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こんにちは、たけっしーです。
今回は3/30に大阪で開催された『バルジーナオフ 3人チーム戦』の大会結果と環境考察の記事になります!
関西では新制限環境一発目の大会ということで、環境の変化に注目です!
それでは早速予選のデッキ分布から見ていきましょう👇
予選デッキ分布
- ドラゴンテイル⋯15
- ヤミー⋯14
- M∀LICE⋯ 7
- 原石青眼⋯5
- 天盃龍⋯4
- メメント⋯3
- 白き森⋯2
- 再世⋯2
以下、分布1
- 神碑
- 竜華
- @イグニスター
- ライゼオル
- 御巫
以上、19チーム 57名参加
トップシェアは【ドラゴンテイル】と【ヤミー】になりました。
3/22発売の『ジャスティス・ハンターズ』で登場した2テーマを使用するプレイヤーが多く、今期の環境はこの2テーマが牽引する形になるでしょう。
【ドラゴンテイル】は「デッキから融合」「融合素材になった場合に〇〇する」といった効果を持ち、1度融合召喚を通すことが出来ればアドバンテージを獲得しながら相手の盤面に干渉することができ、捲り性能と継戦能力が高いデッキになります。
正に現代の【シャドール】のようなデッキです。
一方で【ヤミー】は「ヤミー」シンクロモンスターの成功時の効果と分離効果を活かした展開が特徴的で、手札誘発の耐性が非常に高いです。
デッキの性質は【スプライト】に近く、可愛らしい見た目から平気で4〜5妨害を構えることができるため非常に強力なデッキとなっています。。
参加した僕自身も【ヤミー】を使用していました。
次点で【M∀LICE】【天盃龍】【原石青眼】の使用者が多く、前期から続投しているプレイヤーが多いようです。
特に【M∀LICE】は制限改訂の影響を受けたものの、根本的な強さは健在なため今期も【ヤミー】【ドラゴンテイル】と並んで環境トップの一角となるでしょう。
前期の環境トップを独占していた【ライゼオル】は制限改訂の影響で大きく弱体化したこともあり、ほとんどのプレイヤーは別のデッキに乗り換えています。
環境の変化としては1番大きい部分といえるでしょう。
それでは予選を勝ち残り決勝トーナメントに進んだデッキを見ていきます。
決勝トーナメントデッキ分布
- ヤミー⋯6
- ドラゴンテイル⋯4
- M∀LICE⋯3
- 天盃龍⋯3
以下、分布1
- 白き森
- ライゼオル
- 再世
- 竜華
- 原石青眼
以上、7チーム 21名
決勝トーナメントの分布も、予選同様で【ヤミー】と【ドラゴンテイル】が多く勝ち残っており、雑多なデッキは予選で勝ちきれずに敗退していく結果となりました。

僕自身も【ヤミー】を使用し、決勝トーナメントに上がったものの、トーナメント一回戦で敗退しベスト8止まりとなりました。
それでは入賞デッキを見ていきましょう。
まずはベスト4からです。
ベスト4【ドラゴンテイル天盃龍】【天盃龍】【M∀LICE】
ベスト4は【ドラゴンテイル天盃龍】【天盃龍】【M∀LICE】になりました。
それではデッキレシピを見ていきます。

ベスト4 1人目の【ドラゴンテイル天盃龍】になります。
基本ベースは【天盃龍】で、捲り札として【ドラゴンテイル】のギミックが採用された形になります。
《計都星辰》は後攻では実質デッキ融合が出来るカードに化けるため、後攻を選択する【天盃龍】の捲り札として使用できるという点に着目した採用になります。
融合素材となる「ドラゴンテイル」モンスターを採用しなければならないため、引きたくないカードも増えてしまうのが難点ですが、通った時のリターンは大きい出張ギミックでしょう。
他に特徴的なのは《超融合》《簡易融合》の採用でしょう。
《超融合》は主に【ヤミー】に対して有効な盤面干渉でありながら、【ヤミー】の妨害が対象を取る効果ばかりであるため
《沼地のドロゴン》で無力化出来るので《簡易融合》も【ヤミー】に対して有効なカードとなっています。

ベスト4 2人目の【天盃龍】になります。
1人目と違ってこちらはシンプルに汎用性の高い捲り札や手札誘発を多く採用した形になります。
ドロー系に無効系や捲り札を添える構成で幅広く対応しやすくなっています。
ベスト4の1人目と同様に《簡易融合》《超融合》の採用に加えて、《サンダー・ボルト》が投入されており【ヤミー】を強く意識されていることがわかります。

ベスト4 3人目の【M∀LICE】になります。
制限改訂で《M∀LICE〈P〉Dormouse》が制限となり、パワーダウンしたものの今期も安定して勝ち残っています。
特徴的なのは《M∀LICE〈C〉TB-11》の不採用でしょうか。
基本的に《M∀LICE〈P〉White Rabbit》1枚での展開で使用することになるカードですが、
《M∀LICE〈C〉TB-11》を使用しなくとも一定の展開は出来ることや、手数が複数ある場合はそもそも展開に絡まないことも多く「無くてもなんとかなる」部類のカードであるため他のカードに枠を割いたといったところでしょう。
自由枠は展開補助になる【深淵の獣】や無効系の手札誘発、《原始生命態ニビル》が投入されており相手の展開を要所で止めるプランとなっています。
【ドラゴンテイル】に対しては《応戦するG》、【ヤミー】に対しては《幻創龍ファンタズメイ》と《冥王結界波》で対策しており、今期のトレンドを抑えています。
《応戦するG》と《幻創龍ファンタズメイ》はチームメイト3人とも採用しており、チームで一貫していますね。
🥉3位🥉【白き森】【ヤミー】【M∀LICE】
3位は【白き森】【ヤミー】【M∀LICE】となりました。
それではデッキレシピを見ていきます。

3位 1人目の【白き森】になります。
制限改訂の影響を受けなかったため今期も健在で、先攻の盤面強度は環境の中でもトップクラスともいえる展開系のデッキです。
特徴的なのは《三戦の号》と《嗤う黒山羊》の採用です。
主に【ヤミー】に対して強力な先攻札であり、《ヤミー★スナッチー》を宣言してしまえば展開を止め切れるため、サイド後の保険として優秀なパッケージです。

3位 2人目の【ヤミー】になります。
特徴的なのは《列王詩篇》の採用です。
【ヤミー】は「手札・墓地・除外状態のモンスター効果が発動できない」制約下でも問題無く展開可能であるため採用圏内であり、比較的質の高い無効系の手札誘発になります。
《聖王の粉砕》もデメリットをすり抜けることが出来、範囲が広く質の高い無効系です。
これら両方採用できるのは【ヤミー】の強みになり得るでしょう。
《列王詩篇》の制約の都合もあり、モンスターの手札誘発は《灰流うらら》《増殖するG》に絞られていますが、代わりに手数となる《三戦の才》、手数と先攻札のその傘増しになる《三戦の号》が採用されています。
1人目の【白き森】同様に《三戦の号》+《嗤う黒山羊》のパッケージを採用しており、こちらも今期のトレンドと言えるでしょう。

3位 3人目の【M∀LICE】になります。
特徴的なのは【K9】のギミックを手札誘発として採用していることでしょう。
対面やタイミングを選ぶものの、決まれば展開の補助として使用したり、後攻では上手く妨害を相殺しながら捲りを期待でき、今後の環境次第では採用率が上がる可能性もあります。
🥈2位🥈【ヤミー】【M∀LICE】【原石青眼】



2位は【ヤミー】【M∀LICE】【原石青眼】となりました。
それではデッキレシピを見ていきます。

2位 1人目の【ヤミー】になります。
メインから《冥王結界波》《三戦の才》《超融合》といった捲り札、更には先攻札である《神の宣告》まで採用されており、
全盛期【スプライト】環境の終盤で見られたような尖った構成となっています。
現環境のデッキを手札誘発で止め切るには難易度が高く特に【ヤミー】自体も手札誘発に対する受けが非常に高いことからミラーマッチを勝ち切るには手札誘発よりも捲り札に寄せる発想にも納得がいきます。

2位 2人目の【M∀LICE】になります。
ギミック面では各ネームを最大枚数、《バックアップ@イグニスター》や《サイバネット・マイニング》までフルで投入されておりギミックに対する誠意が感じられ、汎用札の配分も込みで個人的に推し構築です。
この構築にも《超融合》が採用されており、今大会では採用率の高さが伺えますね。

2位 3人目の【原石青眼】になります。
ほぼ前期から固まった基盤通りの構成ですが、ドロー系+無効系に加えて《拮抗勝負》のような捲り札も採用されています。
🏆優勝🏆【竜華】【オルフェゴールヤミー】【ドラゴンテイル】
優勝は【竜華】【オルフェゴールヤミー】【ドラゴンテイル】となりました。
珍しいデッキ2種が優勝となり注目です。👀
それではデッキレシピを見ていきます。

優勝 1人目の【竜華】になります。
【ライゼオル】【M∀LICE】と同期のテーマですが、他2つに比べるとあまり注目されてこなかったこともあり、どういったデッキなのかイマイチ知らない人も多いのではないでしょうか。
それ故に初見殺しの性能が非常に高いのが強みとも言えます。
ギミックの核である《創世竜華-光巴》にアクセスしてしまえば《登竜華転生紋》から突然3000打点のモンスター3体が出力されるのが強みです。
また「竜華」モンスターはそれぞれレベル10であるため《終戒超獣-ヴァルドラス》を添えることが可能で、加えて《竜華襲焉》や「竜華」各種永続効果の妨害を合わせると強力な盤面を形成することが出来ます。
展開が通れば4〜5妨害を敷けるため、通ればほぼ勝ちといってもいいでしょう。
ギミック面以外では《超融合》《月女神の鏃》《冥王結界波》といった大味な捲り札がメインから採用されており、
メインデッキの手札誘発は通った際のリターンが大きい《増殖するG》と初動に繋がる《深淵の獣-マグナムート》のみとなっています。
小粒の手札誘発で止め切るのは難しい環境であるため、捲り札とギミックでのゴリ押しで攻略するほうが効率がいいという判断でしょう。
ギミック内では召喚権を使わず、モンスター効果を使わなくても高打点を展開出来るため先攻札として《インスペクト・ボーダー》の採用や、
後攻時の捲り札として《ラーの翼神竜-球体形》の採用が特徴的ですね。

優勝 2人目の【オルフェゴールヤミー】になります。
【オルフェゴール】はテーマ内にリンク1を擁するため【ヤミー】の特殊召喚が可能で、
【閃刀姫】ギミックを経由して【オルフェゴール】から【ヤミー】に繋がり、展開が通ればそれぞれのギミックの妨害数を合わせて8〜9妨害程形成することが出来ます。
今後はリンク1やレベル1を生成可能な展開系デッキに【ヤミー】を出張ギミックとして投入するのが流行るかもしれませんね。

優勝 3人目の【ドラゴンテイル】になります。
他の入賞レシピでも見られたようなトレンドのカードは採用されており、オーソドックスな構成となっています。
【ドラゴンテイル】はサブギミックとして《沼地の魔神王》や【マギストス】等が検討されますが、今回の構築で《融合》に直接アクセスできる《沼地の魔神王》が採用されていますね。
強みとしては少ないアクションで融合召喚に辿り着けることから【ドラゴンテイル】のドロー系に対する受けの良さを損なわずにギミックの補強が出来る点と、《沼地の魔神王》を用いた融合モンスターを使用出来る点でしょう。
特に《ガーディアン・キマイラ》は後攻の捲りで強力です。
今週の注目カード

まずは《超融合》になります。
上位入賞レシピにも多く採用されており、今期のトレンドの1枚です。
主に【ヤミー】に対して《ヤミー★スナッチー》と《虹光の宣告者》を除去しながら《沼地のドロゴン》を出力できるため盤面がほぼ全壊するだけで無く、
妨害を残せたとしても《沼地のドロゴン》の効果で守られてしまうため、現状の【ヤミー】メタの中で1番効力が高いです。
注目カード2枚目は《幻創龍ファンタズメイ》です。
現環境では【ヤミー】【M∀LICE】の環境上位2つに対して有効であるため注目されており採用率が高いカードです。
【ヤミー】に対しては《超融合》《冥王結界波》といった捲り札、【M∀LICE】に対しては《アーティファクト・ロンギヌス》を引きにいけるためこれらの再現性を高めるために一役買ってくれます。
また2400打点かつ対象効果の無力化を持つため相手は放置しにくく、除去するために妨害や手数を消費させることも期待できる点も強力です。
今後も活躍する1枚でしょう。
続いては《三戦の号》と《嗤う黒山羊》のセットです。
主に先攻札としての採用で、ターンスキップに近い効力を持ちます。
《三戦の号》は他の通常罠の先攻札や後攻の捲り札の枠を兼用しながら枚数の傘増しができるため選択肢の1つとしてセットで採用が目立ちました。
【ヤミー】に対しては《ヤミー★スナッチー》を宣言することで展開を阻止、
【ドラゴンテイル】には《星辰爪竜アルザリオン》を宣言することで展開阻止こそできないもののバウンスによる盤面干渉を阻止でき、返しのターンには墓地の効果で再度宣言することで盤面干渉を阻止できます。
制限改訂で《アーティファクト・デスサイズ》が禁止になったことでターンスキップ級の先攻札が減った影響から《嗤う黒山羊》の採用が増えたと考えられます。
【ヤミー】のようにクリーンヒットしやすいデッキが存在する限りは採用され続けるでしょう。
注目カード最後の1枚は《応戦するG》になります。
こちらは【ドラゴンテイル】のメタカードになります。
融合召喚を行う魔法に対して発動することで、融合素材となった「ドラゴンテイル」各種の効果を無力化出来るため、非常にクリーンヒットしやすいメタとなっています。
【ドラゴンテイル】側はこれをケアするために別軸のギミック等を採用すると持ち味であるドロー系の受け等を落とすことになるため頭を悩ませることになります。
今後も採用が増えるであろう《応戦するG》への解答を見いだせるかは【ドラゴンテイル】の課題とも言えるでしょう。
以上が今週の注目カードでした✨
今回のまとめ
今回は3/30に開催された『バルジーナオフ 3人チーム戦』の大会結果と環境考察の記事でした!
新制限一発目の大会で環境も前期から大きく変化した週となりました。
関西では5月に『帝龍杯』や公式大会の『3×3 JAPAN CHAMPIONSHIP』といった大型大会があるので、それに向けた今後の環境の変化にも注目していきたいですね。
それでは👋
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