はじめに
どうも◆ドラ焼きです。
普段はガチまとめで既存の環境デッキの解説や、最新弾を使ったデッキの解説を紹介をしているのですが、今回は発売前からTwitterなどSNSを騒がせているカードを使ったデッキを紹介します。
そのカードとは、《絶望神サガ》。
自分もテキストを確認した時には目を疑いましたが、かなり簡単にループします。《絶望神サガ》が2枚揃えば無限にドローして捨てるを繰り返せるので、そこから勝利するのは容易です。
今回の記事では発売前から話題沸騰中の【サガループ】について、回し方は勿論、どれくらいヤバイのかや、サンプルリストなどを紹介していくので是非参考にしてみてください。
目次
【サガループ】とは
「サガループ」とは《絶望神サガ》を2枚揃えることによって、1枚ドローして1枚捨てるを好きな回数使えるため、それによって自分の墓地を一気に増やし手札を自分の理想的な状態に持っていくというループです。
《超神星DOOM・ドラゲリオン》は自分の墓地のクリーチャーを進化元にし、最低で1コストで召喚出来るカードなのでこのデッキのフィニッシャーとしてよく採用されています。
《超神星DOOM・ドラゲリオン》を召喚するには闇1マナが必要な訳ですが、《絶望神サガ》ループの最後に《黙示賢者ソルハバキ》、または《蒼狼の大王 イザナギテラス》+チャージャー呪文によって闇マナを生成することが可能です。
最後のフィニッシュは《超神星DOOM・ドラゲリオン》のメテオバーンで《一なる部隊 イワシン》を捨て、墓地から《水上第九院 シャコガイル》を踏み倒します。サガループによって自分の山札を1枚まで減らしておけばEXWINになります。
問題は《絶望神サガ》を2枚揃えなければならないという部分ですが、これに関しては水闇基盤の優秀なドローソース、およびサーチカードで補います。
サガループするためには墓地にクリーチャーが3体必要なため、ツインパクトのドローソースが採用されることが多いですね。また、《ゴッド・シグナル》は《絶望神サガ》をサーチ出来るカードとして現在注目されている1枚です。入手困難ですが、《ロスト・ウォーターゲイト》の5枚目以降のカードなので1,2枚持っておけば良いでしょう。
【サガループ】の強さについて
実際本当に強い?
さて、そんな【サガループ】ですが、実際の強さはどうなのでしょうか。
個人的には、バグレベルでOUTなデッキだと考えています。理由は以下の通り。
- 最速3キル、安定4キル
- 殴らずに勝利するループデッキであること
- 水闇という優秀な色基盤によって、安定性が抜群
- デッキの自由枠が多くカスタマイズ性が高い
はっきり言って非の打ちどころのないデッキだと自分は考えています。環境で戦えるかどうか、という観点で言うと、様々なメタカードで対策されることが想定されますし厳しいこともあるかもしれません。
しかし、デッキの性質は過去の規制デッキに勝るとも劣らないバグレベルの強さです。《絶望神サガ》によってデュエマがサ終することはまずないですが、これからのデュエルマスターズはサガをメタるところから始まります。
そんな最強格の【サガループ】ですが、一応対策カードを先に紹介しておきましょう。
サガループ対策カード
大きく分けてメタの方法は2種類あると考えていて、2マナでメタるか、3マナでメタるか、ということです。
2マナの《若き大長老 アプル》や《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》は汎用性が高く色々なデッキに入ります。これらのカードは【サガループ】の3キルを咎めることが出来る一方、除去されやすいというデメリットも存在します。
例えばこの後のサンプルリストでは《「敬虔なる警官」》が採用されており、これらのメタカードを入れただけでは勝てないかもしれません。
次に3マナでメタるという方法ですが、3マナのメタカードは上述の《「敬虔なる警官」》を始めそもそも除去されづらいですし、効果も強力な場合があります。
例えば、《U・S・A・BRELLA》は殴るときにもサガループを封じるカードで、呪文による除去もある程度回避します。
他にも《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》など、様々なメタカードが存在しますが、これらの欠点はやはり相手の3キルに対応出来ない場合があることでしょう。
他にも《空間型無限収納ストラトバッグ》、《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》など、2コストでかつ除去されにくいメタカードも存在します。これらは、他のカードと比べてピーキーで採用できるデッキが限られますが、もし採用出来たなら【サガループ】への有効な一手となるでしょう。
【サガループ】サンプルリスト
さて、ここまで【サガループ】について見てきましたが、サンプルリストの前に確定枠を見ていきましょう。
実際のところ、確定枠はこれだけです。残りの枠はある程度自由が利きますが、マナを起こす手段、フィニッシュ手段を採用することを考えるともう少しだけ自由に使える枠は減ってきます。
そして、今回のサンプルリストは【火単】に勝てることを意識して、構築したものを持ってきました。
※裏向き《絶望神サガ》
採用カード解説
コンセプトカード
《絶望神サガ》
【 クリーチャー】
種族 ゴッド/オリジン / 文明 水/闇 / パワー3000 / コスト3
■このクリーチャーが出た時、または自分のターンのはじめに、カードを1枚引き、自分の手札を1枚捨てる。その後、自分の墓地にクリーチャーが3体以上あれば、コスト5以下のゴッドまたはコスト5以下のオリジンを1体、自分の墓地から出してもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。
2枚揃うと何故かループするカード。出た時だけでなくターン開始時にも効果が起動します。
ただ、早急に場に出してしまうと後々蘇生先がいないということもあり得るので、基本的にはループするターンに出すカードです。
《超神星DOOM・ドラゲリオン》、《水上第九院 シャコガイル》、《一なる部隊 イワシン》
このデッキのフィニッシュ手段です。他のフィニッシュパーツの候補として《禁断竜王 Vol-Val-8》も存在し、そちらは《一なる部隊 イワシン》を採用せずに済むのがメリットです。
ただし、《一なる部隊 イワシン》がデッキを圧縮してくれることによってこのデッキの再現性は上がります。なので確実にフィニッシュ出来る《水上第九院 シャコガイル》と《一なる部隊 イワシン》を採用しています。
また、《超神星DOOM・ドラゲリオン》を3枚採用しているのはマナに置けるようにするためです。《水上第九院 シャコガイル》は墓地に置けば良いので引いてしまって問題無いのですが、《超神星DOOM・ドラゲリオン》はマナにも墓地にも置けません。
2枚しか《超神星DOOM・ドラゲリオン》を採用していないとハンドキープが窮屈になる場面が発生しますし、闇単色という色も優秀なので3枚採用しています。闇の枚数を気にしないのなら、《セイレーン・コンチェルト》にするのもアリです。
《蒼狼の大王 イザナギテラス》、《スラッシュ・チャージャー》
マナが余ってない状態でループに入った場合に《絶望神サガ》から出してアンタップマナを作るためのカードです。
《蒼狼の大王 イザナギテラス》に関してはカウンターギミックやループに無理やり入るカードとしても使用するので、後述します。
潤滑油
墓地を増やしながら手札を回していく、ルーターと呼ばれるカードは《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》、《龍装者‘‘JET‘‘レミング/ローレンツ・タイフーン》、《ブラッディ・タイフーン》を採用しています。
《ブラッディ・タイフーン》は《ロスト・ウォーターゲイト》からサーチすることが出来るので1枚だけ採用しています。手札にルーターが1枚もないけど、《ロスト・ウォーターゲイト》はある、のような状況ではサーチ先の候補となります。
【 呪文 】
文明 水 / パワー- / コスト1
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札を見る。その中から多色カードを1枚選び、相手に見せてもよい。その後、自分の山札をシャッフルし、そのカードを山札の一番上に置く。
《ロスト・ウォーターゲイト》の5枚目以降として《ゴッド・シグナル》が採用されることもあります。今回のサンプルリストでも1枚だけ採用しています。
【 呪文 】
文明 水 / パワー- / コスト1
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
自分の山札を見る。その中からゴッドを1体選び、相手に見せてもよい。その後、山札をシャッフルして、選んだカードを山札の一番上に置く。
メタカード
《冥界の不死帝 ブルース/「迷いはない。俺の成すことは決まった」》
【 ツインパクトカード 】
種族 アウトレイジMAX / 文明 闇 / パワー13000 / コスト2
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
■自分の墓地にあるカードが13枚より少なければ、このクリーチャーは攻撃できない。
■自分のターンの終わりに、自分の山札の上から1枚目を墓地に置いてもよい。
【呪文】
カード名:「迷いはない。俺の成すことは決まった」
文明:闇
コスト:3マナ
■S・トリガー
■コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
STであり、自分の墓地から《絶望神サガ》を蘇生することで相手のターン中でもループすることが可能です。
ループの過程で手札に《「迷いはない。俺の成すことは決まった」》、墓地に《蒼狼の大王 イザナギテラス》があるタイミングで《絶望神サガ》から《蒼狼の大王 イザナギテラス》を出す→《「迷いはない。俺の成すことは決まった」》→サガループ再始動、という動きで場に《蒼狼の大王 イザナギテラス》を出しつつループの継続が可能です。
つまり、《「迷いはない。俺の成すことは決まった」》1枚踏ませると《蒼狼の大王 イザナギテラス》が最大4体まで分身します。
また、この動きはループに入るまででも使える場合があります。《絶望神サガ》が2枚揃っていない状態の時に、手札に《「迷いはない。俺の成すことは決まった」》があれば、《絶望神サガ》から《蒼狼の大王 イザナギテラス》を出すことで《絶望神サガ》2枚目を探しに行くことが出来ます。
《「敬虔なる警官」》、《疾封怒闘 キューブリック》
《「敬虔なる警官」》は相手の《若き大長老 アプル》をはじめ小型のメタカードを除去するために採用されています。
これだけでは除去できる範囲が狭いので、殿堂カードの《疾封怒闘 キューブリック》も採用されています。
回し方
サガループにおいて注意すること
サガループ自体はかなり簡単なループなので語る部分は少ないのですが、どのカードをマナに置いても良いのかは覚えておいた方が良いでしょう。
《水上第九院 シャコガイル》
→マナに置くとフィニッシュに困る場合あり。墓地には置いてよい。
《超神星DOOM・ドラゲリオン》
→マナ、墓地に置くとフィニッシュに困る場合あり。《黙示賢者ソルハバキ》や《セイレーン・コンチェルト》を採用している形ならマナに置いても良い。
《蒼狼の大王 イザナギテラス》
→マナに置くとイザナギ分身出来る数が減る。積極的に墓地に落としてよい。
《冥界の不死帝 ブルース/「迷いはない。俺の成すことは決まった」》
→マナや墓地に置くとイザナギ分身出来る数が減る。殴ってくる対面には手札に持ちたい。
イザナギ分身によるカウンター
《絶望神サガ》ループの過程で《冥界の不死帝 ブルース/「迷いはない。俺の成すことは決まった」》と《蒼狼の大王 イザナギテラス》を絡めて盤面を展開することが可能です。
これにより自分の場にブロッカーが増えるので受けることが可能になるのは勿論、《こたつむり》を始めとする攻撃を制限するタイプのメタカードに対して自分の守りを固めることが出来るようになります。
このギミックを採用している【サガループ】は【火単】にはやや有利ですね。
おわりに
今回は【サガループ】について解説してきました。ポイントは以下の通り。
- 最速3キル安定4キルのEXWINデッキ(やばすぎ)
- 様々なメタカードが刺さるが、ある程度サガ側にも対抗策がある(やばい)
- サンプルリストは「イザナギ分身」を採用して【火単】にも勝てる構築に(やばすぎ)
ということでこの【サガループ】というデッキ、今後の環境でTier1に入ることはほぼ間違いないように思います。
ただ、メタられまくった末に力を発揮出来ずにTier2みたいな状況、にはなるかもしれませんね。
ついに始まる《絶望神サガ》環境。今後のメタゲームの展開に目が離せません。