こんにちは、神結です。
先週末に超CSⅥ福岡が無事開催されました。僕の優勝予想は無事外れたのですが（しかも大きく）、
そして気付けば、全国大会を決めるランキングも最終盤となっています。更には来週末にはまた超CS群馬があって……と、何かと慌ただしい冬です。
いろいろイベントはありますが、皆さんどうか体調にはお気を付けください。かなり寒いので。
さて、今回のデッキはちょうど4年前の今頃に使っていたものです。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【青白t緑スコーラー】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
天才の余暇？ 「青白t緑スコーラー」
というわけで今回の名作デッキは、GRによって大化けした【青白スコーラー】になります。
こちらは2019年末から2020年の初め頃のデッキで、リストはこんな感じ。
これ、2ブロックなんですよね。《ジャスト・ラビリンス》はスタートデッキで、《ヘブンズ・フォース》はプロモで収録されていまして。
リストの作成者は2ブロックしたい会（当時）に所属していたこっちゃー先生。ただこのデッキは、調整チームのデッキというよりも、こっちゃー先生自身の趣味が昂じて作っていたという印象があります。
彼は常々《次元の嵐 スコーラー》を使用したデッキを考えている変態（褒め言葉。褒め言葉……？）なのですが、超天篇という時代が彼の後押しをすることになります。
この時代は、小型のGR召喚呪文が多数登場しました。
中でも《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》は超天篇第1弾で登場以降、【赤白轟轟轟ミッツァイル】などを始め、様々なデッキで使用されます。
【 呪文 】
文明 光 / コスト3
■GR召喚する。（GR召喚：自分の超GRの上から１枚目を、コストを支払ったものとして召喚する）
■コスト３以下の呪文を１枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。
その後、マナドライブの力を得てGRクリーチャー自体が大きく強化され、GR戦術に質も加わるようになるわけですが、それとは別軸で大きな革命が起こります。
《カエルB ジャック》の登場です。
【 クリーチャー 】
種族 トリックス / ワンダフォース / 文明 水 / パワー7000 / コスト3
■このクリーチャーは攻撃できない。
■自分が呪文を唱える時、自分のクリーチャーを好きな数タップしてもよい。こうしてタップしたクリーチャー１体につき、その呪文を唱えるコストを１少なくする。ただし、コストは０以下にならない。
■各ターン、自分がはじめて呪文を唱えた時、カードを１枚引く。
このカードは呪文を唱える時に自分のクリーチャーを好きな数タップ出来るわけですが、タップした分だけコストが下がります（0にはならない）。
まるで《ベイB ジャック》を彷彿とさせるクリーチャーですが、これが呪文でクリーチャーを展開する戦術と相性がいいわけです。
そんなわけで《カエルB ジャック》さえいれば、GRで展開したクリーチャーを軸に次々と呪文を連打していくことも可能になりました。
そして仕上げとなったのが、更に強化されていったGRクリーチャーたちと、より展開力を高められる《♪高め合う領域》でしょう。
【 呪文 】
文明 光 / コスト3
■GR召喚する。（GR召喚：自分の超GRの上から１枚目を、コストを支払ったものとして召喚する）
■バトルゾーンに自分のGRクリーチャーが３体以上あれば、GR召喚する。
こちらもGR召喚呪文ですが、条件付きで追加のGR召喚が出来るというもの。条件は「場にGRクリーチャーが3体以上いる」ことなのですが、自身の効果で1体出せるので、実質的には2。
《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》から繋いでいくならば、場に1体いれば条件達成です。すごい。
こんな感じでGRを回しながら手札を増やして呪文を連鎖を狙うことが出来るようになったわけです。
ただしこのデッキの秀逸だったところは、タッチで緑が入っていたことでしょう。
これは《クリスマⅢ》や《マリゴルドⅢ》を採用するためですが、採用している枚数もカードもまた絶妙で、《超GR・チャージャー》に《黒豆だんしゃく // 白米男しゃく》という3コストの呪文……つまり、《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》で撃てるもの。
そしてその上で、《超GR・チャージャー》は撃ったらマナに行くわけですから、緑がない状態からでも緑のマナドライブ達成が狙いにいけます。
これは結構感動しました。当時はマナドライブのために無理矢理色を増やすこともあったのですが、こんなに綺麗にタッチ出来るのかという。
ちなみに銀河が絡まなくとも、ギリギリ手札からでもプレイ出来そうな6～7枚採用というのもまた味です。
そして、呪文を重ねて行きながら、〆にいよいよ《次元の嵐 スコーラー》が着地して追加ターンを獲得。
【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / スペシャルズ / 文明 水 / パワー11000 / コスト11
■G・ゼロ：このターン中に自分の呪文を５枚以上唱えていれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。■W・ブレイカー■このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、それがこのゲーム中にバトルゾーンに出した最初の《次元の嵐 スコーラー》なら、このターンの後で自分のターンをもう一度行う。
後は《ジャミング・チャフ》なり《「本日のラッキーナンバー！」》なりを手撃ちしながらフィニッシュする、というのがデッキのコンセプトになりますね。
よーく引きつけて・・・
このデッキの始動はというと、基本的には5ターン目くらいを想定しています。4ターン目までに何かしらの動きを挟んで牽制し、5ターン目にフィニッシュをする、という動きですね。
例えば3ターン目に《カエルB ジャック》を召喚、4ターン目にカエルの効果を使って《ジャミング・チャフ》を唱えて相手の《“魔神轟怒”万軍投》なんかを止めつつ、5ターン目に《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》＋《超GR・チャージャー》から始動、といった動きが一例になります。
結局マナドライブ6を達成したときの“成功報酬”が凄まじいので、「なんか回りそうだな」という餌に飛びつかず、ギリギリまで引きつけて条件を達成した方が最終的に勝ちやすいです。
マナドライブ6を達成していれば《マリゴルドⅢ》はよくわからない出力を発揮します。
(プレミアム殿堂カード) 【 GRクリーチャー 】
種族 グランセクト / デリートロン / 文明 自然 / パワー3000 / コスト4
■マナドライブ６（自然）：このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンのカードが６枚以上で自然文明があれば、コスト５以下の進化ではないクリーチャー１体またはコスト５以下のオーラ１枚を、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。 （ゲーム開始時、GRクリーチャーは山札には含めず、自分の超GRに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、超GRの一番下に戻す）
《イグゾースト・Ⅱ・フォー》を出せるので、実質的に1呪文換算だったり、《カエルB ジャック》を後ろから出せて展開出来たり。
てかコイツも超天篇のカードか。本当に凄いな超天篇。
さて、このデッキはコンボターンの都合や《ジャミング・チャフ》を使用出来る性質上、2ブロック内では【4cデイヤーループ】には微有利くらいはあったんですよね。
だからこのデッキを一時期ジャッジエリア予選の使用候補として考えていました。
ただ残念なことに、どうやっても【シータバーンメア】に勝つプランが微塵も見えず、採用カードでどうにかなるという次元を超えており、構造上の問題から本当に無理ゲーだったので諦めました。
その後の活躍については……コロナの直撃を受けたことや《マリゴルドⅢ》のプレ殿、同期間内に2ブロックの大会もなかったことから「活躍しなかった」というよりも「試す機会すらなかった」というような状況になってしまいました。
ただ展開の入りやすさなどからとにかく完成度の高さを感じるデッキで、楽しかったですね。当然GRも12枚掘りきれますし、盤面すごいことになるし。
さすが天才の仕事だなぁ、とこっちゃー先生に感心したのでした。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第83回は私の大好きな【青白t緑スコーラー】でした。
昨今のアドバンスでは「GR召喚はもうパワーが足りてないのでは？」という話も言われてまして。
というのも「比較的何が捲れてもよかった」GRデッキでしたが、現在では「最初の《“魔神轟怒”万軍投》での要求値が結構高い」みたいな。
というかドラグハートが強すぎて相対的に、という部分があるのですが、個人的には次元GR含めて全て使い切る構成が好きなので、何かしらのタイミングで強化が入ってくれると嬉しいですね。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。
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