はじめに
どうも◆ドラえもんです。普段はフェアリーchで強いデッキから面白いデッキまで様々なデッキを紹介しています。
今回は10/23日発売、『DMEX-17 20周年超感謝メモリアルパック ~究極の章~ デュエキングMAX』の中から最も注目されているであろう、あのカードを紹介していきます。
そのカードとは《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/ 「未来から来る、だからミラクル」 》。
あのプレミアム殿堂カード、《音精 ラフルル》の調整版とも言えるカードです。
元々のカードがプレミアム殿堂の凶悪カードだから注目されているのは勿論、単純に弱体化をさせるような調整のされ方ではなくて、使いにくくなっているもののより強力な効果になっているのが特徴です。
巷では「やばいカードがきた」、「騒がれているほどのことでもない」というように意見の分かれているカードでもあるのですが、今回はこのカードがぶっちゃけ強いのかどうか、といったところまで踏み込んで紹介していきたいと思います。
また、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/ 「未来から来る、だからミラクル」 》を使ったデッキレシピも具体的に紹介していくので、是非最後までお付き合いください。
目次
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の特徴
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》強み
【クリーチャー】
【文明】光/水
【種族】エンジェル・コマンド・ドラゴン/ドレミ団/革命軍
【コスト】7
【パワー】7000
■革命チェンジ:光または水のドラゴン(自分の光または水のドラゴンが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、次の相手のターンの終わりまで、相手は呪文を唱えられない。
【呪文】
【文明】光/水
【コスト】6
■カードを3枚引く。その後、コスト5以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/ 「未来から来る、だからミラクル」 》の強みは主に3つ
- 次の相手ターン終わりまで継続する呪文ロック
- 革命チェンジで実質0コストでプレイ出来る
- 豊富なサポートを受けることの出来る種族、呪文面の優秀な文明
主にこれらになります。
やはり一番は呪文ロックですね。
相手が呪文主体のデッキであればこのカード1枚で相手の動きを大きく制限出来ますし、フィニッシュ時に使えば安全にトドメを刺すことが出来ます。
コスト7と重めな点も革命チェンジで補うことが出来ますし、光のコスト7のドラゴンなので《ドラゴンズ・サイン》にも対応しています。
《ドラゴンズ・サイン》に対応しているだけでなく、そもそもコマンド、かつ、ドラゴンなので各種の手厚いサポートを受けることが出来ます。
しかも下面の呪文は光・水の呪文。自分の《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》から踏み倒すことの出来る呪文でありつつ、相手の《アルカディアス・モモキング》で制限されない呪文になります。
このように、コスト、文明、種族、テキスト、どれを取っても弱いところは見当たりません。
単純に強いことしか書かれていないカードなのでこのカードは”強い”と語っても何ら問題ないカードでしょう。
僕も発売日に買い揃えます。
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》弱点
どんな強いカードでも弱点となるカードやシチュエーション、環境的な立ち位置等があるのがカードゲームの醍醐味です。
勿論この《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/ 「未来から来る、だからミラクル」 》も例外ではなく、どういった状況で力を発揮できないのかを考えてみましょう。
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》が弱い場面
- 呪文ロックが通用しない相手と対戦しているとき
- 《希望のジョー星》によって革命チェンジを封じられたとき
- 前のめりなコンセプトのデッキに採用しているとき
これらが考えられます。
一つ目は言わずもがなですね。
そもそも《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》は沢山採用しすぎるのは良くないとも言えますし、環境次第では不採用にすべきカードであるとも言えます。
ただ、現環境では受け側がかなり有利なゲームだと自分は考えます。
それと同時にそれを突破するために速度に比重を寄せたデッキもかなり多いです。
そのため、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》は確かに使いものにならない場面もあるけど、やっぱり上手く使えば強いカードだし、是非とも使いこなしたいカードだと思います。
二つ目は革命チェンジだけでなく、《ドラゴンズ・サイン》等からの踏み倒しも封じられるため、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の強みが生かせません。
三つ目についてですが、つまりは《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》は何にでも入れていいカードではないということです。
《蒼き守護神 ドギラゴン閃》から踏み倒せないコストなのが一番の要因です。
速度に寄せたデッキではなく、ミッドレンジ気味に戦う中速以降のデッキと相性が良いでしょう。
この3つを念頭に置くと
- 4枚採用ではなく、1~3枚適切な枚数採用したい
- 《希望のジョー星》への解答を用意したうえで使いたい
- 中速~コントロールデッキで使いたい
となります。
カード単体での深堀りがある程度進んだところで、次は他のカードとの相性について見ていきましょう。
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の使い方
相性の良いカード
①《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ・ドラゴン / ヒューマノイド / 文明 水/火/自然 / パワー5000+ / コスト5
■マッハファイター
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から5枚を見る。そのうちの1枚を相手に見せてから手札に加え、残りを好きな順で山札の下に置く。こうして見せたカードが火または自然なら、クリーチャーを1体選び、手札に戻す。
■革命2:自分のシールドが2つ以下なら、自分のシールドゾーンにあるこのクリーチャーに「S・トリガー」を与える。
■革命0:自分のシールドが1枚もなければ、このクリーチャーのパワーを+10000し、「スピードアタッカー」と「T・ブレイカー」を与える。
- 水のドラゴンでマッハファイターなので即チェンジ可能
- サーチ効果によって《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の採用枚数を少なく抑える事が出来る
- 中速以降の戦いで真価は発揮するカード。
これら全てが嚙み合っている、いわば相棒です。この2枚のパッケージは今後呪文デッキ泣かせのパッケージとなることでしょう。
②5コスト以下の踏み倒し呪文
今度は呪文面の《「未来から来る、だからミラクル」 》と相性が良いカードについてです。
ずばり、コスト5以下の手札から踏み倒す呪文と相性が良いでしょう。
というと、6コストで3枚ドローしつつ上記のカードをプレイ出来るので、無理矢理2枚コンボを成立させることが出来ます。
あるいは2枚コンボしたあとの手札枯渇を緩和することもできます。
普段なら《”必駆”蛮触礼亞》+《勝利龍装 クラッシュ”覇道”》を決めたら手札がかなり減ってますが、もしも3ドローを挟めていれば問題なさそうですよね。
さらに、ここに《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》が絡めば・・・相手ターン中に踏み倒しを行えるので幅広く機能する受けとなります。
鍵を握るのは呪文面
相性の良いカードを見てきましたが呪文面をうまく使えるかが重要だと自分は考えています。
というのも、弱点として挙げた通り相手が呪文ロックの通じないデッキだと《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の役割は薄くなります。
だからこそ採用枚数を抑えざるを得ないのですが、ここで呪文側をうまく使えるならば話は変わります。場合によっては4枚採用も検討できるカードとなるでしょう。
ということで、今回紹介する2種類のリストはいずれも呪文面まで美味しく使える構築に仕上げています。
因みにアドバンスとオリジナルのリストを一つずつ紹介していきます。
サンプルリスト1【シータRXノヴァ】
1つ目はアドバンス。【シータノヴァ】の亜種のようなデッキに仕上げています。
前半で確認した《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の特徴を意識して、《“龍装”チュリス》のような速度志向の強いカードを採用せず、《超次元ムシャ・ホール》のようなコントロールに向いたカードを採用しています。
簡易解説
動きの基本は普通の【シータノヴァ】と同じく3→5のマナカーブです。
《王来英雄 モモキングRX》、《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》、《超次元ムシャ・ホール》と5コストのバリエーションが多い点が特徴となっています。
先攻で《超次元ムシャ・ホール》から《勝利のリュウセイ・カイザー》を出し、次ターンで《蒼き守護神 ドギラゴン閃》や《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の革命チェンジに繋げるというこのデッキならではの動きもあります。
また、《アルカディアス・モモキング》に加えて《キャンベロ<レッlazy>》を多めに採用することで呪文ロックと召喚制限の両面から攻めていくことが出来ます。レッlazy>
《キャンベロ<レッlazy>》はこのデッキの弱点である《希望のジョー星》に対抗できる点が嬉しいですね。レッlazy>
侵略は出来ないものの、《王来英雄 モモキングRX》から踏み倒すことは可能です。
《キャンベロ<レッlazy>》で1ターン稼ぎ、《「未来から来る、だからミラクル」 》で《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》を引き込むことを狙う、といった動きを狙いたいです。レッlazy>
サンプルリスト2【ドラサイ5cコン】
オリジナルの方は【ドラサイ5cコン】に《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を組み込みました。
最近は《砕慄接続 グレイトフル・ベン》を使った5cの入賞も多くなっていますが、自分はこちらの形もまだまだいけると考えています。
単色枚数をしっかりめに確保した上で色バランスを整えることが出来る点、【ジョー星ゼロルピア】対策のカードを積む枠の余裕がある点、《ドラゴンズ・サイン》という信用に値する受けギミックを詰める点、等が強みです。
簡易解説
回し方はマナを伸ばして、《龍風混成 ザーディクリカ》や《ロスト・ソウル》で制圧。
最後は突破力の高い《滅印連結 ヴァルハルザーク》、相手の受けを無効化する《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を使って詰めます。
この記事でこれまで紹介してきた《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/ 「未来から来る、だからミラクル」 》の上手な使い方を数々搭載しているのがこのデッキの良いところです。
《「未来から来る、だからミラクル」 》、《ドラゴンズ・サイン》のパッケージは勿論、それに加えて《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》を採用しています。
《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》は水単色なのも偉いですね。
さらに《ナウ・オア・ネバー》を使えば、《滅印連結 ヴァルハルザーク》から《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》に即革命チェンジも可能です。
《「未来から来る、だからミラクル」 》として使った後に《灰燼と天門の儀式》で踏み倒すことが出来ます。
余談ですがこのデッキには新弾のカードがもう1種類採用されてますね。それが《スラッシュ・チャージャー》。
【呪文】
【文明】闇
【コスト】3
■自分の山札の上から4枚を見る。その中から1枚を墓地に起き、残りを好きな順序で山札の下に置く。
■チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置く代わりにマナゾーンに置く)
墓地に《灰燼と天門の儀式》の蘇生先や、《龍風混成 ザーディクリカ》で踏み倒したい呪文などを落としやすくなります。
今までは自然のブーストカードが入っていた枠でしたが、《スラッシュ・チャージャー》に数枚差し替えることで色バランスを整えることが出来るようになっています。
まとめ
サンプルリストで具体的にどういう風に《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を使えば良いのか、かなり理解が進んだのではないでしょうか。
【クリーチャー】
【文明】光/水
【種族】エンジェル・コマンド・ドラゴン/ドレミ団/革命軍
【コスト】7
【パワー】7000
■革命チェンジ:光または水のドラゴン(自分の光または水のドラゴンが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、次の相手のターンの終わりまで、相手は呪文を唱えられない。
【呪文】
【文明】光/水
【コスト】6
■カードを3枚引く。その後、コスト5以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
ここで一度まとめておきます。
- 中速~コントロール寄りのデッキだと使いやすい
- 呪文面まで使いこなせるように構築すべし
- 《希望のジョー星》への対抗策は欲しい→カード除去や《リツイーギョ #桜 #満開》
これらのポイントを押さえて、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を生かしたデッキ構築にチャレンジしてみてください。
おわりに
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/ 「未来から来る、だからミラクル」 》解説いかがだったでしょうか。
この記事で紹介したデッキリストはどちらも新弾発売週にCSに出れたなら使いたかったデッキ達です。
フェアリーchの撮影で自分はCSに参加出来ませんが、新弾直後のデッキ選択の参考になればと思います。
最後にこれはぶっちゃけですが、自分は《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を3枚だけ買おうと思っています。
理由はこの記事で見てきた通り、4枚採用することはあまり無さそうだからですね。
皆さんの購入計画の参考になれば幸いです。