皆さんは「リンクとペンデュラムが使えない新フォーマット」の存在をご存じでしょうか?
その名も「遊戯王GENESYS」(ジェネシス)
つい1週間前に海外で発表された新フォーマットで、リンクやペンデュラムが使えない代わりに《強欲な壺》のようなOCG禁止カードが全て使える「全く新しい遊戯王」です!
そんなGENESYSですが、先日250人規模の大会が開催されました!
本日は、そちらの大会上位デッキの紹介やGENESYSの傾向を解説していきます!
250人大会のTop8紹介

※大会結果の出典はこちら
なんと!Top8に7つもデッキタイプが存在します!
一般的な競技環境と違い、デッキタイプがここまで割れる理由は何でしょうか?
環境初期で強いデッキを掘り切れていない事もありますが、強いポイントの使い方が定まっていないことも理由の1つだと思います。
GENESYSではOCGの禁止カードも使えるとお話ししましたが、もちろんノーリスクで使えるわけではありません。(各種壺3施し3の五体大満足エグゾディアとか作れたらヤバい)
遊戯王公式があらかじめ強力なカードを選んでポイントを割り振っており、「デッキ内ポイントが100ポイントを超えないように構築する」というルールが存在します。
OCGでは強力な妨害を構えて相手を制圧する戦術が強力ですが、GENESYSでは展開と妨害にポイントをどう割り振っていくかが鍵になってきそうです。
※全カードのポイントが見たい人はミフト @amemikanさんが公開しているポイント一覧をどうぞ
リシド
様々なデッキが乱れたTop8ですが、現代OCGでも熱いリシドが2人入賞しました!
最新弾で登場した《聖神蛇アポピス》は1枚で2~4妨害を構えられる非常に高い制圧性能を持つモンスターです。
基本的に《聖神蛇アポピス》で戦うデッキなので、《月女神の鏃》や《超融合》に対応したエクストラデッキを組み、本来苦手な後攻でも戦える構築を組むことができます。
安定してモンスター&罠での妨害を構えられるうえに、採用出来る妨害札の多様さから対応の難しい強デッキです。
リシド①【ポイント内訳】計100ポイント
《超融合》10ポイント×3枚
《聖王の粉砕》10ポイント×3枚
《列王詩篇》10ポイント×3枚
《魔砲戦機ダルマ・カルマ》5ポイント×2枚


リシド②【ポイント内訳】計94ポイント
《聖王の粉砕》10ポイント×3枚
《マルチャミー・プルリア》10ポイント×3枚
《エフェクト・ヴェーラー》7ポイント×1枚
《幽鬼うさぎ》5ポイント×1枚
《ドロール&ロックバード》5ポイント×3枚
《旧神ヌトス》7ポイント×1枚


アルトメギア
アルトメギアもリシドと同じく、テーマのカードにポイントをかけられていないテーマです。
メインデッキのポイントが少ないので高ポイントの《背信聖徒シルヴィア》を採用できたり、誘発をしっかり積んだりできますね。
アルトメギア【ポイント内訳】計90ポイント
《背信聖徒シルヴィア》20ポイント×1枚
《マルチャミー・プルリア》10ポイント×3枚
《超融合》10ポイント×3枚
《旧神ヌトス》7ポイント×1枚
《赫の聖女カルテシア》3ポイント×1枚


ジェネレイド
《強欲な壺》を3枚採用したジェネレイドも活躍していました!
《王の舞台》を引ければ勝つので、《強欲な壺》で全力で引きに行くという意思が現れています。
また、《王の影 ロプトル》と《王の呪 ヴァラ》のようなサーチが難しいけど引くだけで勝ちに大きく貢献するカードが他にも入っているので、純粋なドローソースである《強欲な壺》を強く活かしきっている構築となっています。


ジェネレイド【ポイント内訳】計100ポイント
《強欲な壺》30ポイント×3枚
《ドロール&ロックバード》5ポイント×2枚


メガリス
儀式テーマであるメガリスも、テーマのカードにポイントが設定されていない系の一角です。
汎用的な儀式サポートを採用するにはポイントが必要ですが、メガリスはテーマのカードだけでしっかり回るので誘発にポイントを分配できます。

あと薄々感じてきましたが、メインデッキの動きが太くてポイントを使わないテーマを選ぶことがGENESYSを攻略するうえで重要そうですね。
また50ポイントの《増殖するG》を積みにくいGENESYSでは、誘発をはじめとした妨害が全体的に弱くなっていてます。
メガリスといえば儀式召喚を連打する自分の動きが通ればマジで勝つテーマですが、妨害が弱くなったGENESYSではOCGよりも通りがよくなっていそうです。
メガリス【ポイント内訳】計86ポイント
《灰流うらら》15ポイント×3枚
《マルチャミー・プルリア》10ポイント×2枚
《マルチャミー・フワロス》7ポイント×3枚


オノマト
オノマトといえばOCGでも大暴れのオノマトライゼオルですが、ライゼオルは当然のようにポイントをたくさんプレゼントされており…。
※本当に組めません
ライゼオルが入っていた枠にありったけのオノマト要素とホープギミックを採用した構築が入賞しました。
オノマトも大量展開デッキなので、《増殖するG》がいない恩恵を受けていますね。
また、オノマトはレベル4エクシーズのデッキなので、マルチャミー系統を「最悪素材にするぜ」の精神でガッツリ積めるのも魅力的ですね。
オノマト【ポイント内訳】計65ポイント
《FNo.0 未来龍皇ホープ》20ポイント×1枚
《マルチャミー・フワロス》7ポイント×3枚
《ドロール&ロックバード》5ポイント×3枚
《マルチャミー・ニャルス》3ポイント×3枚


P.U.N.K.
P.U.N.K.も《増殖するG》がいないことで恩恵を受けています。
ただサイキック族は最強展開カード《緊急テレポート》が40ポイントというデカすぎるハンデを背負っており…。
それをカバーするために、GPパッケージを出張させて展開力を補っているのが今回紹介する構築の特徴です。
《PSYフレームギア・γ》も3枚入っていることから、自分ターン中の展開力を底上げして《サイコ・エンド・パニッシャー》までつなげる意思が伝わってきます。
P.U.N.K.【ポイント内訳】計100ポイント
《サイコ・エンド・パニッシャー》20ポイント×1枚
《灰流うらら》15ポイント×2枚
《PSYフレームギア・γ》15ポイント×3枚
《幽鬼うさぎ》5ポイント×1枚


VS
OCGでも活躍中のVSですが、GENESYSでの構築はひと味違います。
注目すべきは《強欲で金満な壺》3枚!
OCGでのVSは、K9と組み合わせてリンク召喚を中心に戦うデッキなので《強欲で金満な壺》の採用は見かけないですが、GENESYSではリンク召喚ができません。
じゃあもうメインデッキだけで戦おうよ
こうしてできたのが今回のデッキってわけですね。
手札に火と闇属性を集めることが重要なVSですが、《ディメンション・アトラクター》とかいう最強手札誘発を惜しみなく積めちゃうのもGENESYSならではの激熱ポイントです。
VS【ポイント内訳】計100ポイント
《灰流うらら》15ポイント×3枚
《VS ホーリー・スー》10ポイント×3枚
《ディメンション・アトラクター》10ポイント×2枚
《ドロール&ロックバード》5ポイント×1枚


まとめ
・禁止制限カードにも低いポイントが多くてデッキ構築が無限に楽しめる
・テーマ内のポイントが控えめだと誘発や妨害にも自由にポイントを割り振れる
・OCGでは誘発が苦手なテーマも活躍のチャンスあり