのとは因果関係はありません、たぶん。

 さて、そんなDECK MAKERですが、デッキ登録・保存をするときによく見掛けるデッキがあるかと思います。

 そう、【I amループ】ですね。

 その昔、デッキテーマに「オリジナルデッキ」がなかった時は私もほぼ全てのデッキで「I amループ」で登録しており、現在でも登録されていいるデッキと実際のデッキテーマの乖離率がもっとも高いだろうとして、DECK MAKERマニアの中では有名ものとなっております。

 ですが肝心の【I amループ】が一体どれほど認知されているかというと、名前を知られている割には……といったところなのではないでしょうか?

 

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回はその【I amループ】です。

I am
神出鬼没 ピットデル

 

目次

本日の名作デッキ紹介

名を聞かれたら、こう答えよう 「I amループ」

 というわけで今回の名作デッキはみんな知っているけどあまり知らなそうなデッキこと【I amループ】になります。

 リストはこんな感じ。


 《I am》は最近デュエプレでも登場しましたね。現状でこの使い方をすることは難しそうですが、デッキの内容の方を見ていきましょう。

 まずループと言っても、このデッキは所謂完全ループをすることで勝利条件を達成するわけではありません。ただし《I am》がビックリするほど手札と盤面を行き来して、最終的には特定の盤面状況を作って殴り倒すことになります。

 この時の《I am》の動きがループデッキのようであることから、【I amループ】と呼ばれるのでしょう。

 デッキの主役は、もちろんご存じ《I am》です。

【 NEOクリーチャー 】
種族 ムートピア / スペシャルズ / 文明 水 / パワー15000+ / コスト9

バトルゾーンに自分のムートピアが5体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。そうしたら、自分の進化ではないクリーチャーをすべて手札に戻す。
NEO進化:自分の水のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
T・ブレイカー
これがNEO進化クリーチャーなら、パワーを+10000し、「ワールド・ブレイカー」を与える。(「ワールド・ブレイカー」を持つクリーチャーはシールドをすべてブレイクする)

 このクリーチャーは、自分の盤面にムートピアが5枚以上あればコストを支払わずに召喚することができて、その際に自分の進化ではないクリーチャーを手札に戻すことができます。

 そして《I am》はNEOクリーチャーであるので、NEO進化クリーチャーとして召喚した際はバトルゾーンに留まり、逆にNEOクリーチャーであるときは他のクリーチャーたちと一緒に、手札に戻っていくことになります。

 勘のいいプレイヤーの皆さんであれば、これでもう気付いたかもしれません。

 《I am》さえ使えば、「タダ出し」できるクリーチャーのcipを無限に使い回せるのでは……?

 そしてムートピアと言えば、《超宮兵 マノミ》を始め、《超宮城コーラリアン》、《神出鬼没 ピットデル》といったG・ゼロ、タダ出し能力持ちのクリーチャーが豊富です。

超宮兵 マノミ
超宮城 コーラリアン
神出鬼没 ピットデル

(なお大事なことなので先に書いておきますが、《次元の嵐 スコーラー》は、このデッキの活躍した約2ヶ月後くらいに登場しました)

次元の嵐 スコーラー

 というわけで、呪文を3回唱える→《超宮兵 マノミ》を出してドロー→ドローしたカードから《超宮兵 マノミ》などを5体並べる→《I am》を「NEOクリーチャー」として出す→手札に全て戻る→《超宮兵 マノミ》を出してドロー……という形で、山札を好きなだけドローすることができます。 

 「転がる石は苔むさない。ライク・ア・ローリングストーン」といったところでしょうか。まぁ転がるというか、反復横跳びといった感じなのですが……。

 で、こうなると次の問題として、「まずどうやって《超宮兵 マノミ》まで至るか」ということになります。

 そしてこのデッキで使用されたのは、《失われし禁術の復元》《セイレーン・コンチェルト》といったカードたちになります。

 つまり序盤は《蓄積された魔力》などを使いながら上手く手札と墓地を整え、5ターン目を目処に《失われし禁術の復元》から始動するのが理想でしょう。4コストで2呪文、そして《セイレーン・コンチェルト》で3呪文目が達成。これで《超宮兵 マノミ》が召喚できるというわけです。

 あとは《超宮兵 マノミ》で引き続ければ、2枚目の《セイレーン・コンチェルト》にも届くでしょう。このデッキは《超宮城コーラリアン》も考えると4枚撃てればいいので、これで問題ありません。

 ちなみに《セイレーン・コンチェルト》にはもう1つ大きな役割がありますが、それは後ほど。

 続いては、《超宮兵 マノミ》で無限にドローするのはいいが、どうやってフィニッシュするのかという問題が残っています。

 ドローというと《水上第九院 シャコガイル》がイメージできますが、このデッキでは《水上第九院 シャコガイル》を出す手段がありません。

 しかしこのデッキは、かなり驚きの方法でほぼほぼ安全なフィニッシュを達成することが出来ます。

 その際に役に立つのが、これまでで紹介していない残りのカードたちです。

 例えば《ニクジール・ブッシャー》

【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 火 / パワー6000 / コスト6

■コストを支払うかわりに、クリーチャー1体とシールド1つ、そして手札1枚を自分の山札の一番下に置いて、このクリーチャーを召喚してもよい。
■W・ブレイカー

  【赤単轟轟轟】などでお馴染みのカードですが、このデッキおいては楯をデッキ下に叩き込む効果が偉く、実質的な楯回収カードとなっております。

 続いては《永遠の少女 ワカメチャ》

【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー1000 / コスト1

■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは攻撃できない。
■このクリーチャーがどこからでも自分の墓地に置かれた時、自分の墓地にあるカードをすべてシャッフルし、山札の一番下に置く。

 このカードを《神出鬼没 ピットデル》で捨てることによって、墓地を山札に戻すことが可能で、前述の《ニクジール・ブッシャー》と合わせて、実質的に好きなカードをドローできるようになります。

 そして最終的なフィニッシュを任せられることになるのが、《音精 ラフルル》《暴走龍 5000GT》のギミックです。

音精 ラフルル
暴走龍 5000GT

 どうやって勝利盤面を作るのかと言えば、まずは先のループをやり続ける過程で《ニクジール・ブッシャー》を挟むことで楯を全て回収。

 そして1体目の《I am》をNEO進化クリーチャーを残し、用済みになった《ニクジール・ブッシャー》《セイレーン・コンチェルト》経由でマナゾーンを置き、赤マナを生成。

 あとは残る《I am》《神出鬼没 ピットデル》などを駆使しながら最終的には墓地にクリーチャーを溜めていき、NEO進化クリーチャーの《I am》を2体、《暴走龍 5000GT》を1体用意。

 《I am》を1体《音精 ラフルル》にチェンジさせて無事フィニッシュ……となるわけです。

 当時はG・ストライクなどもなかったため、《音精 ラフルル》《暴走龍 5000GT》が決まれば有効となる受けはせいぜい《怒流牙 サイゾウミスト》くらいしかなく、勝ちを作ることができました。

 また非常に芸術性の高い部分として、このデッキのクリーチャー枚数は21枚なのですが、《I am》セットが2つ、手札に《暴走龍 5000GT》《音精 ラフルル》、マナに《ニクジール・ブッシャー》、最終的に1体は場に必要になる《神出鬼没 ピットデル》、途中から墓地に捨てられなくなる《永遠の少女 ワカメチャ》2体を差し引くと残り11枚ということで、残る全てのクリーチャーを墓地に置かないと《暴走龍 5000GT》が出ないんですよね。

 だから道中で《永遠の少女 ワカメチャ》《セイレーン・コンチェルト》などを駆使して、序盤にマナ置きしていたクリーチャーを残らず回収しておく必要があるんですよね。

 ピッタリなの、スゴイ綺麗じゃないですか? 《ニクジール・ブッシャー》をそれこそ肉汁の一滴まで活用するギミックといい、動きを見たときは大変感動しました。制作者は本当に天才だったのでしょう。

 動きが気になる方は、フェアリープロジェクトにて対戦動画がありますので、そちらをご確認いただければと思います。

 

 最終的に環境を一変させるといったデッキではなかったのですが、《超宮兵 マノミ》を絡めたギミックというのは後の【青単ムートピア】に繋がるものでもあり、先進的であったのは間違いありません。

 様々な因果によって、現代にもなお【I amループ】として名が残るデッキとなっていますが、その始祖はまさに名を残すに相応しいデッキだったと言えるのではないでしょうか。

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第149回は一度は目にしたことはあるでしょう【I amループ】でした。

 

 実のところ私も【I amループ】にそこまで詳しいわけではなかったのですが、「I amループ」がどうしても気になっていたので調べた……なんていう経緯があります。

 ちなみにDECK MAKERにはデッキ検索機能もありますので、もし現代版の【I amループ】が気になるという方は、検索してみるのも面白いと思います。中々ホンモノの【I amループ】に辿り着かないのはご愛嬌ですが……。

 

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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