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こんにちは、たけっしーです。
今回は11/4(月)に開催された遊戯王大型公式イベント「YCSJ大阪」での結果と入賞デッキの考察をしていきます。
それでは早速やっていきましょう。
4位 粛声ライゼオル
まずは4位の【粛声ライゼオル】です。
【粛声】と【ライゼオル】の混合デッキという、見慣れない構成ではありますが、【ライゼオル】の「ランク4のXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。」の制約は、【粛声】の儀式召喚にはひっかかりません。
また、【ライゼオル】は「光属性のモンスターを即座に並べる」という特徴から儀式素材として活用できる点で意外とシナジーはあるのかもしれません。
それぞれのギミックを引き合わせた際は《ライゼオル・デッドネーダー》《粛声なる守護者ローガーディアン》《粛声なる結界》《粛声なる威光》とかなり強固な盤面になります。
お互いのギミックの弱点を補う盤面を形成することになるため展開が通ってしまえば捲られにくく、シングル戦のポイントである「先攻は絶対勝つ」という点を重視されているのかと思います。
ギミック以外の部分だと《抹殺の指名者》で弾くための手札誘発を1枚ずつ採用されている点からも先攻重視なところが伺えます。
3位 天盃龍
3位はソウマユウキ選手の【天盃龍】になります。
実はソウマユウキ選手とはとても親しい友人で、今回YCSJ参加にあたってデッキ選択や構築の相談を受けて、僕がおすすめしたデッキがこの【天盃龍】でした。
僕自身はYCSJに落選してしまったこともあり、自分の代わりにデッキを使って入賞してくれたのはとても嬉しかったです。
以前「YCSJおすすめデッキ5選」を紹介した際は【天盃龍】は候補に入っていませんでしたが、シングル戦でこそ強みを活かせるデッキとなっています。
現在の【天盃龍】はマッチ戦では「先攻を渡されるリスク」と「先攻札による理不尽負け」という2つの問題が発生しやすく、《天盃龍チュンドラ》が制限になってしまったことでターンを跨いだ長期戦も厳しくなってしまいましたが、シングル戦であればそれらの問題はほぼ無視できます。
そのためYCSJであれば十分活躍できるデッキだと思いました。
《天盃龍チュンドラ》が制限になったことから【天盃龍】の使用率が以前よりも下がりミラーが発生しにくいこと、基本的にほとんどのデッキが先攻を選択することから先攻後攻のじゃんけんに左右される場面が少ない点も追い風なのかなと思います。
構築面で注目すべき点は2つあります。
1つ目は《天盃龍チュンドラ》が制限カードになってしまったことに対するリペア案として《封印の黄金櫃》《焔征竜ーブラスター》のギミックを投入していることです。
《天盃龍チュンドラ》が制限になったことで「召喚権」に対する妨害を貫通する二手目の攻め手が減ってしまいましたが、《封印の黄金櫃》を投入することで実質的な貫通札兼初動の枚数は前期以前と変わらずに使用することができます。
《天盃龍チュンドラ》本体と違って《焔征竜ーブラスター》に《灰流うらら》を受けてしまう点は以前と比べて流石に弱体化を感じるものの、今回の構築では《マルチャミー・プルリア》《マルチャミー・フワロス》《増殖するG》のドロー系手札誘発を計8枚投入しています。
《灰流うらら》は先にそれらに使わせることができるため、《封印の黄金櫃》のギミックを通しやすくなっています。
2つ目は【ライゼオル】を意識したカードを多く採用していることです。
動きを制限する《マルチャミー・プルリア》《マルチャミー・フワロス》《増殖するG》の3種のドロー系を計8枚採用。
《ライゼオル・デュオドライブ》を止める無効系を計9枚採用。
上記のカードで【ライゼオル】の動きを制限した際に残った《ライゼオル・デッドネーダー》《No.41泥酔魔獣バグースカ》を処理する《禁じられた一滴》《月女神の鏃》《無限泡影》の捲り札を計9枚採用。
それぞれの役割に分類されるカードを6〜9枚ずつ投入し、再現性を高めることで今期の環境トップである【ライゼオル】に抗える構成になっています。
実際にソウマユウキ選手は【ライゼオル】に4回対面していますが、全て勝利しているため構築が上手くハマったといえるでしょう。
準優勝 ラビュリンス
準優勝はイナイケイタ選手の【ラビュリンス】になります。
イナイケイタ選手もまた、普段から仲が良い友人であり、決勝まで上り詰めた際は胸がアツくなりました。
【ラビュリンス】は過去のYCSJでも3回決勝に上がっているデッキであり、シングル戦でも活躍できるデッキになります。
今期の【ラビュリンス】の強みとしては【ライゼオル】に対して有効な《次元障壁》《魔砲戦機ダルマ・カルマ》を活用できることから環境トップである【ライゼオル】に抗える要素を持っていることです。
《迷宮城の白銀姫》《トラップトリック》を3枚採用していることからもそれらに素早くアクセスしてテンポを掴み取るという誠意が見られます。
また《PSYフレームギア・γ》《PSYフレームギア・δ》といった質の高い手札誘発を多めに採用することで後攻でも抗えるようになっていますね。
先攻時でも《白銀の城の召使いアリアンナ》を召喚しなければ盤面はガラ空きなので発動しやすいですし、シングル戦で採用されがちな《ハーピィの羽根帚》を《PSYフレームギア・δ》で阻止したり、《魔砲戦機ダルマ・カルマ》で裏側守備表示にすることでエンドフェイズに除外されずに場に残るため、次のターンの攻め手に活用できたりと相性がいいです。
優勝 ライゼオル
優勝はイノウエリョウ選手の【ライゼオル】になります。
今期のトップといえるデッキが決勝まで上り詰めるのは納得の結果でした。
構築面で特徴的なのは《墓穴の指名者》《抹殺の指名者》の不採用とし、その枠を手札誘発に回すことでデッキの半分が手札誘発になっているところでしょう。
シングル戦ということもあり1回も負けられないため後攻を絶対落としたくない、先攻時でも相手に打たれるかわからない手札誘発を《墓穴の指名者》《抹殺の指名者》で弾くことを考えるよりも、手札誘発で相手の攻め手を防御したほうが勝利に繋がると考えての判断かと思います。
見事にハマって優勝まで導いたといえるでしょう。
今回のまとめ
今回は11/4(月)に行われた「YCSJ大阪」での結果と入賞デッキの考察をしました。
今期は【ライゼオル】が頭1つ抜けているデッキですが、入賞デッキ以外にも様々なデッキが活躍していたためシングル戦では色んなデッキに可能性があることを改めて実感した大会になったと思います。
僕はまだ出たことがないので、いつか出たいなと思ってます。
それでは👋
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