【DM歴代名作デッキ】Vol.163~黒キリコ~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.163~黒キリコ~【週刊:神結コラム】

 先人たちの知恵と記録に感謝。

 

 こんにちは、神結です。

 皆様はゲートボールってやったことはありますか?

 いや、実際の球技の方ではなくてですね。例えば「20○○年環境」のデッキを揃えてそれ同士で遊ぶこと、カードゲーム通念上「ゲートボール」って呼称しているわけなんですよ。

 私は「現代デュエマを全力やる」「ゲートボール用に新たにカードは集めない」という方針でやっているのですが、でも挑まれたら話は別じゃないですか。

 特に若者が故きを温ねて新しきを知るとばかりに過去の環境の研究をしつつ、その結果「【黒緑Bロマ】って弱くないですか?」とか言われちゃうと、それはそれでとても嬉しくなってしまうんですよね。よう言うた。

 本家ゲートボールは「相手を妨害する」という要素があるため人間トラブルに発展することから、最近ではあまり遊ばれていないという話も聞きますが、カードゲームのゲートボールというのは根強い人気があります。

 そんなわけで今回は、ゲートボールでも人気の高いデッキの方を紹介していきましょう。

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【黒キリコ】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

キリコのもう1つの顔 「黒キリコ」

 というわけで今回の名作デッキはコントロールに、【黒キリコ】になります。

 コントロールデッキということもあり、リストには結構個人差はあるようなのですが、だいたいこんな感じですかね。


 主役となるのは、もちろん《エンペラー・キリコ》

(殿堂カード) 【 進化クリーチャー 】
種族 サイバーロード / オリジン / 文明 水 / パワー13000 / コスト8

進化-自分の「サイバー」と種族にあるクリーチャーまたはオリジン1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分の他のクリーチャーをすべて、好きな順序で自分の山札の一番下に置く。その後、山札の上から、進化ではないクリーチャーが3体出るまでカードを表向きにする。その3体をバトルゾーンに出し、山札をシャッフルする。
T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)

 《エンペラー・キリコ》のデッキといえば、同じく神化編から過去に【星域キリコドラゴン(ドラゴンキリコ)】を紹介したことがありました。

 ドラゴンキリコ(ドラキリ)が夢の産物だとしたら、こちらのキリコは相手に現実を教える最強のマジレスデッキ、と私は認識しております。

 財布事情を考えても、黒キリコの方が組みやすそうです。

 ドラキリというデッキは、ともかく真っ直ぐに《エンペラー・キリコ》の着地に向かっていって、それに成功したら勝つというコンセプトです。最終的には《ボルシャック・クロス・NEX》だったり、《超竜バジュラズテラ》だったり、最近ではすっかり顔馴染みの《超竜ヴァルキリアス》だったりが着地し、ゲームが終わります。

 《エンペラー・キリコ》からの出力を求める、という点においてはドラキリを上回るデッキは存在していないでしょう。

 しかし《エンペラー・キリコ》→ドラゴンというルートに向かう都合上、道中ではできることに限界があり、またメタクリーチャーの直撃にも弱いという欠点はどうしても存在しています。

 具体的には速攻に弱いとか、《巡霊者メスタポ》とか、《百発人形マグナム》とか。私も「キリコを倒す!」とか言って、《百発人形マグナム》をとりあえず積んでたのを思い出します。

 ただ《百発人形マグナム》については《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》を繰り出すことで無理矢理解決するという強者ムーブもあったりはしますが、いずれにせよ強大なパワーと引き換えに一定の弱点を背負っているというのは間違いありません。

 そしてその弱点に対しての回答として用意されたのが、この【黒キリコ】である……ということらしいです。

 当時の私は基本的にはプレイヤーとしては超新米だったため、具体的な経緯とかは知る由もなく「なんか《聖鎧亜キング・アルカディアス》とか入っている方のキリコ」程度の認識ではあったのですが。

(プレミアム殿堂カード) 【 進化クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / ロスト・クルセイダー / 文明 光/闇 / パワー9000 / コスト7

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化-自分の多色クリーチャー1体の上に置く。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
相手は、多色以外のクリーチャーをバトルゾーンに出す時、バトルゾーンに出すかわりに墓地に置く。

 さて、このデッキは《エンペラー・キリコ》のデッキというよりも当時のグッドスタッフカードを詰め合わせたデッキ、と言ってよいでしょう。

 例えば《ローズ・キャッスル》の採用によって速攻への牽制(及び《巡霊者メスタポ》対策)をしたり、或いは《蒼狼の始祖アマテラス》から撃てる呪文の種類を増やして、状況に応じて使い分けたりと、出来ることを増やしています。

 その分、《エンペラー・キリコ》からの出力は下がってしまいますが、冷静に考えると当時のゲーム観で先にクリーチャーを3体も踏み倒しされてしまえば、そのアドバンテージ差を埋めるのは難しく、まぁ基本的にそのまま勝ってしまえるというわけです。

 ドラキリのキリコは《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》ですが、黒キリコのキリコは《最終龍覇 グレンモルト》とか、そっちに近いと感じています。

 

 基本的なデッキの動かし方としては、大方針としては《蒼狼の始祖アマテラス》に繋ぐイメージでいいでしょう。

(プレミアム殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ナイト / サムライ / オリジン / 文明 水 / パワー5000 / コスト6

このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札からコストが4以下の呪文を1枚選び、山札をシャッフルしてからその呪文を唱えるか、自分の山札からコストが4以下のクロスギアを1枚選び、山札をシャッフルしてからそのクロスギアをジェネレートしてもよい。

 そこからの選択で《エンペラー・キリコ》に真っすぐ向かうもよし、相手の方が早いとみれば一旦妨害を挟んでから《エンペラー・キリコ》に向かうもよし、という感じです。

 一度《エンペラー・キリコ》が着地すれば、何かしらのロックが成立したり、或いは盤面か手札を崩せて逆転が難しくなる、最悪《蒼狼の始祖アマテラス》《ダイヤモンド・ソード》でリーサルは作れるので、速攻デッキに間に合っていればそのまま殴って勝つ、というどれかのパターンが成立します。

 ちなみに《腐敗無頼トリプルマウス》からの《聖鎧亜キング・アルカディアス》という上振れルートもあります。

 受けについてはどちらかといえば「キリコの着地こそが最大の攻撃であり防御」であるドラキリと比べて、《ローズ・キャッスル》《威牙の幻ハンゾウ》など能動的に受けに行けるカードも多いと言えるでしょうか(もちろん、キリコが間に合うならキリコを出し方がいいのですが)。

【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / シノビ / 文明 闇 / パワー5000 / コスト7

ニンジャ・ストライク 7(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが7枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、このシノビを自分の山札の一番下に置く)
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーは-6000される。
このクリーチャーが破壊される時、自分のマナゾーンに闇のカードが1枚でもあれば、かわりに自分のシールドを1枚墓地に置いてもよい。

  《威牙の幻ハンゾウ》については、シノビとしても除去としても最終的なアタッカーとしても運用できることから、当時はバリバリの強カードですね。

 

 デッキの最終的な評価としては「ロマンのドラゴンキリコ」「リアルの黒キリコ」といったような形で、競技的な評価としては【黒キリコ】の方が上でしょう。

 ただ現在でも“あの頃”を代表するデッキとして、共に人気のデッキと言っていいでしょう。

 私の思い出のキリコの形は“星域キリコドラゴン”なのですが、ショップで毎回ボコボコにしてくる黒キリコお兄さんも思い出の1つだったりします。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第161回は皆さんの思い出のデッキでもあるでしょう【黒キリコ】でした。

 

 何度かこのシリーズで触れている話なのですが、私は闘魂編で初めてデュエマを遊び、神化編で初めて競技デュエマに触れ、そして大学受験にあたってデュエマを辞め、そのため覚醒編からエピソード期は全くデュエマに触れることなく、最終的にDS終盤から革命編で競技復帰をし現在に至ります。

 ですので、私が紹介する革命編以前のデッキというのは、基本的には後付けで触れて学んだものや先人から聞いて学んだものが大半になります(そうでないものも含まれますが)。

 実際、黒キリコとは何度か実戦経験こそありますが、その構築やカード採用意図などを当時は知ることはありませんでした。

 その中で今回執筆するにあたって、先人の知識を参考にさせていただきました。この場を借りて感謝を申し上げます(文末に参考文献として記載しましたので、ぜひ併せてご覧ください)。

 というわけで今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

参考文献

丁寧「【ゲートボール】神化編黒キリコミラー」  2021 (最終閲覧2025/9/25)

 

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