こんにちは、神結です。
いきなりですが、まずはこちらをご覧下さい。
きたーーーーーーーーーーー!
レッドゾーン、GO!!!
【 進化クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / 文明 火 / パワー12000 / コスト6
■進化―自分の火のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略―火のコマンド(自分の火のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、一番パワーが大きい相手のクリーチャーをすべて破壊する。
デュエプレの世界にも、レッドゾーンの名が轟く日が来ました。
レッドゾーンをすぐに使えるだろう、レッドゾーン初期の頃のデッキを紹介しておきましょう。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【暴龍アイラ(レッドゾーン)】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
モルトの助けなど要らぬ
というわけで今回の名作デッキは【暴龍アイラ(レッドゾーン)】になります。こちらは2015年9月、「時よ止まれミラダンテ」発売後のものですね。
リストはだいたいこんな感じ。
このデッキの軸となるのは、《龍覇 アイラ・フィズ》です。
【 クリーチャー 】
種族 ヒューマノイド爆 / ドラグナー / 文明 火 / パワー1000 / コスト3
■マナ武装3:このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンに火のカードが3枚以上あれば、火のコスト2以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
アイラ・フィズは後に別イラストバージョンで再録されており、そちらも人気です。私は初版の方が好きです。
このアイラはマナ武装3で赤の2コストまでのドラグハートを装備出来ます。
2コストというと微妙に聞こえるかもしれませんが、赤のドラグハートは種類が多いため、状況に応じた選択が出来ます。
このデッキの基本的な動きは、このアイラを《キリモミ・ヤマアラシ》を絡めて召喚しつつ、まずは《斬鉄剣 ガイアール・ホーン》を装備。
そして《斬鉄剣 ガイアール・ホーン》の効果でコマンドになったアイラを《轟く侵略 レッドゾーン》に侵略しつつ、殴りながら盤面に《轟く侵略 レッドゾーン》+《熱血龍 ザンテツビッグ・ホーン》を作る、というのが狙いでしょうか。モルトの助けなど要らぬ。
要求されるカード枚数が多いものの、決まってしまえば強力なのは間違いないです。3ターン目にT・ブレイカーが襲ってくるなんて、そんなのいくら何でも強すぎますからね。
しかし殿堂カードが絡むと、これより更に強力な動きが出来ます。
そう、《暴龍警報》です。このデッキが作られる約3ヶ月ほど前、突如の殿堂入りを果たしたカードです。
(殿堂カード) 【 呪文 】
文明 火 / コスト2
■G・ゼロ―バトルゾーンに自分の火のドラグナーがあれば、この呪文をコストを支払わずにすぐ唱えてもよい。
■バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーは「スピードアタッカー」を得、種族にガイアール・コマンド・ドラゴンを追加する。(スピードアタッカーを得たクリーチャーは召喚酔いしない)
このカード、当時は特に使われていなかった中での殿堂でした。DS限定戦では「ギフトフィディック暴龍警報」という怖い怖い魔法の言葉?があったようですが……。
さて、《暴龍警報》はDSの背景ストーリーにある、モルトがドラグハートの力に取り込まれて暴走するという「暴龍事変」のシーンにあたりますが、その再現ということで、クリーチャーにスピードアタッカーとガイアール・コマンド・ドラゴンを付与するわけです。
そして大事なのは、ドラグナーがいればG・0になること……ということで、アイラ・フィズとは抜群の相性を誇ります。
これでアイラをSAコマンドにすると、今度は《無敵剣 プロト・ギガハート》を装備した《轟く侵略 レッドゾーン》が誕生するんですよ。
除去耐性持ちのレッドゾーンは流石に……。
(なお余談ですが、当時の《無敵剣 プロト・ギガハート》はまだ下敷きサイズしかなかったので、持ち運ぶ際はコイツだけクリアファイルに入れてました)
また除去耐性でなくとも《熱血剣 グリージーホーン》で盤面に突撃したり、逆に《轟く侵略 レッドゾーン》を侵略させずに、《熱龍爪 メリケン・バルク》を装備して《熱決闘場 バルク・アリーナ》を建てて盤面コントロールをしたりと、多種のドラグハートを生かした戦術が取れるようになります。
当時は24時間365日デュエマをしていた訳では無いのですが、少なくとも「《暴龍警報》が絡んだときは本当に別デッキだな」という感想は持っていました。
まー……殿堂しておいて良かったカードだったんでしょうね……。
アイラの楽しい仲間たち
他のカードについても説明しておきましょう。
まぁとはいっても、《一撃奪取 トップギア》や《轟速 ザ・レッド》は説明不要でしょう。これからしばらく、バイクの主力になるカードたちです。
《超音速 ターボ3》もお馴染みの手札補充です。よく《熱血龍 バトクロス・バトル》に溶かされてました。
【 進化クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / 文明 火 / パワー7000 / コスト5
■進化―自分の火のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略―火のコマンド(自分の火のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい。)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーの攻撃の終わりに、自分の手札をすべて捨ててもよい。
そうしたら、カードを3枚引く。
《革命の鉄拳》も面白いカードです。当時のリストだとパワーラインはかなり怪しい部分がありますが、それでも【赤単ガトリング】のような、このデッキよりテンポが1つ速いデッキに対して安定して勝つには必要な1枚でした。
【 呪文 】
文明 火 / コスト3
■革命0トリガー―クリーチャーが自分を攻撃する時、自分のシールドが1枚もなければ、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
■自分の山札の上から4枚を見せ、その中から火のクリーチャーを1体選ぶ。
そのクリーチャー以下のパワーを持つ相手のクリーチャーを1体破壊する。
■この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札に加えてシャッフルする。
《斬斬人形コダマンマ》や《爆炎シューター マッカラン》は、赤単色の優秀な手札補充・除去になります。こちらは色んなデッキでお馴染みですね。
《早撃人形マグナム》は侵略ギミックとかなり相性が悪いのですが、SA兼メタカードとしては欲しいカードでした。特に【イメンループ】なんかに対しては、《熱決闘場 バルク・アリーナ》を建てて《早撃人形マグナム》でぺちぺち殴るという戦い方をしていましたね……。
また後に徐々に枚数が増えていく《轟速 ザ・マッハ》は、この時はまだ《熱き侵略 レッドゾーンZ》などがないことも含めて枚数が抑え気味。
《超轟速 マッハ55》は、【黒単ヘルボロフ】と戦う上では必須のカードでした。あったから勝つわけではないけど、カッコいいよね。
次元に関してはだいたい先の項目で説明した通りです。
デッキとしては公認大会には持ち込んで充分に楽しめるくらいの強さには届いていたと思いますが、CSレベルかというと、当時のCS開催数で存在感を見せられる程の強さには至っていませんでした。
まぁ見てわかる通り、殺意足りてないですからね。
アイラ・フィズもな、どうしても3ターン目以降だと途端に弱くなっちゃうんだよな。
当時は【黒単ヘルボロフ】や【天門ループ】、【イメンブーゴ】といったデッキたちが抜群の安定感を誇っていたため、環境にお邪魔するにはちょっとハードルが高すぎましたね。
しかしこの後《轟速 ザ・ゼット》や《熱き侵略 レッドゾーンZ》、《単騎連射 マグナム》といったカードを獲得していくことで徐々に「赤侵略」としての要素を強めていくことになります。
そして《伝説の禁断 ドキンダムX》を獲得して以降の話は、別の時に書いているので、ぜひそちらも併せてお楽しみいただければと思います。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第91回は私の大好きな【暴龍アイラ】でした。
私、このデッキが好きで結構使っていました。
しかも「数あるデッキのうちの1つ」とかではなくて、コイツがファーストチョイスだった時期があったくらいなんですよね。
当時右も左もわからなかったんですが、このデッキを強くするために真剣にリストを検討したり、採用していたカードの強弱については、強いプレイヤーからのアドバイスを貰ったりしつつ、公認・非公認大会で使っていました。
当時“これ”というテンプレは存在しなかったですし、そもそもこのデッキの名前すら統一された呼び方がなかったような気がします(当時の自分は単に「赤単レッドゾーン」って呼んでいた記憶がありますが、これだとその後のリストと区別が付かないため、今回の名称にしています)。
CSとかで結果が出てればテンプレ的なリストも生まれた気がしますが、そうではなかったですからね。特に《早撃人形マグナム》なんかは人によっては抜いてると思いますよ。
そんな訳なので、自分はプレイヤーとしてはこのデッキと一緒に成長していったんですよね。このデッキがなかったら、いまの自分はないです。
デュエプレは確か《暴龍警報》はなかった筈なので何処まで戦えるのかは不明ですが、ぜひ1つの参考になればと思います。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。