こんにちは、神結です。
今週も歴代名作デッキの紹介といきたいところなのですが。
実は私のスマホだと、歴代名作デッキのバックナンバーがなんか上手く表示されないんですよね。ミッツァイルで止まっていますが、実はこのあとちゃんと2回分更新しています。

これ、どうやら環境差異があるらしく、私のPCだと問題なく表示されるけどスマホはできないんですよ。ただ編集担当のスマホでは問題なく表示されるらしいんですよね。
現時点だと「私のスマホが悪い」という可能性もあり上手く切り分けできていないので、もし「私の環境からも見られない」という方がいましたら、教えてください。
最終的に私以外の誰かが調査して直します。
さて、「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

今回は【ムカデループ】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
楯からでもいけるようになりました 「ムカデループ」
というわけで改めまして、今回の名作デッキは【ムカデループ】になります。
リストはこんな感じ。


前回は《グスタフ・アルブサール》を採用した限定戦構築の【グスタフループ】をご紹介しましたが、今回はその殿堂構築バージョンになります。
リストとしては、2018年3月の《龍素知新》殿堂以降のものになります。
このデッキのループの核となっているのは、《凶鬼07号 ジャバランガ》です。

【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / デーモン・コマンド / 文明 闇 / パワー6000 / コスト7
■W・ブレイカー
■このクリーチャーまたは自分の他のクリーチャーが破壊された時、それよりコストが1だけ大きい闇のクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。
テキストは書いてある通り、自分か他のクリーチャーが破壊されたときに、それよりコストが1大きいクリーチャーを墓地から蘇生します。
そしてこの《凶鬼07号 ジャバランガ》とタッグを組むのが、お馴染み《阿修羅サソリムカデ》になります。

【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / 文明 闇 / パワー11000 / コスト8
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■スレイヤー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。その後、マフィ・ギャングを2体まで、自分の墓地からバトルゾーンに出す。そのターンの終わりに、自分のクリーチャーを2体破壊する。
墓地に《阿修羅サソリムカデ》を2枚、《堕魔 ドゥポイズ》を用意している状況がわかりやすいでしょう。
①《 阿修羅サソリムカデ 》Aを出す
②《 阿修羅サソリムカデ 》Aの効果で《 阿修羅サソリムカデ 》Bと《 堕魔 ドゥポイズ 》を出す
③《 堕魔 ドゥポイズ 》の効果で《 阿修羅サソリムカデ 》Aと自身を割る
④《 阿修羅サソリムカデ 》Bの効果で、墓地から《 阿修羅サソリムカデ 》Aと《 堕魔 ドゥポイズ 》を出す
という手順で《阿修羅サソリムカデ》を出し続けることができるわけです。これによって墓地を2枚ずつ肥やすことができます。
また、《堕魔 ドゥポイズ》を1枚消費する見切り発車にはなりますが、《阿修羅サソリムカデ》から《凶鬼07号 ジャバランガ》+《堕魔 ドゥポイズ》という出し方をして《阿修羅サソリムカデ》を出し直すことでチェインを続けていくという方法もありますね。
なお現在の裁定では、この状況だと最終的に8コストを1体出すことしかできませんが、当時(2018年9月)はこの状況で8コスト+9コストのクリーチャーを出すことができたんですよね。
そこで重宝したのが9コストの《偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ》。

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / アンノウン / 文明 闇 / パワー13000 / コスト9
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある他のクリーチャーをすべて破壊してもよい。そうした場合、自分のシールドをすべて墓地に置く。
■T・ブレイカー
楯を墓地に送ることにより楯落ちケア&墓地肥やし、全体破壊による盤面リセット、《凶鬼07号 ジャバランガ》による展開、そしてループパーツとすべてを兼ね備えた【ムカデループ】の神の1枚になります。
最終的には《凶鬼07号 ジャバランガ》がいる状況で盤面を破壊できる状況を作りつつ、《復活の祈禱師ザビ・ミラ》から《ヴォルグ・サンダー》を投下することでフィニッシュします。
ちなみにちゃんと無限ループです。
最終的には《凶鬼07号 ジャバランガ》、《復活の祈禱師ザビ・ミラ》、《偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ》を使うのですが、
①《 復活の祈禱師ザビ・ミラ 》でコスト9の《 偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ 》コスト6の《 ヴォルグ・サンダー 》に変換
②《 偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ 》の全体破壊でコスト6の《 ヴォルグ・サンダー 》、コスト7の《 凶鬼07号 ジャバランガ 》、コスト8の《 復活の祈禱師ザビ・ミラ 》を全て破壊
③これで7コスト、8コスト、9コストの蘇生ができるので、《 凶鬼07号 ジャバランガ 》、《 復活の祈禱師ザビ・ミラ 》、《 偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ 》を蘇生(①に戻る)
というふうに、コスト9をコスト6に変換できるため綺麗に回るんですよね。
デッキの動かし方としましては、序盤はとにかく《エマージェンシー・タイフーン》やルーター呪文を連打して墓地に《阿修羅サソリムカデ》2枚を揃えるように動きます。
《龍素知新》が健在だったころは《ボーンおどり・チャージャー》型もチラホラ見たと記憶していますが、殿堂以降は3→5で繋ぐ旨味がないために2、3ターン目をルーター呪文で過ごし、4ターン目に《パイレーツ・チャージャー》を撃つという構築が増えていきました。

【 呪文 】
文明 水/闇 / コスト4
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■自分の山札の上から2枚を見る。
そのうちの1枚を自分の手札に加え、もう1枚を墓地に置く。
■チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに自分のマナゾーンに置く)
そして順調に進めば5ターン目に《戒王の封》から起動。
あとは上に書いた《阿修羅サソリムカデ》による墓地肥やしループから《ヴォルグ・サンダー》フィニッシュまで繋げるわけですね。
《グスタフ・アルブサール》型との大きな違いは、アタックトリガーによるループではないという点でしょう。
このため、相手の《異端流し オニカマス》などに妨害されませんし、また相手ターン中であっても楯の《戒王の封》のトリガーからそのままループに以降することもできます。
また状況によっては《阿修羅サソリムカデ》の「ターン終了時に蘇生したクリーチャーを破壊する」効果からそのままループに入ることもできます。
必ずしも環境最上位の強いデッキという評価ではなかったのですが、2018年の上半期についてはTier2くらいの影響力はあったと思います。
しかし2018年9月に破壊に関連する裁定が整備され、現行のルールとなったために《凶鬼07号 ジャバランガ》は上記の手段ではループが不可になってしまいました。
別にループ自体は依然として成立はしたのですが、要求値が大きく上がってしまったためにデッキとしては大幅な弱体化を余儀なくされました。
特に相思相愛だったはずの《偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ》との折り合いが突然つかなくなり、「あんなに仲良かった二人がまさか……」みたいな感じに。愛って流れ星なんだね。
結果、その後もちょくちょくリペアを見かけることはありましたが、環境からはフェードアウトしていくことになりました。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第165回は【ムカデループ】でした。
このシリーズを追っている方はご存じだと思うのですが、私ってシャコ系のビッグとか、受け寄りのビッグマナが好きなんですよね。
そのため【火水ドギラゴン剣】とかそういった殴る最強デッキについては構造段階で対策して戦うことになるんでいいんですよ。
ですが、Tier2~3くらいにいるループ・チェインデッキだけはマジでどうしょうもなかったんですよね。だから【ムカデループ】とか【ゲイルヴェスパー】とか、そういったデッキの方が遥かに嫌でした。
こういった経験を嫌というほどしたために、後に【チェンジダンテ】を使ったときに「このデッキすごい! トリーヴァ軸のデッキなのに、呪文系ループデッキをカモれる!」って感動したことを思い出します。
私にとっては【ムカデループ】は仇敵でもあるわけですけど、デッキ自体は可愛いところも多かったのでそんなに嫌いじゃないです。
というわけで今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

それではまた来週お会いしましょう。
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