【環境考察】アドバンス環境 2025年1月【最強デッキ】

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【環境考察】アドバンス環境 2025年1月【最強デッキ】

 こんにちは、月刊アドバンスの時間です。担当の神結です。今月もよろしくお願いします。

 年も変わって1月、《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》の2倍キャンペーンこそ終わってしまいましたが、アドバンス環境の開拓は日々続いています。

 振り返ってみると、去年も年明けから【巨大天門】のリスト・プレイが洗練されていった節があります。

 実際今年も、デュエキングDREAMの開拓はまだ道半ばといったところ。また、例年通り「オリの覇者」たちも環境に進出してきました。

 というわけで年明け以降のアドバンス環境について観ていきましょう!

2024年12月環境はこちら!

目次

今月のアドバンス環境~恐ろしき2大マーシャル~

 さて、昨年末くらいからアドバンス環境でも結果を残し始めたデッキがあり、それが【マーシャルループ】になります。

 オリジナルをプレイしている方なら、もう嫌というほど見たデッキでしょう。

【 呪文 】
種族 マジック・ソング / 文明 水 / コスト4

■S・トリガー
■カードを1枚引き、その後、数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、その数字と同じコストの相手のエレメントの能力を無視し、相手はその数字と同じコストの呪文を唱えられない

 元々最強だったこのデッキは《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》によって手が付けられなくなり、《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》を始め、あらゆるメタカードを乗り越えてくるようになりました。

 そんな【マーシャルループ】ですが、長らくアドバンスには天敵となるデッキが存在していました。

 ご存じ、アドバンスの王である【闇単零龍XENARCH】です。

【 クリーチャー 】
種族 ダークロード / 文明 闇 / パワー9000 / コスト6

■各ターンの終わりに、このクリーチャーが自分の墓地にあり、自分のマナゾーンに闇のカードがあれば、自分のタップしているクリーチャーを3体破壊してもよい。そうしたら、このクリーチャーを自分の墓地から出す。
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■自分のクリーチャーが出た時または離れた時、相手は自身のクリーチャーを1体選び、破壊する。そうしなければ、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。

 《死神覇王 ブラックXENARCH》の前には《キール・ロワイヤル》すらただの1クリーチャー。以降は容赦のないハンデスがあり、まず勝てません。

 そんなわけで【闇単零龍XENARCH】が健在なうちは【マーシャルループ】はアドバンスでは大きな顔が出来なかったのですが、年末になると風向きが少し変わってきました。

 1つは《頂上混成 BAKUONSOOO8th》の隆盛に伴う【闇単零龍XENARCH】の使用者数の低下です。

【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / メタリカ / ビートジョッキー / 文明 光/水/火 / パワー9000 / コスト9

■このクリーチャーを召喚する時、自分のクリーチャーを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは2以下にはならない。
■EXライフ
■W・ブレイカー
■自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
■このクリーチャーはブロックされない。
■カードが相手のシールドゾーンを離れた時、GR召喚する。

 特に“ルーターオンソー”と呼ばれる【火水BAKUONSOOO】は単純かつ強力なデッキで、そしてXENARCHに大きく有利を突けます。

 CSを出る上ではBAKUONSOOOとの対戦は避けられず、XENARCHを避けるという動きはありました。これによって、マーシャルループとしては居心地がよくなりました。

 そしてもう1つ、マーシャルループ自身の変化もあって、それが《零龍》を自ら採用するというものでした。

【 零龍の儀 】
種族 マスター・ドラゴンZ / 文明 闇 / パワー0 / コスト00

MZ1
■ゲーム開始時、このカードと、異なる4種類の零龍星雲を、リンクせずにバトルゾーンに置く。
■ゲーム開始時、相手はもう1枚カードを引く。
■零龍カードはバトルゾーンを離れない。
■零龍卍誕:自分の4枚目の零龍星雲をこのカードとリンクした時、5枚全部を裏返して、1体のリンクしたクリーチャーにする。

MZ2■自分のターンの終わりに、手札が1枚もないプレイヤーがいれば、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、GR召喚する。

MZ3■カードを自分の墓地に置いた時、自分の墓地にカードが8枚以上あれば、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-3000 する。

MZ4■クリーチャーが破壊された時、このターン中、他に2体以上破壊されていたら、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、闇のカードを1枚、自分の墓地から手札に戻す。

MZ5■カードを自分の墓地からバトルゾーンに出した時、この零龍星雲を自分の《滅亡の起源 零無》にリンクしてもよい。そうしたら、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。

────────────零龍────────────
■ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
■このクリーチャーが零龍卍誕した時、そのターン、相手のクリーチャーすべてのパワーを0にする。
■このクリーチャーは、パワーが0以下の間バトルゾーンを離れることはできず、すべてのバトルに勝つ。
■このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。

 相応にリスクのあるカードではありますが、自身のデッキの動きで3つの儀を達成することは可能で、また《死神覇王 ブラックXENARCH》を相手とするなら《手札の儀》の解決も可能であり、結果として零龍卍誕が成立します。

 卍誕後は《死神覇王 ブラックXENARCH》の効果を《零龍》が吸い続けるため状況が好転しやすく、また相手の卍誕に対しては《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》という切り札あるので、これで勝利することが可能です。

 ほぼ対XENARCH専用である点や、手札1枚で生じた影響を捲れるデッキなのかというとまた難しい部分もあるのですが、何より自力で改善を見込めるようになったのは大きな進歩と言えるでしょう。

 そんなわけで【マーシャルループ】の台頭に注目集まっていた傍らで、もう1つのマーシャルもまた爪を研ぎ続けていました。

 こちらもお馴染み【マーシャルデリート】でしょう。

 元々は非禁断デッキキラーとして活躍していたこのデッキでしたが、こちらも《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》によって状況が変化。

 宣言99さえすれば相手の《伝説の禁断 ドキンダムX》の禁断解放による全封印を免れるようになり、つまりは自身の《オールデリート》が一方的に通るようになりました。

 すごくざっくり言えば対禁断デッキ相手にはパーツが1枚増えこそすれど、《オールデリート》による勝ちが出来るようになったのです。

【 呪文 】
文明 闇 / コスト11

■各プレイヤーは、バトルゾーン、手札、シールドゾーン、墓地にある自身のカードをすべて山札に加えてシャッフルする。

 また《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》の存在は、《オールデリート》と並ぶ択として使われる《煌銀河最終形態 ギラングレイル》をも強化しています。

 こちらは《無限合体 ダンダルダBB》から唱えられることで任意の呪文を封殺しながらフィニッシュ出来るようになり、つまり《煌銀河最終形態 ギラングレイル》を優秀なフィニッシャーとして使えるようになったんですね。

【 呪文 】
文明 光 / コスト12

■シンパシー:クリーチャー(この呪文を唱えるコストは、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただしコストは0以下にはならない)
■GR召喚を12回する。

 これによって【マーシャルデリート】はかなりの強化を受けたことになり、特に関東圏のアドバンスCSでは【マーシャルループ】以上に環境を食い荒らしています。

 恐ろしき2大マーシャルの存在。そしてBAKUONSOOOにXENARCH。アドバンスの環境は、昨年からまた変化を見せたと言っていいでしょう。

2025年1月環境デッキ

 というわけで、新殿堂以降の環境について、その主要デッキを見ていきましょう。

 今回設定したランクは以下の通りです。

Sランク:【火水BAKUONSOOO】、【闇単零龍XENARCH】、【マーシャルデリート】

Aランク:【マーシャルループ】、【光自然ドリームメイト】

Bランク:【水自然ジャイアント】、【光水ヘブンズ・ゲート】、【4cガイアッシュDREAM】、【火光闇ファイアー・バード】、【火闇バイク】

Sランク

火水BAKUONSOOO


 殿堂ゼロでもその強さを発揮していた《頂上混成 BAKUONSOOO8th》。

 様々な構築がありつつも、現在は火水のルーター型が主流となりました。

 メタクリーチャー軸が弱いわけではないですが、《夜露死苦 キャロル》《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》まで合わさることで、【闇単零龍XENARCH】にちゃんと有利を取れるようになったと言っていいでしょう。

 リストとしての注目点は、《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》でしょうか。

【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / ビートジョッキー / 文明 火 / パワー9000 / コスト10

■B・A・D 2(このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する)
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが破壊された時、タップしていたら、このターンの後で自分のターンをもう一度行う。
■バトル中、このクリーチャーのパワーを+5000する。

 元々は《頂上電融 クライアッシュ“覇星” '22》が採用されることの多かった枠ですが、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》をケアするカードとして採用されるようになりました。

 苦手としていた《キャディ・ビートル》のようなメタクリーチャーも《強瀾怒闘 キューブリック》で強引に突破できます。

 目下最強のデッキとして考えていいでしょう。

闇単零龍XENARCH


 引き続き最強デッキの一角である【闇単零龍XENARCH】。

 こちらは《影邪盗霊》を上手く使うために《DARK MATERIAL COMPLEX》の枚数を減らしていくというアプローチが出始めました。

【 呪文 】
文明 闇 / コスト5

■ハイパーエナジー(このクリーチャーを召喚する時、コストが異なる自分のクリーチャーを好きな数タップしてもよい。こうしてタップしたクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■自分の山札の上から5枚を墓地に置いてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを、自分の墓地にあるカード1枚につき、-1000する。

 流れとしては1コスクリーチャー→2コスクリーチャー→3ターン目に2体タップして《影邪盗霊》で墓地作りとメタ除去、残る手数で3体目を用意して《死神覇王 ブラックXENARCH》着地という流れを作りたいんですよね。

 ですのでこの流れに相性のいい《シックル=シーク》がフル投入されるようになり、逆に1コストの中でも上記の状況を作れない《DARK MATERIAL COMPLEX》が枚数を落としたわけです。

【 クリーチャー 】
種族 アビスロイヤル / 文明 闇 / パワー1000 / コスト2

■スレイヤー(このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する)
■このクリーチャーがタップした時、自分の山札の上から3枚を墓地に置いてもよい。

 このカードのお陰で《とこしえの超人》などが処理しやすくなり、対緑系のデッキへはかなり強く出られるようになりました。

 逆に《DARK MATERIAL COMPLEX》が減ることで同型などへの勝率は落としますが、そもそも《頂上混成 BAKUONSOOO8th》の影響で同型戦も減りつつあるので、今後は2タイプの【闇単零龍XENARCH】が見られそうです。

マーシャルデリート


 流れとしては、上記の「今月のアドバンス環境」の解説を参照してください。

 もう1つのマーシャルとは手札を攻められると弱いという弱点は共有しつつも効くメタクリーチャーにはやや違いがあり(例:ループに効く《キャディ・ビートル》はほぼ効かず、逆に暴発→ベンゾの流れを止められる《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》はループに効かない)、共存していることは【マーシャルデリート】側にとっては好都合と言えます。

 またループ型のマーシャルに比べて勝ちまでのパーツ・パターンがわかりやすく、【闇単零龍XENARCH】に抗いやすいことも含めて、直近ではかなりの結果を残しています。

Aランク

マーシャルループ


 こちらも流れとしては、上記の「今月のアドバンス環境」の解説を参照してください。

 アドバンスでの一番の違いは《♪奏でよグローリー》によるGRフィニッシュが出来る点でしょうか。

 GRの構成ですが、こちらも一定以上の自由度があり、《死神覇王 ブラックXENARCH》を受け流せる《白皇世の意志 御嶺》《ロッキーロック》などの採用が見られています。

光自然ドリームメイト


 《影邪盗霊》によってケチはついたものの、2種のメタクリーチャーが強力なこともあり、未だアドバンス上位デッキに君臨しています。

 この地位を維持出来ているのは世界一偉大な犬であるところの《料理犬のヴィヤンドゥ》の影響が大きく、序盤のクリーチャー展開を妥協しにくいアドバンスでは必須級のカードと言えるでしょう。

 リストとして大きく変わっている点はないので、こんなところで。

Bランク

水自然ジャイアント


 《とこしえの超人》+《キャディ・ビートル》を種族ごと生かせるだけでなく、それらを《同期の妖精》や《アシステスト・シネラリア》で守れるのが大きな主張点です。

 最終的には《超重竜 ゴルファンタジスタ》の終局宣言さえ通ればだいたい勝ちます。

 リスト自体が様々な派生系があり、ざっくばらんとしていますが【マーシャルデリート】が台頭していることもあって《禁断 ~封印されしX~》はちょっと手放せないかな、というのが現状でしょう。

光水ヘブンズ・ゲート


 年末までは全包囲を受けていたようなお馴染みのヘブンズ・ゲート、厳しい戦いなのは変わりません。

 しかしながら【火水BAKUONSOOO】がどうしてもここの相性だけは見られないということもあり、その点では主張点があると言えます。

 6ターン目以降まで持ち込めば本当に無類の強さを誇りますが……。

 《頂上混成 BAKUONSOOO8th》を見るために《キャディ・ビートル》などが流行っているのもややマイナスと言えるでしょう。

4cガイアッシュDREAM


 特にリストが変化している訳では無いですが、《流星のガイアッシュ・カイザー》に《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》という2種のカードが環境的に優秀なこともあり、一定の地位と結果を維持しています。

 特に《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》がメタクリーチャー系のデッキを狩りやすく、更に両マーシャルにも抗えるのが大きいです。

 個人的には先月以前の状況と比べて、かなりやれるようになっているかな、という認識をしています。

火光闇ファイアー・バード


 デッキは強いけど有利な相手が殆どいない日本代表。たぶん、環境上だと【ドリームメイト】くらいになってしまう。

 デッキとして特段取り上げることは今更ないのですが、向こう側の世界(オリジナル)で暴れてきた実績もあり、殿堂を超えるのは厳しいでしょう。

 つまり今から改めて触る利点は特に……。

火闇バイク


 一時期下火だったけども、「まぁ別にデッキが弱いわけじゃないよね」ということで、ちょくちょく環境に戻ってきました。

 ただし《キャディ・ビートル》がキツいデッキではあるので、現環境でトップTierに返り咲くのは厳しいかと思います。

 《魔誕翔天マルピア》を含む、多数のコマンドの新登場で一定の選択肢を貰ったデッキではあるので、気になるなら一度触ってみてもいいかも?

おわりに

 というわけで、今月のアドバンス解説はいかがだったでしょうか?

 先日来期のGPの日程が発表され、アドバンスは無事続投となりました。いやー、めでたいです。

 その前に殿堂発表もあるので少し気は早いですが、個人的な感想としては、アドバンスの主要デッキの中でも、影響を受けるのは一部だと思うので、いまから触って全然問題ないと思います。

 また一緒にGPに向けて頑張りましょう。

 それではまた来月、お会いしましょう!


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