こんにちは、神結です。
ちょっと前の話にはなりますが、デュエプレでE3期のカードがリリースされ始めました。
私はこの時期にデュエマをやっていなかったのですが、私の周囲にもこの時期から始めたとか、この時期からCS行き始めたなんて話も聞きますし、かなり思い入れのある人も多いんじゃないでしょうか。
特に今回のデュエプレでは《暴走龍 5000GT》や《神聖斬 アシッド》といった、当時の一線級カードたちが続々登場。「あの頃のデュエマ」をコンパクトにしたような弾となっております。
実際にはE3と現在のデュエプレ環境にはまぁまぁな隔たりはあるんですが、今回はE3期の中でも特にファンの多かったデッキを紹介していきたいと思います。
というわけで「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【デアリシューゲイザー】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
シューゲイザーには華がある
改めまして、今回の名作デッキはみんな大好き【デアリシューゲイザー】になります。
リストはだいたいこんな感じ。
このデッキの主役は《神聖麒 シューゲイザー》です。
【 クリーチャー 】
種族 オラクリオン / 文明 ゼロ / パワー7000 / コスト7
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、またはこのクリーチャーが攻撃する時、コスト5以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札またはマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■W・ブレイカー
初出はE3の第2弾、「デッド&ビート」です。 カッコいいですよね。スター性を感じます。
まぁ実際、オラクリオンという存在自体がオラクル上層部のごにょごにょごにょごにょ的な経緯によって誕生した説もあるので、シューゲイザーがカッコいいのはある種の必然なのかも……?
そんなシューゲイザーですが、テキストにある通りマナゾーンか手札からコスト5以下の味方を引き連れてくることが出来るカードでして、「シューゲイザーとお供たち」といったデッキ構成になっています。
中でも除去、マナ加速、フィニッシュと八面六臂の活躍が出来る《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》との相性が抜群です。
キリュー自体は当時からそれなりに古いカードでしたが、このデッキの活躍を期に殿堂となりました(現在では解除済)。
【 クリーチャー 】
種族 ロスト・クルセイダー / 文明 闇/火/自然 / パワー1000 / コスト5
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのターン、自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」と「スレイヤー」を得る。そのターン中、それらのクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のマナゾーンに置く。
このキリューを生かしやすくするために赤黒緑の、通称デアリカラーで組まれたのがデアリシューゲイザーになります。
ワンショット? コントロール?
このデッキの基本的には動きはわかりやすいでしょう。
2→4→5の動きからシューゲイザーの着地を目指し、そこからシューゲイザーが着地してゲームを作っていく、という感じになります。
その上で、シューゲイザーは一般的にワンショットデッキという認識をされるケースが多いです。
具体的に言うとブーストした7マナからシューゲイザーを出し、効果でまずキリューを投げてSAを付与。
そしてシューゲイザーの攻撃時に《逆転王女プリン》を投げてアンタップ。これを繰り返して最後にキリューをまた投げて殴り切る、みたいなプランですね。
【 クリーチャー 】
種族 ハンター / エイリアン / 文明 ゼロ / パワー2000 / コスト5
S・トリガー
ガチンコ・ジャッジでこのカードを見せた時、またはこのクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにあるクリーチャー1体を選び,タップまたはアンタップしてもよい。
実際【黒緑アシッド次元】なんかとの大きな差別化要素は、そこにあったようにも(改めてリストを確認してみると)思えます。
緑のブーストから黒の妨害を挟んで、除去されにくい《神聖斬 アシッド》や多様な超次元でゲームを作る……という話だったら黒緑アシッドはシンプルに優れたデッキだと思います。
それを踏まえて、ワンショットが出来ることがシューゲイザーの強みなのは間違いないんでしょう。
しかしワンショットが出来ることと、ワンショットしなければならないことは別の話です。
シューゲイザーの本質は別にそこにあらず、「このデッキで本当に強いのはワンショットというよりはコントロールしながらじっくりと詰めていくプランなんだよな~~~」と有識者から聞いています。
その中で、鍵となるのが《解体人形ジェニー》の使い方でした。
【 クリーチャー 】
種族 デスパペット / 文明 闇 / パワー1000 / コスト4
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の手札を見てその中から1枚選び、捨てさせる。
一番は2→4から解体を投げて相手のキーカードを引っこ抜いてテンポを取るという部分になるでしょうが、それだけではありません。
例えば先置きの解体がキリューと併せて相手のアタッカーと相討ちして除去+マナに変換したり、或いは解体で1点だけ刻んで《神聖斬 アシッド》の効果を起動。そこからシューゲイザーに変換する、なんてことも出来ます。
【 クリーチャー 】
種族 オラクリオン / 文明 ゼロ / パワー6000 / コスト7
■ブロッカー
■自分のターンの終わりに、タップしている自分のクリーチャーを2体まで破壊してもよい。
そうした場合、自分の山札を見る。
こうして破壊したクリーチャー1体につき、コスト7以下の無色クリーチャーを1体、自分の手札または山札からバトルゾーンに出してもよい。
その後、山札をシャッフルする。
■相手のターン中に、相手がバトルゾーンにある自分のクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃してもよい)
■W・ブレイカー
つまりどういうことと言うと、このデッキの解体って出したときの効果は勿論ですが、場に残った後にも役割があるんですよね。中々ないと思いますよ、場にいる4マナ1000のクリーチャーに役割を作れるデッキなんて。
という感じで解体でコントロール出来る2~3ターン前後の間に準備を整えていくというのが、シューゲイザーの勝ちパターンと言えるでしょうか。
もちろん、シューゲイザーから素直に投げても強いです。勝ち方を選べる、追い込まれても最後まで勝ちのルートがある、というのはシューゲイザーならではですね。
ただこの解体のよるやり取りですが、デュエプレでは再現出来ないのが惜しいところです。他のパーツは色々再現しやすいんですけど、ここの部分はだけは、カードが違うのでどうしても、ね……。
シューゲイザーに近しいデッキは?
という感じで、キーカードを軸にコントロールプランとワンショットを使いわけるデッキなんですが、最近そんな感じのデッキを皆さん使ったりしませんでしたか?
私の個人的な感想なんですけど、現代だとかなり【黒単アビス】に近いデッキに感じましたね。
《アビスベル=ジャシン帝》を軸に《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》や《ハンマ=ダンマ》なんかでガチガチにコントロールするプラン。
《アビスベル=ジャシン帝》が持つアビスラッシュ付与を生かして《邪龍 ジャブラッド》や《漆黒の深淵 ジャシン帝》などを投げて早期に殴り切るプラン。
どちらのプランも強く、それを状況や相手のデッキによって使い分けていく辺りに、個人的にはちょっとシューゲイザーの魂を感じています。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第53回はみんな大好き【デアリシューゲイザー】でした。
私はこのデッキ自体に直接思い入れはない……というか、この時代を直接生きてきたわけではないんですけど、友人たちから何かと話題に上るのがこのデッキでした。
ヒロイックな要素で言えば、この後にシューゲイザーに《龍覇 グレンモルト》を組み込んだ【シュゲモルト】なんてデッキも登場してきますので、いつかまた紹介出来たらな、なんて思っています。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。