【遊戯王OCG】2024年10月環境振り返り

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【遊戯王OCG】2024年10月環境振り返り

目次

こんにちは、たけっしーです。

もう12月、今期も終盤ということで今回は2024年10月の環境を振り返っていこうと思います。

自分自身この環境を走りきったので、今期の競技シーンを解像度高めでお伝え出来たらと思います。

それでは早速どうぞ。

10月制限改訂

まずは制限改訂です。

【デモンスミス】ギミックによって様々なデッキで《永遠の淑女ベアトリーチェ》から好きなカードにアクセスするコンボが大暴れしたことで禁止カードに指定されました。

前回の7月改訂では制限カードに指定され、海外では9月に禁止カードになったことからも多くのプレイヤーが禁止になることを予想していたでしょう。

2024年7月環境の2大トップである【天盃龍】【スネークアイ】と【デモンスミス】ギミックがそれぞれ制限カードに指定され、デッキパワーを大幅に落とすことになります。

話題となったのは《増殖するG》が準制限になったことでしょう。

【マルチャミー】の登場もあってなのか、ドロー系の手札誘発で通った際に1番強いカードが減らされてしまいました。

先攻側が盤面を作った後に発動される《増殖するG》は問題視されていた部分もあったと思いますが、枚数が減ったことで展開系は先攻展開を通しやすくなったり、後攻側が抗えるカードが減ってしまったので今後は【マルチャミー】が代用として活躍する場面は増えるでしょう。

10月環境序盤

前期のトップである【天盃龍】【スネークアイ】が大幅に弱体化した状態で今期は始まりますが、制限改訂の影響をほとんど受けていないデッキがありました。

それが【ライゼオル】と【M∀LICE】です。

前期の終盤に発売された『クロスオーバー・ブレイカーズ』から登場したテーマですが、特に【ライゼオル】は登場してすぐ入賞報告も多数あり、【天盃龍】【スネークアイ】の2大トップ環境に風穴を空けるスペックを持っていました。

【天盃龍】に対してはギミックで有利、【スネークアイ】に対しても大量の手札誘発とギミックのパワーで押し切れるため互角であり、新しい環境トップに食い込む立ち位置でした。

手札誘発の受けの良さ、《ライゼオル・デッドネーダー》の盤面破壊と《エクス・ライゼオル》による突破性能による足切り性能が高く、前期のトップが弱体化したこともあり、新制限後は瞬く間に環境トップに駆け上がっていきました。

制限改訂の影響も《篝火》が制限カードになっただけであり、《時空の七皇》《七皇の昇格》といった代用が効くカードが多いため影響は無いに等しいです。

この頃の【ライゼオル】は登場して直後に見られた【シャーク】ギミックや《荒魂》《幸魂》のような補助輪は抜けてきており、《強欲で貪欲な壺》を採用したものが一般的でした。

メインギミック面では《ライゼオル・プラグイン》や《ライゼオル・ホールスラスター》が採用されていない構築も多かったように思います。

また《ライゼオル・クロス》は《強欲で貪欲な壺》を採用していることからコストで除外されるリスクを考慮して2〜3枚採用が標準でした。

環境は【ライゼオル】ほぼ1強と言ってもいい状態で、【ライゼオル】の構築もミラーに強い《禁じられた一滴》《三戦の才》のような捲り札を中心にした採用も増えていました。

中には《月女神の鏃》をメインから採用する構築も見られ、対【ライゼオル】ミラーへの意識が高くなっています。

手札誘発は【ライゼオル】がサーチを多用することから《ドロール&ロックバード》が流行していました。

ただ、《ドロール&ロックバード》を打たれても多くの場合ランク4は出るため《ライゼオル・デッドネーダー》が重いデッキでは単体では勝つのは厳しく、メタとして機能するのは残った妨害を《エクス・ライゼオル》で踏み越えられる【ライゼオル】専用な印象でした。

【M∀LICE】では《ドロール&ロックバード》適用下でも展開可能なため《増殖するG》《マルチャミー・フワロス》の解答と【ライゼオル】に対して捲り札との併せ持ちで攻略するために多くの構築でメインから採用されていました。

サイド後は先攻札として《次元障壁》《アーティファクトの神智》のターンスキップカードが流行。

《アーティファクトの神智》は【ライゼオル】以外にも刺さる点から分布を広く見たい場合に優先される傾向にあります。

【ライゼオル】登場直後の構築では【ライゼオル】が「捲り札に弱い」という弱点を補うために《神の宣告》《鉄騎の雷》が採用され、「捲り札を止める」プランが流行っていました

しかし、捲り札を直接止めるのは効率が悪く、単発妨害であることから展開が通せなかった際の保険としては心もとないため、展開が通らない場合や捲り札を受けても保険になるターンスキップカードの採用に変化していきました。

【ライゼオル】では《時空の七皇》から《CNo.102 光堕天使ノーブル・デーモン》を見せることで【アーティファクト】をサーチできることから《アーティファクトの神智》と共有する形で採用された構築も見られました。

一方で【ライゼオル】以外のデッキには【M∀LICE】が環境2番手といった立ち位置でしたが、【M∀LICE】の弱点である《アーティファクト・ロンギヌス》は先後問わず飛んでくることからメタを潜り抜けるのは厳しく、

《マルチャミー・フワロス》、《原始生命態ニビル》といった標準搭載される手札誘発も重めであることから【ライゼオル】に比べてメタへの耐性が薄く、環境トップとは差が開いていたと思います。

他には【メメント】が《ライゼオル・デッドネーダー》に対して他のデッキよりも抗える要素を持っていることから評価が上がった印象です。

”破壊される”ことをトリガーとした展開や《メメント・ボーン・パーティ》《冥骸融合ーメメント・フュージョン》による手数で妨害を乗り越えることが可能であり、「展開が通れば勝ち」という強みを持ちます。

【ライゼオル】側は【メメント】の弱点である《深淵に潜む者》で封殺できるため結局は”多少抗える”程度ではあるものの、【メメント】も魅力的なデッキではありました。

【ライゼオル】以外のデッキだと【M∀LICE】【メメント】の入賞が目立っていた印象です。

また、【閃刀姫】が【ライゼオル】に対してギミックで比較的優位に立ち回りやすいことから結果を残したため、話題になりました。

《閃刀機ーウィドウアンカー》で《ライゼオル・デッドネーダー》を無力化しやすく【ライゼオル】の妨害が【閃刀姫】に刺さりにくい点と、

【ライゼオル】の攻め手がストレートであることから【閃刀姫】のギミックで受け切りやすいといった点から【ライゼオル】側からも戦いにくいデッキであったため一時的に「【閃刀姫】は【ライゼオル】に比較的有利」という位置付けでした。

【ライゼオル】が中心の環境であり、【ライゼオル】以外でこの環境を勝ち抜けるには

  • 《ライゼオル・デッドネーダー》で詰まない
  • 《次元障壁》で詰まない
  • 《深淵に潜む者》で詰まない
  • 《アーティファクト・ロンギヌス》で詰まない
  • 《ドロール&ロックバード》で詰まない

といった要素を満たす必要がありました。

そんなデッキはありません。

その中でも【閃刀姫】は条件を満たしていますが、根本のデッキパワーは高くないことから【ライゼオル】以外には簡単にゴリ押しされてしまうことから安定して勝ち続けることは難しいため、話題にこそなったもののシェア数が増えることはありませんでした。

10月環境中盤

大きく環境に変化が見られたのは10/26発売の『SUPREME DARKNESS(スプリーム・ダークネス)』の登場です。

《蝕の双仔》の登場により、【ライゼオル】のデッキパワーは更に上がることになります。

・《ライゼオル・デッドネーダー》の素材に入れることで擬似的な耐性付与

・《ライゼオル・デュオドライブ》を止められた際の妥協点の補強

・2ターン目で捲り返す際の攻め手

これによって【ライゼオル】1強状態は加速することになります。

ただ、新弾によって強化されたのは【ライゼオル】だけではありません。

《白き森の聖徒リゼット》の登場により【白き森】【アザミナ】のギミックが強化されました。

自前で融合できることから《罪宝の欺き》《聖なる蘇花》を使用せずに《背信聖徒シルヴィア》や《告死聖徒ルシエラーゴ》を手数として出力できるようになります。

これを取り入れた【白き森】【スネークアイ】【キマイラ】はそれぞれ環境でも見るようになりました。

特に制限改訂で大幅に弱体化した【スネークアイ】はある程度環境に復権した形になるため注目されました。

【白き森】【スネークアイ】は【アザミナ】【罪宝】とカテゴリー上の繋がりもあるため、『SUPREME DARKNESS』にはそれらを組み合わせるようにデザインされた新規カード達が収録されています。

また、光闇版の《賜炎の咎姫》とも言える性能を持つ《光無き影ア=バオ・ア・クゥー》の登場により【デモンスミス】を活用したデッキも強化されることになります。

特に【デモンスミス】から伸ばしたリンク値を使って、展開の道中で《アーティファクト・ダグザ》で《アーティファクト・デスサイズ》にアクセスし、《光無き影ア=バオ・ア・クゥー》で破壊したり毎ターン蘇生してロックを行う展開を目指すデッキが増えていった印象です。

《光無き影ア=バオ・ア・クゥー》と【デモンスミス】ギミックを活用でき、【ライゼオル】に対してメタ要素を持ったデッキとして【ゴブリンライダー】も環境に台頭していくことになります。

「フィールドのエクシーズ素材を取り除く」効果を多数持つため、【デモンスミス】ギミックと共に《ライゼオル・デッドネーダー》を乗り越える要素を持っていること、「展開が通れば勝ち」といった強みを持つことから使用者は一定数いたように思います。

また《原石竜アナザー・ベリル》の登場で【原石】ギミックが強化されたことを受け、《青眼の白龍》を中心に展開する【青眼】が大幅にデッキパワーを上げ、環境での活躍が見られるようになりました。

「展開が通れば勝ち」という展開系としての強みを持ちながらも《増殖するG》や【マルチャミー】に対して止まりどころが多く、手札誘発への耐性が高い点や継戦能力の高さ等ミッドレンジ系としての強みも持ち合わせたデッキになります。

特にサイド後の先攻札で流行している《次元障壁》《アーティファクトの神智》に対しても耐性がある点でも環境での立ち位置は良いデッキでした。

展開系以外のデッキでは、罠カードを中心とした【ラビュリンス】が度々結果を残していました。

【ライゼオル】に対して有効な《次元障壁》《魔砲戦機ダルマ・カルマ》を駆使してメタを貼り続けることでコントロールするプランが主流となっています。

【ライゼオル】では《迷宮城の白銀姫》の効果を遮るカードが少ないため、各種罠カードへのアクセスしやすいといった点でも1度テンポを掴めてしまえばそのまま勝利しやすいことで優位性も持っていました。

一方で【ライゼオル】では先攻を落とさないことを重視してメインから《神の宣告》《神の警告》《神の警告》を投入した「罠型」構築が登場していました。

ミラーでは後手でも罠が間に合う場合があり、捲りに貢献したり捲った後の蓋としても強力でした。

環境に展開系が一気に増えたことから環境序盤の構築に比べてミラーを意識した捲り札よりも手札誘発を多く採用した構築も増えていましたが、それを逆手に取って《三戦の号》《嗤う黒山羊》のパッケージを投入した構築も見られました。

手札誘発を打たれた際のカウンターとして《三戦の号》で《嗤う黒山羊》をセットし、《ライゼオル・デュオドライブ》を宣言することで最大展開を阻止。

返しのターンは墓地の効果で《ライゼオル・デッドネーダー》を宣言することで無力化できるため優位に立つことができます。

【ライゼオル】以外に対しても何かしらカード名を宣言することで展開を妨害できるため、汎用性の高いパッケージです。

ギミック面では《強欲で貪欲な壺》のリスクが高めと判断され抜けてきつつあり、代わりに初動のかさ増しになる《七皇の昇格》の採用が増え始めていました。

それに伴って《ライゼオル・クロス》は1枚採用が標準化。

《ライゼオル・プラグイン》《ライゼオル・ホールスラスター》の必要性が広まったことからこれらも標準搭載になっていました。

他にも《マギストス・スプーン》の登場により【マギストス】のギミックを採用した【ライゼオル】の構築も登場しました。

【マギストス】ギミックでレベル4を3体並べることが出来るため、【ライゼオル】のギミックと合わせて展開の中で《ヴェルズ・ウロボロス》を《蝕の双仔》で使い回して2ハンデスした後に【ライゼオル】の盤面を形成できるため非常に強力なギミックになります。

環境の流れとして、【ライゼオル】側はミラーを意識しながらも他のデッキに対してもメタを貼る必要があり、サイドデッキでどの層に対して強く出るかを構築段階で絞る必要があったかと思います。

・【メメント】【アザミナ】系統に対する《応戦するG》

・【M∀LICE】に対する《アーティファクト・ロンギヌス》

・【ライゼオル】以外に大体打ちどころがあり、広く使える無効系の《屋敷わらし》

・【ライゼオル】に対して有効な《マルチャミー・プルリア》

といったメタの選択を参加者の分布から予想して選ぶ形になります。

中でも《アーティファクト・ロンギヌス》はほぼ【M∀LICE】専用であること、【M∀LICE】には他の手札誘発も有効であることから徐々に採用が減り

他のメタカードを優先する傾向にあったため、専用メタが減ったタイミングで【M∀LICE】が入賞する光景も多数見られました。

環境序盤に比べて【ライゼオル】が環境トップではありながらも様々なデッキが活躍する環境に変化しています。

10月終盤

11/23発売の『TERMINAL WORLD 2』により、環境は更に変化していきました。

【ジェムナイト】【魔轟神】【ジュラック】【影霊衣】の4テーマがそれぞれ強化されることになります。

どれも環境で一定の活躍を見込めるデッキとして環境に追加されました。

中でも【ジェムナイト】は展開系として注目されており、入賞が多数見られシェアを伸ばしていました。

1枚でクリティカルヒットする手札誘発のメタがほぼ無く手札誘発を多めに採用できるスロットの多さ、《ジェムナイト・ヴォイドルーツ》による手数と妨害への一定の耐性、融合召喚による手数が強力なデッキになります。

展開系が蔓延した環境であるため、【ライゼオル】では完全に手札誘発を多く採用したプランで固まっていました。

特にメインから《原始生命態ニビル》の採用が目立っていました。

どの展開系も展開を通してしまえば捲り札では捲れずにそのまま負けになりうることから手札誘発を多めに採用し、展開自体を止める方向性にしないと先攻と後攻で勝率にブレが出るためです。

また、【ライゼオル】ミラーはどれだけ寄せようが勝率が大幅に上がるわけではなかったのも要因の1つです。

【ライゼオル】ミラーは「先攻を落とさない」ことを重視しサイドの先攻札を厚めに採用、後攻はどんなプランで対抗しようが《次元障壁》で理不尽負けが一定数発生するため、どこまでいっても噛み合いになっていきます。

なのでまずは【ライゼオル】以外には負けないように手札誘発を多く採用するのが第1になるといったところかと思います。

環境終盤ということもあり、【ライゼオル】に飽きたプレイヤーが他のデッキに移っていく光景も見られつつあります。

【ライゼオル】が環境トップという位置自体に変化はありませんが、その他のデッキの立ち位置が週によってメタが変化することで変動している状況です。

【ライゼオル】側がどのデッキに対してメタを厚くするかで他のデッキの立ち位置が決まるため、メタ対象にされなかったデッキは隙を突いて入賞している傾向にありました。

特に環境終盤につれて【原石青眼】や【M∀LICE】といった【ライゼオル】以外のデッキの入賞も目立つようになっています。

今期はまだ2週間程残っていますが、1月制限改訂発表までカードプールも増えないためここから大きく環境の変化は起きないまま終わることになりそうです。

あとは12/22に発表される1月制限改訂を待つのみといったところでしょう。

今回のまとめ

今回は2024年10月環境の流れを振り返っていきました。

【ライゼオル】が中心の環境でしたが、単に1強といっても細かいところで構築の変化が見られたり、最終的には色んなデッキが登場し出したため、メタを読む力、実力が反映されやすい環境だったと思います。

1月の制限改訂によって来期の【ライゼオル】にどの程度影響があるのか、環境がどう変化するのか注目ですね。

それでは👋

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