こんにちは、神結です。
2025年も残すところあと僅かになりました。もう11月ですって。
ちなみに11月15日からはエリア代表決定戦が始まります。こちらについて、去年のエリア代表決定戦に関する環境の変化などをガチまとめの方で投稿することになりましたので、楽しみに待っていただければと思います。
というわけで残り少なくなった2025年のうちに、2019~2020年の遺産はある程度整理しておきましょうの気持ちで、今回もデッキの紹介をさせていただきます。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

今回は【ネイチャーミッツァイル】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
美しき緑ループ 「ネイチャーミッツァイル」
というわけで今回の名作デッキはに、【ネイチャーミッツァイル】になります。
一旦《BAKUOOON・ミッツァイル》絡みのデッキは全部紹介しておこうかな、と思いまして。
このデッキは環境に多大な影響を及ぼしたかというとそうではなかったのですが、結果として殿堂施行にはかなりの影響を与えることになりました。
リストはこんな感じ。
このデッキはワイルド・ベジーズ(野菜)ギミックでデッキを回し、最終的に《BAKUOOON・ミッツァイル》を使ってGRクリーチャーでループをするというデッキとなっています。

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / ワンダフォース / 文明 火 / パワー9000 / コスト9
■このクリーチャーを召喚する時、自分のクリーチャーを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にならない。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、このクリーチャーを召喚する時に破壊されたクリーチャー1体につき、GR召喚する。
■自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
コイツはもう何度目の紹介なんだぜ? まぁいいです。
ただデッキ名にもある通り、デッキとしてはこっちの方が主役でしょう。

(プレミアム殿堂カード) 【 呪文 】
文明 自然 / コスト5
■この呪文を自分のマナゾーンから唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
→自分の山札の上から1枚目を、タップしてマナゾーンに置く。
→コスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。
→このターン、自分のクリーチャー1体はパワーを+3000され、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる。
キミももう何回目の紹介なんだい?
さて、このデッキの《生命と大地と轟破の決断》はまたちょっと違った出力がありまして、これは《バロン・ゴーヤマ》+《侵革目 パラスラプト》を発射します。

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ワイルド・ベジーズ / 文明 自然 / パワー5000 / コスト5
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中からカードを1枚選んで自分のマナゾーンに置いてもよい。そうした場合、カードを1枚自分のマナゾーンから墓地に置き、《バロン・ゴーヤマ》以外の進化ではないワイルドベジーズを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。その後、山札をシャッフルする。

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ジュラシック・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / 侵略者 / 文明 自然 / パワー5000 / コスト5
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自然のクリーチャーをすべて、自分の墓地からマナゾーンに置く。
■いずれかのプレイヤーのシールドが2つ以下なら、自分のターン中にクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから召喚してもよい。
これは《バロン・ゴーヤマ》から《カラフル・ナスオ》を投げつつ、《侵革目 パラスラプト》の効果を解決することで、なんかビックリ《カラフル・ナスオ》で落とした筈のカードが全部マナゾーンに帰ってくるんですね。
ちなみに《バロン・ゴーヤマ》を投げた時点で山札の事情を確認できますので、《逆転のオーロラ》を撃つかどうかも決められます。
その後、どっかのタイミングの《バロン・ゴーヤマ》等でマナに置いた《BAKUOOON・ミッツァイル》を《バングリッドX7》なんかを使って射出し、GR召喚。
これでまた山札を掘りながら2枚の《BAKUOOON・ミッツァイル》を用意していきます。
最終的にはループに向かっていくわけですが、手順については制作者のみすみさんが2019年当時に詳しく記事化していらっしゃいますので、そちらをご確認していただけるとわかりやすいかと思っています。
こちらでも簡易的に説明しますと、《ノーダンディ・ネギオ》を使ってマナと墓地と山上を操作しながら《ツタンメカーネン》での無限ループをします。
ご存じでしょうか、《ノーダンディ・ネギオ》。

【 クリーチャー 】
種族 ワイルド・ベジーズ / 文明 自然 / パワー3000 / コスト4
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚、自分のマナゾーンから山札の一番上に置いてもよい。そうした場合、カードを1枚、自分の墓地からマナゾーンに置く。
《ノーダンディ・ネギオ》、山札上を操作できる貴重なカードであり、墓地のカードをマナに格納することができます。
ですので理屈の話になるのですが、《BAKUOOON・ミッツァイル》を出すためのコストとして《BAKUOOON・ミッツァイル》自身をマナに用意し、それを《バングリッドX7》で発射。
この際登場するのが、《マリゴルドⅢ》。
そして《BAKUOOON・ミッツァイル》で破壊した自然のクリーチャーは全て《侵革目 パラスラプト》が、《BAKUOOON・ミッツァイル》は《ノーダンディ・ネギオ》でマナに埋めつつ、更にマナに先に戻っていった《バングリッドX7》を《ノーダンディ・ネギオ》の効果で山札上に置くことで、ドロー固定&山札減らないので、《ツタンメカーネン》でドローできるというわけです。
その後、起こしたマナから《バングリッドX7》を召喚して元に戻る、といった感じです。
(この時に、《シャギーⅡ》+《バクシュ 丙-二式》→《侵革目 パラスラプト》という運用をすることで、タップマナをアンタップマナに変えて《バングリッドX7》を出します)
《生命と大地と轟破の決断》1枚からこうした展開に繋がるケースも多いので、ループそのものとしてはかなり綺麗にまとまっていると感心しておりました。
デッキとしての目指す方向(動かし方)もわかりやすく、序盤をブーストから繋いで、マナにパーツを用意しつつ《生命と大地と轟破の決断》を撃ちます。
用意するものは《侵革目 パラスラプト》と《バロン・ゴーヤマ》、最悪《バロン・ゴーヤマ》がなくても《カラフル・ナスオ》から始動することもあります。
デッキとしてもかなり強力で、初お披露目となったGP9thでは見事ベスト16まで到達。
ただこのGPは《「本日のラッキーナンバー!」》を上手く使う【水闇カリヤドネ】が隠しデッキとしていた他、【火単ミッツァイル】がいたのが中々厄介でした。
なんとなくリストを見るとわかりますように、【火単ミッツァイル】は流石に不利でしてね。
ベスト16に入った養分丸選手も最後に負けたのが火単だった筈です。
GP以後の環境では《「本日のラッキーナンバー!」》による《生命と大地と轟破の決断》虐めが盛んだった環境ですので、環境の先頭に立つことはなかったのですが、冬の殿堂施行で《侵革目 パラスラプト》と《バロン・ゴーヤマ》がなんと殿堂入り。
《BAKUOOON・ミッツァイル》も殿堂した環境だったのですが、《BAKUOOON・ミッツァイル》の枚数が少なくとも回るミッツァイルデッキということで、特に警戒されていたのかもしれません。
ミッツァイルが少なくて回るミッツァイルデッキ、改めて考えると凄いんだよな。
そういった意味で、殿堂施行にはかなり影響のあったデッキだったと認識しています。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第169回は【ネイチャーミッツァイル】でした。
《生命と大地と轟破の決断》+《BAKUOOON・ミッツァイル》という超天篇の2大バグカードを使ったループデッキで、《生命と大地と轟破の決断》の1枚始動かつループ手順が短くわかりやすくて好きなんですよね。
「綺麗なデッキ」というのはこういうデッキなんだろうなぁと感心していました。
このレベルのデッキが埋もれていく超天篇は振り返ってみるとスゴイ環境ですね。この自体、弱点が何かあると生き残れなかったんだろうなぁ……という悲哀も感じます。
というわけで今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

それではまた来週お会いしましょう。
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