【2022年11月環境】オリジナル最強デッキランキング【Tierランキング】

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【2022年11月環境】オリジナル最強デッキランキング【Tierランキング】

はじめに

 メタゲームは流れ出し、オリジナル環境は新たな局面へ。

 待望の「黄金戦略‼︎デュエキングMAX 2022」がリリースされ、新たなカードを味わい尽くすべく様々なデッキが登場。

閉塞感の漂っていたオリジナル環境にも新鮮な空気が取り込まれています。

 引き続き群雄割拠の状態は継続しているものの、あのビートダウンデッキを頂点として新たな秩序が築かれている現在のメタゲーム。

 ひと月の間に大きく様変わりしたオリジナル環境について、今月も解説していきたいと思います!

目次

「最強」の定義

 本記事では最強デッキを「デュエル・マスターズ競技環境での相対的な強さ」と定義します。

 Tier1とは「環境内に不利なデッキが少ない、あるいは相性差を覆しやすいデッキであり、大会で持ち込みが一番多いと予想される対策必須のデッキ」です。

 Tier2とは「Tier1やTier2のデッキにある程度勝てる見込みがあり、大会でも毎回一定数いると予想されるデッキ」です。

 Tier3とは「弱点が多い、デッキパワーが低いなどの理由で使用者は少ないものの、特定のメタゲームでは活躍することができるデッキ」です。

先月からのカードプールの変化

「黄金戦略‼︎デュエキングMAX 2022」

《「無月」の頂 $スザーク$》

【 クリーチャー 】
種族 ドルスザク / マフィ・ギャング / ゼニス / 文明 闇 / パワー15000 / コスト10

■無月の門・絶:各ターンの終わりに、自分の魔導具をバトルゾーンまたは墓地から合計6つ選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら6枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが召喚によって出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
■相手の墓地に、どこからでもカードが置かれた時、カードを1枚引いてもよい。

 まさかの伏兵、《「無月」の頂 $スザーク$》は【青魔導具】を一気に躍進させ、環境に大きな変革をもたらしました。

 「無月の門・絶」を持つ待望の新規ドルスザクで、パワー15000、T・ブレイカーというドルスザクの中でも最大のパワーと打点の持ち主。

 召喚して登場した際(「無月の門・絶」、《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》によるドルスザクの踏み倒しはどちらも「召喚」)に確定除去とランダムハンデスを放ち、さらに相手の墓地にカードが置かれるたびにカードを1枚引く常在型能力を持っています。

 手札1枚にクリーチャー1体は一見すると地味そうに見えますが、「無月の門・絶」や《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》で気軽に出せるクリーチャーが出るだけで相手のカードに干渉し、常在型能力で延々とリソースを稼ぎ続けるのは見た目以上に強力。

 「無月の門・絶」によって破壊除去に対して耐性がある点も含め、非常に対処の難しいクリーチャーです。

 このカードの登場により、【青魔導具】は1回の《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》で勝負を決め切らずとも相手のリソースを枯らして《ガル・ラガンザーク》で蓋をし、ゆっくりと詰め切れるようになりました。

《キユリのASMラジオ》

【 呪文 】
文明 自然 / コスト4

■自分の山札の上から5枚を見る。その中から、コスト3以下のクリーチャーを2体まで出す。残りを好きな順番で山札の下に置く。

 デッキトップ5枚からコスト3以下のクリーチャーを2体まで踏み倒す、ありそうでなかったコスト踏み倒し呪文です。

 マナや手札のように何らかのリソースを消耗せず、墓地のように下準備の必要がない、非公開領域からの踏み倒し。

 単純にカード1枚から2枚のカードを出しているため、カードアドバンテージの面で確実に1枚分のプラスが発生するのがこのカード最大の強みです。

 ただし、踏み倒せるクリーチャーはあくまでコスト3以下の小粒に限られるため、戦況に大きな影響を及ぼすことはコンボデッキでもない限り難しいのが難点。十全に力を発揮させようとすればコスト3以下のクリーチャーを相当数積まないといけないこともあり、適当に入れて強いカードではありません。

 クリーチャーの頭数が重要になるデッキや、構築コンセプトの段階に小型クリーチャーが組み込まれているデッキでの採用が検討できるでしょう。

 現在の環境では、

・闇のクリーチャーを複数並べる必要があり、コンボ始動のために何としても《困惑の影トラブル・アルケミスト》を強引に探しに行ける【ゼーロベン】

・良質な小型クリーチャーが大量に採用されており、横並べが肯定されやすい【アナカラージャオウガ】

 等のデッキで主に採用されます。

《龍素記号 wD サイクルペディア》

【 クリーチャー 】
種族 クリスタル・コマンド・ドラゴン / ダークロード / 文明 水/闇 / パワー5000 / コスト5

■ブロッカー
■ジャストダイバー
■このクリーチャーが出た時、コスト4以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。
■自分の手札から呪文を唱えた時、その呪文を自分の墓地からもう1度、コストを支払わずに唱えてもよい。この能力は各ターン1度しか使えない。
■自分の墓地から呪文を唱えた時、唱えた後で、墓地のかわりに山札の下に置く。

 いるだけで手札から唱えた呪文を倍化するシステムクリーチャーでありながら、登場時に墓地から呪文を踏み倒してアドバンテージを稼ぎ、さらにジャストダイバーで場持ちにも優れるハイパワーカード。

 コスト5かつコマンド・ドラゴンも持っており、各方面でシナジーの塊です。

 コンボデッキでの活用がどうしてもチラつきますが、絶妙なコストの重さや踏み倒せ呪文の範囲から考えるに、アドバンテージを獲得するカードやメタカードを繰り返し使うことにこそ本領があるカードでしょう。

 大きな可能性を秘めたカードではあるものの、前評判に反して環境での活躍は現状控えめ。

 主に【4c邪王門】に採用され、リソースカードやサーチ、メタカードを繰り返し使ってアドバンテージを稼いでいます。

《超神星DOOM・ドラゲリオン》

【 進化クリーチャー(超無限墓地進化) 】
種族 フェニックス / デーモン・コマンド / ドラゴン・ゾンビ / 文明 闇 / パワー12000 / コスト12

■このクリーチャーの進化元クリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■超無限墓地進化:クリーチャーを1体以上自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつ出す。
■T・ブレイカー
■メテオバーン:このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚、墓地に置いてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、その選んだクリーチャーのパワーを-9000する。その後、進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。

 超無限墓地進化と「進化元にするクリーチャー1体につきコストが1軽くなる」能力を持ち、攻撃時にメテオバーンで墓地の非進化クリーチャーをコスト・文明問わず蘇生させられる、墓地コンボデッキのニューカマー。

 メテオバーンで踏み倒しよりも前に-9000という大幅なパワー低下を叩き込めるため、単なる踏み倒しメタ1体では止まらないのも魅力です。

 墓地を肥やせば肥やすほどコストが軽くなり、踏み倒すクリーチャーの選択肢も広がるため、デッキの方向性を分かりやすく決定づける1枚。

 《蒼狼の王妃 イザナミテラス》やかつての《魔導管理室 カリヤドネ》などと同じく、特定の領域のカードを十分に用意できれば手札のカード1枚からいきなり勝利を狙えるのは、特筆すべき《超神星DOOM・ドラゲリオン》の強みです。

 墓地系デッキのサブアタッカーとしても使えないことはないですが、吸い上げた墓地を一気に吐き出す手段がない点が足を引っ張ります。

 先述した「カード1枚から勝てる」強みを活かしたいこともあり、使うのであればこのカードを主軸にしてデッキを組みたいところです。

 オリジナル環境では2→4→6とテンポ良くマナブーストし、《ナウ・オア・ネバー》で《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》を踏み倒して山札の大部分を墓地へ。

《一なる部隊 イワシン》の効果で積み込んだ《超神星DOOM・ドラゲリオン》を引き込んでプレイし、そのまま勝利する新たなコンボデッキ、【エザワDOOM】が登場しています。


 あくまで筆者の私見にはなりますが、今回の「デュエキングMAX 2022」は環境の速度には大きく影響しないものの、これまでにない挙動をするカードや、コスト比のパフォーマンスが非常に高いカードが多かった印象です。

 即時的に環境へは大きな影響を及ぼさないものの、今後噛み合いに優れたカードやギミックが登場すればいつ、どんなカードが大化けしてもおかしくはないでしょう。

Tier1

【赤単我我我ブランド】Tier1



 ついにTier1へと返り咲いた【赤単我我我ブランド】。

 苦手な受け札を採用するデッキが多かった前環境から打って変わって、【ケンジ・キングダム】や【青魔導具】といった防御力に乏しいアンフェアデッキ・【アナカラージャオウガ】のような【赤単我我我ブランド】に有効でないメタカードを多く採用したデッキが主流となっている現在のオリジナル環境。

 防御力の高い受け札は用途が限定されるために先述したようなデッキタイプ群に対してうまく機能しないことが多く、G・ストライクは依然として多いものの露骨にビートダウンを意識した構築が減少。

結果として【赤単我我我ブランド】の強烈な横展開・打点生成能力がフルに活きる環境へと戻ってきました。

 現環境では主に2パターンの構築が活躍中です。

 メインストリームとなっているのが前環境のテンプレート構築からメタカードを4枚に絞り、《龍装者 バルチュリス》3枚を加えた形。

 オーソドックスな分速度と打点形成能力に優れ、押し付けの強さは随一。一方でメタカードを削った分対応力が下がるほか、踏み倒し条件の都合上メタや盤面処理で上手く使えない状況がちらほら起こります。

 総じて、安定性を犠牲に瞬間火力を取った構築だと言えるでしょう。

 もうひとつは先月紹介した《ボルシャック・フォース・ドラゴン》を採用した形の発展系。

 メタクリーチャーで《赤単我我我ブランド》を押さえに来るデッキに対して4000火力が非常に有効です。

 《レクタ・アイニー》は《ボルシャック・フォース・ドラゴン》はもちろん《我我我ガイアール・ドラゴン》とセットで運用しても打点を気軽に追加できる便利な1枚。

 《“罰怒”ブランド》が採用されない分3ターンキルの再現性は大きく下がるものの、4ターン目に過剰打点を叩き込むバリエーションは広がっているため、【赤単我我我ブランド】の対策が進んだ環境ではこちらの方が安定したパワーを発揮できそうです。

 ただし、「4ターン目の過剰打点生成で押し切り」というコンセプトはライバルも多く存在しています。特に、同じ火文明単色のビートダウンデッキの中に【赤単“B-我”ライザ】という強力なライバルも登場しているのは気になる点です。


【青魔導具】Tier1


 「呪文を多用するアンフェアデッキの代表格」として長らく紹介してきた【青魔導具】ですが、《「無月」の頂 $スザーク$》の登場によってついに新たな次元へと突入しました。

 【青魔導具】=《凶鬼卍号 メラヴォルガル》を大量に踏み倒すコンボフィニッシュというのがこれまでの常識でした。

 《ガル・ラガンザーク》での遅延をサブプランに据えてこそいたものの、あくまでサブはサブ。そのまま殴り勝つことは少なく、遅延して稼いだ時間で《凶鬼卍号 メラヴォルガル》連打へと繋ぐのが一般的でした。

 というのも、水魔導具呪文はバウンス呪文と《堕呪 ウキドゥ》のシールド操作以外に相手のカードに干渉する手段がありません。

必然的に相手のデッキが動きを通してくるまでに決着させざるをえず、そのための手段として最も優れていたのが直接的にシールドをブレイクできる《凶鬼卍号 メラヴォルガル》だったと考えられるでしょう。

 そして、《「無月」の頂 $スザーク$》が革命的である点はここにあります。《卍 新世壊 卍》ギミックにまつわるカードのみで構成されたデッキであっても、ハンデスと破壊除去で相手のリソースを「絞る」ことが可能になったのです。

 そもそも《卍 新世壊 卍》による妨害耐性の高さが大きな強みだった《青魔導具》ですが、盤面処理とハンデスを同時にこなしながら置きドロソにもなる大型ドルスザクが追加されたことでロングゲームにも対応でき、《卍 新世壊 卍》のもたらす継続的なアドバンテージをより効率的に活かせるようになりました。

 《卍 新世壊 卍》を複数回破壊されてしまうと勝ち筋がなくなってしまう弱点も、墓地の魔導具をコストに飛び出せる「無月の門・絶」でカバー可能。

 相手からすればカード除去で手札を使わされたにも関わらず、ハンデスと破壊除去でリソースが絞られてしまうため、常に厳しい展開になります。

 「無月の門・絶」はそもそも《卍 新世壊 卍》が引けないゲームにも対応できるうえ、一度登場した後に破壊除去を受けてもそのターンの終わりに即時登場して再びハンデスと除去を飛ばしてドロー。

 システムクリーチャーとして強力な上に登場時能力でアドバンテージ差をつけられる《「無月」の頂 $スザーク$》の能力と非常に噛み合いがよく、複数の面からデッキパワーを底上げしています。

 速度感そのものはそのままに長期戦適性が向上し、手札事故やカード除去で《卍 新世壊 卍》が機能せずとも戦う術を身につけた【青魔導具】。

 受け手段がアップデートされていないため高速ビートダウンという弱点は残っているものの、少なくとも「メタられれば沈むデッキ」というイメージは大きく覆り、Tier1に相応しいタフさを手に入れた印象です。


【アナカラージャオウガ】Tier1


 引き続き環境の最前線を張っている【アナカラージャオウガ】。

 豊富なメタクリーチャーを活かしたゲームコントロールに《有象夢造》によるゲーム立て直し力、メタクリーチャー+《CRYMAX ジャオウガ》のフィニッシュ力の高さなど、デッキの強さは折り紙付き。

 直接的にリソースを稼ぐ手段には乏しく線自体は細いデッキでありながら、1体でもクリーチャーが残れば《CRYMAX ジャオウガ》で詰め切れる点が幅広い相手に強力です。

 この強みをより重視してか、直近の環境では《終末王秘伝オリジナル・フィナーレ》をはじめとしたマナブーストカードを追加採用して能動的な動きをより厚く見た構築が主流となっています。

 しかし、メタカードを多用するデッキの宿命として、メタカードの通りづらいデッキを相手取るのはやはり苦手。

 Tier1として既に挙げた2デッキは【アナカラージャオウガ】のメタ範囲では抑え込みづらく、やや巡り合わせが悪いデッキとも言えます。


Tier2

【アナカラーキリコグラスパー】Tier2


 攻守に秀でた中速ループコンボデッキ。

 リソース管理・コンボを担う水・自然に加えて盤面処理に優れた闇文明を採用し、受け・盤面処理によってコンボ成立までの時間を稼ぎやすくした構築です。

 マナさえ伸ばしてしまえば《蒼狼の王妃 イザナミテラス》1枚からゲームに勝てるお手軽さは相変わらず魅力的で、コンボデッキの中でも強度は非常に高いです。

 定番トリガーとして採用されている《九番目の旧王》が、現在の環境においては非常に有力。

 【赤単我我我ブランド】や【アナカラージャオウガ】といった小型クリーチャーの打点を頼ったデッキ、【オービーメイカー】のような頭数を確保しなければ動き出せないデッキにクリティカルに刺さるため、今環境には欠かせない1枚です。


【ケンジ・キングダム】Tier2


 今や一大勢力を築き上げている高速コンボビートダウン、【ケンジ・キングダム】。

 3〜4ターンで《地封龍 ギャイア》をはじめとした大型クリーチャー押し付ける暴れん坊デッキの側面を持ちながらも、それだけに止まらないのが【ケンジ・キングダム】活躍の秘訣。

 《フェルナンドの黒像》や《ツクっちょ<メイ様.Star>》といったボード処理や、《とこしえの超人》・《若き大長老 アプル》・《星空に浮かぶニンギョ》のようなメタクリーチャーでゲームを作る柔軟さも持ち合わせています。

 《進化設計図》によるリソース回収・コンボサーチも強力で、安定性も見た目以上に高いです。

 とはいえ、踏み倒しを多用するコンボデッキである以上、メタカードや事故はどうしても避けられず、受けにも乏しいため、同じ速度で真っ正面から攻めて来られる展開は苦手。

いくら盤面処理があるといえどもアグロデッキやメタビート相手には苦戦を強いられるでしょう。

 中速〜低速環境ではその速度と押し付けの強さが存分に発揮され、ひときわ輝くデッキです。


【4c邪王門】Tier2


 ビートダウン低迷環境でしばらく鳴りを潜めていたものの、また数を増やしつつある防御的ミッドレンジの御大。

 【赤単我我我ブランド】を倒せるデッキとして環境を席巻しただけに、【赤単我我我ブランド】中心としたメタゲームで息を吹き返すのはある種の必然と言えるでしょう。

 現在のトレンドは《龍素記号 wD サイクルペディア》の採用。現在は有効な対面が数を減らしている《奇天烈 シャッフ》と入れ替えての採用です。

 ブースト札や《サイバー・ブレイン》の再利用はもちろん、《お清めシャラップ》やカード除去の使い回しによって複数回メタを叩き込む目的でも有用。

 ジャストダイバーによって生き残りやすいため打点・革命チェンジ要員としても強く、中盤のフィニッシュルートを拡張してくれます。

 また、《百鬼の邪王門》とも相性良好。相手の攻撃に反応して踏み倒した際には強制バトルとブロッカーで2面、唱える呪文次第ではそれ以上に止められる可能性があり、バトルで勝てない高パワーのクリーチャーもブロッカーでキャッチできる点が魅力です。

 防御的な使い方に着目した好例として、《サイバー・ブレイン》の枠を《ドンドン吸い込むナウ》に変更した構築も結果を残しています。

リソース面の稼ぎ方が違うため安易に入れ替えはできませんが、ビートダウンをより厚く見るなら検討に値する選択肢です。

 カード除去はいくつか選択肢がありますが、《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》、《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》、《勝熱と弾丸と自由の決断》あたりが有力な選択肢。

 それぞれに一長一短ありますが、サンプルリストで採用している《ボルシャック・スーパーヒーロー》は小型クリーチャーの横展開を1枚で爆破できる貴重なカードです。

 《龍素記号 wD サイクルペディア》で使い回しの効く呪文でありつつ、コスト6の火のクリーチャーなので《百鬼の邪王門》から踏み倒せる点も◎。何かと取り回しのいい1枚です。

 《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》は多色ながらスレイヤーと自前のトリガーが魅力。

 《勝熱と弾丸と自由の決断》はパーフェクト呪文ならではの高い柔軟性を誇り、カード2枚を除去したり終盤に擬似SA付与で打点を伸ばしたりと、持てる役割が多い点が大きな強みです。

 《龍素記号 wD サイクルペディア》はデッキのコンセプトそのものに関わるわけではありませんが、呪文の使い回しによって相手に干渉する手段を取り入れやすくなるため、対応範囲や構築のバリエーションを広げる1枚です。

 今後の環境の変化に合わせて、どのようなカードを取り入れていくのかにも注目していきたいですね。


【赤黒邪王門】Tier2


 元祖・《百鬼の邪王門》デッキとして忘れてはならない【赤黒邪王門】。

ミッドレンジ戦術に傾倒している【4c邪王門】とは異なり、こちらは防御力とリソース力を後ろ盾に、高打点クリーチャーでガンガン攻め込むデッキタイプです。

 1点+《「魂狩」の鬼 ガシャド髑髏》+《龍装者 バルチュリス》、1点刻んでおいてからの1点+《「貪」の鬼 バクロ法師》《龍装者 バルチュリス》など、大打点+《龍装者 バルチュリス》で安全に攻め込む手段が非常に豊富。

 鬼タイム達成のためにシールドを手札に変換するカードが大量に採用されており、「最も《龍装者 バルチュリス》を使いこなせるデッキ」と言っても過言ではないでしょう。

 《スプーン=ンプス》は初動として強力なのはもちろん、《百鬼の邪王門》などで墓地に落ちれば次のターンに2マナでスピードアタッカーを確保できるため終盤まで非常に優秀。

 一度受け切られた際の後詰めや盤面処理後の打点確保・《百鬼の邪王門》起動要員として三面六臂の活躍を期待できます。


Tier3

【5cザーディクリカ】Tier3


 《ナウ・オア・ネバー》+《龍風混成 ザーディクリカ》を起点とした展開が強みの、呪文主体のコントロールデッキです。

 防御力の高さと《ロスト・Re:ソウル》による全ハンデスの破壊力は相変わらず唯一無二の強み。

 ですが、11月上旬には【ケンジ・キングダム】をはじめとする高速コンボデッキの活躍・ハンデスが耐性が高く防御力の高さも有効打にならない【青魔導具】や【アナカラーキリコグラスパー】といったデッキが軒並み上位に揃い、厳しい立ち位置に晒されました。

 強い動きを押し付けていく路線では厳しくなってきたためか、もうひとつの強みである受けの強さに舵を切った構築が直近のトレンド。

 断腸の思いで《フェアリー・ミラクル》を減量、あるいは不採用とし、《黒豆だんしゃく/白米男しゃく》に差し替えて《灰燼と天門の儀式》のバリューを高めた構築が結果を残し始めています。


【赤緑アポロヌス】Tier3


 軽量進化元→進化クリーチャーサーチ→《カチコミ入道<バトライ.鬼>》とテンポ良く繋ぎ、《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》のメテオバーンで勝負を決するコンボ要素を含んだビートダウンデッキです。

 このデッキがビートダウンの最右翼だった頃も今は昔。環境の変化に伴い、【赤緑アポロヌス】は現環境においては【赤単我我我ブランド】の後塵を拝しています。

 もちろん決定力自体は低くないものの、単体除去トリガーでひとまずは止めてしまえる点が現環境では無視できません。

 【4c邪王門】の《切札勝太&カツキング —熱血の物語—》や【青魔導具】のバウンス呪文などで簡単に打点がストップしてしまい、後続がなければ詰め切りにも苦労するのは【赤単我我我ブランド】と比べて明確に厳しい要因でしょう。

 また、「伝説の邪神」や「デュエキングMAX2022」でこれといったアップデートがなく、構築のバリエーションもそれほどありません。通り一遍の対策がそのまま通ってしまう点も痛いところ。

 総じて現在の環境の構造や「強いデッキ」の構築と噛み合いが悪いのが悩みどころです。とはいえデッキ自体の強みは損なわれていないため、今は環境の変化を待つ時か。


【ゼーロベン】Tier3


 闇のクリーチャーを素早く並べ、《困惑の影トラブル・アルケミスト》で手札コストを確保したら《闇王ゼーロ》から《砕慄接続 グレイトフル・ベン》を踏み倒して爆発的にマナブースト。

 コストを支払わずにマナからディスタスを召喚する能力で《Disカルセ・ドニー》を踏み倒し、《困惑の影トラブル・アルケミスト》で間接的に墓地のカードを全回収、そのままもう一度《闇王ゼーロ》を唱えて……とぐるぐる回して山札を掘削。

 最終的に《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》を維持して山札切れで負けなくなった状態を作り上げ、《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》で相手の手札とマナを毎ターン消し飛ばしてロック状態に持ち込み勝利するコンボデッキです。

 「デュエキングMAX2022」で《キユリのASMラジオ》を手に入れ前評判通りに順当な強化を受けたものの、イマイチ戦績は振るっていません。

 大きな要因として、《キユリのASMラジオ》のカードパワー自体は高いものの、《そのウサギ、クセ者につき》+《キユリのASMラジオ》による3ターン《闇王ゼーロ》以外で「できないことができるようになった訳ではない」点が挙げられるでしょう。

 盤面を丁寧に処理されれば《闇王ゼーロ》を撃つまでの時間は稼げますし、高速ビートダウンに対しては《B.F.F. モーメント》を踏ませなければ厳しいですし、《若き大長老 アプル》や呪文メタやをすり抜けて勝てる訳でもありません。

 現環境上位の【アナカラージャオウガ】や【赤単我我我ブランド】は決して有利ではない相手で、環境的な立ち位置は率直に言って厳しいのが現状です。

 総じて【赤緑アポロヌス】と同じく、デッキ自体の強みは依然として変わらないものの、環境の変化についていけていない点が大きなネックになっている印象です。


【赤単“B-我”ライザ】Tier3


 直近1〜2週ほどのメタゲームで一気に存在感を強めている【赤単“B-我”ライザ】。

 《一番隊 チュチュリス》《ダチッコ・チュリス》+《龍星装者 “B-我”ライザ》という定番の3ターンダッシュプランは踏襲しつつも、定番パーツだった《“必駆”蛮触礼亞》を大胆に削っているのが従来とは異なる特徴です。

 《こたつむり》《ハエタタ・チュリス》などのメタカードや、ビートジョッキーデッキでは2ドロー付きの打点要員となる《パイセン・チュリス》を複数枚採用し、3ターン目の再現性よりも「しっかりとタメを作って4ターン目に爆発的な打点を形成する」ことに主眼を置いた構築となっています。

 【赤単我我我ブランド】がTier最上位に舞い戻ってから数週が経ち、【邪王門】系のデッキが勢力を伸ばすなど、徐々に【赤単我我我ブランド】メタへとシフトしつつある現在のオリジナル環境。

 【赤単我我我ブランド】を受け切れるようなデッキに対しても、踏み倒し連鎖による超過剰打点で強硬突破を狙えるため、突如として評価が高まっているのではないかと考えられます。


環境のまとめと今後の展望

今まで

 何はなくとも【赤単我我我ブランド】の復権が大きなトピックでしょう!

 個別の項目でもご紹介した通り、【赤単我我我ブランド】再評価の背景には中速デッキ環境を急襲した高速コンボデッキの存在が見え隠れしています。

 【ケンジ・キングダム】・【緑単オービーメイカー】などの4ターン前後で《地封龍 ギャイア》や《十番龍 オービーメイカー Par100》のようなフィニッシャーを叩きつけるデッキは、10月環境を形成していた中速デッキ群に大きな圧力をかけました。

 これによって、受け札や相手への干渉を中心としたスローペースな環境から、お互いに強い動きを素早く押し付け合う環境へと変化。

これまで受け札を採用してビートダウンに対応したデッキもコンボデッキとの競り合いへ注力を余儀なくされ、結果として【赤単我我我ブランド】にとっては理想的とも言える舞台が整った格好です。

 また、純粋に追加カードによって大きく躍進したのが【青魔導具】。

決して前評判は高くなかった《「無月」の頂 $スザーク$》ですが、蓋を開けてみれば「デュエキングMAX2022」で最も環境に変化を及ぼしたカードだと言えるかもしれません。

 《卍 新世壊 卍》を起点としたシールドブレイクコンボに強く依存していた【青魔導具】が相手のリソースに干渉する手段を獲得し、単なるコンボデッキからコンボ要素を取り入れたコントロールデッキへと変貌。

 これまで有効だったカード除去が致命傷にならず、フィニッシュ時には複数回に渡ってExターンを獲得することが容易になったためトリガーでの切り返しを狙うことも困難に。

 そもそものメタ耐性はそのままに、カードパワーの向上と《卍 新世壊 卍》依存度の低下を果たしました。

 高速ビートダウンデッキに弱いこと以外に目立った弱点が見当たらず、堂々の風格。今後のオリジナル環境を考えていくうえで欠かせないデッキになっていくでしょう。

これから

 【青魔導具】、【アナカラージャオウガ】といった中低速デッキに強いデッキが下位を押さえつける中で、【赤単我我我ブランド】がTier上位のデッキ全般に強く出て首位を維持しているのが現状。

 あまりにも【赤単我我我ブランド】の活躍が目立っているためか、【4c邪王門】や【赤黒邪王門】のような受け性能の高さをウリとしたビートダウン〜ミッドレンジデッキも徐々に活躍の場を広げています。

 今後この傾向が強まるのであれば、また防御に秀でた中速・低速デッキが主体の環境へと移り変わり、その次は高速コンボデッキが足元をすくって……と、環境が一巡することが予想されます。

 ビートダウンデッキはどうしても決着がトリガー運に左右される局面があり、強力な防御ギミックが多数存在するデュエル・マスターズでは、寄せれば対策自体は難しくありません。

 このようなデッキがTier1にいることはある意味で健全だと言えるかもしれませんね。

 今後活躍しそうなデッキとして筆者が個人的に注目しているのは《ナウ・オア・ネバー》を活用するコンボデッキ。具体的には【ネバーループ】と【エザワDOOM】です。

 能動的な仕掛けの中心を担いながらもトリガー付きの万能コスト踏み倒しでカウンター性能を底上げできる《ナウ・オア・ネバー》というカードは、ビートダウン環境において注目すべき1枚。

 環境に《奇天烈 シャッフ》のような呪文メタが減少していることも含めて、活躍しやすいフィールドが整ってきている印象です。

 また、ゴッド・オブ・アビス第2弾「轟炎の竜皇」の発売ももう間も無く。そろそろ新カードプレビューの時期がやってきます。

 【ボルシャック】や【アビス】といったテーマがどういった強化を受けるのかも楽しみですね!

おわりに

 というわけで、11月上旬のオリジナル環境について解説いたしました。

 使ってみたいデッキは見つかりましたでしょうか?

 この記事が皆さんのオリジナル環境に対する理解への一助となれば幸いです。

 それでは次回、11月下旬のアドバンス環境解説記事でまたお会いしましょう!


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