この |
●安くて楽しいデッキが欲しい! ●デュエプレのカードが使いたい! ●ガチンコ・ジャッジでハラハラしたい! ●マネして組むだけじゃなく、自分なりに改造したい! |
今日の主役カードは、デュエプレからの刺客《幻獣竜機ボルパンサー》!!
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / アーマード・ドラゴン / 文明 火 / パワー3000+ / コスト5
■スピードアタッカー
■パワード・ブレイカー
■攻撃中、自分の他のドラゴンまたはドリームメイト1体につきパワーを+3000する。
■攻撃する時、自分の他のドラゴンまたはドリームメイトが5体以上あれば、このクリーチャーよりパワーの小さい相手のクリーチャーをすべて破壊する。
85円
コイツを活用するために、過去のドリームメイトデッキを土台に改造だ。
《激烈元気モーニンジョー》は、ドリームメイトの数を増やしながら《ボルパンサー》を展開できて相性バツグンだね。
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / 文明 自然 / パワー1000 / コスト5
■S・トリガー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、ドリームメイトを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
1300円
……ん?
ああああああああああ!!!!!
ああああああああああああ!!!!!!!
目次
格安デュエマ研究所とは?
『格安デュエマ研究所』は、デュエル・マスターズの安くて楽しいデッキを構築・紹介していく企画だ。
「格安」の定義として、当企画では「シングル価格の合計がクロニクルデッキの定価(=およそ5000円)以内」という基準を設定している。
※シングル価格は、執筆時点(2022/3/26)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)相当として計算
5000円といっても、すでに持っているカードや傷アリカードを使えば、もっと安く構築することが可能だ。
また、格安デッキは高額デッキの代用品や劣化版ではない。独自の強さや面白さを持つデッキを追い求めていくぞ。
……とはいえ《激烈元気モーニンジョー》4枚で予算オーバーは想定外だ。どうしよう……?
ドリメをどうにか安くしよう!
《激烈元気モーニンジョー》は用意できないが《幻獣竜機ボルパンサー》は使いたい。河豚は食いたし命は惜ししというやつだ。
繰り返しになるけれど、格安デッキは妥協したデッキではない。
言い換えるならば、《激烈元気モーニンジョー》を使わない正当な理由があれば格安デッキは成立するはずだ。
《激烈元気モーニンジョー》のデッキは過去に紹介したことがあるので、ここと差別化を考えてみよう。
《激烈元気モーニンジョー》から《幻獣竜機ボルパンサー》を出す場合、手札に《モーニンジョー》《ボルパンサー》を揃える必要がある。
ならば「《モーニンジョー》を使っていられないほど手札を消耗するデッキ」にしてしまうのはどうだろう?
実際、《大冒犬ヤッタルワンGS》あたりを初動に採用すると、5マナ時点で手札2枚の維持は難しい。おっこれ、理にかなってるぞ!
また、スピードアタッカーである《ボルパンサー》を《森夢のイザナイ メイ様》から呼び出すメリットも薄い。
(《メイ様》で他のドリメを横並びできるとはいえ、)《メイ様》を不採用にすることで差別化を図れそうだ。
《ボルパンサー》は5マナかつ、《ヤッタルワンGS》で2→4と繋がることを踏まえ、4マナ域のカードをカギにしてみよう。
……ここまで候補に挙げたカードを眺めると、多くが『デュエプレ』にも実装されているドリームメイト(と、そのリメイク)だ。
(逆に、不採用を決めたカードは2022年3月時点でデュエプレ未実装)
せっかくなので、「デュエプレのドリメデッキっぽくする」というコンセプトもうっすら持たせてみよう。
や、やれるか……!?
デッキレシピ&カード解説
ちょっと確認。《幻獣竜機ボルパンサー》の能力は、大雑把に以下のようになる。
- 他のドリメまたはドラゴン0体:1ブレイク
- 他のドリメまたはドラゴン1体:2ブレイク
- 他のドリメまたはドラゴン3体:3ブレイク
- 他のドリメまたはドラゴン5体:4ブレイク+全体除去
- 他のドリメまたはドラゴン7体:5ブレイク+全体除去
一見すると派手な成果を狙いたくなるけれど、受け札を考慮しなければ真ん中、
- 他のドリメまたはドラゴン3体:3ブレイク
……を達成すると、3ブレイク+残りの3体ででジャスキル打点だ。これを狙っていこう。
というわけで完成したデッキがこちら!
合計価格は3580円(2022/3/26時点)。ドリームメイトデッキとして主流のパーツをことごとく避けたので、比較的安価に収まったぞ。
個別カード解説
では、ここからは各カードの役割と採用理由を見ていこう。
《幻獣竜機ボルパンサー》
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / アーマード・ドラゴン / 文明 火 / パワー3000+ / コスト5
■スピードアタッカー
■パワード・ブレイカー
■攻撃中、自分の他のドラゴンまたはドリームメイト1体につきパワーを+3000する。
■攻撃する時、自分の他のドラゴンまたはドリームメイトが5体以上あれば、このクリーチャーよりパワーの小さい相手のクリーチャーをすべて破壊する。
85円
コイツを使った格安デッキを組むなどと豪語したために頭を抱える羽目になった、すべての元凶。《ボルパンサー》は悪くない、豪語した所長が悪い。
再掲するけれど、能力カウントはこんな感じ。↓
- 他のドリメまたはドラゴン0体:1ブレイク
- 他のドリメまたはドラゴン1体:2ブレイク
- 他のドリメまたはドラゴン3体:3ブレイク
- 他のドリメまたはドラゴン5体:4ブレイク+全体除去
- 他のドリメまたはドラゴン7体:5ブレイク+全体除去
基本的には、奇数体のお供を用意するように心がけよう。
《猛烈元気バンジョー》
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / 文明 自然 / パワー1000 / コスト4
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中からドリームメイトを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
190円
誰が《幻獣竜機ボルパンサー》をサーチすることになると思う?《バンジョー》だ。
……というわけで《ボルパンサー》のデュエプレ時代からのお供。4マナでコイツ→5マナで《ボルパンサー》とマナカーブが繋がるのが偉い。
デュエプレだとしれっとパワーが3000になってるし、紙のカードも強化リメイクしてくれたらいいのに……《猛Re:つ元気バンジョー》の収録お待ちしてます。
《お騒がせチューザ》
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / 文明 火 / パワー2000 / コスト4
このクリーチャーは、可能であれば毎ターン攻撃する。
このクリーチャーがタップされている時、誰も呪文を唱えることはできない。
50円
《幻獣竜機ボルパンサー》デッキを組む使う上で、マスターピースとなったカード。
もともと構築開始時点で
- 《ボルパンサー》を5ブレイクまで育成するのは非現実的、3ブレイクくらいで止まるのでは
- 複数ブレイクでS・トリガーを踏み抜いて泣く未来が見える(所長あるある)
という欠点があったこのデッキ。
《お騒がせチューザ》は「1ブレイクしつつ呪文を咎める」という役割で、2つの課題をまとめてクリアしてくれたぞ。
4マナで召喚→召喚酔いが解けて《ボルパンサー》とともに攻撃開始!という流れも綺麗だ。
《大冒犬ヤッタルワンGS》《大冒犬ヤッタルワン》
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚マナゾーンに置いてもよい。
160円
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札を1枚、マナゾーンに置いてもよい。
50円
4マナ域が優秀なので、2→4の動きを作れる《ヤッタルワン》もダブル採用。ワンダブル。
冒頭でも述べたように手札の消耗が激しいので、基本的には先攻ならばプレイしないカードになるはずだ。
逆に、後攻ならばクリーチャーを展開しつつ2→4の流れを作れる、頼れるカードだぞ。
《青銅のバンビシカット》
【 ツインパクトカード 】
種族 ドリームメイト / ハンター / 文明 火/自然 / パワー1000 / コスト2
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする)
【呪文】
カード名:「我が力、しかと見よ!」
文明:火
コスト:9マナ
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■相手のパワー12000以下のクリーチャーを1体破壊する。
■相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、カードを1枚引く。
140円
同じく2→4を作れるドリームメイトとして採用。
《大冒犬ヤッタルワンGS》ともども、受け札の役割も果たしてくれるのが優秀だ。
ただし、このデッキの平均コストはお世辞にも高くないので、ガチンコ・ジャッジは過信しすぎないこと。あくまで「当たればラッキー」くらいのイメージで捉えよう。
なお、デッキで唯一の多色カードでもある。火マナが不足しがちなデッキなので、初手にあればチャージしてしまおう。
《早起きトイプーちゃん》
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / ハンター / 文明 自然 / パワー2000 / コスト2
このクリーチャーが攻撃する時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする)
50円
《ボルパンサー》だけだとどうせ打点が足りない→だったらアタックトリガーでマナ加速したって良いのでは?という逆転の発想(???)により採用。イラストがかわいいぞ。
実のところ、2マナで《トイプーちゃん》召喚→3ターン目に他の2マナクリーチャーを出しつつ《トイプーちゃん》でマナ加速……という動きでも4ターン目の《ボルパンサー》は変わらない。
何より、予想外の上ブレ(後述)のチャンスが生まれるのは楽しいぞ。
なお、再録時のフレーバーテキストで一人称が「僕」であったことが発覚した。男の子だったのか、それともボクっ娘だったのか、審議が必要なところだ。
《おやすみヒッポポさん》
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / 文明 自然 / パワー9000 / コスト9
自分がこのクリーチャーを見せてガチンコ・ジャッジに勝った時、このクリーチャーを山札の下に置くかわりにバトルゾーンに出す。
W・ブレイカー
50円
予想外の上ブレ担当。
ガチンコ・ジャッジ手段が8枚あるので、せっかくだから採用。
正直、つのドリルを命中させる方がラク程度の期待値でしかないのだけれど、《ボルパンサー》を使うからにはドリメをタダで出すチャンスが多いに越したことはないぞ。
《Disガンバ》
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / ディスタス / 文明 自然 / パワー4000 / コスト2
■マッハファイター(このクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■バトルゾーンに自分のパワー6000以上のクリーチャーがいなければ、このクリーチャーはプレイヤーを攻撃できない。
75円
マッハファイターによる露払い担当。システムクリーチャーを処理できるのはやっぱり便利だ。
また、《Disガンバ》が出ていれば《幻獣竜機ボルパンサー》のパワーは最低でも6000。《Disガンバ》側の攻撃制限を解除できる……という小さなシナジーもあるぞ。
※公開後追記:《ボルパンサー》のパワー上昇は攻撃中のみなので《Disガンバ》の攻撃制限は解消できません。たいへん失礼いたしました。ご指摘くださった皆様、ありがとうございます。
《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》
【 進化クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / 文明 自然 / パワー6000 / コスト5
進化-自分のドリームメイト1体の上に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それが進化ではないドリームメイトかビークル・ビーであれば、バトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー
55円
ドリームメイトなら、そしてデュエプレ風デッキなら、ということで採用。
……あと実は最速《幻獣竜機ボルパンサー》だと打点が微妙に足りないのを補う役目も……
そんな《ボルパンサー》がアタックトリガーでめくれると爽快だぞ!このあたりのドキドキ感は、このデッキならではと言えるんじゃないかな。
なお、デュエプレとは挙動が大きく異なる。デュエプレでしか使ったことのない人は、テキストを改めて確認しておこう。
《メイ様とおサルのシンバル》
【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト4
このターン、バトルゾーンにある自分のドリームメイトすべてのパワーは、バトルゾーンにある自分のドリームメイト1体につき+2000される。
このターン、バトルゾーンにある自分の、パワー6000以上のドリームメイトはすべて「W・ブレイカー」を得る。
50円
サブウエポン。コイツの存在は忘れてた・知らなかったという人も多いんじゃないかな。
切り札が引けなかったときが主な活躍の場。
……なんだけど、実は《幻獣竜機ボルパンサー》との相性も悪くない。《ボルパンサー》自身と似た条件でパワーが上昇するから、パワード・ブレイカーを補強できるぞ。
スピードアタッカーとの兼ね合いはイマイチだけど、意外とシブい活躍をしてくれるカードだ。
なお、モカは良いことがあると「喜びのあまりおサルのシンバルになってしまう」と言い出すぞ。流行らせよう。
このデッキの回し方
考えるべきは「2マナ域」「4マナ域」「5マナ域」の3アクション!
それぞれの段階ごとに見ていこう。
2マナ域
後攻かつ手札に初動パーツがだぶついていたら《大冒犬ヤッタルワン》2種いずれか、それ以外の状況なら《早起きトイプーちゃん》からスタートしよう。
《青銅のバンビシカット》スタートでも良いのだけれど、《お騒がせチューザ》《幻獣竜機ボルパンサー》の火マナ確保ため、1ターン目にマナに置くケースが多いはずだ。
《トイプーちゃん》スタートの場合、3ターン目に4マナクリーチャーをプレイできない。3ターン目も2マナ域、《Disガンバ》などを出して盤面を処理しておこう。
4マナ域
4マナでの行動はシンプル。手札に5マナカードがいないなら《猛烈元気バンジョー》でサーチ。既にいるなら呪文封じの《お騒がせチューザ》を召喚だ。
《バンジョー》でのサーチ対象は《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》を優先。詰め切れないリスクを踏まえて、後続を展開したいからね。
5マナ域
いよいよ切り札の登場だ!
このデッキの主役、《幻獣竜機ボルパンサー》!
……ではなく、前述のように後続を呼べる《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》を優先することが多いはずだ。
というか最速で2→4→5と動いた場合、《ボルパンサー》だと微妙に打点が足りないのだ……
前のターンに1枚割っている、マナ加速に失敗して2→3→4→5と動いてしまった場合などに《ボルパンサー》を召喚しよう。
どちらにせよ、《お騒がせチューザ》がいるなら《チューザ》から攻撃して、呪文を封じておこう。こうなれば勝利は目前だ!
改造するなら
身も蓋もないことを言うと、過去の所長担当記事が特大のヒントになっているぞ。
「何それ!?」というギミックも数多く紹介しているので是非見てみてほしい。
上記記事でも触れている《お目覚めメイ様》《森夢のイザナイ メイ様》《眠りの森のメイ様》の3大メイ様は、ドリームメイトを展開するうえで候補となるカードだろう。
今回は「デュエプレっぽいカードを優先」「2→4→5のプランを軸に」というコンセプトゆえ、敢えて不採用としたけれど、もちろん投入を検討できる。
ちょっと変わったプランとしては、1マナドリメを大量に採用して《ボルパンサー》の打点を底上げしても面白い。
1マナドリメを大量展開するなら、《優雅なアントワネット》で軽減した《真実の名 ナッツ・スパゲッティーノ》からバラ撒くことも可能だ。
《スパゲッティーノ》を破壊する手段は《生魂転霊》あたりがスマートだろうか。
展開という観点で言うと、《激烈元気モーニンジョー》《絆のイザナイ デカブル》《絆のファミリア コブル》のパッケージもあるぞ。
ドリメ以外だと、《龍装者 バルチュリス》を採用してみるのも一興だ。
《チューザ》《ボルパンサー》の2体で盾を割った後の詰めに使えるぞ。登場タイミング的に《ボルパンサー》の強化に寄与できないのが惜しいところだ。
そしてタマシード!
ドラゴン種族のタマシードは、《ボルパンサー》の打点を補強してくれるので、こちらもアリだ。というかそっちで記事にすればよかったよ
さいごに
格安デュエマ研究所、今回はデュエプレ風《ボルパンサー》を、ちょっと構築録風味でお送りした。
ぶっちゃけ難産だったわけなんだけど、デッキとして一貫性は持たせられたんじゃないかなーと自負している。
「組んでみたよ!」「こんな改造案はどう?」「構築録型の記事も読みたい!」などなど、コメントがあればぜひ#格安デュエマ研究所で寄せてほしい。
格安デュエマ研究所、次回はまたも彼が面白デッキを……!?お楽しみに!