【2022年8月環境】オリジナル最強デッキランキング【Tierランキング】

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【2022年8月環境】オリジナル最強デッキランキング【Tierランキング】

はじめに

 デュエマプレイヤーにとっては夏の風物詩となった、殿堂発表。

 環境の中心で大暴れしていた【グルメ墓地ソース】、【青t黒スコーラー】、【墓地退化】、【モモキングダム退化】の4デッキにメスが入り、激変が予想されるオリジナル環境。

 多色パックが続いた反動か「文明」にフォーカスを当てた新シリーズのギミックも発表されており、9月以降のデュエマも楽しみで仕方がない今日この頃です。

 今後の環境への期待に胸を膨らませつつ、今後の個人的な環境予想については最後に述べさせていただきます。

 というわけで今回は殿堂前環境最後のTierランキング、ついに最終盤に差し掛かったオリジナル環境の「今」について、徹底的に解説していきたいと思います!

目次

「最強」の定義について

 本記事では最強デッキを「デュエル・マスターズ競技環境での相対的な強さ」と定義します。

 Tier1とは「環境内に不利なデッキが少ない、あるいは相性差を覆しやすいデッキであり、大会で持ち込みが一番多いと予想される対策必須のデッキ」です。

 Tier2とは「Tier1やTier2のデッキにある程度勝てる見込みがあり、大会でも毎回一定数いると予想されるデッキ」です。

 Tier3とは「弱点が多い、デッキパワーが低いなどの理由で使用者は少ないものの、特定のメタゲームでは活躍することができるデッキ」です。

Tier1

【モモキングダム退化】Tier1


 全国大会の覇者、堂々終幕。

 たった3マナで繰り出される《未来王龍 モモキングJO》退化コンボを、《進化設計図》のリソース力や《キャンベロ<レッゾ.Star>》や《アルカディアス・モモキング》などの妨害手段でバックアップ。

 有力なデッキが増えて「一強」とは言えなくなりながらも、登場以来常に環境の最前線で活躍しつづけた、強力なコンボ・ビートダウンデッキです。

 現在は超CS静岡でブレイクして以降人気となった《クリティカル・ラブ》採用型の構築が主流です。

 相手に除去対象を選ばせる点には良し悪しあるものの、主な役割対象となる《飛ベル津バサ「曲通風」》に対してはジャストダイバーを無視して除去する手段としてむしろメリットとなります。

 また、最近流行している【アポロヌス】に対しても時として有効。

 最速で突貫してきた場合は、ほぼ確実に相手のクリーチャーが《超神羅星 アポロヌス・ドラゲリオン》1体しかいないため、これ1枚踏ませるだけで簡単に止めることができます。

 横にクリーチャーを添えればケアできるものの、基本的にタマシードと進化クリーチャーのみで構成された【アポロヌス】にとって、「もう1体」を用意するまでのラグはバカになりません。

 もちろん状況次第ではあるものの、その1枚をケアしようとするうちにこちらがコンボを展開してしまえば勝てる、というゲーム速度上の理由もあり、ある程度有効なトリガーとして機能しています。

 8月15日以降はコンボの中核となる《未来王龍 モモキングJO》と《禁断英雄 モモキングダムX》がコンビプレミアム殿堂入りとなり、同一デッキ内では使用不可能に。デッキタイプとして完全な終わりを迎えることとなりました。


【アポロヌス】Tier1



 次世代のビートダウンデッキとして良好なポジションを維持している【アポロヌス】。

 1、2ターン目に進化元の展開・手札の調整を行い、3ターン目にコマンドとドラゴンを持つ進化クリーチャーを召喚。

 攻撃時に《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》を絡めた多重侵略を叩き込み、相手のシールドを全て叩き割って勝利します。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         

 現在主流となっている《飛ベル津バサ「曲通風」》や《若き大長老 アプル》といったメタクリーチャーの影響を受けづらく、そのほかのメタクリーチャーについても《カチコミ入道<バトライ.鬼>》の強制バトル能力で貫通しやすいのが利点。

 受けデッキは全般的に苦手なものの、【ドロマー墓地退化】や【青t黒スコーラー】、【グルメ墓地ソース】のような「受け殺し」デッキが幅を利かせる現環境では活躍しづらく、母数が少なめになっています。

 総じて現在の環境傾向とよく噛み合っており、活躍は順当なものと言えるでしょう。

 赤緑の2色で構成された構築が長く活躍していた【アポロヌス】ですが、つい1週ほど前から【赤青アポロヌス】が爆発的な大流行を見せています。

 この構築のキーカードとなるのが《ネ申・マニフェスト》

 山札を見ずに手札を入れ替えていくため《飛ベル津バサ「曲通風」》の影響を受けず、墓地から侵略できる《禁断の轟速 レッドゾーンX》を捨てれば手札の有効枚数を増やすこともできます。

 それらを置いてもシンカパワーがフィニッシュ時に非常に強力で、このクリーチャーから《カチコミ入道<バトライ.鬼>》へと進化して侵略コンボを決めれば、シンカパワーによって選ばれない・ブロックされない究極完全《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》で強引なフィニッシュを狙えます。

 また、水文明の恩恵はそれだけではありません。

 《飛ベル津バサ「曲通風」》や《異端流し オニカマス》といった強力かつデッキと噛み合ったメタクリーチャーを採用しやすく、よしんば受け止められたとしても《終末の時計 ザ・クロック》の存在が最終防衛ラインとして返しの逆転を牽制してくれます。

 赤青型はピーキーだった赤緑型よりもできることの幅が増え、構築が洗練された一方で、直接的なサーチ手段を持たない点は明確なネック。「再現性」という面では赤緑に軍配が上がりそうです。

 しかしながら、殿堂入り施行後は受けに秀でたデッキがある程度復活してくることが予想されます。メタ次第ではあるものの、受け札をより突破しやすい赤青型が今後の【アポロヌス】の主流になってもなんら不思議ではないでしょう。


Tier2

【アナカラーハンデス】Tier2


 環境の間隙を突いて【アナカラーハンデス】は大躍進。完全に環境に定着し、上位層の仲間入りを果たしています。

 序盤は《悪魔妖精ベラドンナ》《特攻人形ジェニー》で手札を削ぎつつ、後続リソースを封殺する《飛ベル津バサ「曲通風」》・《若き大長老 アプル》といったメタカードで優勢を固定化。

 バトルゾーンに出されたクリーチャーに対しては《コオニ弁天》や《樹界の守護車 アイオン・ユピテル》を回答とし、これらの軽量クリーチャーを《有象夢造》でリサイクルしつづけて形勢を維持します。

 逆転の芽を限りなく薄くしたあとは、最終的に《Q.Q.QX.》+《アクア・ベララー》や《CRYMAX ジャオウガ》などのフィニッシャーで勝負を決するメタコントロールデッキです。

 現オリジナル環境の上位層は手札を起点としたコンボが非常に多く、一度手札を枯らされてしまうと立て直しに苦労するデッキが大多数を占めています。

 そこに抗うための爆発的なアドバンテージカードやハンド外リソースカードも多数存在していますが、先述した《飛ベル津バサ「曲通風」》・《若き大長老 アプル》コンビがこれを封殺。

 様々な要因が重なり、現在の【アナカラーハンデス】の強固さは過去最高と言ってもいいでしょう。

 殿堂入りで《飛ベル津バサ「曲通風」》の仮想的とされていた各種設計図は減少しますが、《天災 デドダム》や確定サーチなどに対しては引き続き有力。

 大量にマナを伸ばして強力なカードを叩きつけてくるビッグマナデッキや【赤単我我我ブランド】の復権という懸念はあるものの、環境デッキの一角として存在感を遺憾無く発揮してくれそうです。


【ドロマー墓地退化】Tier2


 「墓地退化」ギミックを活用するデッキとして現在最も成功を収めている【ドロマー墓地退化】。

 豊富な手札入れ替えで墓地退化コンボを揃えて最速4ターン目に登場する《竜魔神王バルカディア・NEX》と《禁断竜王 Vol-Val-8》の鉄板フィニッシュと、《終末の時計 ザ・クロック》に代表される豊富な受けギミックが最大の持ち味です。

 超CS静岡以降は《オリオティス・ジャッジ》を2〜3枚採用した構築が一般化。

 《自然の四君子 ガイアハザード》や《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》、【グルメ墓地ソース】のロッククリーチャーなど、現環境で活躍する多くのフィニッシャーに対してキラーカードとなる優秀な受け札・除去札として活躍しています。

 《終末の時計 ザ・クロック》や《影世界のシクミ》と合わせて《超神羅星 アポロヌス・ドラゲリオン》を止めうる受け札を10枚以上採用できる点は環境上の大きなメリット。

 コンボデッキであるにも関わらず生半可なコントロールデッキ以上に安定してビートダウンの突貫をキャッチし、コンボで確実にゲームを覆せるのはこのデッキの唯一無二の強みだと言えるでしょう。

 「防御力に秀でたコンボデッキ」として独自の地位を確立してきた【ドロマー墓地退化】ですが、8月15日付で《竜魔神王バルカディア・NEX》が殿堂入り。

 ギミック自体は生き残っており、1枚は採用できるため《伊達人形ナスロスチャ》などでサーチすればコンボ自体は再現可能です。ですが、再現性や文明バランスの面から見ても、環境の最前線を退くのはほぼ確実でしょう。


【ガイアハザード退化】Tier2


 7月中旬に彗星のごとく現れ、一躍環境デッキの仲間入りを果たしたライジングスター。

 基盤自体は「切札! マスターCRYMAX!!」発売直後から考案されていたものの、基盤の洗練や【青魔導具】が支配的だった環境に《闘争と成長の決断》の採用がクリティカルに刺さったことなどの要因が重なり、瞬く間に母数を伸ばしました。

 ベースとなっているのは《天災 デドダム》と《切札勝太&カツキング —熱血の物語—》を4枚ずつフル採用した、光抜き4色デッキではお馴染みの構築基盤。

 ここに省スペースで成立する《禁断英雄 モモキングダムX》と《自然の四君子 ガイアハザード》の「モモキングダム退化」ギミックを組み込み、自壊させるためのカードとして《生魂転霊》が採用されています。

 マナを伸ばしながら退化できるため《自然の四君子 ガイアハザード》との相性が良いだけでなく、《天災 デドダム》や《Disジルコン》といった3色クリーチャーを破壊してわずか2コストで3マナを伸ばす強烈なランプカードとしても非常に有用です。

 これらのカードでコンボを狙いながらマナを伸ばすとともに、多機能なモード呪文2種が中盤戦を支えます。

 ハンデスに小型除去、リソースカードの蘇生と万能に立ち回れる《絶望と反魂と滅殺の決断》と、希少なカード除去や汎用性に優れたマナブーストに加え、《禁断英雄 モモキングダムX》下では実質的な確定除去となる強制バトルのモードを持った《闘争と成長の決断》。

 直近の環境では【青魔導具】の減少を見てか《闘争と成長の決断》を減量した構築も出てきていますが、多くの構築では中盤戦の核を担う2枚です。

 マナを伸ばした果てに待ち受けるフィニッシュ手段は、《Volzeos-Balamord》か《新世界秩序》のどちらかが選択されることが主。

 《Volzeos-Balamord》はコストが軽くフィニッシュにかかるまでが早く、《自然の四君子 ガイアハザード》のマウントを継続したままフィニッシュにかかれる一方で、トリガー封殺手段は《自然の四君子 ガイアハザード》任せになってしまうため、フィニッシュの確実性にやや乏しいのがネック。

 《新世界秩序》は《超神龍バイラス・カースド》によってトリガーを全て封殺し、確実性の高いフィニッシュを見込めるのが最大の利点でしょう。

 G・ストライクに関しても《大長老 ウェイヨウ》で全クリーチャーをアンタッチャブル化すれば問題なく、必要なパーツが揃っていればほぼ確実に相手を倒し切れます。

 弱点はコストが重く、必要なパーツを全てマナか墓地に用意しておく必要があること。

特に《超神龍バイラス・カースド》が盾落ちしてしまう展開は非常に苦しく、頑張って《自然の四君子 ガイアハザード》でビートダウンを仕掛けるほかなくなります。

 ビッグマナに近しいコンセプトのデッキでありながら最速3ターンで《自然の四君子 ガイアハザード》によるロックを仕掛ける「上ブレ」がある点が強烈で、苦手な相手は多数存在するものの噛み合い次第で十分に価値を狙える点がデッキの大きな強みです。

 殿堂入り施行後は比較的苦手な相手であった「4ターン目に事実上ゲームを終わらせてくる」デッキの激減が予想されるので、活躍の場がより広がるデッキタイプとなりそうです。


【青t黒スコーラー】Tier2


 ザ・スペルコンボ代表デッキ。

 1ターン目から3ターン目までのすべてを使って全力で手札を整え、4ターン目からは《月下旋壊 ド・リュミーズ》などの軽量呪文を連打します。

 間に《超宮兵 マノミ》を挟んで山札を掘り進めながら5枚の呪文詠唱を達成し、《次元の嵐 スコーラー》でExターンを獲得。最終的に《魔導管理室 カリヤドネ》で《堕呪 ウキドゥ》を使い回し、相手の山札を削り切って勝利します。

 この「十分に現実的な確率で、4ターン目にシールドブレイクを挟まない決着を狙える」という強みは環境でも唯一無二。軽量の呪文メタを積む余裕のあるデッキが非常に限られることもあり、止まりづらさは環境でも随一です。

 「受けが厚い」とはお世辞にも言えず、心ばかりの受け札は採用されているものの基本的にビートダウンデッキは全般的に極めて不利。

 その一方で自分より遅いデッキに対してはほぼ全てに有利を取れる極端な相性差を有しており、メタゲームによってデッキ評価が大きく上下するデッキでもあります。

 8月15日にはキーパーツとなる《月下旋壊 ド・リュミーズ》が殿堂入り。

 コスト1の呪文の枚数がそれほど多くないことを考えれば「1枚引ければ動く」とはお世辞にも言い難く、少なくとも「大量の魔導具呪文と《月下旋壊 ド・リュミーズ》で4ターン目に《次元の嵐 スコーラー》を着地させる」構築の存続は非常に難しくなりました。

 5ターンあれば十分狙えそうではあるものの、このマナ域まで行けばハンデスや呪文ロックが間に合います。

 また、仮に《次元の嵐 スコーラー》でExターンを取れたとして、そもそもこのデッキ自体が《月下旋壊 ド・リュミーズ》連打による山札掘削力によって強引に《魔導管理室 カリヤドネ》を活用していた側面があるため、フィニッシュまで辿り着けるかには一抹の不安があります。

 諸々の要素を加味すれば、環境での活躍はひとまず落ち着くのではないでしょうか。

 しかしながら、Exターンの核となる《次元の嵐 スコーラー》自身はいまだ健在。アプローチを変えた【スコーラー】が環境の最前線に舞い戻る日は、そう遠くないかもしれません。


【グルメ墓地ソース】Tier2


 2種8枚採用された《巨大設計図》による莫大なリソースを《樹食の超人》で墓地リソースに変換。

《暴走龍 5000GT》《ブラキオ龍樹》といった大型クリーチャーを次々に展開して「詰み」の展開を押し付ける、半ばロックデッキのような性質を持った【墓地ソース】系デッキです。

 デッキ次第では登場するだけで敗着となりうる大型ロッククリーチャーを、わずか4ターンで繰り出せる理不尽さが【グルメ墓地ソース】最大の武器。

 2ターン目までに8枚採用されている《巨大設計図》を1枚でも引けばほぼ確実にメインムーブを決められるため、再現性の高さも十分です。

 メタカードが増えてきた直近の環境では、《アーチャー・チュリス/ボルカニック・アロー》や《キング・ザ・スロットン/7777777》を採用して除去性能を高めた構築も登場。

 どちらもコスト7以上のクリーチャーでありながら手撃ちもできる除去トリガーとして優秀で、ツインパクトと《巨大設計図》の相性の良さがもたらす拡張性の高さが窺えます。

 今夏の殿堂入りによって中核をなしていた《超七極 Gio/巨大設計図》と《樹食の超人》がそれぞれ1枚制限に。

 手札を稼ぐカード自体は代替が効くものの、そのアドバンテージを効率的に墓地へと変換できる《樹食の超人》の不在はどうしようもありません。デッキタイプとしての存続は厳しいものとなるでしょう。


【ラッカ鬼羅.Star】Tier2


 「切札! マスターCRYMAX!!」の新規メタクリーチャーを取り込んでパワーアップを果たした、メタビート界の重鎮。

 メタクリーチャーによって多くのデッキを牽制できるため引き続き悪くない立ち位置ではあるものの、環境全体がメタクリーチャーに「慣れて」きてしまったこともあり、相対的に価値が薄れてきているのも事実です。

 特に、速度が間に合わずメタクリーチャー単体でのケアが難しい【アポロヌス】や、豊富な除去と《自然の四君子 ガイアハザード》のロックの二重で拘束をかけてくる【ガイアハザード退化】の台頭は向かい風。

 今回の殿堂施行後は役割対象が減ってしまい、苦手とするデッキの活躍が予想されるため、やや苦しい立ち位置にありそうです。

 受けるデッキが大きく数を伸ばせば、あるいは。


Tier3

【青魔導具】Tier3


 環境内のカード除去の増加と、ゲーム速度が速く勝ち切れないデッキの台頭。

 主に2つの要因で、【青魔導具】のポジションは先月と比べて大きく低下しました。

 前者としては【ガイアハザード退化】の《闘争と成長の決断》や【ドロマー墓地退化】の《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》、【ラッカ鬼羅.Star】の《メッチャ映えタタキ》

 後者で言えば【アポロヌス】や【青t黒】の台頭が大きな痛手だったと言えるでしょう。

 殿堂入りでの痛手はありませんでしたが、前環境において最大の役割対象であった【モモキングダム退化】が殿堂入りにより消滅。このままマークが厳しい状況が続けば、苦しい立ち位置に置かれるでしょう。

 しかしながら、忘れた頃にまた浮かび上がってくるのが【青魔導具】というデッキです。4ターンでの決着を狙うコンボデッキが軒並み沈むため、受けデッキへのカウンターパートとしては有力な候補に挙がります。

 環境での活躍が控えめになったことで、このデッキに対するガードは確実に下がっています。新環境でも思わぬ活躍が見られるデッキとなるかもしれません。


【赤単我我我ブランド】Tier3


 アグロデッキとしてのポジションをめっきり【アポロヌス】に奪われてしまった【赤単我我我ブランド】。

 再起を懸けて打ち出した新たな方向性は、「1マナ域17〜18枚採用・《“逆悪襲”ブランド》多投」です。

 《“逆悪襲”ブランド》をいち早く召喚するべく、高速で手札を消費しながらウィニークリーチャーを展開するこの構築。

 そのほかのアグロ寄りデッキが手札コンボを中心としているためハンデスに苦しめられやすいのに対し、このアプローチは手札が絞られた後も動きやすい即時打点の豊富さが魅力になります。

 果たして新殿堂後の環境において、ビートダウンデッキの一角として環境の最前線を担えるか否か。


【5cザーディクリカ】Tier3


 こちらもここしばらくは環境上での活躍が控えめになっている【5cザーディクリカ】。

 苦手とする「4ターン目に決着を付けるコンボデッキ」が長らく環境の最前線で活躍していたため立ち位置が非常に悪くなっていましたが、新殿堂以降はこれらのデッキが軒並み弱体化するため、活躍の機会はまた巡ってくるでしょう。

 中速〜低速デッキの中でも、《龍風混成 ザーディクリカ》のExライフによる盾追加が《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》に対する受け手段として機能し、比較的早期での《ロスト・Re:ソウル》によって中速デッキ同士対決での立ち回りやすさも期待できます。

 構築幅の広さもあり、新殿堂後の活躍に期待がかかるデッキのひとつだと言えるでしょう。


【ジョーカーズ】Tier3


 今月の「注目の新デッキ」枠。

 《ガヨウ神》の殿堂解除や「マスター・ファイナル・メモリアル・パック」 の新規カード、《ジョリー・ザ・ジョニー Final》と《勝熱と弾丸と自由の決断》によって大幅な強化を受けた、無色ベースのジョーカーズが注目を集めています。

 特に環境上でのキーポイントとなっているのが《ジョリー・ザ・ジョニー Final》

 名目上のコストは10と重いものの、相手のマナにある文明1つにつきコストが2下がる能力を持っており、相手のマナに3色揃っていれば4マナ、4色で2マナ、5色揃っていればなんとマナコストを支払わずにSAの3打点が登場します。

 4色以上のデッキ、特に「キング・セル」を活用するようなデッキにとってはまさに致命的な1枚で、下手をすれば後攻2ターン目に《ジョリー・ザ・ジョニー Final》が飛び出し、《ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜》へと革命チェンジすることすらあり得ます。

 《アイアン・マンハッタン》によるロックや《燃えるデット・ソード》のランデス、煩雑かつ要求値は非常に高くなりますが《ジョット・ガン・ジョラゴン》を使ったループも存在し、搦め手の多さから多色偏重の中低速デッキに対しては無類の強さを発揮します。

 その一方で、ビートダウンへの耐性の低さは相変わらず。まともな受け札は《キング・ザ・スロットン/7777777》しかないことに加え、頼みの綱である《ジョリー・ザ・ジョニー Final》も2色以下で構成されがちな高速ビートダウンデッキに対してはうまく機能しません。

 4ターンキルデッキが軒並み消滅する殿堂施行後の環境は以前よりも中低速デッキが活躍しやすいフィールドになるため、それらのデッキに対して有効な「銀の弾丸」としてメタゲーム上での重要なポジションを担うデッキになっていくのではないか、と筆者は考えています。


環境のまとめ

これまで

 7月〜8月期のオリジナル環境を定義していたのは、主に2つの評価軸でした。

 ひとつはゲーム速度を定義する、【グルメ墓地ソース】、【青t黒スコーラー】、【ドロマー墓地退化】といった速度とフィニッシュ力に優れたコンボデッキ。

 これらのデッキは速ければ4ターン目、遅くとも5ターン目にはゲームを決着させるデッキ群。それ以前にデッキのコアとなるビッグアクションを持っているか、あるいは何らかの妨害を差し込めるデッキでなければ非常に対処が困難です。

 まずはこれらのデッキ群に勝てるか、というのがひとつ目のハードルです。

 2つ目のハードルが、《飛ベル津バサ「曲通風」》や《若き大長老 アプル》に代表される、リソースを制限するメタクリーチャーたち。

 これらのクリーチャーはオリジナル環境のリソース獲得手段を大きく歪めており、特定カードの組み合わせによる出力向上が狙いづらくなっています。

 結果として、これらのカードをテンポ良く除去できる手段や、メタ能力による制限を受けづらい純粋に「カードを引く」カードは相対的に評価を上げました。

 この2つの評価軸に照らし合わせて、最も厳しい立ち位置に置かれたのが《天災 デドダム》を活用した中速以下のデッキだと言えるでしょう。

 1ターン目、2ターン目と続けて多色カードをタップインさせて3→5のマナベースに重点を置くデッキは、安定感に優れますが現環境基準ではあまりに鈍重。

 先攻4ターン目に襲いくるコンボや2ターン目に何の気なしに置かれる《飛ベル津バサ「曲通風」》に大きく苦しめられます。

 結果的にメタクリーチャーを有効活用でき、序盤から妨害手段を連発できる【アナカラーハンデス】と、2ターン目《禁断英雄 モモキングダムX》という「上ブレ」を持つ【ガイアハザード退化】以外の中低速デッキは軒並み没落。

 受けデッキがポジションを低下させたために、上位層に居座るコンボデッキのほとんどが受け切れない【モモキングダム退化】や【アポロヌス】のポジションは相対的により一層盤石なものとなりました。

 また、コンボデッキの中でも受け手段を豊富に有し、ビートダウンに対して非常に強く出られる【ドロマー墓地退化】は、特殊な立ち位置を築いていたことも特筆すべきでしょう。

これから

 8月15日より施行される殿堂レギュレーション更新により、【グルメ墓地ソース】、【青t黒スコーラー】、【ドロマー墓地退化】のコアカードが揃って殿堂入りすることとなりました。

 先述した2軸のうちの1つ、「最速4ターン目での決着を見込むコンボデッキ」がぽっかりといなくなってしまうため、まず考えられるのは「5ターン目以降もゲームをする中低速デッキの復権」です。

 闇文明を採用した【ガイアッシュ覇道】や【4c邪王門】、【5cザーディクリカ】などのデッキがその好例。【ガイアハザード退化】もこの分野でしょう。

 ビートダウンを受けるデッキとして有力な【MDWチョイス】や【ディスペクター天門】のようなデッキも立ち回りやすくなると予想されます。

 これらのデッキに対するカウンターパートとして考えられるのが【ジョーカーズ】や【アナカラーハンデス】。

 どちらも受けギミックを拒否して勝負を決める手段を有しており、最序盤から相手に干渉する手段を持ち合わせているのが特徴です。

 また、今回の殿堂を生き残った、平均して5ターンでの決着を目指すコンボデッキも活躍の芽があるでしょう。【青魔導具】や【キリコグラスパー】、【マーシャルループ】などが代表例です。

 これらのデッキは中低速デッキに対して優位に立ちやすいものの、キルターンや再現性の観点から、今環境のように一部のデッキを環境から締め出すほどの影響力は持たないと予想されます。

 最後に、「中速デッキを狩りに来たデッキ」に対して有効なアグロデッキ。【アポロヌス】や【赤単我我我ブランド】が現時点での有力な候補です。

 今回の殿堂入りで相対的に立ち回りやすくなった受けデッキに対しては相性の面で一抹の不安を抱えるものの、これらのデッキの出力は一級品。引き続き有力な選択肢であることには変わりありません。

 実際にどの段階からメタが回り出すかは8月15日を迎えるまで未知数ではあるものの、概してこの3つをめぐる三すくみに帰結するのではないか、というのが筆者の個人的な予想になります。

おわりに

 というわけで、8月上旬のオリジナル環境について解説いたしました。

 殿堂入りに関する情報も含め、8月15日以降のデュエル・マスターズを考えるうえでの一助となりましたら幸いです。

 それでは次回、8月下旬のアドバンス環境解説記事でまたお会いしましょう!

オリジナル環境はこちら!

毎週のメタゲーム解説はこちら


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