こんにちは、神結です。
最近のデュエプレで流行っているらしい「ウェディングジョーカーズ」って聞いたことあるでしょうか?
デュエプレは現在新章DMまで到達して、ジョーカーズが実装されたところなのですが、《超特Q ダンガンオー》がどうしても対策されていて勝てない、という話をよく聞きます。
まぁしょうがないですよね。紙の環境だと当時は【モルトNEXT】とか【猿ループ】とかで、大抵の受けを貫通するヤバい奴と受けを積んでる奴をバカにするようなループする奴とが主役ということもあり、そりゃ《超特Q ダンガンオー》を受けるためのトリガーとか入らんだろ、という。
しかしデュエプレはゲームルールの都合もあり、登場以来ずっと受けが強いデッキが一定以上の幅を利かせています。
なんせ、紙の歴史では中々使われたことが少ないだろう《青音の精霊龍 リンガール》がヘイトを買っている訳ですから、ゲームが違うということの意味を実感しております。
しかしジョーカーズ側も黙ってはいません。彼らが新たに生み出したのが、冒頭で紹介した「ウェディングジョーカーズ」です。
これはゼロジョーカーズに《戦慄のプレリュード》+《「誣」の頂 ウェディング・イノセンス》を入れることで、受けデッキを潰してしまおうという構築になります。

ジョーカーズというまだ数の少ないカードに対して、別軸からカードを持ち込んで工夫・構築するというのはさすがデュエプレプレイヤーだな、と感心しました。
そんなウェディングジョーカーズに敬意を表しまして、今回は紙のジョーカーズで近しい問題に挑んだデッキを紹介できればと思います。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

今回は【コントロールジョーカーズ】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
豊富なリソースを生かして 「コントロールジョーカーズ」
というわけで今回の名作デッキはちょっと変わったジョーカーズである【コントロールジョーカーズ】になります。
リストはこんな感じ。


或いは、《Dの牢閣 メメント守神宮》を採用した、こんな感じのとか。


個人的には白入りの印象が強いのですが、何というかこう、なんでもありました。
特に白入りは本当にあらゆるカードが入ってて、私は《Dの牢閣 メメント守神宮》+《ハクション・マスク》の印象が強かったのですが、やれ《閃光の守護者ホーリー》とか《ファイナル・ストップ》とか、友人曰く《絶対の畏れ 防鎧》入りまであったとかなんとか。
なんか「コントロールジョーカーズ」と名乗ればどうでも組んでOKみたいな風潮があったかも?しれませんが、まぁコントロールと名乗っている以上、リストはまちまちであった方がいいからな。
まぁ何はともあれ、こうした変化球デッキが生まれたのはジョーカーズに対する研究の賜物でしょうか。
新章DMのジョーカーズは、運営側で用意したコンセプトデッキの要素が強いです。しかし2017年当時はジョーカーズのカードはまだ少なく、出来ることが限られています。
《超特Q ダンガンオー》による攻撃は確かに強力ですが、トリガーをケアするものではありません。
当然、何か対策を用意されたときにそれを覆すようなカードも少ないわけです。それに自分より早いデッキに対する対処も薄い。
まぁ私だったら「ジョーカーズはそういうものと割り切る」「強いタイミングを選んで使う」ことを選択しそうなのですが、世の中には色んなプレイヤーたちはいるもので、数少ないジョーカーズのカードプールの中で、別なアプローチを生み出す人がいたというわけです。
このコントロールは、ジョーカーズの最大の利点によりフォーカスして組まれたものと言えるでしょうか。
では、ジョーカーズの最大の利点は何かと言えば、《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》+《ヘルコプ太》によって、圧倒的なハンドリソースを作れるという点です。
そしてその上で、ジョーカーズは溜め込んだリソースを変換出来る点も利点と言えるでしょう。
まずは盤面を一定数並べ、《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》→《ヘルコプ太》で大量ドロー。その後《ヤッタレマン》などを吐きながら、増えた手札を消費していきます。
そのまま《超特Q ダンガンオー》で突っ込むというのが一般的なジョーカーズですが、これは別です。まぁ《超特Q ダンガンオー》での突撃をメインにしているのなら、手札をここまで増やさなくてもいいですからね。
とにかく《ヤッタレマン》を複数用意しつつ、まずは相手とのリソース差を主張すべく、盤面のクリーチャーを《バイナラドア》や《ハクション・マスク》などで処理していきます。

【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 ゼロ / パワー3000 / コスト5
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手はバトルゾーンにある自身の、パワーが一番小さいクリーチャーを1体選び、破壊する。
両者ともトリガーであるため、先に挙げた「先に殴られたときの弱さ」に対しての回答でもありますね。
《バイナラドア》の確定除去はもちろん、《ハクション・マスク》についても《超戦龍覇 モルトNEXT》+《闘将銀河城 ハートバーン》を止められたり、或いは2コス→《プラチナ・ワルスラS》進化などに対しての回答になります。
《Dの牢閣 メメント守神宮》採用型だと特に《Dの牢閣 メメント守神宮》+《ハクション・マスク》による耐久というのが、個人的には印象的です。こうした部分が「コントロールジョーカーズ」のコントロールの部分と言えるでしょう。
そして相手を勝ちから遠ざけた後は、こちらから勝つためのゲームに移行します。
例えば《ジョリー・ザ・ジョニー》もそうなのですが、やはり特筆すべきは《消王ケシカス》でしょうか。

【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 文明 ゼロ / パワー5000 / コスト5
■相手のクリーチャーがバトルゾーンに出て、その能力がトリガーする時、かわりに「ノーン!!」と叫びながらこのクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、その能力はトリガーしない。(例えば、「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力はトリガーしない)
《深淵の文暴具 ケシカス=カース》も含めて、デュエル・マスターズのケシカスくんは何かと強いために競技シーンで使われることも多いのですが、「ノーン!!」と叫ぶことによって相手クリーチャーのcipを消す効果は確かに強く、《終末の時計 ザ・クロック》や《閃光の守護者ホーリー》といった定番トリガーの他、《光牙忍ハヤブサマル》などのシノビまで対処可能となっています。
これによって、安全なフィニッシュを狙うというのがこのデッキですね。
一応コントロールが厳しい展開になったとしても、《ヘルコプ太》などが通っていれば《破界秘伝ナッシング・ゼロ》で勝ちきれるケースがあるのも強みでしょう。
というように、コントロールジョーカーズは少ないカードプールの中で「何とかダンガンオー以外のアプローチを」ということで考案されたデッキであると思っています。
枠の都合上《ジョジョジョ・ジョーカーズ》を削ったり、《パーリ騎士》が入ってない構築もあるのですが、その辺りは後ろ寄せにしたことと大量のドロソでカバーしていくということなのでしょう。
最終的にこのタイプのジョーカーズは、消失というよりも《ジョジョジョ・マキシマム》や《ガンバトラーG7》の登場によって「発展解消」という形で姿を消すことになります。
この【ガンバトラージョーカーズ】は、【ダンガンオージョーカーズ】と【コントロールジョーカーズ】の両方の性質を持っていると考えておりまして、コントロールジョーカーズのやりたかったことを高いレベルで成立させているデッキだなと感じますね。
ガンバトラージョーカーズについては、ぜひこちらもご覧ください。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第150回は【コントロールジョーカーズ】でした。
このデッキを作ったのって東北のUMEBAさん&りれんざさんだった記憶があるのですが、間違っていたらごめんなさい。
当時のジョーカーズのカードを見ていると、1年目ということもで実戦級のカードはどうしても少なくて、とにかく《超特Q ダンガンオー》に特化したようなカードプールだと感じていました。
そもそも、見て貰ってわかる通り《ハクション・マスク》とかどう見たって強いカードじゃないですよ。
そう考えると、あのプールから別軸のデッキを生み出したこと自体がスゴイことだと感じています。
冒頭で紹介した《戦慄のプレリュード》+《「誣」の頂 ウェディング・イノセンス》もそうですね。数少ない部分から生み出される工夫って、広いプールから作った回答とはまた違った味がしますね。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

それではまた来週会いましょう。
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