このデッキはこんな人におすすめ! |
●安くて楽しいデッキが欲しい! ●誰も見たことのないコンボを狙いたい! ●金をドブに捨てる覚悟がある ●自分の方が同じコンセプトでいいデッキを組める自信がある |
こんにちは。あるいはお久しぶりです。『格安デュエマ研究所』研究員の北白河と申します。
今日はちょっと趣向を変えて…というか、なんか「変なシナジーが見つかっちゃったので、とりあえずそれを紹介して皆様により良い構築を考えてもらう」という格安をやっていこうと思います。
先に言います。多分このデッキ、未完成品です。
第54回目となりました当企画『格安デュエマ研究所』。
その名の通り、安くて楽しいカードを活かして格安デッキを研究する…という企画となっております。
今回の主役はこちら。
《 超越男 》(シングル価格:250円)です。
前から弊サイトを見てくださっている方なら大体わかってると思うんですが、こいつ大好きなんですよ。
ただ、どう見てもオンリーワンの性能してる癖に器用貧乏というか……なんか使いにくいというか……全性能を活かすのが厳しいというか……はい。
今回のデッキは、何とかしてこのカードの新たな使いかたを見出そうとして失敗したデッキになります。
まあその。なんというか。結末が見えていても、ぜひぜひ最後までお付き合いくださいませ。
目次
はじめに:この企画のルール
当企画『格安デッキ研究所』は、ガチまとめライターが持ち回りで低予算デッキを構築・紹介していく企画です。
何をもって「低予算」とするかは難しいところですが、当企画では「シングル価格の合計がクロニクルデッキの定価(=およそ5000円)以内」という基準を設けさせていただきます。
開発部セレクションデッキなんて知りません。
(シングル価格は、執筆時点(2022/6/25)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)相当として計算)
もちろんすでに持っているカードを使ったり、カード状態にこだわりがなければ、さらに安く構築することも可能ですね。
また、忘れてはいけないのが『安いデッキは高額デッキの代用品ではない』ということ。あくまで「安いけれど強い・面白い」と言えるような、独自性のあるデッキを追い求めていこうと思います。
デッキのコンセプト
まず一番最初に、このカードを全力で活かすために「《 超越男 》の特性の何をフィーチャーするか」というポイントを考えたんですよ。
何でもできるカード故に、あれもこれも詰め込むとダメになっちゃいそうな気配がしましたからね。
ダイナモやハンティングみたいな見なくてもいい能力のおかげで辿り着いたのが、シールド・ゴー。
単独でも「これで盾に行った後、二枚目の 《 超越男 》 のエスケープの対象にすると置換効果を上書きするルールによって墓地行きを回避して回収できる」というムーブで活躍しているこのギミックですが、今回はこの能力を全力で活かしていきましょうか。
ブロッカー化によるニンジャストライク性能の向上は大前提として、次に考えたのがシールド・ゴーとS・トリガーの両立。
これが成立すれば、「バトルゾーンからシールドへ」「シールドからバトルゾーンへ」というムーブで延々と相手の攻撃を凌ぎ続ける…なんていうことも夢ではなさそうです。
《 超越男 》 はこの2つの能力を両立する唯一のカードなんですが、「表向きなら置換効果で墓地に行く」「手札に入ると常在型効果で使用可能」という2能力の噛み合わせは最悪です。なんとかこの問題を解決する手段はないのでしょうか?
この問題を解決するヒントになるのが、前述のエスケープとの相互作用。
エスケープのテキストに「S・トリガーが使えない」って書いてあるから使えないだけで、もしトリガー使用可能な、シールドを手札に加えるような置換効果があれば問題ないんですよ。
ひたすらカードを探しまくって、私は「答え」に辿り着きました。それは。
城のブレイク置換効果です。
5マナ以上の城が持っている、アド損を無くすために付けられたこの効果。
「シールドブレイク(実質)をシールドブレイクへ置換する」という効果の都合上、このテキストにはトリガー制限を付けられません。つまり「この城をシールドがブレイク対象であり、他に置換するためのシールドがある」限りは、シールド・ゴーとS・トリガーの両立は成ります。
「そんなの要塞化してない盾を全部先に割られて終わりなのでは?」とお思いの方もいるでしょう。
実際そうなんですが、デュエマ20年のカードプールはその問題もすでに解決済みです。つまり。
《 焔の下の力持ち ワーゲン 》(50円)の上に要塞化すればいいのです。
これで相手が攻撃すれば確実に置換効果が発動可能ですし、シールドという触られにくい場所で完結するので安定感も抜群!
しかも種族はアウトレイジ。そう、《 超越男 》とサポートを共有できるんですね。むしろお前アウトレイジだったのかよ!
これで完全なる防御ギミックが成立したので、各種アウトレイジシナジーを加えて完成したデッキがこちらになります。
デッキレシピ:
城抜けてんじゃねえか!
いや、よく考えてみてもくださいよ。
「3マナ生物が死んで盾に行ったあと」「その盾が割られる前にターンが回ってきて」「その上に5マナか6マナの城を設置する」ってどんだけ困難かわかりますか?
ぶっちゃけ現代デュエマでこれ成立させたら「俺の勝ちってことでいいですか?」って聞いていいレベルだと思いますよ正直。
しかもこの効果持ってる城、5枚しかないんですよ!色の合う城を探したら「未再録Foilなので500円くらいする」「バトルに勝つので《 超越男 》が破壊されずシールド・ゴーできない」「このデッキだとバニラ」なのはさすがに頭抱えました。
というわけで、素直に2枠めの城を探してるときに見つけた《 反転する不完全 ギャラクシー 》(55円)のお世話になることにします。アンタッチャブルもあるし、こっちもアウトレイジだし。
総額は3670円(2022/06/26時点)!デッキにしては安いけど、おもちゃにしては結構するな……。
では、カード解説に入っていきましょうか。
採用カード解説
メインギミック
《超越男》
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / ヘドリアン / シノビ / ダイナモ / ハンター / チルドレン / ロスト・クルセイダー / カレーパン / ピアニスト / 文明 光/水/闇/火/自然 / パワー2000+ / コスト5
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい。)
■S・バック―多色(多色カードを自分のシールドゾーンから手札に加える時、そのカードを捨ててもよい。そうした場合、コストを支払わずにこのクリーチャーを召喚する。)
■シールド・ゴー(このクリーチャーが破壊されたとき、新しいシールドとして自分のシールドに表向きのまま加える。このクリーチャーが表向きで、シールドゾーンを離れる時、かわりに自分の墓地に置く。)
■ニンジャ・ストライク5(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが5枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、このシノビを自分の山札の一番下に置く。)
■ロスト・プリズム(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を表向きにしてもよい。それが多色カードであれば、手札に加える。)
■ガードマン(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先を、自分の他のクリーチャーからこのクリーチャーに変更してもよい)
■パワーアタッカー+1000(攻撃中、このクリーチャーのパワーを+1000する)
■ハンティング(バトル中、バトルゾーンにある自分のハンター1体につきこのクリーチャーのパワーを+1000する)
■スレイヤー(このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する。)
■エスケープ(このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のシールドをひとつ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない。)
■ダイナモ(バトルが始まる時、あるいはこのクリーチャーで攻撃できる時、このクリーチャーをタップしてもよい。そうした場合、そのターンの終わりまで、このクリーチャーのパワーと能力をバトルゾーンにある自分の他のダイナモ1体に加える。)
250円
このデッキの主役です。フォーマットが崩れてますが、読まなくていいテキストもいっぱいあるのでまあ我慢してください。
このデッキでの仕事は、ブロッカー付与を絡めての前述の無限防御ギミック+ニンジャ・ストライクでの奇襲ブロック。ロスト・プリズムはほぼ飾りですが、たまーに役立つかもしれませんね。
スレイヤーによる殴り返しや、完全に防御が決まった後に少しずつ殴っていく役割も一応あります。
素でガードマンを持ってるのを覚えておくと、マッハファイターに強く出れるのもお忘れなく。
《焔の下の力持ち ワーゲン》
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 火 / パワー2000 / コスト3
■シールド・ゴー(このクリーチャーが破壊された時、新しいシールドとして自分のシールドに表向きのまま加える。このクリーチャーが表向きでシールドゾーンを離れる時、かわりに自分の墓地に置く)
■このカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば、相手のクリーチャーが攻撃する場合、可能であれば自分を攻撃してこのシールドをブレイクする。
50円
表向きで盾にいると、攻撃対象をこれだけに強制するカードです。
防御コンボの起点になるカードですが、それ以外の役割が特にないのはちょっと懸念点。
盾に送ってすぐ殴られないよう気をつけましょう。場合によっては出せる状況でも温存するのも手です。
《反転する不完全 ギャラクシー》
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジMAX / 文明 光 / パワー9000 / コスト7
■ブロッカー
■相手がバトルゾーンにあるこのクリーチャーを選ぶ時、「シールド・ゴー」を持つカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば、このクリーチャーを選ぶ事はできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい。)
■自分のシールドがブレイクされる時、「シールド・ゴー」を持つカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば、そのシールドのかわりに自分の他のシールドを手札に加えてもよい。(その「S・トリガー」を使ってもよい)
■W・ブレイカー
50円
城の代わりです。あと、城より強いです。要するに置換効果を与える担当ですね。
デッキの多くとシナジーを持ち、ブロッカー持ち&アンタッチャブルによる場持ちの良さもあって出れば非常に強いんですが……ちょっと重いのがネックです。
《俺たちの夢は終わらねぇ!》で出せるといろいろとお得ですので、手札に1枚くらい握っておくと予後がいいですよ。
《Dの光陣 ムルムル守神宮》 《Dの牢閣 メメント守神宮》
【 D2フィールド 】
文明 光 / コスト2
■S・トリガー(このD2フィールドをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ展開してもよい)
■自分のクリーチャーすべてに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手のクリーチャーの攻撃先をそのクリーチャーに変更してもよい)
(他のD2フィールドが出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)
150円
(殿堂カード) 【 D2フィールド 】
文明 光 / コスト4
■S・トリガー(このD2フィールドをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ展開してもよい)
■自分のクリーチャーすべてに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手のクリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)
■Dスイッチ:いずれかのプレイヤーが自身のターンに最初のカードを引いた時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーをすべてタップする。
50円
ブロッカー付与手段です。
《 超越男 》を無限防御役にする以外にも、シールド・ゴー持ちにとりあえずブロッカーを与えて最低限の壁にする……という方面で使えるので常に張っておきたいですね。
最近では除去の手段も少しずつ増えているので無条件に信用できるわけではありませんが、それでも非クリーチャーで防御強化を狙えるのは嬉しいですね。
シールド・ゴーのみなさん
《破滅の時計 ザ・ストップ》
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジMAX / 文明 水 / パワー3000 / コスト3
■シールド・ゴー
■このクリーチャーを表向きにして自分のシールドに加えた時、このターンの残りを飛ばす。
50円
クロックじゃない方です。
盾に行くとターンが飛ぶという都合上、ブロッカーを与えて相手ターンに除去されやすくするのは非常に強力。このデッキのように再利用できるならなおさらですね。
見えている脅威として、せいぜいゲームを引き延ばしてもらいましょう。
《百識 アカシック》
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 水 / パワー6000 / コスト6
■W・ブレイカ―
■シールド・ゴー(このクリーチャーが破壊された時、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに表向きのまま加える。このクリーチャーが表向きで、シールドを離れる時、かわりに自分の墓地に置く)
■このカードが自分のシールドゾーンで表向きであれば、自分のクリーチャーを召喚したときまたは呪文を唱えた時、カードを1枚引いてもよい。
50円
シンプルかつ強力な置きドローソースです。
何らかの手段(後述)で一度盾に設置すれば、ガンガンカードを引きまくって勝利を近付けてくれます。
ちょっと強い後輩がいるせいで今回は2枚採用ですが、それでもかなりできる子ですよ。
《守護すぎる守護 鋼鉄》
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 光 / パワー6000 / コスト7
■ブロッカー
■W・ブレイカ―
■シールド・ゴー(このクリーチャーが破壊される時、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに表向きのまま加える。このクリーチャーが表向きでシールドゾーンにあれば、シールドゾーンを離れる時、代わりに自分の墓地に置く)
■このクリーチャーがシールドゾーンに表向きであれば、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「シールド・セイバー」を得る。
50円
シールド・セイバー付与役です。
シールド・ゴー持ちを簡単に盾に送り込んだり、絶対割られたくない盾だけピンポイントで守ったりできますね。
正直仕事はそれだけなんですが、《 破滅の時計 ザ・ストップ 》と揃うとめっちゃくちゃウザいことになります。暇があれば想像してみると脳の血管を効率よく切ることができますね。
《凄惨なる牙 パラノーマル》
(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 闇 / パワー7000 / コスト7
■W・ブレイカー
■シールド・ゴー(このクリーチャーが破壊された時、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに表向きのまま加える。このクリーチャーが表向きで、シールドゾーンを離れる時、かわりに自分の墓地に置く)
■このカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば、バトルゾーンにある相手のクリーチャーすべてのパワーは-3000される。
390円
俺だけ4枚積んでいいことにならない?
文明的には絶対出せないんですが、強すぎるので後述する踏み倒し手段と一緒に採用。
というかそもそも4枚積めてたらこんなデッキ組まずに格安ギャラクシールド組んでます。そもそもその場合格安に降りてこないか……
踏み倒しトリガー
《 戦武の無限皇 ジャッキー/「俺たちの夢は終わらねぇ!」 》
【 ツインパクトカード 】
種族 アウトレイジMAX / 文明 水/火 / パワー6000 / コスト6
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■相手の呪文を唱えるコストは無限のマナを必要とする。
【呪文】
カード名:「俺たちの夢は終わらねぇ!」
文明:火
コスト:6マナ
■S・トリガー
■コスト8以下のアウトレイジを1体、自分の手札から出してもよい。その後、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。そうしたら、この2体をバトルさせる。
80円
このデッキに腐るほどいるアウトレイジをトリガーで盤面に送り込み、あまつさえバトルによってシールド・ゴー直送まで可能にしてくれるお得な呪文です。
手札から使ってよしトリガーで使ってよしのお得カードとして、常にこのカードの存在を意識した手札を形成していきたいですね。
ちなみに、クリーチャー面はほぼ使いません。相手が呪文を使うデッキだったら……くらいの感覚でどうぞ。
《秘拳カツドン破》
【 呪文 】
文明 火 / コスト7
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■コスト7以下のアウトレイジを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。そうした場合、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、この2体をバトルさせる。その後、そのアウトレイジを破壊する。
50円
10回くらい顔面を殴った後の《「俺たちの夢は終わらねぇ!」》です。このスペックでドロン・ゴーやシールド・ゴーを運用させようとしていたE3時代のことを考えると頭痛がしてきますね。
とはいえ、確実に破壊して盾に送りたいシールド・ゴー持ちがいるときはむしろ都合がよかったりもします。
盤面処理と設置したいカードを天秤にかけ、より良い選択肢を探していきましょう。常に手札に踏み倒し先を確保することを忘れずに。
その他ユーティリティ
《終絶電融 パワーロビン》
【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / アウトレイジ / 文明 水 / パワー8000 / コスト7
■EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く。)
■W・ブレイカー
■自分のクリーチャーが出た時、または自分が呪文を唱えた時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
▶カードを1枚引く。
50円
これが入っているだけでデッキの形をしているように見えてくることでおなじみ、格安界のパワーカードです。
今回はそこそこのパワーのあるアウトレイジとしての採用。《 秘拳カツドン破 》の破壊を耐えて場に残せるのがうれしいですね。
《 超越男 》のニンジャ・ストライクとも好相性で、デッキ全体の防御力を挙げてくれる一枚です。置換先のシールドを作ったりもできますしね。
《「王宮の処罰者」 》
【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / チーム銀河 / 文明 光 / パワー8000 / コスト7
■ギャラクシールド [ll05](このカードを使うコストの代わりに、[ll05]を支払ってもよい。そうしたら、このカードを表向きにし、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く)
■自分のターンのはじめに、このクリーチャーが表向きで自分のシールドゾーンにあれば、コストを支払ったものとして召喚する。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりにカードを1枚、自分のシールドゾーンから墓地に置いてもよい。
■手札に加える自分の、表向きのシールドカードすべてに「S・トリガー」を与える。
55円
シールド・ゴー持ちにS・トリガーを付け、置換効果で出し直せるようにするための一枚です。
いわゆる上振れ要員ながら、決まった時にだいぶ相手をうんざりさせられそうなので残りました。
実はこいつが生き残っているのはとあるカードの入れ替え枠にするためだったりするのですが……その話はまたいずれ。
このデッキの回し方
①ブロッカー&軽量シールド・ゴーで防御を固めろ!
このデッキなんですが、序盤はマジで耐えることしかできません。
ぶっちゃけ構造的欠陥と言われればそれまでなんですが、まあその。
ブロッカー付与のD2フィールドと地味に多めのトリガーで耐え抜いて、自力で動けるようになる6ターン目くらいまで生き延びてください。
……私は今、しれっと無理難題を言いました。男どもにないものを持ってこさせようとしたかぐや姫もこんな気分だったんでしょうね。
②トリガーを駆使して展開&シールド・ゴー!
とはいえ、やられ放題というわけでもありません。
《 「俺たちの夢は終わらねぇ!」 》《 秘拳カツドン破 》がトリガーすれば、盤面処理&展開orシールド・ゴーで大きく手を進めることができます。
ここで《終絶電融 パワーロビン》を出して維持できるとだいぶ楽になりますし、対処必須のクリーチャーがいるなら《 超越男 》でスレイヤーによるバトルを狙ったりもできます。
破壊されない 《 「俺たちの夢は終わらねぇ!」 》 の場合は、コンボパーツの《 反転する不完全 ギャラクシー 》を出せるとお得ですよ。ブロッカーもありますし。
③無限防御を揃えて相手の心を折れ!
こうしてバトルゾーンにD2フィールドと《 反転する不完全 ギャラクシー 》、シールドに《 焔の下の力持ち ワーゲン 》、手札かバトルゾーンかシールドに《 超越男 》を揃えれば、事実上パワー3000以上の生物の攻撃は通らなくなります。
具体的には「ワーゲンに攻撃が飛んでくる→(※超越男のニンジャ・ストライクでブロックして破壊されシールド・ゴー、次の攻撃を待つ→)ワーゲンへのブレイクをギャラクシーで超越男へ置換→置換効果で超越男が手札に加わりそのままトリガーで出る→※へ」というループですね。
こうなってしまえば、なんらかのシステムクリーチャーかブロック不能持ち、アンタッチャブル持ちの《 反転する不完全 ギャラクシー 》の除去くらいでしか突破できなくなるのであとはゆっくり殴るだけです。お疲れ様でした。
採用候補のカードたち
さて。ここまで読んでもらって気付いたかもしれません。
「このデッキ、弱くね?」と。
その通りです。
コンセプトが決まってから形になるまでにだいぶ考えたんですが、シールド・ゴーっていう能力自体がかなりデカめの矛盾(破壊されないといけないのに、再利用も難しい)を抱えてますからね……。
正直、シールド・ゴーという能力と現行のカードプールではかなり厳しい気配がします。
というわけで、この過程に至るまでにちょっと考えて断念したアイデアを置いておこうと思います。
シールド・ゴーの弱点の一つは、「表向きでブレイクされると墓地に行くこと」。今回の研究でもここを克服するために四苦八苦してましたね。
何がよくないって、一度シールドに送るとオフにできないんですよ。これさえなんとか克服して、ただのシールドに戻せさえすれば……
《煌世主 サッヴァーク†》
【 クリーチャー 】
種族 マスター・ドラゴン / メタリカ / 文明 光 / パワー17000 / コスト10
■相手のクリーチャーが攻撃する時、自分のシールドゾーンにある表向きのカードを3枚、裏向きにしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを自分の手札からバトルゾーンに出す。
■ブロッカー
■ ドラゴン・T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする。各ブレイクの前に、自分の山札の上から1枚目を、裏向きのまま新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置くか、表向きにして自分のシールド1つの上に置く)
■自分のシールドゾーンに表向きのカードが3枚以上あれば、このクリーチャーはバトルゾーンを離れない。
440円
戻せた!!!!!
ただ、格安的にちょっと値段が張るのと、表向きを常に3枚要求する小回りの利きづらさから今回は採用を断念。試してみたいならば 《「王宮の処罰者」 》と入れ替えてみてください。
いっそのこと、裁きの紋章を投入したり天門ギミックを足したりして完全にこのカードに寄せてみるのもありかもしれませんね。
……そしてこれはここだけの話なんですが。
皆さまは今月号のコロコロコミック、読みましたか?
そこにシールド・ゴーの問題をまさかの手段で解決するカードが載っていてマジでびっくりしました。
秘密主義っぽくなるのは本意ではないんですが、そちらが使えるようになればこのデッキの研究も進むんじゃないかな……ってちょっとだけ思ってます。
おわりに
というわけで、アルティメット・ゴーでした。
今回は研究所史上初の「失敗作の紹介」と相成ったわけなんですが。
実は個人的にはそんなに後悔していなくてですね。ゼロから「このカードを活かしたい!」でクソデッキを作れるの、まさしく格安の醍醐味だと思うんですよね。
アウトレイジシナジーで無限シールド・ゴーに辿り着いた先行研究は少しだけあったんですが、城に注目したのはさすがに未踏領域だったんじゃないかなって。ボツになったけど。
「ゼロから道を切り開く」魅力の一つは、もし失敗しても「この先には何もないぞ!」っていう看板を立てて帰ってこれることだと思ってます。なんなら、その看板を見た人が「よく見たら抜け道があったよ!」って教えてくれるかもしれませんしね。
そうやってちょっとずつ、変なデッキの研究が進んでいったらいいな……って考えています。デッキを組んだ先にしか、答えはありませんしね。
「実際に組んでみた!」「こんな改造はどう?」「研究所と産業廃棄物処理場を間違えんな」などなど、感想やアイディアがあれば#格安デュエマ研究所でツイートしていただければ幸いです。
それでは、次の記事で。北白河でした。