こんにちは、神結です。
このシリーズを追って頂いている方はご存じでしょうが、基本的には私が思い付きでデッキをチョイスしつつ、思い付かなかったときにリクエストを見たりしています。
ただ最近は一旦「超天篇を洗おう」と決めました。
実のところ、この連載が始まったときってまだ超天篇って記憶に新しい(と個人的には思っていた)シリーズだったので意図的に避けていたんですよね。
ただ今となっては時間もだいぶ経過したというのと、こういうのって纏まっていた方が追う方も楽だと思いますので、最近は《BAKUOOON・ミッツァイル》系統のデッキをおさらいしています。
今回紹介するのも《BAKUOOON・ミッツァイル》系統のデッキですが、立ち位置的には派生というか、スピンオフとかに近いですかね?
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

今回は【赤白サンマックス】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
轟轟轟亡き後の新たな赤白ビートダウン 「赤白サンマックス」
というわけで今回の名作デッキは【赤白ミッツァイル】の後継者的な存在でもある、【赤白サンマックス】になります。
リストはこんな感じ。
時は2019年7月。
超天篇序盤の環境を支えた【赤白ミッツァイル】から、《BAKUOOON・ミッツァイル》と並ぶエースであった《“轟轟轟”ブランド》が殿堂入り。
特に速度を押し付けたい相手に対しての打点を失うことになり、赤白系のビートダウンは大きな痛手を負うことになります。
しかし同月末、とある新弾が発売されます。
それが「絶対王者!! デュエキングパック」。現在まで続くデュエキングシリーズの、その最初の1回です。
その中に収録されていたのが、《S級原始 サンマッド》のモデルに作成された《S級原始 サンマックス》になります。

【 進化クリーチャー 】
種族 ゲリラ・コマンド / S級侵略者 / 文明 自然 / パワー3000+ / コスト3
■進化:自分の自然のコスト3のクリーチャー1体の上に置く。
■S級侵略 [原始] :自然のコスト3のクリーチャー(自分の自然のコスト3のクリーチャーが攻撃する時、自分の手札かマナゾーンにあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■バトルゾーンに自分のクリーチャーが3体以上あれば、このクリーチャーはパワーを+9000され、「T・ブレイカー」を得る。
■自分のターンの終わりに、このクリーチャーを自分のマナゾーンに置いてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。
性能的には、《S級原始 サンマッド》の攻撃性能部分を残しつつ、自ターン中のループは出来ないながらもゲリラ・コマンドらしさは強化されたカードになっています。
加えて【赤白ミッツァイル】が最初に作られたときに比べて、GRゾーンのカードやGR召喚をするカードは強化されつつありました。
例えばマナドライブの登場であったり、《MANGANO-CASTLE!》といったビートダウン寄りのカードが登場しています。

【 呪文 】
文明 火 / コスト4
■GR召喚を2回する。それらのGRクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。このターンの終わりに、それらのクリーチャーを破壊する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)
こうして、これらのカードを元に新たに組み上げられたのが【赤白サンマックス】になります。
【赤白ミッツァイル】は《Dの牢閣 メメント守神宮》などを採用することで中盤戦をコントロール気味に戦うこともありましたが、今回は《S級原始 サンマックス》の性能や《MANGANO-CASTLE!》の奇襲性を最大限に生かすべく、かなりビートダウン構成になっています。
基本的なデッキ構成は、【赤白ミッツァイル】の優秀なデッキ基盤を引き継いでいます。
2ターン目に、まずは《音奏 プーンギ》や《奇石 ミクセル》といった白のメタクリーチャーからスタート。
3ターン目も同じく、《超次元サプライズ・ホール》などでクリーチャーを展開しつつ、状況によって1点刻みます。
そして4ターン目、《MANGANO-CASTLE!》から出てきたクリーチャーでフィニッシュしましょう。
3ターン目の展開で《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》→《超次元サプライズ・ホール》などで繋いだり出来ていると、ここで溜めるという選択も可能ですね。

【 呪文 】
文明 光 / コスト3
■GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)
■コスト3以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。
GRゾーンは2打点か自然の3コストで埋められるようになったため、1点刻んでおくだけで撃てればリーサルは取れる構成になっています。
《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》+《MANGANO-CASTLE!》で上手く2打点+緑3コストが出てくると非常に打点効率がいいです。偏ると結構悲しい。
基本的には《MANGANO-CASTLE!》+《S級原始 サンマックス》のフィニッシュを狙いたいのですが、まぁそう都合よく引ける訳ではないので、サブとしての《BAKUOOON・ミッツァイル》は健在です。
(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / ワンダフォース / 文明 火 / パワー9000 / コスト9
■このクリーチャーを召喚する時、自分のクリーチャーを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にならない。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、このクリーチャーを召喚する時に破壊されたクリーチャー1体につき、GR召喚する。
■自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
ただこのデッキは先に詰めたり、GRを展開してターンを返したりみたいな展開が少ないので、本当にサブですね。なんなら最終的には枚数削って《龍装者 バルチュリス》とかに枚数を振っていたような記憶があります。

【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / ビートジョッキー / 文明 火 / パワー4000 / コスト5
■自分のクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーが自分の手札にあり、その攻撃がこのターン2度目のクリーチャーによる攻撃で、このターン自分の《龍装者 バルチュリス》をバトルゾーンに出していなければ、攻撃の後、このクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
《龍装者 バルチュリス》は実際《S級原始 サンマックス》と相性よくて、先に1点刻んでおく上のプランだと、1点+3点+《龍装者 バルチュリス》というお馴染みのリーサル組めるんですよね。
このデッキ、デッキ名が「赤白サンマックス」で、緑自体は《S級原始 サンマックス》しか入っていないので出張みたいな感じなんですけど、ちゃんとデッキの軸として構築されています。
ですので「赤白ミッツァイルリペア」とかではなく、【赤白サンマックス】がデッキ名としても妥当だと思っていますね。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第172回は【赤白サンマックス】でした。
実は記事内で【赤白ミッツァイル】の記事リンクを貼ろうとしていたんですが、探したが見つからず。
近しいデッキだと【赤白メタリカミッツァイル】があるのですが、これはちょっと別デッキの認識ですね。
つまるところ、次回紹介するデッキが決まりました。【赤白ミッツァイル】ですね。
リペア的なデッキから先に紹介することある?なんて思いますが、まぁいいでしょう。一度書いたの消すのも後味悪いし。
【赤白サンマックス】の思い出といえば、超CSⅢですね。
【デッドダムド】の台頭でこの手のデッキタイプ自体はキツくなってはいたんですが、《奇石 ミクセル》のお陰である程度は耐えていたのと、そもそもリーサルさえ組めれば基本は貫通出来たので、まぁまぁギリギリ戦えていたという印象です。
とはいえ、あの大会の後はあんまり見掛けないデッキとなってしまったことはそうなのですが……。
というわけで今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

それではまた来週お会いしましょう。
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