去る5月25日、TCG「マジック・ザ:ギャザリング」の新セット「モダンホライゾン3」に収録される、とあるカードが公開されて話題になっています。
……具体的には、遊戯王プレイヤーの間で。
MTGのカード公開で、なぜ遊戯王プレイヤーが騒いでいるのでしょうか?まずはそのご尊顔とテキストを確認してみましょうか。
《忌まわしきカニ》
【 クリーチャー 】
コスト(4) (黒)(黒)
カニ・デーモン
5 / 5
アーティファクトからの現出 (5) (黒)(黒)
忌まわしきカニが戦場に出た時、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上にあるカード1枚と、自分の墓地から無作為に選んだカード1枚と、自分の手札から無作為に選んだカード1枚を追放する。あなたはこれにより追放されたカードの中から呪文1つをマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
《 氷結界の龍 トリシューラ 》!《 氷結界の龍 トリシューラ 》じゃないか!
イメチェンした?足いっぱい増えたね!その手のところの首も外したんだ~!そっちも似合うね~!
シンクロ召喚のごとく盤面のカードとの組み合わせでコスト(レベル)を合わせて高速登場し、出てすぐ3つのゾーンのカードをゲームから追放(除外)する……これはもうトリシューラと言わざるを得ませんね!そういうことにしないと記事が進まないので、そうします。
というわけで、今回はこちらについて語っていこうかと思います。
ちなみにその何とも言えない名前は英語版カード名の《Crabomination》(crab(カニ)+abomination(忌まわしきもの))の直訳です
目次
どのへんがトリシューラ?
他人とは思えない彼らですが、そのスペックを比べると……
《 氷結界の龍 トリシューラ 》
- シンクロ召喚のために3体のモンスターが必要
- 出ると、相手の「手札(ランダム)」「フィールド」「墓地」から1枚ずつ除外
- 対象を取らない
- 除外したカードは除外されっぱなし
- 2700/2000の大型モンスター
- ドラゴン族/水属性
《 忌まわしきカニ 》
- 現出のために自身と1枚のアーティファクトが必要(素出し可)
- 出ると、相手の「手札(ランダム)」「山札の一番上(ランダム)」「墓地(ランダム)」から1枚ずつ除外
- プレイヤーを対象に取るが、カード自体は対象に取らない
- 除外したカードをコストを払わず使用可能
- 5/5の大型クリーチャー
- カニ・デーモン/黒
こうしてみると、種族と見た目を除けばその共通点の多さが見えますね。
とはいえ、彼らの最大の差は「直接的に相手の盤面に触れられない」かわりに「除外した相手のカードを使える」こと。登場するゲームの差の方が大きくない? このへんは、むしろ遊戯王とMTGのゲーム性の違いと言えるでしょう。
さすがに偶然のデザインの一致だとは思うんですが、原作漫画で「マジック&ウィザーズ」のモチーフにされていたことでも知られるMTGが、こんな形で遊戯王と再び交わる……というのはちょっと面白いですね。
似てるようで微妙に違うその性能から、発売前から「うろ覚えで作ったトリシューラ」と呼ばれるようになった《 忌まわしきカニ 》くん。
もし発売後に彼を店頭で見かけたら、「実質トリシューラ」として思い出してあげてください。なんならセットで集めて飾ったりするのも楽しげですね。
ちなみに、MTGのカードとしてもけっこうやり手だと思ってます。環境を変えるかは置いといて、どのフォーマットでも出されるとだいたい嫌な顔されそう。
うろ覚えの大先輩
ところで、この記事を書いているときにふと思い出したんですが……。
こいつの方が、だいぶ「うろ覚えで作ったトリシューラ」度数が高いんじゃないですかね……?
今回のまとめ
- 見た目はともかく、効果はめっちゃ似てる
- それでも「うろ覚えで作ったトリシューラ」としてはよりそれっぽいのが遊戯王にすでにいた
- クソ記事じゃねえか!
今後もガチまとめではホットな話題を取り上げていきますので、ぜひ 公式X(旧Twitter) のフォローをよろしくお願いします!
新弾発売直後なんだからせめて遊戯王の話をしろよ
特に否定する言葉が思いつきません