【DM歴代名作デッキ】Vol.125~ムカデグラスパー(限定戦)~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.125~ムカデグラスパー(限定戦)~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 エリア予選、始まっています。なんといっても5年ぶりの開催です。5年ぶり……5年ぶり!?

 私はそこまでエリア予選の出場経験もないのですが、特に印象深いものとしては2017年エリア予選ですかね。

 この年は新DM限定構築だったのですが、メタゲームの移り変わりとか、新プールでの開拓とかが面白く、色んなデッキが活躍した年でもありました。

 そんなわけで今回から2回ほど、新DMエリアの話を出来ればと思います。

 今回はこのエリア予選の基礎といいますか、ベースとなったデッキについてご紹介していきましょう。

 

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【ムカデグラスパー】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

新DM限定戦の象徴「ムカデ」「グラスパー」

 というわけで今回の名作デッキは新DMの限定戦から、【ムカデグラスパー】の紹介になります。

 リストは様々は派生がありますが、南東北エリアの優勝から持ってきました。


 一旦、2017年エリア戦環境の話をしましょう。

 当時はまだ2ブロック前、というよりもこの翌年から2ブロックが導入されますので、結果的に最後の1ブロック戦となりました。

 そしてこの年は新DMであり、ジョーカーズが新しく参戦した年です。

 そうなるとジョーカーズが強そうにも感じますが、そうはなりません。限定戦には《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》がないのです。

 最終的には新DMマークが付いた《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》はプロモで出るんですけど、エリア予選シーズンが終わってからの話ですね。

 ではどんなカードが活躍していたのかと言うと、まず夏頃の店舗予選期間で存在感を発揮したのが《阿修羅ムカデ》でした。

【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / スペシャルズ / 文明 闇 / パワー8000 / コスト7

■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-9000する。
■このクリーチャーが破壊された時、自分の墓地からバトルゾーンにタップして戻してもよい。

 マイナス9000という除去に加えて自身を蘇生出来る効果が単純にグッドスタッフカードとして強く、ムカデ系のコントロールデッキが流行します。

 ちなみにテキストを読んで貰うとわかるのですが、盤面でソロ活している《阿修羅ムカデ》に相手の《阿修羅ムカデ》が当たるとそのまま無限ループが発生します。当時の基準で言っても、結構揉めました。

 最終的に公式から裁定が出て、ループを始めた側でないプレイヤーの《阿修羅ムカデ》がバトルゾーンに帰ってこなくなりました。

 そしてもう1枚、非常に強力なグッドスタッフカードとして使われていたのがお馴染み《グレート・グラスパー》です。

【 NEOクリーチャー 】
種族 グランセクト / 文明 自然 / パワー14000 / コスト8

NEO進化:自分の自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、クリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。
自分のNEOクリーチャーが攻撃する時、それよりパワーが小さいクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。

 ループ用のカードとして認識されている方もいらっしゃるかもしれませんが、テキストを読んでもらえればわかるように、「除去+踏み倒し」というわかりやすく強いことしか書いておりません。

 普通のパワカとして積まれているわけです。

 この2枚が、この年のエリア予選を象徴するカードと言えるでしょう。

 で、これらの2つのグッドスタッフカードを合わせたのが【ムカデグラスパー】という訳です。

 それぞれの相性は、抜群とは言わないまでも充分なレベル。

 特に《グレート・グラスパー》の効果でマナから《阿修羅ムカデ》は出せるのは大きい要素。

 ですので、《グレート・グラスパー》を召喚して相手の《阿修羅ムカデ》をマナゾーンに飛ばし、攻撃時にこっちのムカデを出して……みたいなことが起こったりします。

 あとは《キラードン》もかなり優秀な1枚で、相手にすると相当嫌な1枚でした。

【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / スペシャルズ / 文明 闇 / パワー7000 / コスト6

W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身のクリーチャーの中から1体選び、残りを破壊する。
このクリーチャーが破壊された時、相手は自身の手札を1枚選び、残りをすべて捨てる。

 ただ闇自然の2カラーだと相手の【ビートジョッキー】のようなアグロが受からないので、光を入れて防御面を厚くしています。

 また、防御面では《オヴ・シディアDG》も強力なカードでした。

【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 ゼロ / パワー12000+ / コスト8

■T・ブレイカー
■相手のターンのはじめに、自分のシールドを1つ手札に加え、その後、自分の山札の上から2枚を裏向きのまま新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。(こうして手札に加えたシールドカードの「S・トリガー」を使ってもよい)
■ラビリンス:自分のシールドの数が相手より多ければ、自分のメタリカのパワーを+5000する。

 楯を増やして受けるという、わかりやすいコンセプトのカードです。上記で紹介したリストだと、《戦の傾き 護法》と合わせて盤面制圧にも使います。

【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー4000 / コスト5

■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置く。
■自分のシールドゾーンにカードが置かれた時、相手のクリーチャーを1体選び、タップする。

 最終的には盤面を制圧し守りを万全にすることで勝つ、といったデッキになります。

ムカデグラスパーしか勝たんが……?

 このデッキは非常に強力で、店舗予選からエリア予選の前半に掛けて特に大活躍しました。

 これ、誇張抜きで大活躍なんですよ。

 なんといっても、エリア予選スタートから南東北→北東北→四国と3連続で優勝を果たします。リストに微差あれど、【ムカデグラスパー】しか勝たん状態。

 これはやはり、限定戦というフォーマットを取り組む上での難しさを示しているかもしれません。

 2017年環境と言えば、【モルトNEXT】や【猿ループ】、そして【ロージアダンテ】などなど。

 なんかこう、幾ら何でも使っている脳みその部分違うよな感が凄い。これもデュエル・マスターズなんだけど、違う顔したデュエル・マスターズというか。

 そうなるとさ、やっぱりまず勝っているデッキから触るよな。

 その上で、カードパワーもちゃんと高い。

 実際、この環境って次回以降も説明するかもしれませんが《グレート・グラスパー》の影響がデカ過ぎるんですね。

 ですので最終的には色んなタイプのグラスパーデッキが作られているんですよ。

 またエリアも進むにしたがって、プレイが洗練されていったり、或いは環境が固まっていったりと、徐々に変化していきます。

 そんな中で生まれてきたデッキというのが……というのは、また次回にしましょうか。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第125回は【ムカデグラスパー】でした。

 新DM限定戦環境というのはここから始まっており、環境のベースになっています。

 また今回は光闇自然の構築ですが、ここに水を入れたり或いは光抜き水入りの3色だったり、派生は何かとあります。

 まぁ細かい点はさておき、特に店舗予選はだいたいこんな感じのを使っていたよ、という人は多かった筈です。

 ちなみに2017年エリア予選は、初めて公式カバレージを書いた大会でもあります。

 とはいえまだ私はエリア予選のために全国各地を飛び回る生活はしていなかったので、川崎さんの速報を楽しみに待っていましたね。

 まぁこの辺の話も、次回ちょっと出来たらなと。

 

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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