こんにちは、神結です。
11月に入ったというのに関東では妙に暑い日があったりしますが、皆様は如何お過ごしでしょうか。東京の本日の予想最高気温は22℃。仙台でもなんか19℃とかなっています。さすがに芋煮やるには暑くない?
とはいえ冬は来ないのかなと思わせておいて、寒くなるときは一気に来ますからね。寒暖差にはご注意ください。
さて、食欲の秋というにはちょっと季節も過ぎた気はしますが、最近のデュエキングMAX2023でこんなカードが再録されました。
【 呪文 】
文明 自然 / コスト3
■自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、自分のマナゾーンのカードが5枚以下であれば、カードを1枚引く。
可愛い。
可愛い、コミュ力ない、ドングリ大好き、不器用、力には自信となんか色々な属性を侍らせているドラゴンサーガのアイドル?こと《龍覇 サソリス》。特にグレンモルトとの会話になっていない会話は、ドラゴンサーガの迷シーンの1つと言えるでしょう、たぶん。
そんなサソリスは私の好きなカードの1つであるわけですけども、このサソリスを軸としたデッキは、以前に【緑単サソリス】でご紹介させていただきました。
しかしこの記事でも少し触れているように、【緑単サソリス】にはもう1つのパターンのデッキが存在しています。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【緑単サソリスビート】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
もう1つのサソリス「殴リス」
というわけで今回の名作デッキはもう1つのサソリスデッキである、【緑単サソリスビート】になります。
2015年末~2016年、なんなら2017年始めまで活躍していた《革命目 ギョギョウ》などを採用した【緑単サソリス】と分けるために「緑単サソリスビート」と書いていますが、当時の呼称は「みどたん」「緑単サソリス」でした。
またループ型との呼び分けのために「殴リス」なんて呼ばれたりもします。今回の記事はわかりやすさのために【緑単サソリスビート】と書かせていただきます。
で、リストはというとこんな感じ。
デッキの主役はもちろん《龍覇 サソリス》。
【 クリーチャー 】
種族 ビーストフォーク號 / ドラグナー / 文明 自然 / パワー4000 / コスト6
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト2以下のドラグハートを1枚、または、コスト4以下の自然のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
■このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のマナゾーンに置く。
デッキ自体は《邪帝斧 ボアロアックス》の登場後には見掛けた記憶がありますが、完成自体は《ベル・ザ・エレメンタル》の登場した「超戦ガイNEXT 極×真」以降でしょう。
【 進化クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー風 / 文明 自然 / パワー6000 / コスト4
■進化-自分の自然のクリーチャー1体の上に置く。
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
後年のサソリスと違い、このデッキはめちゃめちゃ純粋なビートダウンデッキになります。
デッキの狙いとしては2ターン目に《成長の面 ナム=アウェイキ》からスタートし、3ターン目に《青銅の面 ナム=ダエッド》を召喚し、1点。
これで6マナに到達するので、《龍覇 サソリス》を召喚して《邪帝斧 ボアロアックス》を装備。効果でサソリスを《ベル・ザ・エレメンタル》へと進化。
そしてベルの攻撃時にマナから《大神秘イダ》を出すことで、4ターン目に過剰+1の打点を組めるという訳です。
【 進化クリーチャー(マナ進化) 】
種族 ジャイアント / サムライ / 文明 自然 / パワー7000 / コスト5
マナ進化-自然のクリーチャーを1体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
戦国編のカードで当時としても5年くらい前のカードなんですけど、さすがにタダで出てくる実質スピードアタッカーのWブレイカーは強いということで、結構デッキの核です。サソリス引けなかった試合とかは、強引にイダで殴り倒したりもします。
この年前半の活躍からか、なんか怪しげなフレーバーテキストと共にブラックボックスパックにて再録されたりしています。
サソリスは器用なのか不器用なのか
一番の狙いの動きについては上に書きましたが、他のサブプランについても抑えておきましょう。
まずは《幻緑の双月》からスタートするパターン。
コイツも息の長いカードです。このデッキは《シビレアシダケ》と併用されるといった、墳墓避けの散らし採用はありません。
というのも、《諸肌の桜吹雪》への進化ルートがあるからです。
【 進化クリーチャー 】
種族 ビーストフォーク / ハンター / 文明 自然 / パワー6000 / コスト4
進化-自分のビーストフォーク1体の上に置く。
ガードマン(自分の他のクリーチャーが攻撃される時、このクリーチャーをタップしてもよい。そうした場合、攻撃クリーチャーはかわりにこのクリーチャーを攻撃する)
W・ブレイカー
このクリーチャーがタップされていて、相手のクリーチャーが攻撃する時、そのクリーチャーは可能であればこのクリーチャーを攻撃する。
読みは「ふきすさぶ・はなふぶき」。
コイツを場に寝かせておくと攻撃誘導があるので、パワー6000未満のアタッカーを完封出来ます。もっとわかりやすく言うと、【黒緑速攻】なんかを完封するためのカードです。
また、ベルの登場後はムーンナイフ→ベル進化による6マナ到達ルートもあります。
基本的には《成長の面 ナム=アウェイキ》スタートの方が強いのですが、4マナの進化クリーチャーを優先したいときは敢えて《幻緑の双月》スタートを選択していました。
また《超次元フェアリー・ホール》からの《時空の英雄アンタッチャブル》バラ撒きという戦術もあり、これは対【黒単ヘルボロフ】なんかを意識しています。
そんな訳で一見おや? と思うデッキではあるのですが、ちゃんと強くて一時期は環境デッキとして意識もされていました。
しかしまぁ《ベル・ザ・エレメンタル》がそういうカードなのかは不明ですけど、春の妖精みたいなデッキだったのも事実で、少なくともGP1stが開催された夏頃にはほぼ全滅していました。
理由は幾つかあります。
まずデッキの性質上、天門系やビッグマナに勝てなかったこと。
当時のビッグマナの主要な受け札は《調和と繁栄の罠》。単色のデッキを封じるにはうってつけでした。
まぁそれでも《調和と繁栄の罠》自体はそれこそ《超次元フェアリー・ホール》でアンタをバラ撒くことで対抗出来ますし、或いはモルトと一緒に戦う【赤緑サソリス】に変化することで突破することが出来ました。
だから対ビッグマナ自体はそこまで致命傷だったわけでもないんですよ。
ただし性質上《ヘブンズ・ゲート》だけは本当にどうにもならなくてですね……。《奇跡の精霊ミルザム》はね、ちょっと無理なんですよね。
当時の天門はまだループというよりは《封印の精霊龍 ヴァルハラ・パラディン》なども採用したブロッカー展開+《天命讃華 ネバーラスト》によるフィニッシュをするデッキだったのですが、その方が尚更無理だった説もあります。
普通に5マナで《ドラゴンズ・サイン》+《真・龍覇 ヘブンズロージア》で《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》、そして《封印の精霊龍 ヴァルハラ・パラディン》でまぁまぁちゃんと負けてますからね。
そんな訳で天門に勝てなかったのはしょうがないにしても、別に他の環境デッキに有利でもなかったというのも痛かったですね。
まぁ【イメンループ】はともかく、【黒単ヘルボロフ】には先に書いたように《時空の英雄アンタッチャブル》とかで頑張っていたけど、最終的に不利が付いたと記憶しています。
あのーですね、普通に《学校男》とかで遅延されてからブロッカーで固められたり、リソースが硬いデッキでもないのでハンデスが普通にキツかったりと、なんか、うん。無理なんだよね。
《邪帝遺跡 ボアロパゴス》への龍解が出来るデッキだったらちょっとまた話も別だったんでしょうけど、この時のリスがパゴスを作るのか難しかったんですよね。
そんなわけで2015年の初夏辺りで、このアーキタイプはほぼ環境から消滅。
《龍覇 サソリス》を再び見掛けることになるのは、そこから約半年後の話になります。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第73回は【緑単サソリスビート】でした。
このデッキのいいところは安かったことなんですよ。滅茶苦茶安かった。
一番高いのは勝利セットで、それもまぁ基本的には「もう持ってる」カードだったし……。
《邪帝斧 ボアロアックス》? いや、当時は寧ろ余ってるカードだったんですよね。1枚500円くらいじゃなかったっけ?
ボアロって内容固定パックで《龍覇 イメン=ブーゴ》と一緒に収録されていたんですけど(3D龍解オールスターみたいなパック)、つまりは世の中にあるイメンとボアロって当時は同じ枚数だったんですよ。
イメンは4枚必要だけどボアロはその半分でいいから、当然ボアロの方が安いということで……。
もしタイムスリップ出来る人がいたら、この時に《邪帝斧 ボアロアックス》を大量に購入しておくことをオススメします。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。