こんにちは、神結です。
突然ですが皆さんは、バイク仙人をご存じでしょうか。
まぁ、デュエマをやっていて知らないという方もいないでしょう。デュエチューブで見掛けることはないですが、GPなどでは今でもちょくちょく解説などで活躍してくださっているコバさんのことですね。
では問題。そのバイク仙人がプレイヤー時代、革命編のエリア予選にて優勝したデッキはなんでしょうか?
正解は……タイトルコールのあとで。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【デイガ天門】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
正体は除去コン? 「デイガ天門」
というわけで今回の名作デッキはバイク仙人を全国大会へと導いた、【デイガ天門】になります。
いや、バイクじゃねーのかと思うかもしれませんが、バイク仙人がバイクに乗るのはこの後の全国大会です。
そしてエリア予選にて優勝したリストはこれ。
天門というデッキ名こそ背負ってはいますが、リストを見て貰えば察するでしょう、除去にハンデスも組み込んだデイガコントロールですよね。
この時の想定するべきデッキは主に2つ。前回紹介した【黒単ギャロウィン】と、こちらも前回から何度も挙げている【赤侵略】になります。
まず対赤侵略ですが、こちらについては多数の除去トリガーと《ヘブンズ・ゲート》で待ち構えるのが主な戦い方となります。
基本的にバイクは縦に強いクリーチャーで押してくることになるので、ここに《デーモン・ハンド》、《イフリート・ハンド》、《凶殺皇 デス・ハンズ》で待ち構えることになります。
呪文の《デーモン・ハンド》を優先しているのは、《単騎連射 マグナム》のケアでしょう。
そして黒単を大いに苦しめた《超轟速 マッハ55》への対処ですが、ここに《ヘブンズ・ゲート》の良さが発揮出来ます。
《超轟速 マッハ55》を超えるパワーのブロッカーを用意出来るのは勿論ですが、このデッキのブロッカーたちは《五極 ギャツビー》に《魔法の玉 タルー》。
【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / 侵略者 / 文明 光 / パワー11500 / コスト9
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚を見る。
そのうち1枚を裏向きにして、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置き、もう1枚を手札に加える。
【 クリーチャー 】
種族 ジャスティス・オーブ / 革命軍 / 文明 光 / パワー3000 / コスト4
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置く。
そう、コイツらは「楯を増やすブロッカー」であり、これによって《超轟速 マッハ55》の破壊不能効果を楯を増やすことで無理矢理回避する訳ですね。
……ちなみに当時は、シールドブレイクに関するルールが現在と異なっています。
現在のT・ブレイカーであれば3枚同時に楯をブレイクしますが、この時は1枚ずつ。
そのため例えば《熱き侵略 レッドゾーンZ》+《超轟速 マッハ55》みたいな侵略をされたときでも、1枚目で除去トリガーを踏んでくれればこの時点では楯の残数が3。そのため、《超轟速 マッハ55》の破壊不能効果を発揮される前に除去可能です。
そしてもう1つの仮想敵は【黒単ギャロウィン】。
正直このマッチアップについては私も疎いんですが……ただ、わざわざ赤を採用していることや気合いの《メガ・マグマ・ドラゴン》4枚採用から、察することは出来ます。
【 クリーチャー 】
種族 メガ・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / 文明 火 / パワー8000 / コスト8
■このクリーチャーの召喚コストを、バトルゾーンにある相手のクリーチャー1体につき1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、パワー5000以下のクリーチャーを全て破壊する。
やっぱ天門という名の除去コンじゃんね、っていう。
相手にする黒単は黒単でもヘルボロフのように《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》のような超級の制圧カードが存在している訳でも無いんですよね。
そのため起点となるカードを《メガ・マグマ・ドラゴン》で流し続けることで相手の手切れとデッキアウトを狙って……といった戦い方を想定していたのだと思います。
ハンデスに対してはこちらも4投された《リバース・チャージャー》で気合いを見せていくことになるのでしょう。
【 呪文 】
文明 闇 / パワー- / コスト4
自分の墓地からクリーチャーを1体選び、自分の手札に加える。
チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに自分のマナゾーンに置く)
それでも流石に不利には見えますが、ここに詳しい人がいたら「こんな戦い方もあったよ」的なのを教えてくれると嬉しいです。
《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》の話
さて、デッキ紹介としてはやや脱線したものかもしれませんが、このカードについては語っておきたいところです。
《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》ですね。
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / 文明 火 / パワー11000+ / コスト10
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
パワーアタッカー+3000(攻撃中、このクリーチャーのパワーは+3000される)
T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに、持ち主の墓地に置く。
往年の名選手感がありますが、背景を知っていないと突然出てきてビックリしたことでしょう。ちょっとこの辺の話をしておきます。
元々デュエル・マスターズというカードゲームは、一度殿堂してカードは解除しない、という方針で長らく行われていました。
そしてかつて【ナスゲート】【牙サファイア】といったデッキで活躍していきた《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》は、長らくプレミアム殿堂の冠を頂いておりました。BBPとかでも「PREMIUM」と書かれながら収録されたりしていましたね。
しかし2015年秋、遂にその方針を転換する時がやってきました。
当時のクリエイターズレター(現在遡れるvol.が11までだったのでちょっと原本は発見出来ませんでした)で、「サファイアを野に放て」的なこと書いてたような記憶があります。
ともかく、慎重な調整の結果、サファイアのプレミアム殿堂解除が決定されました。
こうして野に放たれたサファイアは、同時に「時よ止まれミラダンテ」にも収録され、Revマークまで獲得。こうして限定戦にも登場し、なんなら限定戦プロモにもなっていますね。
通常の殿堂環境だとどうしても大きなインパクトは残せなかったのですが、エリア戦ではこのようにコントロールデッキのフィニッシャーとして採用されました。
日の目を見る機会があってよかったよかった。
サファイアの解除に成功した開発サイドは、その後も慎重に殿堂解除を実施していき、そしてそれは現在でも続いていますね。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第102回はバイク仙人が大好き?な【デイガ天門】でした。
《五極 ギャツビー》にしろ《魔法の玉 タルー》にしろ、中々通常環境ではお目にかかれないカードたちなんですよね。
《リバース・チャージャー》も、《デーモン・ハンド》も、一体いつのカードだよ、という。
でもこうしたカードたちが活躍出来るのが限定戦であり、限定戦の魅力だと言えます。
今季は2ブロックのエリア戦も再開されるので、ぜひこうした魅力も楽しんで欲しいなぁ……と思っています。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。