はじめに
こんにちは。あーくんです。
みなさん、今月頭に公開された公式生配信は見ましたか?
ついに新殿堂が発表され、そのまま施行。冬の終わりと共に新環境が訪れました。
そして日本一決定戦の詳細や今後の競技大会のロードマップの発表、新商品発表……など、殿堂発表すら前座にするその濃密な内容にはテンションが上がった方も少なくないと思います。
多くのユーザーには、いきなりつよいデッキや王道篇第一弾、そして春に迫るDMGP2024-1stが目下メインコンテンツと言えるでしょうか。自分も2日参加となるので非常に楽しみです。
自分がその中で特に嬉しかった発表が、エリア戦の復活。そして、2ブロックフォーマットの競技的な推進でした。
というわけで今回は自分が最も好きなフォーマットである2ブロックについて話していこうと思います。
この記事の目標は2ブロック構築の布教。少しでも面白そうだなと思ったら是非手を取ってみてください。
目次
そもそも2ブロックってなんなのさ
2ブロック構築とは「一年間いつでも楽しんでもらえるフォーマット」を目指して作られたデュエル・マスターズのフォーマットです。
そのルールは単純で、直近2年分のマークが付いているカードが使用可能というルールです。
これにより、最新のカードや戦略を楽しむことができるのが大きな魅力と言えます。
なんとなく2ブロック構築を知っている人は、「エリア戦や公式大会で使われる特殊フォーマット」と思われるかもしれません。
ですが、それであれば2ブロック誕生前に行われていたブロック構築の時点で十分でした。
しかし、ブロック構築だと『竜皇神爆輝』のようないわゆる4弾のカードが使える期間があまりに短いことから、双極篇発売時に2ブロックとして生まれ変わり、それこそCSのような場所でも楽しめるフォーマットになりました。
なんで廃れたの
実際、2ブロックは導入以降公式大会のフォーマットに選ばれる他、細々と公認CSも開かれていました。
ですが2020年、新型コロナウィルスの影響により、リアルでの対戦をするのが絶望的に。
使えるカードプールにタイムリミットのある2ブロックと、いつ終わるかわからない自粛期間の相性は最悪でした。
また、同時期にリモートデュエマが大流行。そして、オリジナルフォーマットの設立。
当時は【4cデイヤー】全盛期だったこともあり、超GRと向き合わなくていいオリジナルフォーマットの流行と、その盛り上がり方は今更語るまでもないでしょう。
これだけなら2ブロックにもチャンスがあるように聞こえますが、2020年の2ブロックは《ヨミジ 丁-二式》も《マリゴルドⅢ》も存在する超天篇+大きくデフレしたと言われている十王篇でした。
>ブロック構築の良さである手軽さや簡単さを引き継ぎつつも、競技プレイ的な掘り下げにも耐えうる広さを持ち、そしてどのパックにもちゃんと活躍するチャンスがあるフォーマット、それが2ブロック構築なのです。
とクリエイターズレターにありますが、このフォーマットでやりたかったことをオリジナルフォーマットは結果的に達成してしまったのです。
そしてオリジナルフォーマットはCSサポート更新時にアドバンスとの差別化として「オリジナル用プロモ」が配布されました。
オリジナル用プロモは2ブロックでも配られてはいたのですが、こちらはほとんど開催すらできない状態。
アドバンスと合わせて2ブロックはその開催数を大きく減らしてしまいました。
また、一番の活躍場所であったエリア戦もコロナ禍の影響で休止。2ブロックを求める人は極々少数に減っていました。
奇跡の復活
2ブロックの愛好家自体は残っていたので2023年シーズンでも大会自体は開かれていました。
しかし、全国で開かれたのはやわたCSとDRSKカラー杯、一ノ関DM交流会のみ。その数わずか16回。しかもうち5回は定員割れなどでポイントやCSサポートもありませんでした。
正直言って過疎も過疎。マイナーなんて言葉で片付けていいレベルを超えている人口の少なさです。
そんな中、3月1日の発表。エリア戦復活。2ブロック再始動。
こんな過疎フォーマットが?いや、これは、改めて公式が本気で推そうとしている……?
……これは、もう、やるしかないんじゃない?いや、やろう。やってください。やりませんか?やりましょう。
というか今後公式大会で採用されるフォーマットです。ここがガチまとめである以上、競技的なフォーマットになることが予想されている2ブロックはやるしかないと思います。
2ブロック、やろう。
2ブロックの魅力とは
ここから再度始まる2ブロックですが、いきなりやろうと言われても困ると思います。なので、今回は僕の思う2ブロックの魅力を紹介していきます。
①新しいカードが使える
2ブロックはその構築制限から、必然的に新しいカードで戦うことになります。
「そんなんオリジナルでも同じじゃん」と思うかもしれませんが、じゃあみなさん、《天災 デドダム》や《「無月」の頂 $スザーク$》と真っ向から撃ち合えますかという話ですよ。
23年プールには《CRYMAX ジャオウガ》や《芸魔王将 カクメイジン》もいて、オリジナルと変わらないように見えますが、《聖カオスマントラ》が環境デッキのパーツとして使われるフォーマットとして差別化ができます。
そのため新弾のカードを使いたいという人にはうってつけのフォーマットです。
②普段とは違う戦略を練り込むことができる
そして新弾を触れるということは新ギミックの芯を掴めるということ。新しいキーワードや推し種族など、強力なグッドスタッフカードが少ない分、そのプールの強み弱みを知ることができます。
また、狭いカードプールなので早期の展開やトリガーのケアなんかも難しく、普段とは違うゲーム性を味わうことができます。
③カードが使えなくなる
個人的にはこれが一番大事で、一番魅力的に映る部分です。
みなさん、殿堂発表好きじゃないですか?使えるカードプールが減るというのは、あれのすごい版です。
本当に一気に環境が変わるので、デッキ構築も1から再考。足回りが一種類無くなるだけで一気に弱くなることもあり、デッキを作りプレイを詰める。その楽しさを毎年新鮮な気持ちで味わうことができます。
この勧め方をすると「買ったカードが使えなくなるのが嫌」や「カードを毎弾が面倒」「好きなカードが使えない」という声も聞きます。
でも、ちょっと待ってください。買ったカード、全部使ってますか?使ったとして、そのカードってインフレに耐えれますか?
僕が購入した《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》は、減価償却をできたと感じる前に殿堂入りしました。《我我我ガイアール・ブランド》ですら、現在のオリジナル環境にはついてこれていません。
買ったカードが使えなくなるのなんて、日常茶飯事です。ある程度のカード資産があれば大した問題ではありません。
カードを購入するのが面倒って、今のデュエマ、毎弾買いませんか?
魔覇革命も竜皇神爆輝も邪神と水晶の花も、全部ちゃんと強いですよ。どうせ買います。どうせ買うなら色んなカードで遊ぼうとする方が楽しいですよ。
「好きなカードが使えない」?……ごめんそれに対する回答はない!好きなカードはいくらあってもいいんだから2ブロで新しい好きなカードを探そう!
④構築・プレイともにブルーオーシャン
現在の2ブロックはシンプルに競技人口が少ないです。
そのため、参加する人がそれぞれ知恵を使って様々なデッキを持ち込んでいます。
また、プール内であればある程度のデッキパワーの整備がカードプール単位で行われているため、様々なデッキにチャンスが生まれやすいという状態になっています。
カードプールの狭さは構築の不自由さに思えますが、仮想敵も絞られている分、構築の芯がブレにくく、プール内でどう戦うかの縛りプレイが科されているような楽しみ方ができます。
新しいデッキを作って勝ちたい。やり込みでスーパープレイを魅せたいというようなプレイヤーはうってつけ。まだまだこのフォーマットは研究余地に溢れています。
どうでしょうか?少しでも興味が出てきた方がいらっしゃいましたら幸いです。
2ブロックおすすめデッキ
最後に、現在のプールで組める来年も使えるデッキ群を紹介します。
見て貰えばわかると思いますが、魔覇革命期のデッキが強く、みなさんが今持っているカード+ちょい足しで組めるデッキばかりになっています。
もちろんこれはあくまでサンプルレシピ。4月からは王道プールも増えますし、そもそもここにある構築も完璧なものではありません。
興味があれば、組み替え用のパーツを購入していつでも2ブロックが遊べるようにしてみてください。
①赤青マジック
強みはなんと言ってもその速度と再現性の高さです。
オリジナル環境で一時環境を支配していたことからそれについては語ることもないでしょう。
このデッキは2ブロックの被害を最も受けているデッキで、《飛翔龍 5000VT》《単騎連射 マグナム》《灼熱の演奏 テスタ・ロッサ》がなく、デッキ全体の火力が著しく落ちています。
そのためストレートなビートダウンデッキとしての立ち位置がメイン。しかし走り出したら止まらない《カクメイジン》の圧は目を見張るものがあります。
追加で必要なパーツも《アシステスト・Mogi事変》くらい。始めるのにうってつけのデッキです。
②青黒コンプレックス
現2ブロック最強のフィニッシャーである《DARK MATERIAL COMPLEX》を主軸としたデッキです。
受けパッケージには現オリジナルでも猛威を振う《忍蛇の聖沌 c0br4》と《アーテル・ゴルギーニ》のパッケージ。詰めには《同期の妖精/ド浮きの動悸》と、メインギミックはオリジナルと遜色ありません。
《飛翔龍 5000VT》と《奇天烈 シャッフ》がないため搦手が少なく、特にミラーマッチにおいて相手とどうかわし合うかが難しいポイントになっています。
今回はオーソドックスな【青黒】の他に、詰め札として盾追加+《聖カオスマントラ》のパッケージを採用した【ドロマー】も紹介させていただきました。
③黒緑アビス
《邪幽 ジャガイスト》という右腕をもがれた【黒緑アビス】は、ハンデスと除去にその強さを振りました。
23年プールはここに《CRYMAX ジャオウガ》もいたのですが、残念ながらプールが落ちてしまうので今回はマッハファイターとハンデスを組み合わせたデッキになっています。
このデッキも闇文明を使えるため、《DARK MATERIAL COMPLEX》を採用することができ、制圧のみならず突破力も十分なものとなっています。
④白黒メカ
通常環境では残念ながら環境デッキになることはできませんでしたが、2ブロックは最大母数。攻守ともに隙が少なく環境トップとして君臨しています。
《DARK MATERIAL COMPLEX》、《忍蛇の聖沌 c0br4》、《アーテル・ゴルギーニ》の現代闇文明三種の神器を備えつつ、《聖カオスマントラ》、《ドラン・ゴル・ゲルス/豪龍の記憶》というメカの強みもしっかり採用できています。
拡張性も高く、2ブロックの環境に噛み合っているデッキですので、2ブロック特有のゲーム体験を味わいたい方には特にオススメのデッキとなっています。
⑤赤緑ゼニス
最後に紹介するのが【赤緑ゼニス】。
ランプしてデカいのを投げるという簡単な構成ですが、ビッグマナが少ない現在《DARK MATERIAL COMPLEX》のデッキに対して強く出れる構造を持っています。
また、デッキ内のほとんどが新弾の新ギミックなので、今までとは違うゲーム体験で大会に臨むことができます。
おわりに
以上、駆け足でしたが、再始動する2ブロックフォーマットの紹介でした。
今は大会数が少ないですが、5月からは開催店舗が増えることも期待できますし、エリア戦の公式フォーマットになることも予想できます。
これを機に2ブロックを始めて、エリア戦が始まる前にみんなで2ブロックを盛り上げ、最高の状態で今年の競技シーンを楽しみましょう!
今回はここまで!それではまたお会いしましょう。