こんにちは、神結です。
先週の話にはなりますが、デュエプレも新弾がリリースされました。注目のカードとしては、やはり《メラビート・ザ・ジョニー》でしょうか。
当企画、私がこの時期の限定戦が好きなため記事がそれなりにあります。
デュエプレ新弾と関係が深そうなので言えば、例えばこの辺でしょうか。
ちなみに何故か過去の記事を紹介すると画像がガビガビになるやつとならないやつとがあるのですが、私にはよくわかりません。
さて、そんな新章DM絡みのデュエプレ新弾ですが、リリース前にちょっと話題になったツイートがありました。
なんとデュエプレ公式がループの解説を始めたんですよ。
デュエプレは過去にも準ループデッキと言いますか、チェイン系のデッキ自体がないわけではなかったという認識なのですが(緑単の《若頭 鬼流院 刃》+《母なる大地》とか)、こうして発売前にループの紹介までしているのは初でしょう。
そこで紹介されているのが《グスタフ・アルブサール》に関するループなのですが、このカードは紙で発売された時も特に限定戦環境で活躍していました。
というわけで、「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

今回は【グスタフループ(限定戦)】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
限定戦でもループで勝利を 「グスタフループ」
前置きの通り、今回の名作デッキは【グスタフループ(限定戦)】になります。
リストはこんな感じ。


活躍したのは、新DM限定戦なので2017年の11~12月頃でしょうか。
主役は既に紹介しましたように、《グスタフ・アルブサール》です。

【 NEOクリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / 文明 闇 / パワー11000 / コスト8
■NEO進化:自分の闇のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
■W・ブレイカー
■キズナプラス(このクリーチャーが攻撃する時、その下にあるカードを1枚、自分の墓地に置いてもよい。そうしたら、このクリーチャーと自分の他のクリーチャー1体の oP 能力を使う)
■oP 進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
マフィ・ギャングの命名ルールは西洋哲学者であることが多いのですが、《グスタフ・アルブサール》に関しては恐らくスウェーデン王のグスタフ・アドルフが元ネタなのではないでしょうか。
確か高校世界史は必修で……と思って調べたのですが、どうやら2022年度入学生からは世界史が必修というわけではないらしいですね。
というわけで改めて説明しますと、三十年戦争時代のスウェーデン王で、バルト海を制覇したスウェーデンの全盛期を築き上げた人物です。その後三十年戦争では現在のドイツにあたる地域に攻め込んだりしたのですが、リュッツェンの戦いで戦死してしまいます。
まぁそれはさておき、デュエル・マスターズにおける《グスタフ・アルブサール》がどういったカードなのかと言えば、墓地蘇生ループの起点として活躍することになります。
そして《グスタフ・アルブサール》の相棒と言えるのが、こちらも紹介ツイートで登場している《阿修羅サソリムカデ》です。

【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / 文明 闇 / パワー11000 / コスト8
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■スレイヤー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。その後、マフィ・ギャングを2体まで、自分の墓地からバトルゾーンに出す。そのターンの終わりに、自分のクリーチャーを2体破壊する。
こちらは墓地を肥やしつつ2体蘇生が可能という中々ド派手な効果であり、紙では【ムカデループ】として割と長く活躍したカードになります。【ムカデループ】は【グスタフループ】とはまた少し違ったデッキなので、別途ご紹介しましょう。
デュエプレ版にせよ、紙の限定戦にせよ、この《阿修羅サソリムカデ》が始点になるのは間違いないです。
ただこの限定戦のリストについては、ループ方法が若干異なります。
動画で紹介されているデュエプレ版は《グスタフ・アルブサール》を使って《阿修羅サソリムカデ》の墓地肥やしを繰り返すループですが、これを可能にしているのが《学校男》なわけです。
しかしながら新DM限定戦には《学校男》は存在していません。同テキストの《堕魔 ドゥポイズ》が収録されるのは、このすぐ後のことだったりします。
じゃあどういったループをしているのかと言いますと、《阿修羅サソリムカデ》から《グスタフ・アルブサール》を2体蘇生されてスタートするのは同じです。
ですがそこから蘇生するカードは《ルドルフ・カルナック》になります。

【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / 文明 闇 / パワー3000 / コスト4
■ブロッカー
■このクリーチャーは攻撃できない。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャーを1体破壊してもよい。そうしたら、カードを2枚引く。
《ルドルフ・カルナック》はクリーチャーを1体破壊して2ドローできるので、攻撃中の《グスタフ・アルブサール》を破壊します。
そしてもう1つの蘇生効果で、いま場に出した《ルドルフ・カルナック》の上に《グスタフ・アルブサール》を載せます。
そしていま進化した《グスタフ・アルブサール》の攻撃時にキズナプラスの効果で《グスタフ・アルブサール》の下のカードが墓地に置かれるので、その《ルドルフ・カルナック》を蘇生して……であとは最初に戻りますね。
というわけでこっちがやっているのは《ルドルフ・カルナック》によるドローループなんですよね。
つまりループの始点の時点でフィニッシャーである《水上第九院 シャコガイル》が墓地に落ちていないといけない、という問題もあったりします。

【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー13000 / コスト9
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の墓地にあるカードをすべて山札に加え、シャッフルする。
■相手のターンのはじめに、カードを5枚引き、その後、自分の手札を3枚捨てる。
■自分の山札の最後の1枚を引く時、ゲームに負けるかわりに勝つ。
この点は墓地肥やしループでカードを探しにいける《学校男》型には劣っていると言える点でしょうか。
最終的に山札が2枚以下になったら《グスタフ・アルブサール》から《水上第九院 シャコガイル》+《ルドルフ・カルナック》を出して、ドローすれば勝ちなので《終末の時計 ザ・クロック》は必須ではありません。
とはいえ、デッキの動きとして大きな違いはありません。
序盤に手札入れ替えの呪文を使って墓地にパーツを落としていきます。
メタクリーチャーなどは《集器医 ランプ》などで対処していきましょう。

【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / 文明 闇 / パワー1000 / コスト5
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■キズナ(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャー1体のP能力を使う)
■Pバトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーを –5000 する。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)
そして墓地に《阿修羅サソリムカデ》、《グスタフ・アルブサール》2枚、《ルドルフ・カルナック》に《水上第九院 シャコガイル》があればループ開始。
《戒王の封》を撃って《阿修羅ムカデ》を蘇生し、あとは上記のようにループに入ってそのまま勝てます。

【 呪文 】
文明 闇 / コスト6
■{SS} スーパー・S・トリガー(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい。その時自分のシールドが1つもなければ、この呪文にxB 能力を与える)
■闇のコスト8以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
■xB 相手のクリーチャーを2体まで破壊する。
ちなみにこの【グスタフループ】はエリア代表決定戦の北九州エリアで見事に優勝を果たしています。紹介したリストは、実はそのまんまです。
個人的なデッキ評価としては「必要なパーツが多い」「ビートジョッキーに序盤で《戒王の封》とかを踏まれると大変なことになる」「先にルーターから踏んでくれと祈る」といったような可愛い要素も多かったと記憶しているのですが、それはそれとして2017年の限定戦を代表するデッキの1つではあるでしょうね。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第164回は【グスタフループ】でした。
殿堂環境だと《阿修羅サソリムカデ》登場が《煌龍 サッヴァーク》の弾で、その後《卍 デ・スザーク 卍》の弾ですぐに《凶鬼07号 ジャバランガ》が出てしまったため(この間1ヶ月)、《グスタフ・アルブサール》でループをする機会は殆どなかったと記憶しています。
ただ《凶鬼07号 ジャバランガ》のループは闇のクリーチャーでないと成立しないので、翌年から始まる2ブロックを含めて、限定戦では引き続き《グスタフ・アルブサール》が使用されていました。
デュエマとしては1つのデッキではあるのですが、デュエプレとしては【グスタフループ】はもしかしたらターニングポイントとなるかもしれませんね。
というわけで今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

それではまた来週お会いしましょう。
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