皆さんこんにちは、からふるです!
今回の記事では、”BURST PROTOCOL”にて強化された【エクソシスター】デッキについて解説を行います!

今回の新弾によって新たに加わったカードによって、今まで苦手としていたカードに対する耐性も上がり、大会環境でも活躍出来るデッキになったと言えます!
今回はそんな【エクソシスター】デッキを初めて使う方でも、大会に持ち込めるように解説を行いますので、是非とも最後までご覧下さい!!
目次
【エクソシスター】ってどんなデッキ?
【エクソシスター】はレベル4モンスター及び、ランク4モンスターを中心としたデッキとなっており、最たる特徴として、 墓地のカードが離れた場合に”そのモンスターを素材にエクソシスターモンスターをエクシーズ召喚する”と言った効果を有しています。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 魔法使い族 / 攻500 / 守800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに「エクソシスター」モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
自分フィールドに「エクソシスター・ステラ」が存在する場合、さらに自分は800LP回復する。
②:自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。
「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
更にエクシーズ召喚した【エクソシスター】モンスターにはそれぞれ妨害効果を持っており、以下の妨害が存在します。
まずはフィールド・墓地のカードを除外する事が出来る《エクソシスター・ミカエリス》。

【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻2500 / 守1800
レベル4モンスター×2
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:「エクソシスター」モンスターを素材としてこのカードのX召喚に成功した自分・相手ターンに、相手のフィールド・墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
②:このカードは墓地から特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない。
③:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「エクソシスター」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
除外効果に加え、【エクソシスター】魔法罠をサーチする効果も有している、このデッキの中心となるモンスターです。
続いては、墓地からの特殊召喚を封じる《エクソシスター・カスピテル》。

【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻2300 / 守800
レベル4モンスター×2
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが「エクソシスター」モンスターを素材としてX召喚に成功した場合に発動できる。
このターン、お互いに墓地からモンスターを特殊召喚できない。
②:このカードは墓地から特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない。
③:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「エクソシスター」モンスター1体を手札に加える。
こちらは効果で【エクソシスター】モンスターをサーチする事が出来るため、《エクソシスター・ミカエリス》と共に攻め手の確保を行う事が出来る他、墓地からの特殊召喚全てを封じるため、墓地からの特殊召喚を繰り返し展開を行うデッキへの非常に強力なメタカードとなります。
今環境流行りのデッキで言えば、【ヤミー】デッキのシンクロモンスターの効果や、【M∀LICE】デッキが使用する《スプラッシュ・メイジ》《トランスコード・トーカー》《アコード・トーカー@イグニスター》を始めとするサイバーステーマの対策として非常に有効です!
そして、墓地で発動する効果を封印する《エクソシスター・アソフィール》。

【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻2100 / 守1800
レベル4モンスター×2
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが「エクソシスター」モンスターを素材としてX召喚に成功した場合に発動できる。
このターン、お互いに墓地のカードの効果を発動できない。
②:このカードは墓地から特殊召喚されたモンスターが発動した効果では破壊されない。
③:このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
こちらは近年禁止カードに指定された、《深淵に潜む者》と同様の効果を有しているため、現在他のデッキには無い【エクソシスター】特有の非常に強力な墓地メタと言え、この効果を利用する事で、【巳剣】デッキに対してリリースされた際の効果発動を封印し、試合展開を有利に運ぶ事が出来ます。
4つ目には、相手のモンスター効果を無効化する《エクソシスター・ジブリーヌ》。

【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻1400 / 守2800
レベル4モンスター×2
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:「エクソシスター」モンスターを素材としてこのカードのX召喚に成功した自分・相手ターンに、相手のフィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
②:このカードは墓地から特殊召喚されたモンスターが発動した効果では破壊されない。
③:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このターン中は自分フィールドのXモンスターの攻撃力が800アップする。
相手モンスターの効果を無効化だけでなく、自ターンにおいては攻撃力を上昇させる効果を有しているため、戦闘面においても援護を行ってくれるモンスターです。
ちなみに覚えておきたい裁定として、③効果発動後に特殊召喚された【エクソシスター】モンスターにおいても攻撃力上昇が適用されます。ワンキル等を行いたい際には重要な要素となりますので、是非覚えておきましょう!!
5つ目に【エクソシスター】エクシーズモンスターを2体素材に特殊召喚を行える、このデッキの切り札《エクソシスターズ・マニフィカ》。

【 エクシーズモンスター 】
星 8 / 光 / 戦士族 / 攻2800 / 守2800
ランク4「エクソシスター」Xモンスター×2
このカードは上記のカードをX素材にしたX召喚でのみ特殊召喚できる。
①:このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
②:お互いのターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールドのカード1枚を選んで除外する。
③:相手が効果を発動した時に発動できる。
このカードがX素材としている自分のXモンスター1体をEXデッキに戻す。
その後、そのモンスターを自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚できる。
【エクソシスター】エクシーズモンスター2体と素材要求は重めですが、その分非常に強力な効果を有しています。
フィールドのカードを対象を取らずに除外する効果のほか、相手が効果発動を行った際に素材としているモンスターをエクシーズ召喚扱いにて特殊召喚する事が出来ます。これによって状況に応じた【エクソシスター】モンスターを特殊召喚し、相手の妨害を行う事が可能となります。
ここまでが新弾以前までに登場した【エクソシスター】エクシーズモンスターとなりますが、今回新たに強力なカードが登場しました。
それが、《エクソシスター・カルマエル》です。

【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 闇 / 天使族 / 攻2600 / 守1800
レベル4「エクソシスター」モンスター×2
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがX召喚した場合に発動できる。
このターンのエンドフェイズに、自分のデッキ・墓地・除外状態の「エクソシスター」魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットする。
②:相手がモンスターの効果・通常魔法・通常罠カードを発動した時に発動できる。
このカードのX素材を全て取り除き、その効果は「相手の墓地からカード1枚を相手の手札に加える」となる。
妨害としては《暗黒界の龍神王グラファ》のような相手の効果を書き換える効果となりますが、これにより相手によって墓地のカードを離れさせる事が出来るようになりました。つまり、《エクソシスター・カルマエル》の効果を発動する事で下級【エクソシスター】の効果を能動的に引き出し、相手ターンにエクシーズ召喚を行えます。
例えばですが、自分フィールドに《エクソシスター・カルマエル》及び、下級【エクソシスター】モンスターが存在する状況としましょう。

この状況にて、相手が《サンダー・ボルト》を発動したため、《エクソシスター・カルマエル》の効果によって効果を書き換えた場合、自分の【エクソシスター】モンスター全てをエクシーズ召喚する事が出来ます。

更に特殊召喚した【エクソシスター】エクシーズモンスターは、先程解説した妨害効果を有しているため
・フィールド・墓地のカードを除外。
・モンスター効果を無効。
・このターン、墓地からの特殊召喚を行う事が出来ない。
・このターン、墓地で発動する効果を使用出来ない。
上記効果を使用し、制圧する事が可能となっています。
これら墓地メタを中心に相手を制圧するのが【エクソシスター】の基本戦術となると同時に、このデッキの強みの1つでもあると言えるでしょう!
【エクソシスター】デッキレシピ
続いては【エクソシスター】のデッキレシピとなります。
今回記事を執筆するにあたり、このデッキを用いてCSの方に参加して準優勝する事が出来たので、そちらの構築をご紹介したいと思います!
メインデッキ解説
メインデッキの特徴としては、【エクソシスター】モンスターの数を絞ると同時に、《荒魂》や《幸魂》を含めた【スピリット】ギミックを多く採用しているのがポイントです。

【 スピリットモンスター 】
星 4 / 闇 / 悪魔族 / 攻800 / 守1800
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが召喚・リバースした時、
デッキから「荒魂」以外のスピリットモンスター1体を手札に加える事ができる。

【 スピリットモンスター 】
星 4 / 光 / 天使族 / 攻400 / 守900
このカードは特殊召喚できない。
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札のこのカードを相手に見せて発動できる。
手札からスピリットモンスター1体を召喚する。
②:このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。
このカードを持ち主の手札に戻す。
③このカードがリリースされた場合、自分の墓地のスピリットモンスター1体を対象として発動する。
そのモンスターを手札に加える。

【 スピリットモンスター 】
星 4 / 光 / 天使族 / 攻800 / 守800
このカードは特殊召喚できない。
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札に存在し、自分フィールドに攻撃力か守備力が800のモンスターが存在する場合に発動できる。
このカードの召喚を行う。
②:このカードが召喚した場合に発動できる。
デッキから「斎キ狭依姫」以外の攻撃力か守備力が800でレベル4の光・闇属性モンスター1体を手札に加える。
③:このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。
このカードを手札に戻す。
スピリットを採用した理由としては、安定性の向上・手数を増やすと言った目的等が存在します。
【エクソシスター】の課題点として、《エクソシスター・マルファ》や《エクソシスター・バト・マーテル》等、特定ギミックに攻め手を依存している点が挙げられます。これらのギミックは、《灰流うらら》や《聖王の粉砕》等のギミックを重く受けると共に、攻め手が少ない場合にはそのまま負けに直結すると言っても過言では無いウィークポイントとなります。弱点の解消案として、【エクソシスター】デッキにおいては【スピリット】との相性が良いため、今回《斎キ狭依姫》と同時に《荒魂》《幸魂》両方の採用を行っています。これによって、《エクソシスター・マルファ》や《エクソシスター・バト・マーテル》等に妨害を貰った場合でも、【スピリット】ギミックによって展開を通し、安定した盤面を作る事を狙っています。また妨害を受けなかった場合には、通常よりも強固な盤面を形成する事で、相手の多段的なアクションに対しても対応を行う事が可能となります。
そして、もう1つ特徴的なギミックが《金満で謙虚な壺》に加え、《強欲で金満な壺》両方の採用を行っている点です。

(準制限カード) 【 通常魔法 】
①:自分メインフェイズ1開始時に、自分のEXデッキの裏側表示のカード3枚または6枚をランダムに裏側表示で除外して発動できる。除外したカード3枚につき1枚、自分はデッキからドローする。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はカードの効果でドローできない。
これについても、先程の【スピリット】ギミックと同様、安定感の向上と言った理由が主に存在します。
「ギミックとなる《荒魂》《幸魂》を増やす事で安定感を上げる」と言った方針を取る事も可能ではありますが、基本的には召喚権の被りであったり、「同名カードを複数引いてしまう事で実質的に攻め手を確保出来ない」と言った事に繋がるおそれもあります。その為、今回ドローソースを増やす事によって安定感を上げる方針を取る事としました。
《強欲で金満な壺》はギミックを引き込む役割もありますが、マッチ戦におけるサイドチェンジ後は、先行用カードの引き込みも狙える事から非常に強力です。また、先程も述べた様に【エクソシスター】が苦手とする《灰流うらら》や《聖王の粉砕》を、《強欲で金満な壺》が受けてくれる事により、ギミックを通す役割も存在しています。このような点から実際に大会シーンにおいても何度も活躍してくれる1枚でした。
そして、このカードを採用すると共に重要となるのが、《冥王結界波》及び《禁じられた聖冠》等の捲り札の採用です。

【 通常魔法 】
このカードの発動に対してモンスターの効果は発動できない。①:相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。このカードの発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは0になる。

【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードの発動に対してモンスターの効果は発動できない。
①:フィールドの表側表示モンスター1体を選び、ターン終了時まで以下の効果を適用する。
●効果は無効化される。
●攻撃できない。
●戦闘・効果で破壊されない。
●自身以外のカードが発動した効果を受けない。
●リリースできない。
●融合・S・X・L召喚の素材にできない。
自由枠を取りやすい【エクソシスター】デッキは、手札誘発を増やす方針を取る事も出来る中、何故捲り札の採用を行うのか。
それは、現在の環境トップである【ヤミー】デッキに対して回答を得やすい事と共に、《金満で謙虚な壺》のドローを行った際に取れるバリューの差が決定的である事が理由となります。
例えばですが、自分が後攻の際に《強欲で金満な壺》の発動を行ったと仮定します。ここでドローしたカードが《冥王結界波》及び《禁じられた聖冠》であった場合、これらのカードを使用する事で相手の盤面を返せる可能性が高く存在します。しかしながら、捲り札の採用枠が手札誘発であった場合はどうでしょうか。
多くの手札誘発は相手ターンでこそ真価を発揮しますが、自分のターンにおけるドローで引いた誘発は機能不全に陥る事が多いでしょう。読者の皆さんも、デッキトップが《マルチャミー・フワロス》等の手札誘発で「間に合わなかった…。」と思った経験が一度はあるかと思います。
《無限泡影》等、デッキトップで引いた場合でも機能する手札誘発は存在していますが、それらのカードでは”既に盤面を捲る事が難しい状況まで展開されている事が多い”と想定できます。ゆえに《強欲で金満な壺》を採用する場合には、手札誘発よりも捲り札の採用の方が合理的である場合が多いと考えられます。
上記の考え方を元に、対【ヤミー】デッキにおいて、デッキトップで「捲り札」と「手札誘発」を引いた場合、それぞれを比較検証してみましょう。
現在【ヤミー】デッキが展開を行うオーソドックスな盤面は以下の通りとなります。

この展開に対し有効となるのが《冥王結界波》となりますが、【ヤミー】側は《ヤミー☆サプライズ》の蘇生効果を用いて、墓地に存在するもう1体の《ヤミー★スナッチー》を蘇生する事で、再度シンクロ召喚による妨害を行う事が可能です。
しかしながら、【ヤミー】側としては、この蘇生した《ヤミー★スナッチー》が最終防衛線となり、この効果を2枚目の《冥王結界波》や《禁じられた聖冠》によって無効化されてしまうと、ギミックによる妨害が出来なくなってしまいます。つまり《冥王結界波》を始めとした捲り札を採用する事で、【ヤミー】の先行展開を捲る事が可能となっています。
この捲り方については、デッキトップで引いた《無限泡影》等では実現する事が出来ないため、先程述べた”既に盤面を捲る事が難しい状況まで展開されている状態”を表しています。ゆえにドローで引いたカードが《冥王結界波》であった事が強力に作用し、【ヤミー】の先行展開を捲る一手になったと断定できます。
エクストラデッキ解説
《強欲で金満な壺》を採用する都合上、【エクソシスター】カードの採用が多めとなっています。
今回《エクソシスター・カスピテル》と《エクソシスター・アソフィール》は2枚ずつの採用となっていますが、この枚数については環境によってチューンナップする事が推奨されます。
この採用枚数については、その環境に存在するデッキや、それぞれ参加される大会環境によって異なると感じているため、《強欲で金満な壺》のコストで除外されてしまうと困るカードが存在するのであれば、3枚入れる事をオススメします。
また、今回採用していないエクストラデッキのカードの中で、下記のカードもオススメです。

【 エクシーズモンスター 】
星 12 / 光 / 機械族 / 攻3000 / 守3000
レベル12モンスター×2
「天霆號アーゼウス」は、Xモンスターが戦闘を行ったターンに1度、自分フィールドのXモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。①:このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。このカード以外のフィールドのカードを全て墓地へ送る。この効果は相手ターンでも発動できる。②:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。手札・デッキ・EXデッキからカード1枚を選び、このカードの下に重ねてX素材とする。
《天霆號アーゼウス》の主な運用方法としては、《No.41 泥睡魔獣バグースカ》を特殊召喚した次のターン、攻撃表示に変更を行い相手と戦闘を行う事で特殊召喚を狙う事が出来ます。これによって相手の伏せカードや、場に残っている妨害を一掃してから展開へ繋げる事が可能となります。
注意点としては、《天霆號アーゼウス》を特殊召喚したターン、《エクソシスター・マルファ》の①特殊召喚効果を発動する事は出来ない点です。場のモンスターがエクシーズモンスターのみの条件はクリアしていますが、【エクソシスター】モンスター以外を特殊召喚している為に発動する事が出来ないので、注意しましょう。
サイドデッキ解説

【 効果モンスター 】
星 5 / 光 / 天使族 / 攻1700 / 守2300
①:このカードは魔法カード扱いとして手札から魔法&罠ゾーンにセットできる。②:魔法&罠ゾーンにセットされたこのカードが相手ターンに破壊され墓地へ送られた場合に発動する。このカードを特殊召喚する。③:手札または自分フィールドのこのカードをリリースして発動できる。このターン、お互いにカードを除外できない。この効果は相手ターンにのみ発動できる。

【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / 獣族 / 攻100 / 守600
このカードの効果を発動するターン、自分はこのカード以外の「マルチャミー」モンスターの効果を1度しか発動できない。
①:自分・相手ターンに、自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードを手札から捨てて発動できる。
このターン中、以下の効果を適用する。
●相手が墓地・除外状態のモンスターを特殊召喚する度に、自分は1枚ドローする。
●エンドフェイズに、自分の手札が相手フィールドのカードの数+6枚より多い場合、その差の数だけ自分の手札をランダムにデッキに戻す。
・《アーティファクト・ロンギヌス》&《マルチャミー・ニャルス》
主に対【M∀LICE】デッキに対して採用を行います。
【M∀LICE】は性質的に捲り札に対し耐性が高く、メインデッキの構築では対応が難しいため、捲り札と入れ替える形で運用を行います。

(制限カード) 【 効果モンスター 】
星 6 / 闇 / 魔法使い族 / 攻1200 / 守2200
①:自分の墓地にカードが存在しない場合、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。次のターンの終了時まで、墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される。この効果は相手ターンでも発動できる。
・《ディメンション・アトラクター》
墓地を活用するデッキに対し非常に強く、刺さればターンスキップを強要出来る程に強力な手札誘発となります。しかしながら、現環境におけるトップデッキはある程度このカードの対しての耐性を持ち合わせているため、今回サイドデッキでの採用となっています。
参加される大会の分布図において、有効的に機能する対面が多いと感じれば、メインデッキに投入する事も十分視野に入るカードとなります。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 雷族 / 攻1900 / 守800
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、お互いにドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできない。また、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、相手モンスター1体の特殊召喚を無効にし破壊する。
・《ライオウ》
過去環境大会においても非常に強力なカードですが、現環境においても十分な制圧能力を有しています。
このカードを採用している理由として、”守備力が800”及び”光属性”である点から、《斎キ狭依姫》の効果によってサーチする事が可能となっている点が大きいです。これによって召喚権こそ必要としますが、《エクソシスター・マルファ》効果を使用後、《斎キ狭依姫》自身の効果で召喚&サーチを行う事が出来れば、【エクソシスター】を展開した後に《ライオウ》を召喚する事が可能です。特に現環境においては、【巳剣】デッキがサーチ効果を多用すると共に、【エクソシスター】が苦手とするデッキでもあるため、採用する価値は高いと思われます。

【 カウンター罠 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに元々の攻撃力または元々の守備力が2500のモンスターが存在し、
モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
②:このカードが墓地に存在する場合、2500LPを払って発動できる。
このカードを自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
・《竜の精神》
4枚目以降の《神の宣告》としての運用と思われますが、真価を発揮するのは②の再セット効果となります。《エクソシスター・バト・マーテル》の処理時に手札コストとして運用が出来るのも強力ですが、《エクソシスター・マルファ》がフィールドに存在する際に、《竜の精神》②効果によって墓地からフィールドにセットされた場合、エクシーズ召喚を行う事が可能です。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 魔法使い族 / 攻1600 / 守800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのモンスターが、存在しない場合またはXモンスターのみの場合に発動できる。
手札のこのカードを特殊召喚し、デッキから「エクソシスター・エリス」1体を特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分は「エクソシスター」モンスターしか特殊召喚できない。
②:自分・相手のカードが墓地から離れた場合に発動できる。
「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
《エクソシスター・マルファ》については、他の【エクソシスター】下級モンスターと異なり、自分が墓地のカードを離れさせた場合においても、エクシーズ召喚する効果が発動可能となっています。
これを利用する事で、《エクソシスター・マルファ》1枚からエクシーズモンスターを出力する事が出来るため、非常に強力な展開を行う事が出来るのが《竜の精神》の魅力となります。
勿論、この活用方法は自分のターンのみならず、フィールドで《竜の精神》を発動後、相手ターンで②効果を発動する事によって、好きなタイミングで【エクソシスター】エクシーズモンスターを特殊召喚する事が出来ます。これにより、《エクソシスター・カスピテル》を特殊召喚すれば、”墓地から特殊召喚を行えない制約”を相手に課す事が出来たり、《エクソシスター・アソフィール》を特殊召喚すれば、”墓地で発動するカードを発動できなくする”等、任意のタイミングでテクニカルな運用方法を狙えます。
展開解説
この章では、【エクソシスター】の基本的な展開方法について解説を行います。
・《エクソシスター・マルファ》+手札コスト1枚

- 《エクソシスター・マルファ》の効果を発動、自身と《エクソシスター・エリス》を特殊召喚。
- 《エクソシスター・マルファ》《エクソシスター・エリス》を素材に、《エクソシスター・ミカエリス》を特殊召喚。効果で《エクソシスター・パークス》をサーチ。
- 《エクソシスター・パークス》を発動、デッキから《エクソシスター・バト・マーテル》をサーチ。
- 《エクソシスター・バト・マーテル》を発動、デッキから《エクソシスター・エリス》《エクソシスター・ステラ》をサーチして手札1枚を捨てる。
- 《エクソシスター・ステラ》を通常召喚。
- 《エクソシスター・エリス》の効果を発動、自身を特殊召喚してライフを800回復。
- 《エクソシスター・エリス》《エクソシスター・ステラ》を素材に、《エクソシスター・カルマエル》を特殊召喚して効果を発動。
- エンドフェイズに《エクソシスター・カルマエル》の効果で、デッキから《エクソシスター・リタニア》をセット。

更に《エクソシスター・リタニア》の追加効果によって、《エクソシスターズ・マニフィカ》を特殊召喚する事が出来る事から、以下の妨害を構える事が可能です。
・《エクソシスター・カルマエル》による妨害。
・《エクソシスター・バト・マーテル》による墓地除外。
・《エクソシスター・リタニア》による除外効果。
・《エクソシスターズ・マニフィカ》による除外効果。
・《エクソシスター・ミカエリス》による除外効果。※《エクソシスターズ・マニフィカ》効果によって特殊召喚。
基本的には上記の展開を基準としながら、盤面の形成を行うと良いでしょう。
また、展開方法の補足情報として、《エクソシスター・パークス》を一度サーチしてから《エクソシスター・バト・マーテル》のサーチを行いましたが、一見すると不必要な行動にも見えます。しかしながら、仮に相手に《ドロール&ロックバード》を発動されてしまった際に、直接《エクソシスター・バト・マーテル》をサーチしていた場合では、大損害を受けてしまいます。
そのため、《エクソシスター・パークス》を一度経由する事によって、相手が《ドロール&ロックバード》を発動してきた際には、チェーンして《エクソシスター・パークス》を発動して別なカードを加える事により、危機回避を行う事が可能となります。
・《荒魂》+手札コスト1枚

- 《荒魂》を通常召喚して効果を発動、《斎キ狭依姫》をサーチ。
- 《斎キ狭依姫》の効果を発動して自身を召喚。召喚時の効果によって《エクソシスター・マルファ》をサーチ。
- 《荒魂》《斎キ狭依姫》を素材に《エクソシスター・ミカエリス》を特殊召喚。効果で《エクソシスター・パークス》をサーチ。
- 《エクソシスター・マルファ》の効果を発動。自身と《エクソシスター・エリス》を特殊召喚。
- 《エクソシスター・マルファ》《エクソシスター・エリス》を素材に《エクソシスター・カルマエル》を特殊召喚して効果を発動。
- 《エクソシスター・パークス》を発動、デッキから《エクソシスター・バト・マーテル》をサーチ。
- 《エクソシスター・バト・マーテル》を発動、《エクソシスター・エリス》《エクソシスター・ステラ》をサーチして手札1枚を捨てる。
- 《エクソシスター・エリス》の効果を発動、手札から自身を特殊召喚。
- 《エクソシスター・バト・マーテル》の効果を発動、対象として《エクソシスター・エリス》を指定し《エクソシスター・ステラ》を召喚。
- エンドフェイズに《エクソシスター・カルマエル》の効果で、デッキから《エクソシスター・リタニア》をセット。

先程行った展開に追加して、《エクソシスター・エリス》及び《エクソシスター・ステラ》が場に形成されています。これによって、《エクソシスター・カルマエル》の効果等を起点に墓地のカードが離れた場合、追加して2体の【エクソシスター】エクシーズモンスターを特殊召喚する事が出来ます。
また、展開の補足情報として、今回も展開途中に《エクソシスター・パークス》のサーチを挟んでから《エクソシスター・バト・マーテル》のサーチを行いました。先程と異なり、《斎キ狭依姫》効果によるサーチで《ドロール&ロックバード》の有無を確認出来ていますが、理由が異なります。《エクソシスター・パークス》を挟み込んだ理由としては、《原始生命態ニビル》をケアする目的が存在します。上記展開において、④部分の展開で《エクソシスター・マルファ》及び《エクソシスター・エリス》を特殊召喚した際に、ターン中に召喚・特殊召喚されたモンスターが5体に達した為、《原始生命態ニビル》を発動される事が予想されます。
仮に発動されなかった場合には、その後の相手の手札誘発を《エクソシスター・カルマエル》にてケアする事が出来るので、例外的な手札誘発の合わせ持ちを除けば、この地点にて《原始生命態ニビル》を発動される事となります。
《原始生命態ニビル》を発動された際、《エクソシスター・バト・マーテル》をサーチしていた場合には、妨害を構える事が出来ない事態に発展してしまいますが、《エクソシスター・パークス》をサーチしておく事によって、最低限相手に対する圧力をかける事が出来ます。
その理由として、《エクソシスター・パークス》にはモンスターを特殊召喚出来る効果が付与されているからです。

【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分・相手のメインフェイズに800LPを払って発動できる。
デッキから「エクソシスター・パークス」以外の「エクソシスター」カード1枚を手札に加える。
この効果でモンスターを手札に加え、そのモンスターにカード名が記された「エクソシスター」モンスターが自分のフィールド・墓地に存在している場合、さらに手札に加えたそのモンスターを特殊召喚できる。
つまり、このカードをセットしてターンを渡す事によって、相手が墓地のカードを離れさせる行動にチェーンして《エクソシスター・パークス》を発動。効果によって《エクソシスター・マルファ》or《エクソシスター・ステラ》を特殊召喚すれば、解決後に【エクソシスター】エクシーズモンスターを特殊召喚し、妨害を形成する事が可能となります。
上記行動によって、【エクソシスター】が苦手とする《原始生命態ニビル》を受けた場合でも、最低限の妨害を用意する事が出来るので、是非とも覚えておきましょう!
覚えておくと便利な裁定&テクニック
最後に、このデッキを使用する上で覚えておくと便利な裁定やテクニックについて、いくつかご紹介を行います!
・《巳剣勧請》と《冥王結界波》

【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
このカードは自分の手札・フィールドの爬虫類族モンスター1体をリリースして発動する事もできる。
①:以下の効果から1つを選んで適用する。
モンスターをリリースしてこのカードを発動した場合、両方を選んで適用できる。
●デッキから「巳剣」モンスター1体を手札に加える。
●自分は800ダメージ受ける。
その後、自分の手札・墓地から「巳剣」モンスター1体を特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターは直接攻撃できない。

【 通常魔法 】
このカードの発動に対してモンスターの効果は発動できない。①:相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。このカードの発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは0になる。
1つ目にご紹介するには、今期を代表するデッキの1つ【巳剣】が使用する《巳剣勧請》と《冥王結界波》についての裁定です。
《冥王結界波》は「このカードの発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは0になる。」といった効果が存在します。この効果が適用されている状態にて、《巳剣勧請》を発動した場合には、どのようになるでしょうか?
結論として、「●自分は800ダメージを受ける。その後、自分の手札・墓地から「巳剣」モンスター1体を特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したモンスターは直接攻撃できない。」の効果処理時に、ダメージを受ける事が出来ず、【巳剣】モンスターを特殊召喚する事が出来ないと言った処理が行われます。
これを利用する事によって、自分ターンに発動された《巳剣勧請》の特殊召喚効果を封じ、有利に試合を運べる事があるかもしれないので、是非とも覚えておきましょう!
・《エクソシスター・バト・マーテル》と下級エクソシスター

【 永続魔法 】
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードの発動時の効果処理として、以下の効果を適用する。
●デッキから「エクソシスター」モンスター2体を手札に加える。
その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。
②:自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターにカード名が記された「エクソシスター」モンスター1体の召喚を行う。
③:モンスターが相手の墓地へ送られた場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。
相手はその内の1体を除外する。

【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 魔法使い族 / 攻500 / 守800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに「エクソシスター」モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
自分フィールドに「エクソシスター・ステラ」が存在する場合、さらに自分は800LP回復する。
②:自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。
「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
Q.自分が《エクソシスター・バト・マーテル》の「③:モンスターが相手の墓地へ送られた場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。相手はその内の1体を除外する。」効果を発動し、処理が行われました。この場合、一連の処理後に《エクソシスター・エリス》の②効果を発動する事は出来るでしょうか?
自分の発動したカードの効果によって、相手の墓地に存在するモンスターが除外されていますが、【エクソシスター】エクシーズモンスターを特殊召喚する事は出来るのか。
気になる答えは…
A.ダメージステップ中でなければ、効果を発動する事が出来る。
と言った回答が公式事務局より出されています。
この裁定を利用する事で、相手に《マルチャミー・フワロス》等を発動された場合、下級【エクソシスター】モンスターを横並びさせておき、《エクソシスター・バト・マーテル》によって相手ターンに展開&妨害を行うプレイを取る事もできるので、是非活用したい所です!
私自身もCSの対戦時、相手に《増殖するG》を発動された際に《エクソシスター・マルファ》&《エクソシスター・エリス》&《ライオウ》&《エクソシスター・バト・マーテル》といった盤面でドローを最小限に抑え、相手ターンに上記裁定を利用し勝利した試合がありますので、かなり実用的なプレイングだと感じています!
まとめ
いかがでしたでしょうか…!
今回は”BURST PROTOCOL”にて強化された【エクソシスター】デッキの解説でした!
イラストも可愛く、しっかりとしたプレイを行えば大会でも通用する可能性が高いデッキですので、気になる方は是非とも組んでみて下さい!
また最後に告知となりますが、著者は普段北関東や東京を中心に”つりおCS”という大会を主催しています!
今後の大会として…
・11/30(日)つりおCS宇都宮-個人戦
・12/27(土)パルCS横浜矢向-3人チーム戦
・1/3(土)つりおCS桐生-個人戦
・1/4(日)つりおCS宇都宮-個人戦
・1/25(日)つりおCS宇都宮-個人戦
等々、各地にて大会を開催しますので、もし良ければ遊びに来て頂けたら嬉しいです…!
最後までご覧頂き、ありがとうございました!
また次回の記事も是非読んで頂けたら嬉しいです!!
それでは!

