このデッキはこんな人におすすめ! |
●安くて楽しいデッキが欲しい! ●華麗にカウンターを決めてみたい! ●【カウンターマッドネス】の不慮のトリガーで精神が曇ったことがある ●カードの上下に赤線が引かれているだけで全てを察せる |
こんにちは。あるいはお久しぶりです。『格安デュエマ研究所』研究員の北白河と申します。
今日も今日とて格安をやっていこうと思います。
第81回目となりました当企画『格安デュエマ研究所』。
その名の通り、安くて楽しいカードを活かして格安デッキを研究する…という企画となっております。
今回の主役……の前に、少しお話を。
格安をやるにあたって、「再録が発生するとカードが安くなってデッキが組みやすくなる」という現象が発生するのは自明ですね。
では、そんな中でも再録によってトップクラスの大暴落を巻き起こしたセットをご存知でしょうか?
私の知る限りでは、それにもっとも当てはまるのはDMEX-01「ゴールデン・ベスト」。いわゆる内容固定パックとなるこのセットには、これまでのシリーズのシリーズの主役級カードやその時代を代表するカードが大盤振る舞いで確定投入されていました。
いくら型落ちしたものが多かったとはいえ、最高レアとして登場したカードが景気よくばらまかれたことによってカードの値段は大幅に下落。今ではなかなか信じられない話ですが、《 蒼き団長 ドギラゴン剣 》とかすら地元のショップのスリーブ入りストレージにいましたからね。
あれから5年が経ち需要があるものについては確実に値段を戻しつつありますが、逆に需要がないものについてはその時の価格を底にしたまま今も格安で取引されています。
今回使うのは、もちろんそんな「需要のない」サイドの一枚です。
というわけで、今回の主役はこちら。
《 ガイアール・カイザー 》(50円)です。
いや50円て!
wikiにも「市場でのシングル価格はこれまでのシークレットカードをも抜いて過去最高クラスとなっていた」って書いてるカードが、自販機のエナドリ1本で4枚買ってお釣りが出るって何事!?
やっぱり語ることがないカードってそうなるんですかね。
そんなこのカードを、今回は限界まで使い倒していこうと思います。あ、先に言っておくと覚醒リンクはしません。よかったですね。
例によってもう少し財布に余裕のある方向けの改造パーツなども紹介しておりますので、ぜひぜひ最後までお付き合いくださいませ。
目次
はじめに:この企画のルール
当企画『格安デッキ研究所』は、ガチまとめライターが持ち回りで低予算デッキを構築・紹介していく企画です。
何をもって「低予算」とするかは難しいところですが、当企画では「シングル価格の合計がクロニクルデッキの定価(=およそ5000円)以内」という基準を設けさせていただきます。
開発部セレクションデッキなんて知りません。
(シングル価格は、執筆時点(2022/12/7)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)相当として計算)
もちろんすでに持っているカードを使ったり、カード状態にこだわりがなければ、さらに安く構築することも可能ですね。
また、忘れてはいけないのが『安いデッキは高額デッキの代用品ではない』ということ。あくまで「安いけれど強い・面白い」と言えるような、独自性のあるデッキを追い求めていこうと思います。
デッキのコンセプト
突然ですが、ここからは現代デュエマにおいてシューティングガイアールなんてやってる暇は事実上存在しないという前提で話を進めていきます。
超次元の枠さえあればフレイザードみたいなカラーリングの兄ちゃんや最終を名乗りつつ関連カード出しまくりのイケメンやケモが剣や城を引っ張ってくる現代デュエマにおいてこのカードを使う意義はたった一つ。
サイチェンコンビによる【カウンターマッドネス】です。
トリガーによる手札入れ替えや《 シーラ・カンフー 》(55円)で彼らを相手ターンに捨てることで奇襲的に打点を用意し、返しのターンでビートする……という有名な地雷コンボデッキですね。いいじゃないですか。
……ところで皆さん。
私がそんな脳死でベルカードを書けるような人気デッキの記事を書く人間だと思いますか?
思った人について話すことは、何もありません。
ともあれ、せっかく《 ガイアール・カイザー 》を主役にするならインクの染みまでしゃぶりつくしてやりたいところ。このデッキでは裏面がそれこそ完全にインクの染みになるのはまあ忘れてください。
このカードのインクの染みは、よく見るとこう読めますね。
自分のシールドがブレイクされる時、そのシールドを見る。手札に加えるかわりにそれを自分の墓地に置いてもよい。そうした場合、こうして墓地に置いたカードのいずれかと同じコストのハンター・サイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
なるほどなるほど。つまりこれをクソデッキフィルターに通すとこういうことになります。
相手の攻撃後、ブレイクされる前のタイミングで《 ガイアール・カイザー 》を出すと、別にトリガーじゃなくてもサイキックが出せるチャンスが出てきてお得。
オッケー!つまり……
あっごめんなさい、間違えました。
手札を切れるタイプのニンジャ・ストライクでサイチェンを捨て、《 ガイアール・カイザー 》のブレイク時効果を有効活用するのです。
手札を派手に捨てることで始動する【カウンターマッドネス】ではなく、狙ったカードをちょっとだけ捨てることで相手の虚を突いて最大限の効果を発揮する……これこそが【カウンターちょっとネス】の神髄です。言いたかっただけだろそれ!
なんだかんだ言ってキーパーツがそれぞれ8枚ずつ詰めるのでそこそこの安定感もありそうですし、あとは手札補充とツインパクトを利用した高コストカードで埋めれば、デッキの形になってきそうですね。
というわけで、完成したデッキがこちらになります。
デッキレシピ:ちょっとだけよ
総額は3700円。まさかここまで安くなってるとは……。
というわけで、カード解説に入っていきましょうか。
採用カード解説
メインギミック
《サイチェン・ピッピー》 《スーパー・サイチェン・ピッピー》
【 クリーチャー 】
種族 ファイアー・バード / ハンター / 文明 火 / パワー2000 / コスト4
セイバー:(ビクトリー)(自分のクリーチャーが破壊される時、このクリーチャーをかわりに破壊してもよい)相手のターン中に、このクリーチャーが手札から捨てられた時、《ガイアール・カイザー》を自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
60円
【 クリーチャー 】
種族 ファイアー・バード / ハンター / 文明 火 / パワー2000 / コスト4
セイバー:(ハンター)(自分のハンターが破壊される時、このクリーチャーをかわりに破壊してもよい)相手のターン中に、このクリーチャーが手札から捨てられた時、《ガイアール・カイザー》を自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
160円
相手ターンに手札から捨てると無から赤線入りのトカゲを沸かせる鳥です。
素出しすることはまあないので、テキストを覚える必要もほとんどありません。
手札に溜め込んでおきましょう。
あと、これを相手に見せるとめちゃくちゃ警戒されるので、できるだけマナに置かないこと。ブーストで落ちたら諦めましょう。
《裏斬の取引 パルサー》
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / シノビ / 文明 水 / パワー6000 / コスト3
■ニンジャ・ストライク5(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが5枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかったら、このシノビをコストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、このシノビを山札の下に置く)
■このクリーチャーは攻撃できない。
■このクリーチャーが出た時、カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
■自分の墓地にカードが6枚以上あれば、このクリーチャーに「ブロッカー」を与える。
75円
鳥を捨てる専門家その1です。守りが得意な方。
墓地がそこまで肥えない関係でブロッカーとして運用できることはまずありませんが、数えておくと最後の壁になってくれたりするのは見逃せないところです。
《怒流牙 佐助の超人》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント / アースイーター / シノビ / 文明 水/自然 / パワー3000 / コスト4
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■ニンジャ・ストライク5
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。その後、カードを1枚、自分の墓地からマナゾーンに置く。
75円
鳥を捨てる専門家その2です。 ブーストが得意な方。
こちらは鳥を捨てた後マナに送るアフターサービスも完備。捨てた時点で効果が誘発しているのであとはどこにいようと安心です。
スムーズにいくとこれを使った次のターンに7マナに到達するので、後述の重いカードの素撃ちも狙えるのは嬉しいですね。
手札補充枠
《海底鬼面城》
(殿堂カード) 【 城 】
文明 水 / パワー- / コスト1
城-自分のシールドをひとつ選び、このカードを付けて要塞化する。その要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた時、このカードを自分の墓地に置く。(「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う)
自分のターンのはじめに、相手はカードを1枚引いてもよい。その後、自分がカードを1枚引いてもよい。さらに、バトルゾーンに自分のサイバーロードが1体でもあれば、カードを1枚引いて、自分の手札を1枚山札の一番下に置いてもよい。
50円
多くのデッキで1ターン目最強ムーブとなる、殿堂入りも納得の城です。このデッキでももちろん最強。
初手にあった場合は、時には《 裏斬の取引 パルサー 》を埋めてでも置く価値があります。なんなら2ターン目のブーストを諦めて2ターン目に置いてもお釣りがくる……かもしれません。
いつ出してもいいですが、置いとくと相手が殴ってきてくれることもあるので相手によっては温存してもいいですよ。
《伝説演者 カメヲロォル》
【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / 美孔麗王国 / 文明 水 / パワー3000 / コスト2
■自分のターンのはじめに、各プレイヤーはカードを1枚引く。
■レインボーナス:各ターン、自分がはじめてカードを引く時、バトルゾーンに自分の多色クリーチャーがあれば、1枚のかわりに2枚引いてもよい。そうしたら、自分の手札を1枚捨てる。
55円
肉がついて重くなった、鬼面城の類似品です。殴れるという理由で《 キキの海幻 》ではなくこちらを採用。
ただしあちらと違って、序盤に出すチャンスはおおむね2ターン目しかありません。3ターン目以降は、マナが余った時以外はブーストを優先しましょう。
ブースト枠
《イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ》
【 ツインパクトカード 】
種族 グランセクト / 文明 自然 / パワー12000 / コスト7
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする)
【呪文】
カード名:レッツ・ゴイチゴ
文明:自然
コスト:2マナ
■自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
70円
初動ブーストにして、ブレイク時に「7」になる一枚です。
後述しますが、このデッキはまず最速で5マナを目指す必要があります。3ターン目までに1回、できれば2回ほどブーストを使いたいですね。
《ネオ・ボルシャック・ドラゴン/ボルシャック・ゾーン》
【 ツインパクトカード 】
種族 アーマード・ドラゴン / 文明 火/自然 / パワー11000+ / コスト8
■パワーアタッカー+4000(攻撃中、このクリーチャーのパワーを+4000する)
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする)
【呪文】
カード名:ボルシャックゾーン
文明:自然
コスト:2マナ
■自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
50円
こちらも初動ブースト。ブレイク時に「8」になります。
(あんまり使わない)火マナが出るという一点を除き、このデッキではどこにいたとしてもおおむね上のやつの劣化版。やっぱり語ることのないやつはだめだな。
《The 大親分 鬼流院刃/「アンノウンがナンボのモンじゃ!」》
【 ツインパクトカード 】
種族 ビーストフォーク / ハンター / 文明 自然 / パワー9000 / コスト7
■マッハファイター
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルに勝った時、自然のコスト7以下のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
【呪文】
カード名:「アンノウンがナンボのモンじゃ!」
文明:自然
コスト:3マナ
■自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。それが名前に《超次元》とある呪文なら、自分の山札の上からもう1枚、マナゾーンに置く。
55円
追加のブースト枠にして、 ブレイク時に「7」になる一枚です。
呪文面の2ブーストはまあまず決まらないので優先度的には上二枚より劣るんですが、生物面が素出し圏内&ちゃんと使えるのは覚えておくと何かと捗りますよ。
トリガー枠
《全員集合!アクア・三兄弟/超次元ジェイシーエイ・ホール》
【 ツインパクトカード 】
種族 リキッド・ピープル / ハンター / 文明 水 / パワー3000 / コスト3
■相手が、自身のターン中にコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分はそのクリーチャーを持ち主の手札に戻してもよい。
【呪文】
カード名:超次元ジェイシーエイ・ホール
文明:水
コスト:7マナ
■S・トリガー
■カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚山札の一番下に置く。
■水のコスト7以下のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
75円
生物面ではメタクリ、呪文面で「7」となるトリガー……なんですが、《 ガイアール・カイザー 》で切るよりトリガーで使った方がおおむね効果が大きいという構造的欠陥を抱えています。
とはいえ早い段階で殴られている時に有用ですし採用。一見地味な手札補充も意外と効果的ですよ。
《イルフィン・ザ・シルバー/メラメラ・チェイン》
【 ツインパクトカード 】
種族 ジョーカーズ / ワンダフォース / 文明 水/火 / パワー6000 / コスト6
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーが攻撃する時、カードを3枚引く。
■自分の呪文を唱えるコストを最大2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
【呪文】
カード名:メラメラ・チェイン
文明:火
コスト:5マナ
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分の手札を好きな枚数捨ててもよい。こうして捨てた手札1枚につき、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体、破壊する。
80円
【カウンターマッドネス】最後の生き残り。
複数枚選んで手札を切れる呪文面は、トリガーすると大逆転チャンスをもたらしてくれる…かもしれません。
実は軽減とドローを併せ持つ生物面が相当強く、うっかり2→4→6の流れで出せたうえで定着してしまうと大変なことになります。オプションとして覚えておくと捗りますよ。
超次元ゾーン
《激浪のリュウセイ・スプラッシュ/灼熱のリュウセイ・ボルケーノ/大地のリュウセイ・ガイア/真羅万龍 リュウセイ・ザ・ファイナル》
【 サイキック・クリーチャー 】
種族 ブルー・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 水 / パワー5000 / コスト7
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引く。その後、相手のクリーチャーを1体選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできない。
■覚醒 :自分のターンのはじめに、バトルゾーンに自分の火と自然のサイキック・クリーチャーがそれぞれ1体以上あれば、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。
カード名:灼熱のリュウセイ・ボルケーノ
文明:火
コスト:7マナ
種族:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター
パワー:5000
コスト:7
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の山札の上から3枚を表向きにする。そのうちの1枚のコスト以下のコストを持つ相手のクリーチャーを1体破壊する。その後、相手は表向きにした3枚を好きな順序で山札の一番下に置く。
■覚醒 :自分のターンのはじめに、バトルゾーンに自分の水と自然のサイキック・クリーチャーがそれぞれ1体以上あれば、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。
カード名:大地のリュウセイ・ガイア
文明:自然
コスト:7マナ
種族:グリーン・コマンド・ドラゴン/ハンター
パワー:7000
コスト:7
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。
■覚醒 :自分のターンのはじめに、バトルゾーンに自分の水と火のサイキック・クリーチャーがそれぞれ1体以上あれば、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。
【覚醒後】
カード名:真羅万龍 リュウセイ・ザ・ファイナル
カードの種類:サイキック・クリーチャー
文明:水/火/自然
種族:レインボー・コマンド・ドラゴン/ハンター
パワー:11000
コスト:21
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引き、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
■パラレル解除(このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりにこのクリーチャーを裏返し、その3体のうちの1体にする)
170円
カードとしての実装の都合でアホみたいに長いテキストを持つ、このデッキの守りの要です。具体的にはカード名とテキストだけでこの記事の文量の一割弱を占めます。
おおむね下の《 ガイアール・カイザー 》から出てくるんですが、たまにカードの効果で直接出てくるのはお忘れなく。
基本的には「攻めたいときには打点が高くマナ回収で後続を確保できる自然」「守りたいときにはカード引きながらプリンできる水」を出すのがセオリーです。火は…なんか絶対に除去したいメタクリとかいるときに使うとか…?
ちなみに、裏面はさすがにそこそこ強いんですが後述の理由で滅多に使いません。絶対に処理しないといけない生物がいるときなどにしか使わないこと。
《ガイアール・カイザー》
【 サイキック・クリーチャー 】
種族 レッド・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 火 / パワー6000 / コスト8
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
自分のシールドがブレイクされる時、そのシールドを見る。手札に加えるかわりにそれを自分の墓地に置いてもよい。そうした場合、こうして墓地に置いたカードのいずれかと同じコストのハンター・サイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
50円
上下に引かれた赤線がまぶしい、このデッキの主役です。
ブレイクされるとサイキック踏み倒しチャンスが生まれる…というのはもちろん、本人も2打点なので雑ビートプランにぴったりです。
ところでなんかこのカード、裏に知らんやつの生首が描かれてますね。こわいこわい。
《超時空ストームG・XX/超覚醒ラスト・ストームXX》
【 進化サイキック・クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / フレイム・コマンド / サムライ / 文明 火 / パワー24000 / コスト20
超無限進化-コストの合計が20以上になるよう、自分のサイキック・クリーチャーを1体以上選び、その上に置く。
自分のサイキック・クリーチャーをバトルゾーンに出した時、または覚醒させた時、このクリーチャーを自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
メテオバーン覚醒-自分のターンのはじめに、このクリーチャーの下にあるカードをすべて墓地に置き、その後、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。
Q・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを4枚ブレイクする)
【覚醒後】
カード名:超覚醒ラスト・ストームXX
カードの種類:サイキック・クリーチャー
文明:火
種族:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/サムライ
パワー:35000
コスト:40マナ
マナ:-
バトルゾーンにある自分のクリーチャーを相手が選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
このクリーチャーが攻撃する時、コスト10以下のサイキック・クリーチャーを好きな数、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
55円
こちらも赤線でクソ安くなった仲間です。なんと初版の1/30以下の価格!1枚しか使わないカードが再録されたらそりゃそうなるよ!
相手ターンに複数体のサイキック生物を出すのを狙うこのデッキでは、事実上3体のサイキックから確定登場→ターンが帰ってすぐ覚醒が可能。出してすぐ破壊されない限りはほとんど勝利確定といっていい盤面が築けるので、チャンスがあればぜひ狙っていってください。
ちなみに、覚醒条件に「サイキック生物最低3体」を要求する《 真羅万龍 リュウセイ・ザ・ファイナル 》より、こちらを覚醒させるほうが明らかに強いです。迷ったらこっちをどうぞ。
このデッキの回し方
①ブースト&ドローで5マナを目指せ!
まず最初にすべきは、手札にキーパーツを溜め込みながらニンジャ・ストライク条件の5マナを目指すこと。最低でもブースト1回使って4ターン目に、できれば2回使って3ターン目に達成したいところです。
ここで注目したいのが《 伝説演者 カメヲロォル 》の扱い。
早く出せば出すほど強いカードですので、個人的には「2ターン目ならブーストより優先」「3ターン目以降はブーストを優先」くらいで考えています。
②相手の攻撃を、マッドネスでカウンター!
5マナ揃って相手が殴ってきたら、ちょっとネスのお時間!
ニンジャ・ストライクからサイチェンを捨てて《 ガイアール・カイザー 》を出しつつ、ブレイクされたシールドから7マナか8マナのカードがめくれてさらなる展開ができるのを祈りましょう。
ブレイクでシノビ&サイチェンが出てきたら、次の攻撃でまた使って盤面に打点を貯めていくといいですよ。
ちなみに、相手がマッドネスを警戒して殴ってこないなら7マナくらいまで溜めてこっちも生物素出しして殴るそぶりを見せるのが丸いと思います。
③サイキック獣で猛攻、ゲームを畳め!
この過程でもし3体のサイキック生物が並んだら、《 超時空ストーム・G 》に進化すれば次のターンにまあだいたい勝ちは決まり!
そうでなくても一気に打点が伸びますので、サイキック軍団でバシバシ攻めて雑にゲームセットを狙っていきましょう。お疲れ様でした。
採用候補のカード
まず、このギミックをやるにあたって絶対に入れたいカードがありますね。
《斬隠蒼頭龍バイケン》
【 クリーチャー 】
種族 ポセイディア・ドラゴン / シノビ / 文明 水 / パワー6000 / コスト6
W・ブレイカー
相手のターン中にこのクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。そうした場合、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
自分のシノビの「ニンジャ・ストライク」能力を使った時、カードを1枚引いてもよい。
2400円
《翔竜提督ザークピッチ》
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / ファイアー・バード / 文明 火 / パワー6000 / コスト8
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中からアーマード・ドラゴンとファイアー・バードをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の一番下に戻す。表向きにしたカードがすべてドラゴンだった場合、そのターンの終わりまでこのクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。
相手のターン中に、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに置いてもよい。
W・ブレイカー
680円
そりゃ素でこいつらが積めりゃ手札全捨てトリガーとか使っても許されるよ!
要するに、この辺の強力マッドネス札を積む余裕があるなら普通の【カウンターマッドネス】や【カンフーマッドネス】に寄せてもいいわけですね。
どちらも素で2打点を持つうえ、バウンスによる防御やサイチェン兄弟の補充とあらゆる面でお役立ち。
この辺を今回のデッキに採用するなら、防御力こそ減るものの6コストサイキックを軸にしたり、いっそサイキックのコストを散らしてみてもいいんじゃないかな…と思ったりもします。
おわりに
というわけで、カウンターちょっとネスでした。
既存のデッキであっても、ちょこっと発想を変えるだけで意外な派生形が見えたりしてきます。
どんな効果もインクの染みと疑わず、ぜひ秘められたポテンシャルが眠っていないか確認してみてくださいませ。
「実際に組んでみた!」「こんな改造はどう?」「5マナ溜まってからのカウンターって構造が破綻してない?」などなど、感想やアイディアがあれば#格安デュエマ研究所でツイートしていただければ幸いです。
それでは、次の記事で。北白河でした。