【DM歴代名作デッキ】Vol.176~ヒラメキウォズレック~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.176~ヒラメキウォズレック~【週刊:神結コラム】

 メリーーーーークリスマーーーース!

 こんにちは、神結です。 

 というわけでクリスマスの夜に読んでいただけている読者の皆様、ありがとうございます。

 そしてたぶん、今年最後の更新になるような気がします。

 皆様がよりよい新年が迎えられるよう、2025年ラストはこちらで〆ましょう。

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【ヒラメキウォズレック】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

天才の閃きによる美しすぎるコンボ「ヒラメキウォズレック」

 というわけで今回の名作デッキは、【ヒラメキウォズレック】になります。

 リストはこれ。


 Googleのサジェストの一番上が「天才」なデッキも中々ないでしょう。

 デッキ制作者はサジェストの中にもある「カロン」選手です。

 世間的に認知されるようになったのは2019年のGWくらいからだったと思いますが、カロン選手はその前月に行われたGPにほぼ1人で持ち込んでおり、7-2で惜しくも予選落ちという結果だったと記憶しています。

 そこからGWのCSラッシュを経てデッキそのものが認知されるようになり、やがて2019年の前半戦を【赤白轟轟轟ミッツァイル】と共に牽引していくことになるのです。

 このデッキは最速3ターンで《超竜バジュラズテラ》を放り投げるコンボデッキになります。

 超天篇第1弾「新世界ガチ誕!超GRとオレガ・オーラ!!」にて《サイバー・K・ウォズレック / ウォズレックの審問》が登場したことによって成立しました。

【 ツインパクトカード 】
種族 サイバー・コマンド / 文明 水/闇 / パワー6000 / コスト6

■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、コスト3以下の呪文を合計2枚まで、両プレイヤーの墓地から選ぶ。それらをコストを支払わずに唱え、その後、持ち主の山札の一番下に置く。

────────────呪文────────────
カード名:ウォズレックの審問
文明:闇
コスト:2マナ

■相手の手札を見て、コスト3以下のカードを1枚選び、捨てさせる。

 デッキのどうこうというよりも、理想の動きを先に書いた方がいいでしょう。

 まず2コストの初動となる《貪欲な若魔導士 ミノミー》《月光電人オボロカゲロウ》といったクリーチャーを召喚して、手札補充および交換。

 そして次のターンで《ロジック・キューブ》などの呪文サーチカードで《ヒラメキ・プログラム》を回収し、そのまま先に出したクリーチャーを革命チェンジで《ミラクル1 ドレミ24》へ。

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・ドラゴン / 革命軍 / ドレミ団 / 文明 光/水 / パワー4000 / コスト5

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■革命チェンジ:光または水のクリーチャー(自分の光または水のクリーチャーが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、光または水のコスト3以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。

(プレミアム殿堂カード) 【 呪文 】
文明 水 / パワー- / コスト3

自分のクリーチャーを1体破壊する。その後、自分の山札の上から、その破壊されたクリーチャーよりコストが1多いクリーチャーが出るまで、カードをすべてのプレイヤーに見せる。そのクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。

 《ミラクル1 ドレミ24》の効果で《ヒラメキ・プログラム》を撃って、ここからコンボスタートです。

 まず5コストの《ミラクル1 ドレミ24》を閃いて、6コストの《サイバー・K・ウォズレック》に変換。

 そして《サイバー・K・ウォズレック》の効果で墓地の《ヒラメキ・プログラム》を撃ち、今度は7コストの《龍素記号 Og アマテ・ラジアル》に。

(この時、同時に墓地の《ロジック・キューブ》を唱えて《超次元エクストラ・ホール》を回収しておくと後で超次元クリーチャーが1体になるけど、今回は省略)

【 クリーチャー 】
種族 クリスタル・コマンド・ドラゴン / 文明 水 / パワー6000 / コスト7

■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見て、その中からコスト4以下の水の呪文を1枚選び、山札をシャッフルしてからその呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする) 

 そして《龍素記号 Og アマテ・ラジアル》の効果で山札に戻った《ヒラメキ・プログラム》を撃ち、今度は8コストの《クイーン・アマテラス》へ。

【 クリーチャー 】
種族 ナイト / サムライ / オリジン / 文明 水 / パワー7000 / コスト8

■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札を見る。
その中からコスト6以下の、クリーチャーではないカードを1枚選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。
山札をシャッフルし、その後、そのカードを手札からコストを支払わずに使う。 

 《クイーン・アマテラス》の効果で《Dの地獄 ハリデルベルグ》を展開し、一度ターンを終了。そしてターン終了時の効果で《Dの地獄 ハリデルベルグ》をDスイッチ。

 このターン中に破壊した《ミラクル1 ドレミ24》、《サイバー・K・ウォズレック》、《龍素記号 Og アマテ・ラジアル》が登場します。

 ここで《龍素記号 Og アマテ・ラジアル》の効果で《超次元エクストラ・ホール》を唱えて超次元からクリーチャーを投げ、《サイバー・K・ウォズレック》の効果で《ヒラメキ・プログラム》《超次元エクストラ・ホール》を唱えます。

 この時、閃きの対象を《クイーン・アマテラス》にすることで山札から9コストの《超竜バジュラズテラ》が登場し、《ミラクル1 ドレミ24》に進化。

【 進化クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / 文明 火 / パワー12000 / コスト9

■進化-自分の種族にドラゴンとあるクリーチャー1体の上に置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、各プレイヤーはドラゴン以外のカードをすべて、自分自身のマナゾーンから墓地に置く。
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)

 最終盤面としましては、《超竜バジュラズテラ》に《龍素記号 Og アマテ・ラジアル》、《サイバー・K・ウォズレック》に任意の超次元クリーチャーが2体並ぶことになります。

 また、コスト10の《古代楽園モアイランド》を入れた構築もあります。

【 クリーチャー 】
種族 グランセクト / スペシャルズ / 文明 自然 / パワー18000 / コスト10

Q・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを4つブレイクする)
相手は呪文を唱えたりフィールドを展開できない。
このクリーチャーがバトルに勝った時、相手のシールドを3つまで選び、持ち主のマナゾーンに置く。

 この場合、《龍素記号 Og アマテ・ラジアル》の効果を待機して先に《サイバー・K・ウォズレック》から《ヒラメキ・プログラム》を撃って《クイーン・アマテラス》《超竜バジュラズテラ》に変換し、その後に《龍素記号 Og アマテ・ラジアル》の効果で山札から再度《ヒラメキ・プログラム》を唱えて《超竜バジュラズテラ》《古代楽園モアイランド》に。

 この場合は、最終盤面は《古代楽園モアイランド》、《龍素記号 Og アマテ・ラジアル》、《サイバー・K・ウォズレック》になっています。

 これを基本形として、引いたカードや楯落ちなどのパターンをそれぞれ対応していくことになります。

 《ヒラメキ・プログラム》が動きを確定させるカードなので、なんか遊戯王みたいな記事構成になっている気がします。

楯落ち・素引きケア

 さて、このデッキの要である《ヒラメキ・プログラム》ですが、当時でも既に殿堂カードでした。

 ただこのデッキは《ロジック・キューブ》といった呪文サーチカードを5~6枚積むことが多く、加えて2クリーチャー→3サーチからそのまま革命チェンジで動けるので、サーチのターンがロスにならないのもデッキとしての完成度を上げていると言えるでしょう。

 しかしこれで対応できないデュエル・マスターズ特有の現象がありまして、それが楯落ちです。

 マナに闇文明が用意出来ていれば《ロジック・キューブ》から山札を見て《ヒラメキ・プログラム》が無かった場合、楯の中身を把握しつつ《デビル・ドレーン》を持ってきて、次のターンに撃ってそのまま入れたりもします。

(殿堂カード) 【 呪文 】
文明 闇 / パワー- / コスト3

自分のシールドから好きな枚数を裏向きのまま選び、自分の手札に加える。ただし、その「S(シールド)・トリガー」は使えない。

 《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》入りのリストだとそこをスムーズに解決できますね。

 《ヒラメキ・プログラム》さえ楯落ちしなければなんとでもなって、例えば《超竜バジュラズテラ》が楯落ちしている場合も展開の過程で《サイバー・K・ウォズレック》から《ロジック・キューブ》《ヴァリアブル・ポーカー》を回収しておき、ターン終了時に《ミラクル1 ドレミ24》から《ヴァリアブル・ポーカー》で山札に戻す、といった動きができます。

 また《超竜バジュラズテラ》を手札に引いてしまった場合、《月光電人オボロカゲロウ》からのスタートだとスムーズに山札に返すことができる他、《*/零幻ルタチノ/*》《超次元エクストラ・ホール》で強引に山札に返す択があります。

 一方、相手のメタクリーチャーなどに対しても、しっかり展開できるプランが用意されています。

 《Dの地獄 ハリデルベルグ》の素のテキスト優秀なお陰で、破壊に反応して相手クリーチャーを破壊できるため、《奇石 ミクセル》などに対しては、破壊した後に展開することが可能です。

 選ばれない《異端流し オニカマス》については、展開したあとに《*/零幻ルタチノ/*》から出てきた《越境の意志 ドナート》を閃いて《終末の時計 ザ・クロック》を引っ張りだして強制的にターンをスキップする、みたいなテクニックがあります。

【 オレガ・オーラ 】
種族 トリックス / デリートロン / 文明 水 / パワー+0000 / コスト2

■これをクリーチャーに付けた時、カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。

 というように展開テクニックがちょくちょくあるお陰で当時のメタクリーチャーだと止まらないケースが多いんですよね。

 サジェストに天才とか美しいとかが出てくる理由って、こういうところにもあると思います。

 ちなみに基本的に《時空の英雄アンタッチャブル》も並ぶのでトリガーでもよっぽど返らないのですが、唯一対抗できる《オリオティス・ジャッジ》についても、最終的に《音精 ラフルル》を採用することケアできています。

 

 当たり前ですが、3ターンではそうそう決まらないにせよ4ターン目あたりで《超竜バジュラズテラ》を投げられて無事なデッキはおらず、対抗できたのって同等レベルのパワーを持っていた【赤白轟轟轟ミッツァイル】くらいだったんじゃないでしょうか。

 こうして数々のコンボデッキを成立させてきた《ヒラメキ・プログラム》でしたが、2019年夏に遂にプレミアム殿堂となります。

 カードが最期を迎えるにあたって、こうした美しいコンボを見ながら死ねるというのは中々趣がありますね……と《シーマイン》も言っています。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第176回は【ヒラメキウォズレック】でした。

 ヒラメキウォズレック、最初に見たときはよくわからなかったんですよね。強いのかもですし、そもそも動きもよくわからないという。

 改めてみると、ギミックが綺麗なんですよね。特に何かをケアするタイミングがそれが発揮されるじゃないですか。《終末の時計 ザ・クロック》による《異端流し オニカマス》がやっぱり個人的には好きです。

 あとは《超次元エクストラ・ホール》もでしょうか。このカードで色んなパターンのケアが出来てる上に疑似フィニッシャーですからね。面白い。

 

 というわけで皆さん、改めて2025年もありがとうございました。

 引き続き来年もよろしくお願いします。

 

 というわけで今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた再来週お会いしましょう。

 

参考文献

『バジュラズヴォズレック』カロン(https://note.com/dmamaterasu/n/n11fbdf12f220

 

 

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