こんにちは、神結です。
前回【赤白サンマックス】を書きましたが、書いている途中にまさかまさかの【赤白轟轟轟ミッツァイル】を紹介していないことが発覚。
というわけで導入もほどほどに本編です。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

今回は【赤白轟轟轟ミッツァイル】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
希代のアグロミッドレンジコントロール【赤白轟轟轟ミッツァイル】
というわけで今回の名作デッキはコントロールに、【赤白轟轟轟ミッツァイル】になります。
便宜上この名前で書いていますが、【赤白ミッツァイル】も比較的メジャーな呼称で、当時であれば「赤白轟轟轟」呼びも単に「赤白」呼びもありました。
リストはまぁ、これですね。
このデッキは2019年の前期に活躍したデッキになります。
元々、《“轟轟轟”ブランド》を軸とした【赤白轟轟轟】は2018年から常に一定の強さを誇っていました。特に2018年の後期は「ジョラゴン・轟轟轟・チェンジザの三強」なんて表現されることもありますね。

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー9000 / コスト7
■マスターG・G・G:自分の手札がこのカードだけなら、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンに火のカードがあれば、カードを1枚引く。その後、自分の手札を好きな枚数捨ててもよい。こうして捨てた手札1枚につき、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体、破壊する。
そんな中で超天篇に入ると、第1弾でさっそく《BAKUOOON・ミッツァイル》が登場します。

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / ワンダフォース / 文明 火 / パワー9000 / コスト9
■このクリーチャーを召喚する時、自分のクリーチャーを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にならない。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、このクリーチャーを召喚する時に破壊されたクリーチャー1体につき、GR召喚する。
■自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
《BAKUOOON・ミッツァイル》の評価は、最初はまぁまぁといったところ。プレイヤーたちもひとまずGRを触り始めた頃合いでしたので。
そんな中で、2019年4月にGP8thが開催されます。このGP8thは、今のGPに繋がる史上初の2日開催でした。
この大会で《BAKUOOON・ミッツァイル》はしっかりと結果を残します。
この例えば初日の2ブロックでは、クロロ(山形県)さんが2枚使用。ただし、TOP8に4人いた【赤白轟轟轟】のうち、《BAKUOOON・ミッツァイル》を使用していたのはクロロ(山形県)さんだけでした。
しかしその翌日の殿堂構築で、デデンネ(現在のデンネ)さんが【赤白メタリカミッツァイル】という驚愕のデッキを披露し、そのまま優勝。
こうして《BAKUOOON・ミッツァイル》は、一気に注目を集めることになります。
ただGP以降の環境で活躍したのはこの【赤白メタリカミッツァイル】ではありませんでした。
上の記事内でも書きましたが、【赤白メタリカミッツァイル】は【ジョラゴンジョーカーズ】が不利という結構マズい弱点を抱えており、GPの舞台ではそれらを初見殺しギミックや《“轟轟轟”ブランド》の力で突破していたというのです。
代わりに環境で台頭したのが、【赤白轟轟轟ミッツァイル】でした。
実はGPの時点で、上記で紹介したような《BAKUOOON・ミッツァイル》を4枚採用した【赤白轟轟轟ミッツァイル】は既に存在していました。こちらであれば、【ジョラゴンジョーカーズ】を速度で倒すことができます。
結果としてGPでは【赤白メタリカミッツァイル】の後塵を拝することにはなりましたが、ゴールデンウィークの4.8倍CSではリストを制作したTIGHTさんが優勝。その後5月から6月に掛けてのすけくんが「参加4CS4連続優勝」という衝撃の記録を達成しています。
デッキの構造としては、現代でよく見る「全対応型」です。俗に言われる「アグロミッドレンジコントロール」デッキ。
基本的には2ターン目はメタクリーチャーの展開からゲームを始めることになります。
しかしそこからは、手札・相手の状況に応じたプレイへと切り替えていくことになります。
《“轟轟轟”ブランド》や4ターン目の《BAKUOOON・ミッツァイル》といった速度を出したアグロプランはもちろん、メタクリーチャーを維持しながら《ゴリガン砕車 ゴルドーザ》で刻むといったビートプランもあります。

【 ツインパクトカード 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー4000 / コスト4
■スピードアタッカー
■このクリーチャーは、各ターンはじめて攻撃する時、アンタップする。
■ラスト・バースト(このクリーチャーが破壊された時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい)
────────────呪文────────────
カード名:ダイナマウス・スクラッパー
文明:火
コスト:5マナ
■相手のクリーチャーを、パワーの合計が6000以下になるように好きな数選び、破壊する。
更に相手が《“轟轟轟”ブランド》や《BAKUOOON・ミッツァイル》による奇襲を嫌ってメタカードなどを展開してくるなら、《Dの牢閣 メメント守神宮》を展開し、手札が細くなった相手に対してDスイッチからボードを破壊していく……というコントロールプランまで内蔵しているんですよね。

(殿堂カード) 【 D2フィールド 】
文明 光 / コスト4
■S・トリガー(このD2フィールドをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ展開してもよい)
■自分のクリーチャーすべてに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手のクリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)
■Dスイッチ:いずれかのプレイヤーが自身のターンに最初のカードを引いた時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーをすべてタップする。
《Dの牢閣 メメント守神宮》の使い方の上手さ=このデッキの上手さになっていると思っています。特にスイッチのタイミング、貼り替えへのケア、それを意識した手札キープ、更に相手の楯から《Dの牢閣 メメント守神宮》がトリガーした時の対応として「先にスイッチして相手の盤面を寝かさせておく」などなど、多彩なテクニックがあります。
私はこれが本当に苦手でした。
最終的には相手に逆転されない状況を作って殴り切るもよし、《ジャミング・チャフ》を唱えてから殴るもよし。
2019年前期というと、もう1つのヤバいデッキ(こちらもいずれ紹介します)もあった中で、常に環境トップの強さを維持していました。
そうしたこともあって、2019年夏に《“轟轟轟”ブランド》が殿堂入り。
【赤白轟轟轟ミッツァイル】としては一旦終了を迎え、赤白系のビートダウンは前回紹介した【赤白サンマックス】へと継承されていく……という流れになっていくわけです。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第173回は【赤白轟轟轟ミッツァイル】でした。
このデッキ、私は使っていなかったんですよね。ミラーに自信がなさ過ぎて。
TIGHTとかのすけとミラーで勝負のするのマジ?ってなるし。あとこの頃はほとんど【チェンジザドンジャングル】を使っていました。
チェンジザvsこれはまぁまぁ面白かったような記憶があります。《Dの牢閣 メメント守神宮》をどっちが握っているかとかね。《フェアリー・シャワー》を《イオの伝道師ガガ・パックン》で咎められやすいので《怒流牙 佐助の超人》を手からプレイしたりとか、そういうのがあった記憶があります。《奇石 ミクセル》ウザいんだよな~~~とか。
というわけで今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

それではまた来週お会いしましょう。
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