【環境考察】アドバンス環境 2024年6月【最強デッキ】

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【環境考察】アドバンス環境 2024年6月【最強デッキ】

 こんにちは、月刊アドバンスの時間です。

 担当の神結です。今月もよろしくお願いします。

 今月はまで王道篇第1弾「デーモン・オブ・ハイパームーン(DoHM)」環境の総決算と、今後に期待の持てそうなデッキに紹介としていきましょう。

2024年5月環境はこちら!

目次

今月のアドバンス環境~四強環境の完成(と終結?)~

 今回はDoHMの総評を中心に書いていきましょう。

 GP以降、様々なデッキが台頭してきたアドバンス環境ですが、さすがに2ヶ月も経てばデッキの強弱は鮮明になり、ある程度の結論は出たのではないかと思っています。

 もちろん、地域や人によってある程度の差異はあるかと思いますが、とはいえDoHM環境の最強のデッキが【火水マジック】であることに異論はないでしょう。

【 クリーチャー 】
種族 マジック・ドラゴン / ゲーム・コマンド / 文明 水/火 / パワー10000 / コスト7

■革命チェンジ:コスト5以上のマジック
■W・ブレイカー
■自分のマジックすべてに「スピードアタッカー」を与える。
■このクリーチャーの各ブレイクの前に、自分のマナゾーンの枚数以下のコストを持つ呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札または墓地から唱えてもよい。その呪文を唱えた後に、墓地に置くかわりに山札の下に置く。

 マジックの突破力は、受けの強いアドバンス環境においても最強だったわけですね。

 環境的な変化で言えば、マジックは5月以降は同型に寄せた構築が多くなり、《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》や《飛翔龍 5000VT》の採用が見られるようになりました。

【 ツインパクトカード 】
種族 マジック・マーフォーク / マジック・ソング / 文明 水 / パワー4000 / コスト3

種族:マジック・マーフォーク
■相手のクリーチャーが出た時、このターン、そのクリーチャーは攻撃できない。そのクリーチャーがコストを支払わずに出ていたら、カードを1枚引いてもよい。

────────────呪文────────────
カード名:♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり
文明:水
コスト:2マナ
種族:マジック・ソング
■数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、その数字と同じコストの相手のクリーチャーは攻撃もブロックもできない。

 その分、デッキから弾き出されたのが《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》。

【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 火 / パワー2000+ / コスト2

■バトル中、このクリーチャーのパワーを+2000する。
■相手のターン中に、相手のクリーチャーが召喚以外の方法で出る時、相手はかわりにそのクリーチャーを墓地に置く。

 これによって元より最強格のデッキであった【光自然ヘブンズ・ゲート】は断然戦いやすくなり、マジックと肩を並べる存在に。

 一方でGP優勝デッキでもある【闇自然アビス】は、マジックが地上戦重視になったことでかなり苦戦を強いられることになります。

 元より、《アビスベル=覇=ロード》の枠を削っていることもあってオリジナルより対マジックの勝率が出ないアドバンスのアビス。リソース拡張や除去などに超次元を使用していないこともあって、当然ながらオリジナルのキーカードである《ボン・キゴマイム》は刺さります。

【 クリーチャー 】
種族 アビスロイヤル / 文明 闇/自然 / パワー11000 / コスト7

■革命チェンジ:コスト5以上のアビス
■自分のアビスすべてに「マッハファイター」を与える。
■W・ブレイカー
■自分のターンの終わりに、コスト6以下のアビス・クリーチャーを1体、自分の墓地またはマナゾーンから出してもよい。
■各ターン、相手のクリーチャーがはじめて攻撃する時、可能ならこのクリーチャーを攻撃する。

 またアビスにとっては【火闇侵略(バイク)】の存在も厳しく、当初の予想と比べて立ち位置を大きく落としたと言えるでしょう。

 そのバイクについては、マジックに一定の勝率を保ちつつ、マジックが手放した《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》が健在。《ドキンダムの禁炎霊》絡みの禁断解放が受けにくいこともあり、四強の一角として確かな地位を築きました。

【 タマシード 】
種族 ソニック・コマンド / レクスターズ / 文明 闇/火 / コスト4

■S・トリガー(このカードをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ使ってもよい)
■シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
■このタマシードが出た時、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。その後、コスト4以下のソニック・コマンドを1枚、自分の墓地から出す

 そしてもう1つ、忘れてはいけないのが【水闇卍夜】でしょう。

 【水闇サガ】【火水マジック】という、「なんかメリットよりデメリットが重いデッキ」が続いてお陰で忘れられがちですが、《零龍》はデュエマ史上最強のカードと言ってもおかしくないです。

【 呪文 】
文明 闇 / コスト8

■無月の門・終(ルビ:ピリオド):この呪文を、コストを支払うかわりに、自分の魔導具をバトルゾーンと墓地から2つずつ選び、好きな順序で自分の山札の一番下に置いて、唱えてもよい。
■自分の山札、手札、墓地のいずれか、あるいはすべてを見る。その中から自分のドルスザク・クリーチャーを1体と魔導具を4枚まで選んでもよい。そうしたら、そのドルスザクをそれら魔導具の上に重ねてバトルゾーンに出す。こうして山札を見たら、シャッフルする。

 私も正直練度がなくて《卍夜の降凰祭》+《暗闇の裏闇市》を揃えないと……みたいに思ってたんですけど別にそうでもなくて、《ガル・ラガンザーク》でゲーム出来たり、戦いの幅は思った以上に広かったです。

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ドルスザク / マフィ・ギャング / 文明 水/闇 / パワー9000 / コスト8

■夢幻無月の門:自分の魔導具クリーチャーを出した時、または自分の魔導具呪文を唱えた時、自分の魔導具をバトルゾーンと墓地から合計4枚選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら4枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■呪文の効果によって相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。
■相手のターン中に、相手のクリーチャーが召喚以外の方法で出る時、相手はかわりにそのクリーチャーを墓地に置く。

 それでいて3キル(一応最速は2キルだけど)を内包しているということもあり、マジックにジャンケンで勝てば広く戦えるデッキとなっています。

 というわけでDoHM環境の四強は順に【火水マジック】、【光自然ヘブンズ・ゲート】、【水闇卍夜】、【火闇侵略】で提出。

 その後ろに【光ゼロサバキZ】【闇自然アビス】【火光水ゴスペル】【4cドラグナー】などが控えている、という認識です。

 まぁ、この四強環境も終結しそうなのですが……。

2024年6月環境デッキ

 というわけで、新殿堂以降の環境について、その主要デッキを見ていきましょう。

 今回設定したランクは以下の通りです。

Sランク:環境の中心、大暴れ
Aランク:デッキ分布は3~4番目程度だが、CS優勝も出来るレベルの強さ

Sランク

火水マジック(赤青マジック)


 というわけで最強であり続けた男?、【火水マジック】です。

 ちなみにこの記事の準レギュラーとしてお馴染みのみかづき(アドフィク)さんが、四強環境の結論として構築していたのがこのリスト。


 墓地メタと呪文メタを兼ねる《超次元エクストラ・ホール》が環境的によく、こちらでテンポを取って、続くターンで倒すというイメージです。

 決して尖ったカードではないのですが、天門には《イオの伝道師ガガ・パックン》、ブロッカー突破の《小結 座美の花》、同型にはブロッカーの《魔導獣イエス・コレヨリ》、墓地利用対策、或いは自分の封印から落ちた《単騎連射 マグナム》を山札に戻したりと、相手や状況を選ばすに使えて、どれもかゆいところに手の届いてくれるのが嬉しいポイント。

 無事、CS優勝も飾ったようです。みかさんおめでと~~~!!!

 

光自然ヘブンズ・ゲート(白緑天門)


 こちらもアドバンス最強格のデッキですね。

 なんというか、相手が正々堂々と土俵に上がってぶつかり稽古してくれるなら、天門に敵はいないと思っています。

 ちなみに、リストは人によってホントに微差ありますが、掲載しているリストは私がここ1ヶ月くらいずっと好んで使っていたものになります。

 現在のアドバンスはオリジナル化しつつあるので、《∞龍 ゲンムエンペラー》がとにかく刺さるカードでした。

【 クリーチャー 】
種族 ∞マスター・ドラゴン / チーム零 / 文明 水/闇 / パワー999999999 / コスト999999999

※システムの都合上、《∞》の表記を《999999999》としております

■ムゲンクライム 4(自分のクリーチャーを4体タップし、 [wd04]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■∞ (ルビ:インフィニティ)ブレイカー(「∞ ブレイカー」を持つクリーチャーは、相手のシールドを好きな数ブレイクできる)
■ブロッカー
■コスト5以下のクリーチャーの能力とコスト5以下の呪文の効果を無視する。

 また《邪光魔縛 ネロマノフ=ルドルフⅠ世》はオリジナルでは標準装備ですが、アドでも緑を含むカードでかつ、序盤の《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》や《∞龍 ゲンムエンペラー》のマナ埋めを許容出来るため、使いやすさを感じています。

 個人的には納得のリストです。

Aランク

火闇侵略(赤黒バイク)


 そういえばデュエマの文明って光→水→闇→火→自然の順番になっていて、SRの採番とかも上の順のように収録されているんですよ。

 ただデッキ名とかを表示するときは、基本的に火文明を優先するというルールもあるらしく、結果「火闇」とか「火水」のような表記をしてることが多いです。 

 そして【火闇侵略】……いわゆるバイクなんですが、「一定の速度があって受けも固いデッキ」としてマジックと戦えるデッキとなっており、更にアビスには禁断が強力で有利を主張出来るデッキとなっています。

【 進化クリーチャー 】
種族 ソニック・コマンド / 侵略者 / 文明 火 / パワー11000 / コスト6

■進化:火のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略:火のコマンド(自分の火のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーの攻撃中、相手は「G・ストライク」を使えない。
■各ターン、このクリーチャーの最初の攻撃の終わりに、このクリーチャーをアンタップし、一番上のカードを破壊する。

 また天門にも《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》からゲームを引き延ばして《単騎連射 マグナム》を探せることもあるため、思っている以上には戦えます。

 ちなみに「受けが固い」にも幾つか種類はあるのですが、バイクの場合は「ケアして殴るのが難しい」「踏ませれば1ターンは貰える」「貰った1ターンで返しにだいたいリーサルを取れる」タイプですね。

【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ステラ / シノビ / 文明 闇 / パワー5000 / コスト6

■S・トリガー
■ブロッカー
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。その後、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
■相手のターン中に、このクリーチャーが出た時、このターンに2つ以上自分のシールドがブレイクされていなければ、このクリーチャーを破壊する。

 デッキとしても「とりあえず殴って楯で返す」ことが肯定されやすく使いやすいため、アドバンスの入門としてはかなりオススメ出来るデッキだと思っています。

水闇卍夜


 このデッキも思った以上に多彩なプランがあって、対応力高かったですね。今なので白状しますが、割と舐めてました。全国の卍夜ファンの皆様、大変失礼しました。

 ところでこのデッキなのですが、先日ガチまとめでもお馴染みの◆ドラ焼き先生がなんとメカーネンなし構築で優勝を果たしました。

 ……と、いうことらしいです。

 《ツタンメカーネン》を捲ってはいけない瞬間が結構なパターンで存在するので、デッキ自体は間違いなく強くなっています。

 ただこの構築の場合、めちゃめちゃ手を早く動かさないと時間切れの恐れがあるので、使いたいという方はハードな練習をオススメします。

その他

・光ゼロサバキZ
・闇自然アビス

・火光水ゴスペル
・4cドラグナー

 など

 これらは環境上ではやや向かい風か、或いはちょっとデッキパワー(環境に左右されないデッキとしての絶対的な強さ)がやや不足している、といったデッキたちになります。

 とはいえ1つのデッキが環境を大きく変えるのがデュエル・マスターズ。

 これまでにアドバンスで活躍したデッキならば、ちょっとした変化があれば復権してくることもあるかも。

 そしていま、アドバンスには黒船が来航しようとしています……。

新環境注目デッキ

闇単XENARCH

 火水マジックの項で貼ったポストをもう一度見直して欲しいんですけど、2位に凄いデッキがあるんですよね。

 《死神覇王 ブラックXENARCH》を使用した零龍デッキ、【闇単XENARCH】がいきなり結果を残しています。

 そしてこのデッキ、これまでのアドバンスのデッキを、全て過去のものに変える可能性を秘めています。

【 クリーチャー 】
種族 ダークロード / 文明 闇 / パワー9000 / コスト6

■各ターンの終わりに、このクリーチャーが自分の墓地にあり、自分のマナゾーンに闇のカードがあれば、自分のタップしているクリーチャーを3体破壊してもよい。そうしたら、このクリーチャーを自分の墓地から出す。
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■自分のクリーチャーが出た時または離れた時、相手は自身のクリーチャーを1体選び、破壊する。そうしなければ、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。

 基本的には、【アグロ零龍】のように早期に盤面を作って殴るんですが、その過程で《死神覇王 ブラックXENARCH》によるハンデスが絡みます。

 で、そのハンデス量が尋常じゃない。平気で手札4枚とか持っていきます。

 そういう意味では、【アグロ零龍】+【水闇ゼーロ】を合体させたようなデッキ、と言えるかもしれません。

 《死神覇王 ブラックXENARCH》 のタネにはタップされたクリーチャーが必要なのですが、そこをムゲンクライムやハイパー化で確保……というのはある程度デザイナーズだと思うのですが、そこに加えて《緊縛の影バインド・シャドウ》がかなり強力。

【 クリーチャー 】
種族 ゴースト / 文明 闇 / パワー1000 / コスト1

このクリーチャーはタップしてバトルゾーンに置かれる。
闇のクリーチャーはタップしてバトルゾーンに置かれる。

 自軍を全てタップ状態で召喚出来るのは勿論ですが、かつての黒緑速攻時代の輝きを放ってくれます。

 というのも今のアドバンス環境が闇のカードが多く、【闇自然アビス】や【火闇侵略】といったデッキたちのアタッカーは勿論、《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》セットなどをタップインで封殺出来るので攻守両面での活躍が期待出来ます。

 バイクが《緊縛の影バインド・シャドウ》で止まるの、ちょっと面白いんだよな。

 またブロッカーが大量に採用されていることもあり、かつ先2の《AQvibrato》に対する回答もあるため、【火水マジック】すら手玉に取れたり。

 で、あとは往年の【水闇ゼーロ】のように大量の打点を並べて《零龍》カウンターを用意しつつ、安全に詰めていきます。

 他にも《時空の禁断 レッドゾーンX》が実質的な《復讐 ブラックサイコ》になったりと、様々なギミックが内蔵されたデッキでもあります。

 加えて、従来の零龍デッキと異なり、《とこしえの超人》のようなメタクリーチャーに対しても《アイロン=バイロン》というわかりやすい回答があり、そもそも先1で《堕魔 ザンバリー》《ビックリーノ》で復活の儀さえ切ってしまえば、後手1の《とこしえの超人》も正直今更感があります。

 ……状況次第でとこしえすら間に合わないとかいう事実、デュエマもいよいよそこまで来てしまったかという気持ちもあります。

 やはり零龍はすごい、本当にすごいんだ。

 この記事を書いているのが6/24で、私としてもまだまだ勉強中の段階ですので、また来月も大きく取り上げることにはなると思います。

 ただ間違いなく、このデッキが中心となって、環境は新しい姿になっていくことでしょう。

おわりに

 というわけで、今月のアドバンス解説はいかがだったでしょうか?

 DoHM環境の総括を中心にしましたが、いやはや、来月の今頃はどうなっているんでしょうか。

 とはいえ全く新しいデッキが出てくるのは久々ですし、まーもしかしたら1ヶ月くらいでしょっぴかれている可能性もあるので、ぜひ今しかないアドバンスを楽しんでいただければと思います。

 それではまた来月、お会いしましょう!


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