このデッキはこんな人におすすめ! |
●命を懸けた宴会芸がしたい! ●ダイレクトアタックを4ターンくらい待ってもらえる交渉技術がある ●なんどめだ轟破天 |
村民・𝙆𝙄𝙉𝙂 𝙊𝙁 𝙋𝙍𝙄𝙎𝙈 -𝓓𝓻𝓪𝓶𝓪𝓽𝓲𝓬 𝓟𝓡𝓘𝓢𝓜.𝟭-絶賛放映中・まんじゅうです。最高すぎて公開から3週連続で観に行ってます。
日の当たりにくいカードでも煌めきを放つことができると叫び続ける当企画、格安デュエマ研究所。
今回は、多種多様なエクストラウィン能力持ちクリーチャーの中でも取り分け難儀な光をたたえる、
コイツで勝つ方法を研究していきます。
目次
はじめに:この企画のルール
『格安デュエマ研究所』は、ガチまとめライターが持ち回りで、低予算デッキを構築・紹介していく企画です。
具体的にどれくらいの金額を「低予算」とするかは、第一回格安デュエマ研究所にて示された「シングル価格の合計がクロニクルデッキおよびドリーム英雄譚の定価(=約5000円)以内」という基準に則っていきます。
(シングル価格は、執筆(2024/8/30)時点のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)として計算)
既に持っているカードを使ったり、カードの状態にこだわらなければ、さらに安く構築することも可能です。
本企画では口を酸っぱくして語られていますが、「安いデッキは高額デッキの代用品ではない」というのはお忘れなく。あくまでも「安いけど強い・面白い」と言えるようなデッキを模索してまいります。
綺麗に4つに振り分けろ!:負けそう転じて勝ちとなせ
《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》。この世に存在するクリーチャー絡みの願いのほぼ全てを叶えることができる、私が愛してやまない1枚です。
相手プレイヤーへのダイレクトアタック以外の方法でゲームに勝利する、いわゆるエクストラウィン能力。その発動もこれさえあれば、(要求値はさておき)大体どうとでもできるんですよ。マナから生き物をなんでも出せればそりゃあなんでもできるってもんです。
「なんでもできる」と言われたら、その限界を追い求めたくなるのが人情というもの。轟破天研究の果てにぶつかったひとつの壁、それこそが今回の格安研究対象である《P・P・P・P》でした。
【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / イニシャルズ / 文明 光 / パワー6000 / コスト5
■ブロッカー
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■自分のターンのはじめに、自分の〈P・P・P・P〉がバトルゾーン、マナゾーン、墓地それぞれに1体あれば、自分の手札にある〈P・P・P・P〉を見せてもよい。
そうしたら、自分はゲームに勝つ。
自分のターンの開始時にバトルゾーン・マナゾーン・墓地・手札にそれぞれ1枚このカードを配置することで達成できる、異常な難度のエクストラウィン能力を持つクリーチャーです。マナからクリーチャーを出すだけの《轟破天九十九語》1枚では、バトルゾーン以外の3ヶ所に《P・P・P・P》を振り分けるのは至難の業であります。
同名カード4枚をデッキから掘り出すだけでも凄まじい労力を要する都合、必要最小限のカードのみでエクストラウィン条件を満たしにいかなければ正気を保っていられません。攻撃時能力の類も様々な妨害を受けてしまいがちなので、どうにか使わずに済ませたいところ。
「《轟破天九十九語》の使用後にも色々カードをプレイできるくらいマナを貯めたらいいのでは?」という意見はごもっともですが。これを許してしまうと、手札の要求値やらマナの枚数やらによってコンボ成立の難易度がさらに高まってしまうことは避けられません。何より美しさに欠けます。
- 手札からプレイするのは《轟破天九十九語》1枚のみ
- 必要なコンボパーツは全てマナに置いて良いものとする
- クリーチャーの攻撃に誘発する能力は使わない
- 次の「自分のターンのはじめ」までに《P・P・P・P》をバトルゾーン・マナゾーン・墓地・手札に送り出す
- 相手から妨害されることなく確実に「自分のターンのはじめ」を迎える
そんなとんちめいた条件をクリアするために、私が手を出したのは……。
鬼と爺の力でした。
デッキレシピ:P・P・P・PMAX轟破天
デッキの合計価格は5040円(2024/8/30時点)でした。
もし足りないカードがございましたら、デッキリストの「デッキ価格をシミュレーション」→必要なカードを選んでから「在庫チェック」から直接購入も可能です。
マナにパーツを揃えてから《轟破天九十九語》を唱え、負けそうになったり負けなくなったり時を飛ばしたりして《P・P・P・P》のエクストラウィンを成立させるのがメインプラン……というか基本それでしか勝てません。詳しい手順はSo Longなので、後述。
採用カード解説
メインカード
《P・P・P・P》
【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / イニシャルズ / 文明 光 / パワー6000 / コスト5
■ブロッカー
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■自分のターンのはじめに、自分の〈P・P・P・P〉がバトルゾーン、マナゾーン、墓地それぞれに1体あれば、自分の手札にある〈P・P・P・P〉を見せてもよい。
そうしたら、自分はゲームに勝つ。
80円
コンセプト。コイツでエクストラウィンをするためだけに、今回は全てを投げ打っています。
それなりにサイズのあるブロッカーだからと言って、暇なターンだからといって素出ししようものなら、ひどい目に遭うことは必至。引き込み次第大人しくマナに逃がしておきましょう。
《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》
【 ツインパクトカード 】
種族 グランセクト / 文明 自然 / パワー14000 / コスト9
■マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■T・ブレイカー
■破天九語:このクリーチャーがバトルに勝った時、相手のシールドを9つブレイクする。
────────────呪文────────────
カード名:轟破天九十九語
文明:自然
コスト:10マナ
■各プレイヤーは、すべてのクリーチャーを自身のマナゾーンからバトルゾーンに出す。これらのクリーチャーがバトルゾーンに出ることによって起こる効果はすべて無視する。(マッハファイターなどの、そのターンの間働く能力は無視されない)
220円
気を抜くとこのカードを使った格安研究ばかりをやってしまうので、非常事態に陥るまで当面研究所には持ち込まないようにしよう……と決めていたマイフェイバリット・カードです。つまり今月はめちゃくちゃ切羽詰まっているということですね。
多面展開を行うだけなら、この世には他にもたくさんの類似カードがあるのですが。
- 墓地や手札に比べて維持・操作をしやすいマナゾーンのことだけを考えていれば良く
- 展開するクリーチャーの種族などに制限が無く
- 展開前に攻撃・破壊などの反撃が怖いアクションを取る必要も無い
この呪文は、同業他社と比べても扱いやすいものだと信じています。cipが使えない点は如何ともし難いですけどね。
コンボパーツの山
絡むカードの多さと処理がややこしいコンボなので、この項では各コンボパーツについて触れながら《P・P・P・P》で勝つまでの道程も一緒に書いていきます。
ここでは「コンボパーツ各種が1枚ずつ」+「《P・P・P・P》が4枚」マナに置かれている、という最も起こりやすい状況からスタートすることを前提として解説を行います。これは《P・P・P・P》があらかじめ手札や墓地に置かれていればコンボパーツの要求がちょっと少なく済みますよ、という意味です。
《反逆龍 5000typeR/無法頂上会談》
【 ツインパクトカード 】
種族 アウトレイジMAX / 文明 水/火 / パワー12000 / コスト12
■このクリーチャーの召喚コストを、自分の墓地にあるクリーチャー1体につき1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■このクリーチャーが出た時、パワー5000以下のクリーチャーをすべて破壊する。
■すべてのプレイヤーは、手札からしかクリーチャーを出せない。
■スピードアタッカー
■T・ブレイカー
────────────呪文────────────
カード名:無法頂上会談
文明:水
コスト:3マナ
■カードを3枚引く。その後、自分の手札を2枚捨てる。
200円
まずはコイツ。《轟破天九十九語》でコイツ以外のコンボパーツ群と《P・P・P・P》3体を場に出したら、マナに《P・P・P・P》1体を残した状態でコイツを場に出します。
するとその瞬間から「すべてのプレイヤーは、手札からしかクリーチャーを出せない。」という常在能力によって、それ以降の自分の展開+相手の展開がスキップされ、強制的に《轟破天九十九語》の処理が終了します。
マナから好きな順番でクリーチャーを1体1体出していく《轟破天九十九語》の処理中に、常在能力によるルールの追加が行われると、こうした変な挙動が発生するわけですね。
かくして、コンボパーツを場に出しながらマナに1枚の《P・P・P・P》を残すことに成功しました。その後は何もせずターンエンドを宣言しましょう。
《爆笑必至 じーさん》
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 水 / パワー2130 / コスト2
■自分がゲームに負けそうな時、「う~む、負けそうじゃ」と言いながら、自分の山札の上から3枚を見てもよい。
そうしたら、自分はゲームに負ける。
100円
続いてこちら。「う~む、負けそうじゃ」というだけで敗北を手にすることができる、唯一無二のカードです。
「自分がゲームに負けそうな時」の定義、および能力の発動可能タイミングは厳密に定められておりません。つまり(現状の裁定では)《轟破天九十九語》を唱えた直後の相手ターン中であろうと、ノーコストで唐突に負けることができるわけですね。ということは……。
《「亜堕無」-鬼MAX》
【 S-MAX進化クリーチャー 】
種族 アダムユニット / デモニオ / 鬼レクスターズ / 文明 水 / パワー7000 / コスト5
■鬼S-MAX進化:自分がゲームに負ける時、またはこのクリーチャーが離れる時、かわりに自分の表向きのカードを3枚破壊してもよい。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す)
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがタップした時、バトルゾーンにある相手の、アンタップしているクリーチャー1体またはアンタップしているタマシードを1枚、持ち主の手札に戻す。その後、その戻したカードよりコストが小さいタマシードを1枚、自分の墓地から出す。
160円
鬼S-MAX進化クリーチャーの敗北置換能力によるカードの破壊を、相手ターンのメインフェイズが始まった瞬間に起動できるのです。
これで墓地に《P・P・P・P》を1枚送り出しつつ、2体のクリーチャーを破壊できるわけです。残った2つの席にも余さずコンボパーツを詰め込んでいきますよ。
《カシス・ソーダ/♥あたしたちがみんなに元気を届け~る》
【 ツインパクトカード 】
種族 スプラッシュ・クイーン / 文明 水 / パワー3000 / コスト3
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは攻撃できない。
■ラスト・バースト(このクリーチャーが破壊された時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい)
────────────呪文────────────
カード名:♥あたしたちがみんなに元気を届け~る
文明:水
コスト:4マナ
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■自分のクリーチャーを1体、手札に戻す。その後、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
50円
鬼S-MAX能力の敗北置換コストとして破壊するカードの2枚目。ラスト・バースト能力によって、場の《P・P・P・P》を自分の手札に戻します。これで場・マナ・墓地・手札の4つのゾーンに《P・P・P・P》が1枚ずつ行き渡りましたね。
あとは無事に自分のターンのはじめを迎えるのみ……なのですが、ここで処理を止めてしまっては相手に妨害してくださいと言っているようなもの。そこで。
《破滅の時計 ザ・ストップ》
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジMAX / 文明 水 / パワー3000 / コスト3
■シールド・ゴー
■このクリーチャーを表向きにして自分のシールドに加えた時、このターンの残りを飛ばす。
510円
鬼S-MAX能力の敗北置換コストとして3枚目にコイツを選択することで──つまり相手のメインフェイズ中にコイツをシールド・ゴーさせることで、即座に相手のターンを飛ばし、自分のターンを開始することができるのです。これにて《P・P・P・P》のエクストラウィン、達成でございます。
「シールド・ゴーは置換能力だから鬼S-MAX能力の敗北置換コストにしたら発動しないんじゃないの?」という想定質問に対して、先んじて回答を置いておきますと。
シールド・ゴーの置換能力は、後半の「表向きの状態でシールドから離れる場合かわりに墓地に置く」部分のみであります。つまり前半の「破壊されたら表向きでシールド化される」部分は問題無く他の置換能力と噛み合うので、鬼S-MAX能力の敗北置換コストにしてもちゃんと時を飛ばしてくれるんです。ややこしいですね。
コイツだけ採用枚数が1枚になっているのは、完全に予算と締切の都合です。他のコンボパーツも同様にピン積みでもやれないことはないんですが、よいこの皆様におかれましては、初動を1枚コイツに変換してコンボの成功率をいくらか上げることをオススメ致します。
命綱の初動
《フェアリー・ライフ》《【神回】バズレンダでマナが大変なことに?!【驚愕】》
【 呪文 】
文明 自然 / コスト2
■S(シールド)・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加えるとき、コストを支払わずにすぐ唱えてよい)
■自分の山札の上から1枚目を、自分のマナゾーンに置く。
50円
【 呪文 】
種族 チームウェイブ / 文明 自然 / コスト2
■バズレンダ [cc03](この呪文のコストを支払う時、追加で [cc03]を好きな回数支払ってもよい。そうしたら、その{OL} 能力を1回と、追加で [cc03]支払った回数、使う)
{OL}自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
50円
おなじみのやつとおなじみではないやつ。4コストのカード群をジャブジャブ使いまくってどうにかしていくデッキなので、どうにかして初手に引き込みましょう。
《わかりミーア♥》
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / チームウェイブ / 文明 自然 / パワー3000 / コスト2
■バズレンダ [cc02](このクリーチャーのコストを支払う時、追加で [cc02]を好きな回数支払ってもよい。このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、その{OL} 能力を1回と、追加で [cc02]支払った回数、使う)
{OL} 自分のクリーチャーを1体、タップしてマナゾーンに置く。
50円
9枚目以降の初動。シンプルに1ブーストとして使うことはもちろん、役目を終えた《ウマキン☆プロジェクト》や《ドルツヴァイ・アステリオ》をマナとしてリサイクルしてくれます。
止むを得ず場に出してしまったコンボパーツクリーチャーを持ち場に戻す役目もになってくれます。早々起こらない事象ですが、盤面除去のために《反逆龍 5000typeR》をプレイしようものなら全部が終わりますからねこのデッキ。
《ウマキン☆プロジェクト》《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》
【 クリーチャー 】
種族 トリックス / サイバー・コマンド / チームウェイブ / 文明 水/自然 / パワー0000+ / コスト4
■バズレンダ [cc02](このクリーチャーのコストを支払う時、追加で [cc02]を好きな回数支払ってもよい。このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、その{OL} 能力を1回と、追加で [cc02]支払った回数、使う)
{OL}自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚を手札に加え、もう1枚をタップしてマナゾーンに置く。
■パワード・ブレイカー(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
■自分のマナゾーンにあるカード1枚につき、このクリーチャーのパワーを+1000する。
120円
【 呪文 】
種族 チームウェイブ / 文明 自然 / コスト4
<バズレンダ>[無色(2)](この呪文のコストを支払う時、追加で[無色(2)]を好きな回数支払ってもよい。そのBR能力を1回と、追加で[無色(2)]支払った回数、使う)
BR-自分の山札の上から2枚をタップしてマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻す。
280円
アホアホコンボ成立させマシーン。この8枚をバズらせまくりながら使い続けるだけで、大抵の宴会芸轟破天はどうにかなってしまいます。
このデッキ、都合の良いことに《P・P・P・P》以外のコンボパーツの全てが水文明を含んでおります。引き込み次第マナに逃がすことになるので、水13枚という深刻な水不足の中でもそれなりに《ウマキン☆プロジェクト》をプレイできるはずです。
ダメ押しの変則ブーストカード群
《レインボー・ストーン》
【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト4
自分の山札からカードを1枚さがして表にし、自分のマナゾーンに置く。 そのあと、山札をシャッフルする。
50円
《P・P・P・P》4枚+コンボパーツ5種1枚ずつ=9枚という大変しんどい要求をマナに課す本宴会芸、好きなカード山からぶっこ抜き呪文があると無いとでは扱いやすさが段違いです。
4枚全ての見える化が必要な《P・P・P・P》を日の元に引きずり出すのが基本ですが、その際どれだけのパーツが何枚シールドに落ちてしまっているかは確実に把握しておきましょう。
《ラ・ズーネヨマ・パンツァー/逆転のオーロラ》
【 ツインパクトカード 】
種族 グランセクト / 文明 自然 / パワー12000 / コスト4
■ガードマン(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先を、自分の他のクリーチャーからこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■カードが自分のシールドゾーンを離れた時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
────────────呪文────────────
カード名:逆転のオーロラ
文明:自然
コスト:5マナ
■自分のシールドを好きな数、マナゾーンに置く。
50円
パーツが1枚盾落ちしちゃったから勝てません★なんてことにならないために必要な安全弁。《レインボー・ストーン》で中身を把握してから呪文面を使用するのがベターです。
4マナ到達時の動きが無い場合は、とりあえずクリーチャー面をプレイしておくのも手です。相手によってはヘイトが一旦自分の顔面からコイツの顔面にシフトするので、大樹の陰に隠れてセコセコ芸のセットアップを行いましょう。
《ドルツヴァイ・アステリオ》
【 クリーチャー 】
種族 グランセクト / 文明 自然 / パワー1000+ / コスト6
■マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■W・ブレイカー
■自分のマナゾーンにあるカード1枚につき、このクリーチャーのパワーを+1000する。
■このクリーチャーのパワーが12000以上なら、このクリーチャーに「T・ブレイカー」を与える。
■このクリーチャーがバトルに勝った時、自分のマナゾーンにあるカードを数える。それと同じ枚数を自分の山札の上からタップしてマナゾーンに置いてもよい。
150円
コイツに頼らないといけないようなデッキがどれだけ苦しいものなのかは十~~~~分理解しているつもりですが、それでも人にはやらなければいけない時があるんです。
ものすご~く上手くいけば2→4→6→13のマナカーブで5ターン目にステージの幕を上げられますが、余程の豪運でもない限りそんなことは起こりません。潤沢になったマナで残りのコンボパーツを数えてゲンナリする気持ちを抑えつつ、命乞いのウォームアップを始めておきましょう。
デッキの回し方
①とにかくブースト!死ぬ気で実行2→4→6
余程のイレギュラーが起こらない限り、このデッキは勝利のために最低でも10マナを要します。マナに置きたくないカードがあったとしても後々《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》で拾い直せるので、何を犠牲にしてでも2→4→6のマナカーブを実現しにいきましょう。
②まだまだブースト!掘り出せパーツの数々を
ジャブジャブブーストできるカードのおかげで、《轟破天九十九語》を唱えられるマナ帯には比較的早期に着地できはするはずですが。どうせそんなタイミングでは良いとこパーツ収集率50%程度だと思うので、ライブラリアウトギリギリまで山を掘り進むつもりでブーストに励んでください。
4コスバズレンダ連中のおかげで手札も勝手に増えていくと思うので、ぼちぼち《轟破天九十九語》を回収しておけるとその後が楽になりますよ。
③P・P・P・P劇場ようやく開園!あとは流れでお願いします
全てのコンボパーツをマナに揃えたら、いよいよ爆発の時!以下の手順で《P・P・P・P》のエクストラウィンを達成しましょう。
- 《轟破天九十九語》を唱える
- 《P・P・P・P》×3・《爆笑必至 じーさん》・《カシス・ソーダ》・《破滅の時計 ザ・ストップ》・《「亜堕無」-鬼MAX》を場に出した後、《P・P・P・P》をマナに1体残した状態で《反逆龍 5000typeR》を場に出し、《轟破天九十九語》の処理を終了する
- 何もせずターンエンドする
- 相手のターンが開始したらすかさず、何かと理由を付けて「う~む、負けそうじゃ」と言いながら自分の山札の上から3枚を見、負ける
- 《「亜堕無」-鬼MAX》の鬼S-MAX耐性で敗北を置換、《P・P・P・P》・《カシス・ソーダ》・《破滅の時計 ザ・ストップ》を破壊する
- 《カシス・ソーダ》のラスト・バーストにより《♥あたしたちがみんなに元気を届け~る》を使用、《P・P・P・P》を手札に戻す
- 《破滅の時計 ザ・ストップ》をシールド・ゴー能力でシールドに送り、相手のターンを飛ばす
- 自分のターン開始時、《P・P・P・P》の能力を解決してエクストラウィン
デッキの改造案
ここからは、コンセプトはそのままにコスト(金額)制限を緩和したデッキの改造案・採用カードについてざっくり解説していきます。
《フェアリー・Re:ライフ》《地龍神の魔陣》
【 呪文 】
文明 自然 / コスト2
■G・ストライク(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
【 呪文 】
文明 水/自然 / コスト2
■G・ストライク(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を手札に加えるかマナゾーンに置き、残りを好きな順序で山札の下に置く。
おなじみの初動2種。予算がカツカツだったせいで抜け落ちましたが、基本はこっちを多投した方がベターです。
1面止めの守りが数枚あろうがなかろうが、最早誤差と言って差し支えないほどに色々脆弱なこのデッキですが。《地龍神の魔陣》の方だけは文明的にも性能的にも使い勝手が良いので、《フェアリー・ライフ》あたりと入れ替えるのをオススメします。
……命乞いをする前提で試合をするなら、1秒でも早くブーストできる改造前のカードに分があります。更新はお好みと対戦相手に合わせてどうぞ。
《八頭竜 ACE-Yamata/神秘の宝剣》
【 ツインパクトカード 】
種族 アース・ドラゴン / オリジン / 文明 自然 / パワー16000 / コスト10
■マッハファイター
■T・ブレイカー
■自分のクリーチャーが離れる時、かわりにマナゾーンに置いてもよい。
■このクリーチャーがバトルに勝った時、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。
────────────呪文────────────
カード名:神秘の宝剣
文明:自然
コスト:3マナ
■自分の山札を見る。
その中から自然ではないカードを1枚、タップしてマナゾーンに置いてもよい。
その後、山札をシャッフルする。
《レインボー・ストーン》との入れ替え候補。コンボパーツに自然文明のカードが混ざっていないので、1コスト軽いこちらでも問題はありません。
10マナ程度なら嫌でも貯まるので、クリーチャー面を連鎖させて相手の盤面を制圧し延命を図る……なんてシーンも無くはないです。単色カードならアンタップインする《神秘の宝箱》との選択はお好みで。
《検問の守り 輝羅》《楽球の妖精》
【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー2000 / コスト2
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■誰も、手札以外からカードを出せない。
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・スノーフェアリー / 文明 自然 / パワー2000 / コスト2
■このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚、マナゾーンに置いてもよい。
■このクリーチャーが離れた時、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に加えてもよい。
コンボパーツとの入れ替え候補たち。予算のためかつ「コンボパーツ全部青いんですよ~」のニチャニチャをやるためにサンプルリストからは抜けましたが、こちらも中々良い動きをしてくれます。
前者は《反逆龍 5000typeR》と同じ仕事を行いながら、GSでわずかにデッキの防御力を向上させてくれます。なぜか光文明のカードが4枚入っているので、普通にプレイしてメタとして時間を稼いでくれるのも妙な面白さがあります。《わかりミーア♥》との併用はマストになりそうですね。
後者は初動になりつつ、《カシス・ソーダ/♥あたしたちがみんなに元気を届け~る》の代替として使用できます。マナに2枚《P・P・P・P》を留めておけば、鬼S-MAX耐性のコストでコイツを破壊した時に《P・P・P・P》を手札に回収できるわけです。
おわりに
という訳で、【P・P・P・PMAX轟破天】の紹介でした。
《轟破天九十九語》で《P・P・P・P》を使おう、という試みは随分前にも一度トライしたんですが。要求パーツ13枚というこの世のものとは思えない呪物がゴールになってしまったんですよね。(記事の末尾におまけとしてリストを載せておきます)
そんな過去があったので、じーさん鬼S-MAXシステム(?)を発見できた時は心が躍ったのを1年ほど経った今でも覚えています。今後もこんなブレイクスルーが起こらないか、格安研究の傍ら脳の轟破天轟破天した部分の鍛錬を怠らず邁進してまいります。
「実際に組んでみた!」「こんな改造はどう?」などなど、感想やアイディアがあれば#格安デュエマ研究所でツイートしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。お相手は村民まんじゅうでした。
次回の更新をお楽しみに!
オマケ:滝水デッキーP・P・P・P轟破天
要求パーツが多すぎて、最低限デッキの形を保つために《13番目の計画》の手を借りざるを得ませんでした。皆さんも嫌でしょ2ブ4投のデッキ。