【前回の記事】ミソの定期連載その9 ~デッキ構築を諦めたカードたち~
どうも、ミソです。
今回から今までの私の過去話や考え方諸々を書いた定期連載に加え、動画で出したデッキやカードについて語る記事を書いていこうと思います。
内容としては、デッキ紹介動画で語り切れなかった部分や、キーとなったカードの発展性について、そもそもなぜこのカードに着目したのか、自分のデッキ構築の考え方など。
特に自分でも動画にしていただいたコメントで、「えっ?ここがウケるの?」って部分もありますから、そういった箇所の補足を行っていければいいなと思っています。
そんなこんなで今回はサンダー カード&ホビーチャンネルにて紹介と対戦を撮らせていただいた「方界降世ミソ(この名前は不服ですので今後異議申し立ての後に変更させていただきますが)」。
動画は下記の通り。後でも先でも見ていただければ幸いです。
このデッキは《方界降世》というカードを基軸に組みました。
方界降世
【通常罠】
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。デッキから「方界胤ヴィジャム」1体を特殊召喚し、攻撃対象をそのモンスターに移し替えてダメージ計算を行う。②:自分のLPが相手より2000以上少ない場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。自分の手札・デッキ・墓地から「方界胤ヴィジャム」1体を選んで特殊召喚する。相手フィールドにのみモンスターが存在する状態で発動した場合、さらに「方界胤ヴィジャム」を2体まで選んで特殊召喚できる。
①の効果を読むとそこまでパワーは高くない印象ですが、②を見るとかなり強いことが書いてあります。
①の効果もよくよく考えてみると戦闘無敵の壁である《方界胤ヴィジャム》が出てくるわけですから、実際にデュエルで使ってみるとかなり防御力の高いカードです。
デッキを組む上で、キーカードをチョイスすることは皆さん作業工程としてあると思いますが、選んだキーカードによってデッキの組みやすさというのは変わってくると思います。
その中で個人的に最も楽にデッキを組めるのが「強い防御札」です。
正確に言えば「攻め手の起点にもなる防御札」って感じです。
例えば《G・ボールパーク》やら「バージェストマ」シリーズ、《W星雲隕石》、攻守器用にこなせる《真竜皇の復活》《ペンデュラム・スイッチ》とかですかね。
モンスターを展開することも守ることもできるので、デッキにしやすいのは当然のことですね。サーチできたら言うことなしという感じでしょうか。
そういう観点で言うと《方界降世》はデッキの組みやすいカードと言えます。
しかも通常罠ということで《トラップ・トリック》やら《バージェストマ・マーレラ》などで場にも墓地にもアクセスでき、何と言っても方界テーマであるので《流星方界器デューザ》もいますね。
というわけで《方界降世》という基軸にしやすい強カードを見つけたわけですが、じゃあどんなデッキにするのかという話。
デッキを考えるにあたって、過去にこんなデッキを組んでいたので、基本はそれを踏襲する形で行くことに。
このデッキのやりたいことは《エンコード・トーカー》のリンク先に《方界超獣バスター・ガンダイル》を置くことでした。
エンコード・トーカー
【 リンクモンスター 】
星 3 / 光 / サイバース族 / 攻2300 /
サイバース族モンスター2体以上
①:1ターンに1度、このカードのリンク先の自分のモンスターが、そのモンスターより攻撃力が高い相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算前に発動できる。その自分のモンスターはその戦闘では破壊されず、その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。そのダメージ計算後、このカードまたはこのカードのリンク先の自分のモンスター1体を選び、その攻撃力をターン終了時まで、その戦闘を行った相手モンスターの攻撃力分アップする。
【LINK-3:上/下/右下】
方界超獣バスター・ガンダイル
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 獣族 / 攻0 / 守0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの「方界」モンスター3体を墓地へ送った場合にのみ特殊召喚できる。
①:この方法で特殊召喚したこのカードの攻撃力は3000アップする。
②:このカードは1度のバトルフェイズ中に3回攻撃できる。
③:このカードが相手によって墓地へ送られた場合、自分の墓地の「方界」モンスターを3体まで対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
その後、自分のデッキ・墓地から「方界」カード1枚を選んで手札に加える事ができる。
しかしながら方界のパワーはそんなもんを必要としない超パワー。《暗黒方界邪神クリムゾン・ノヴァ・トリニティ》でぶん殴ればデュエルが終わる暗黒次元領域デュエルの始まりです。
なので今回はパワーに頼らずトリッキーなデッキにしたいと思って、前述のリンク先の通りのデッキになったわけでございます。
しかも《方界降世》は3体のヴィジャムを出せるので、 《エンコード・トーカー》+《方界超獣バスター・ガンダイル》がとても出しやすくなってる。すごい。
守りを主軸にして組んでおり、長期的に戦えるように構築しました。
基本的なデッキ内容は動画を見てください(宣伝は基本)
動画を見ていただければわかるのですが、エースらしいエースモンスターがこのデッキにはいません。
《方界超獣バスター・ガンダイル》 がエースとは言い張っているものの、実際にこのモンスターだけで勝てるわけではありません。
むしろ 《方界超獣バスター・ガンダイル》 は逆境を切り開くカードで、戦いの中盤に出てくることが一番多いです。
このデッキにおいて現実的にエース級の活躍をする可能性があるのは《星杯の守護竜アルマドゥーク》。
星杯の守護竜アルマドゥーク
【
融合モンスター
】
星
9
/
風
/
ドラゴン族
/
攻3000
/
守2600
リンクモンスター×3
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみEXデッキから特殊召喚できる。●自分フィールドの上記カードをリリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。①:このカードは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。②:このカードが相手のリンクモンスターと戦闘を行う攻撃宣言時、その相手モンスターとリンクマーカーの数が同じリンクモンスターを自分のフィールド・墓地から1体除外して発動できる。その相手モンスターを破壊し、その元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
《方界超獣バスター・ガンダイル》を出す流れで《リンクリボー》を2体使用しますので、その流れを汲んで2回目の《方界降世》一枚で召喚条件を整えることができます。
しかしながら《星杯の守護竜アルマドゥーク》も殴ることしか能のないモンスター。相手モンスターを全員シバキ倒すことしか考えていない悲しきDVモンスター。
足りていないのは圧倒的に「除去」と「決定力」。
サッカー日本代表みたいなこと言いましたが、このデッキでは《クロノダイバー・リダン》と 《方界超獣バスター・ガンダイル》 、 《星杯の守護竜アルマドゥーク》 でちまちま殴ることばかりなので、このデッキの課題は「相手を倒しきることの出来るモンスター(勝ち筋)」です。
「除去」においては《バージェストマ・ディノミスクス》一本で勝負する男気っぷり。
「除去」に重きを置いていないのは、《方界降世》のライフポイントの差が条件なので、あまり除去しすぎても困るからですが、最後の決め手には欠けるデッキになってしまいました。
そこで、動画で登場させたレシピと変えている箇所が一点。あるカードを入れました。
スリーカード
【
通常罠
】
自分フィールド上にトークン以外の同名モンスターが3体以上存在する場合に発動できる。相手フィールド上のカード3枚を選択して破壊する。
えっ!?今日は3枚も破壊していいんですか?
なかなか条件を満たせないけど満たせたら強い典型的なカードですね。
《方界降世》は一枚で場を整えられる上、《トライワイトゾーン》などと違い、相手ターン中に条件を揃えにいけるので、《スリーカード》は相手の想定を上回ることが出来るカードになります。
対象を取ってしまうのが惜しいところですが、3枚も破壊できるので大体は大型モンスターが出てくる前に止めることができますね。
まぁ最悪止めきれずにマスカレーナアストラムが出てきてしまったら対戦相手の腹に一発入れるか、破るか食うか炙ってしまえばいいと思います。
このデッキですと戦闘で相手の盤面を突破することが多いので、伏せカードへの対応という面でも優秀です。
《トラップ・トリック》が入ってるので、アクセス手段もあります。うーん完璧。
そんなこんなで《スリーカード》を入れてますという話でした。
このデッキの発展性として、突破力のあるエースモンスターが不足していると申し上げましたが、構築時には色々と候補がいました。
なんたって3体もモンスターが出るわけですから、方界の強いモンスターたちを含め召喚条件を満たす大型モンスターがたくさんいます。
三幻神、三邪神、三幻魔、アルカナフォース、Bloo-D…
かなり夢が広がったのですが、どうもデッキの動きと合うモンスターがおらず(デッキの中の既存の動きでサーチできるやつがいない的な意味で)
というわけで結局罠メインで構成していることから、罠でサーチできるモンスターを探しました。
そして選ばれたカードがこちら。
素早きは三文の徳
【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドのモンスターがトークン以外の同名モンスター3体のみの場合に発動できる。デッキから3体の同名モンスターを手札に加える。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はこの効果で手札に加えたモンスター及びその同名モンスターを通常召喚・特殊召喚できず、そのモンスター効果は発動できない。
え!?今日は三枚サーチしていいのかい!?
ぶっちゃけるとアスラギさんと話してて候補上がったのがこのカードだったんですが、《スリーカード》の際に記載した理由と同じく条件が整いやすい一枚。
そんでもってじゃあ何をサーチするのかという話ですが、最初に候補に挙がったのは《RR-バニシング・レイニアス》
RR-バニシング・レイニアス
【
効果モンスター
】
星
4
/
闇
/
鳥獣族
/
攻1300
/
守1600
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンの自分メインフェイズに1度だけ発動できる。
手札からレベル4以下の「RR」モンスター1体を特殊召喚する。
召喚権も残っているので、レベル4のモンスターを並べやすく、《エンコード・トーカー》を並べた後のリンク先に置いて強いモンスターとして《RR-ライズ・ファルコン》が合うかなと思われたからです。
RR-ライズ・ファルコン
【
エクシーズモンスター
】
星
4
/
闇
/
鳥獣族
/
攻100
/
守2000
鳥獣族レベル4モンスター×3
(1):このカードは特殊召喚された相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドに特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
このカードの攻撃力は、対象のモンスターの攻撃力分アップする。
まぁ結論を言うと《星杯の守護竜アルマドゥーク》で十分という感じでした。なんなら《エンコード・トーカー》の効果と全然かみ合わなかったし。
《素早きは三文の徳》に関してはもっと考え抜けばいいカードが浮かぶと思うのですが、《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ》に勝てる案が出てこなかったのであえなく没りました。
他に3枚積んでるカードがあれば他の選択肢も取れたと思うんですが、いかんせん腐る可能性が高いのであえなく採用見送りです。
もし《方界降世》を使う方がいたら供養してあげてください。
他にももう少しクロノダイバーに寄せてみたり、ガエル系に寄せてみたりしてみたのですが、やっぱり構築に罠が多いので、モンスター数を増やすことが事故に直結する結果に。
《クロノダイバー・リダン》をもう少し活躍させる予定だったので、《方界降世》とバージェストマ以外のモンスターを《サブテラーの導師》だけにして、《モンスターゲート》で《クロノダイバー・スタートアップ》を墓地へ送りまくるデッキのパターンもありました。これはいつかもう一回挑戦したいですね。
というわけで色々書きましたが、書く前に書こうと考えていたものの半分も書けてない気がします。
いつかまた他のカードを紹介するときに思い出せたら書きます。
《方界降世》というカード、かなり面白いカードなのでぜひ使ってください。
以上、読んでくれてありがとう。
ミソ
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