皆様こんにちは、たけじょーです。
衝撃の殿堂発表からはや一週間、殿堂施行まで残すところあと数日。皆様、お別れはお済みでしょうか。
私も【ウーニループ】のころから愛用してきた丸枠の《フォース・アゲイン》にありがとうとさよならを伝えたり、ここ最近は【火水闇アビス】で大活躍だった《逆転の影ガレック》を減らしたりして過ごしておりました。
9日には旧殿堂最後の大一番・超CS北海道が控えております。最後に一発カマして温泉へ旅立つのか、あるいはヒロイン達に活躍の場を譲るのか。速報とカバレージを楽しみに待ちましょう。
それはそれとして、夏のデュエマは休みなし。今週末には英雄譚デッキ発売&超CS北海道が、お盆を挟んで2週間後には超CS大阪がチーム戦での開催となります。
ということで今回は「英雄譚デッキ」2種をさくっとレビュー!戦略解説や回し方、改造案などはそろそろおなじみ・最速攻略記事におまかせするとして……。
この記事では新カードにスポットライトを当てて、「既存カードと組み合わせて遊ぶなら」を語っていきたいと思います!早速参りましょう!
目次
「ボルシャックの書」新カード
《ボルシャック・ボルバルザーク》

意外にもいそうでいなかった、ボルバルザークなボルシャックがデッキの目玉。除去のできる即時打点であることに加え、無条件で相手のターン中ゲームに負けず、かつマナを犠牲にすることで破壊を免れる能力まで持ちます。
素のパワーが6000止まりなのは《王闘竜皇 ボルシャック・ドラゴン》とのデザイナーズコンボとのことで、まずはそのままそちらからの踏み倒し先として使ってあげたいところ。ただし凄い速さでマナが削れていくので、別途つぎ足すルートは用意しなくてはならないでしょう。
ここで歯がゆいのが、除去にも破壊耐性にも「ボルシャック」を要求するところ。特に耐性では一度に3枚ずつ要求されるためなかなかシビアです。ドカッとマナを伸ばせるボルシャックは《ボルシャック・栄光・ルピア》や新規の《ボルシャック・ロマネスク》くらいのものなので、ここは外注してしまってもいいかもしれません。
個人的にはNEO進化と好相性の《アルジェン・ゴルギーニ》、伸ばしたマナを手札に変換する《地封院ギャイ》あたりを試してみたいですね。
《ボルシャック・ネオウルフェウス》

《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》のリメイクの《聖竜ボルシャック・ウルフェウス》をさらにリメイク。超魂レイドで即攻撃可能かつ、メテオバーンで火か光の呪文を1枚タダ撃ちできます。
さて何を唱えよう、というところなのですが……単純に出力だけを追うなら、素直にデッキに入ってる≪ボルシャック英雄譚≫とか《インビンシブル・サンバースト》が一番強そうなんですよねえ……
ただし、この手の能力は小回りも効くのが面白い所です。《ドラゴンズ・サイン》やら《王闘の大地》やらでボルシャック以外を出すもよし、≪「未来から来る、だからミラクル」≫でドローしてもよし、≪ジャミング・チャフ≫で殴りに行くもよしです。
唱えた呪文は墓地に落ちるあたりも含めて、《龍風混成 ザーディクリカ》あたりと相性がよさそう。メテオバーンした進化元をそのまま《ブレイン・スラッシュ》で釣り上げよう!
《ボルシャック・ロマネスク》

マナ加速+回収できる3色SAドラゴン、おまけでGS付き。素のポテンシャルがえらいことになってますね。
やっぱり注目したいのは革命チェンジとの相性でしょう。デッキにも搭載されている《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》は言わずもがな、《蒼き団長 ドギラゴン剣》《時の法皇 ミラダンテⅫ》なんかにもなれてしまいます。
《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》《王道の革命 ドギラゴン》あたりと併せた革命チェンジデッキが組めそうです。《百族の長 プチョヘンザ》のタップインを強化して相手を驚かせよう。
《ドラゴンズ・サイン》などから出してまとめてマナを肥やすのも◎ですね。春の「Jack-Pot」デッキのような踏み倒しデッキのビッグマナプランとしてもいい仕事をしてくれそうです。
《ボルシャック・ネオメビウス》

《勝利の覚醒者ボルシャック・メビウス》のNEOクリーチャー版。シールド1枚と引き換えに6000以下もしくはブロッカー除去を飛ばせる効果は対「アルカディアスの書」として用意されたものでしょう。
各ターン最初のタップ時にアンタップする効果も備えており、《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》あたりと組ませると攻防一体。光文明お得意のタップ戦術にも対抗できます……ここも「アルカディアスの書」意識でしょうか。
かなり直線的な「攻め」に振り切ったカードということもあり、群雄割拠の火ドラゴンのなかではいささか地味な印象も受けてしまいますが……このデッキでは結構いい仕事をするんじゃないかと思っておりまして。
《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》を処理されるとSA付与が消えて止まってしまいがちな【ボルシャック】に、除去&2回攻撃で堅実なリーサルを用意してくれる、そんな見せ場が用意されているように思います。
《ボルシャック・太陽・ルピア》

「サン」だけに3軽減、と言わんばかりの可愛いヤツ。「ボルシャック」を指定して、ターンに一度3コスト軽減をかけてくれます。おまけのG・ストライクが胃腸に優しい。
ボルシャック限定ではあるものの、3→7という《ボルシャック・栄光・ルピア》以上のジャンプアップを見せてくれるこれまでにない1枚。となるとやはり7コストのボルシャック、それも即座に動けるヤツに注目したいところです。
私の一押しは《覇炎竜 ボルシャック・ライダー》。《太陽・ルピア》がアーマードなのでメクレイドの純度を落とすことなく採用でき、セイバー付与もバッチリ噛み合います。《BARUGA-雷座87》などの追い風もあってかなりデッキになってくれそう。
《ボルシャック・セブンス/インビンシブル・サンバースト》

上面はS・トリガー、下面はインビンシブル呪文というマシマシなカード。ドラゴン基盤をもってしても13コストはなかなかヘヴィなため、原則《ボルシャック・ネオウルフェウス》から射出することとなるでしょう。
その効果は「ボルシャック」無制限踏み倒し+ブロッカー付与+パワー参照の全体除去。踏み倒しメタにはバッチリ引っかかるのが玉に瑕ですが、その名に恥じぬ豪快さです。《超竜サンバースト・NEX》がごとく、突破口をこじ開けましょう。
そして、下側に負けず劣らずのインパクトを持つ上側。トリガーブロッカーで2体タップ、とここまでは《光鎧龍ホーリーグレイス》の亜種ですが、なんとこいつはスピードアタッカーかつ、コスト7の火/光。《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》へのチェンジが可能です。
【ボルシャック】では今後鉄板の防御札となるでしょう。ドラゴンのS・トリガーも優秀なものが増えてきましたが、火/光/自然かつ無条件でトリガーを持つのは《バザガジール・王闘・ドラゴン》につづいてまだ2種目。5色ドラゴンデッキの色バランス調整でお世話になる日がくるのかも。
「アルカディアスの書」新カード
《真聖霊王ネオ・アルカディアス》

《聖霊王アルカディアス》、ついにNEOクリーチャー化。おなじみの光以外の呪文封殺に加えて、出すだけでシールドを5枚の状態に復元。出た次のターンまでの期間限定ですがタップしていればシールドを離れなくする能力まで獲得し、継戦能力に磨きがかかりました。
この手の盤面干渉しない切札特有の、「出したはいいけど負けました」問題へのアンサーとしてはかなり面白いアプローチなんじゃないでしょうか。もう一度割りなおす過程で《ヘブンズ・ゲート》を踏んづけようものなら対戦相手の戦意も消し飛ぶでしょう。パワー14500・Tブレイカーの体躯も非常に頼もしい。
真っ先に組み合わせたいのはやはり《魔光神官ルドルフ・アルカディア》、あとは《幻双の絆》あたりでしょう。特に後者の受けた恩恵は大きく、踏み倒せるエンジェル・コマンドの(超イレギュラー《きりふだるる》や構築が大きく縛られる《超聖竜シデン・ギャラクシー》を除く)最大サイズ・最大打点を更新しています。
進化条件も光クリーチャーならなんでもよしと幅ひろく、エンジェル・コマンドにこだわらずデッキが組めるのも嬉しいですね。なんかちょっと暴発とかと合わせられそうな怖さもありますが……
《極限の精霊インフィニティ・シリウス》

∞尽くしのロマンあふれるフィニッシャーが登場です。デュエチューブ曰く「光版《∞龍 ゲンムエンペラー》」として開発されたということで、さもありなんといった感じ。
ただ、代替コストまでエンジェル・コマンド依存なのが本家と違って難しいところ。軽量のものも増えてきてはいますが、それでも《双子聖霊アンビアス》や《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》など3コストスタートです。
素直に【ヘブンズ・ゲート】で使うのでないなら、エンジェル・コマンドに寄せた【サザン・ルネッサンス】を試してみる、とかになってしまいそう。出せさえすればほぼ勝ちになりそうですので、案外なくはないのかも?
初見時は「味方の攻撃できない効果を無視する」とかついてそうだなーと思ってたんですが、令和ともなるとみんなデフォルトで攻撃可能だからいらないんですよね。プチ発見でした。
《明晰の精霊エバーリエス/ホーリー・スパーク》

エンジェル・コマンドに反応する所謂「置きドロソ」。殴れるブロッカーという柔軟性に加え、バトル中は離れないことで場持ちもいいのがポイント。チャンプブロックでも離れないのはもちろん、《偽りの希望 鬼丸「終斗」》系のバトル除去も無効です。これ、字面以上に厄介ですよ。
《支配の精霊ペルフェクト / ギャラクシー・チャージャー》や《理想と平和の決断》などエンジェル・コマンドの手札補充手段はいろいろありますが、コイツの特色は早期のノートリ貫通を防ぐために設置しておけるところ、そして下側の《ホーリー・スパーク》が受けとしてしっかり機能することでしょう。
なかなかコレ!といった好相性カードは見つけにくいかもしれませんが、継続的に手札をもたらしてくれる「使ってみると強い」系のヤツなんじゃないでしょうか。え、《神聖の精霊アルカ・キッド》?確かにマナカーブは繋がるけど……ほんとかなあ……?
《叡光の光アレックス》

トリガーブロッカーで最大2マナ加速しつつ、任意で1枚回収。エンジェル・コマンド特化の《王道の革命 ドギラゴン》といった雰囲気のカードです。
【ヘブンズ・ゲート】を使っていて、速攻デッキの猛攻を前に「あと1マナあれば≪スターゲイズ・ゲート≫が撃てるのに……」と歯噛みした方も多いはず。思わぬタイミングで2マナも伸びてしまうということで、かなりいぶし銀な活躍を見せてくれるのではと期待しています。
回収するマナのカードには特に制約もないため、序盤に埋めておいた切札を引っ張り出せるのも嬉しい所。《邪光魔縛 ネロマノフ=ルドルフⅠ世》を思い出していただけるとその便利さが想像しやすいかと。《聖霊王アルファリオン》あたりをしまっておいて、ここぞという場面で叩きつけてやりましょう。
《天翔と紋章の門》

どことなく《大地と悪魔の神域》との対比にも感じられるネーミングの1枚。天使も悪魔も強さを求めると、母なる大地と関わらざるを得なくなってしまうのかもしれませんね。
効果としてはエンジェル・コマンド限定の《母なる紋章》といったところ。マナさえ足りていれば進化クリーチャーでも呼び出せるのが嬉しいですね。《アレックス》や《ミルディアス》を出す→この呪文を当てて大型に変換!はどこか懐かしい強ムーブになりそうです。
やや特殊な使い方にはなりますが、色の合わない大型エンジェル・コマンドでも踏み倒せてしまうのは覚えておいてもいいかもしれません。ザ・パワーカードこと《聖魔連結王 ドルファディロム》でも、地味ーに需要があったりなかったりする《偽りの星夜 オレオレ・ダークネス》でもなんでもござれ。
もちろんゼロ文明も対象範囲ですから、《聖霊左神ジャスティス》もOK!……いや、大丈夫ですよね?《フォース・アゲイン》にはなりませんよね?ねえ?
《天彩の精霊ミルディアス》

最後は《王機聖者ミル・アーマ》風の光水自然《天災 デドダム》。このカラーリングを支える屋台骨として酷使されていきそうな予感がプンプンします。
出た時に1マナ加速&相手のエレメントをバウンスする、最早当然のブロッカー持ち。切削できる山札の枚数こそ少ないものの、とにかく相手のバトルゾーンに触れられるのが大きい。各種メタカードはもちろんのこと、3ターン目のハイパー化や進化、《マクスハト》なんかも咎められます。
おまけに安心のエンジェル・コマンドなので、このコスト帯にして各種侵略にもしっかり対応。《S級原始 サンマッド》でも《SSS級天災 デッドダムド》でも《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》でもなんでもござれ!除去効果と合わせて、序盤から終盤まで腐りにくい1枚と言えるでしょう。
ちなみに今回はきっちりと4枚収録。とりあえずデッキさえ手に入れれば揃います。この手の基盤カードの再録は年々手厚くなっていますが……使ってみたい方はしっかりと確保しておきましょう。《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》が3枚で後で泣いちゃった人、絶対いますよね?
まとめ
- どいつもこいつもリスペクトが凄い!
- どいつもこいつも専用感が凄い!
- とはいえ出張も可能!ビルディング力の見せ所だ!
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過去へのオマージュに満ち満ちてておじさんはうれしいぞ!みんなも「《天海の精霊シリウス》!しかも……2体!」ごっこしような!(伝われ)